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  • 野尻智紀 「スーパーフォーミュラはF1へのステップとして有効」

    野尻智紀 「スーパーフォーミュラはF1へのステップとして有効」

    野尻智紀は、ホンダ・レーシング サンクスデー2023でレッドブルの2021年のF1マシン『RB16B』でデモ走行を実施。スーパーフォーミュラが「F1へのステップとして有効」であることを身をもって感じたと語った。

    野尻智紀は、2021年と2022年のスーパーフォーミュラでタイトルを2連覇した功績により、マックス・フェルスタッペンが2021年にF1ドライバーズタイトルに導いたマシン『RB16B』をドライブする機会を与えられた。

    初走行を終えた野尻智紀は『これをやったら壊れる、あれをしたら壊れる』と脅されていたとしながらも、「そういうことも忘れるくらいすごく興奮しました」と語った。

    F1マシンとスーパーフォーミュラ車両はブレーキングの感覚は「近い」と野尻智紀は語り、スーパーフォーミュラが「みんなが言っている通りF1へのステップとしてすごく有効だと身をもって感じました」と語った。

    2023年、リアム・ローソンがF1デビュー前にスーパーフォーミュラに参戦。ピエール・ガスリーも2017年にスーパーフォーミュラに参戦している。

    それでもF1マシンの「パワー」には違いを感じたとし、「予選などでは実際もっとパワーが出ていると思いますが、スーパーフォーミュラと比べるとパワーを感じました」と語った。

    2023年のスーパーフォーミュラでレッドブルカラーのマシンを駆った野尻智紀は、3勝を挙げて3連覇達成まで8.5ポイント差に迫った。宮田莉朋、リアム・ローソンに次ぐ、ランキング3位で終えた。

  • 野尻智紀 HRTD2023でレッドブルのF1マシン『RB16B』をドライブ

    野尻智紀 HRTD2023でレッドブルのF1マシン『RB16B』をドライブ

    野尻智紀が、ホンダ・レーシング サンクスデー2023でレッドブル・レーシングの2021年F1マシン『RB16B』をドライブすることが発表された。

    ホンダは、スーパーフォーミュラの2つのタイトルのご褒美として、野尻智紀のF1マシンで走行したいというかねてからの「夢」を叶える。

    『Red Bull Racing Honda RB16B × TEAM MUGEN SF23 Special Collaboration』と題されたコラボランでは、2024年にTEAM MUGENでチームメイトとなる2人が早速共演。

    野尻智紀がF1マシンRB16Bを、岩佐歩夢がスーパーフォーミュラ SF23をドライブする夢のコラボランが決定した。

    12月3日(日) 8時55分~9時15分(予定)

    TEAM MUGENのXでは、レッドブル・レーシングのレーシングスーツに身を包んで照れ笑いを浮かべる野尻智紀の動画が公開されている。

  • スーパーフォーミュラ:野尻智紀がポール・トゥ・ウインで今季2勝目

    スーパーフォーミュラ:野尻智紀がポール・トゥ・ウインで今季2勝目

    2023年スーパーフォーミュラ第7戦の決勝が8月(日)にモビリティリゾートもてぎで開催され、野尻智紀(TEAM MUGEN)がポール・トゥ・ウインで今季2勝目を挙げた。

    20日(日)は朝から強い日差しが照りつける天候となったが、午後になって雲が広がり、降雨の可能性もあるという予報が出ていた。気温は33℃、路面温度は46℃というコンディションで、15時15分に決勝レースがスタートした。

    2番グリッドの太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が出遅れ、ポールポジションの野尻と3番手スタートのリアム・ローソン(TEAM MUGEN)が争いながら1コーナーへ飛びこんだ。ところが、2コーナーの立ち上がりでサイド・バイ・サイドになったローソンがタイヤを縁石の外側に落としてスピン。

    縁石でマシンが跳ねてイン巻きするスピン状態に入り、コースを横断するような形に。それを避け切れず、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、松下信治(B-Max Racing Team)がクラッシュ。まず牧野が目の前で急減速した関口の左リヤに乗り上げてマシンが宙に浮き上がり、続いて関口もローソンに接触して宙を飛んだ。アクシデントを避けようとした松下もコースイン側のガードレールにクラッシュした後、地面に着地した牧野のマシンに接触。ローソンはマシンのリヤ部分に大きなダメージを負ったが、そのままコースに戻った。しかし、このアクシデントが発生するとレースは間もなく赤旗によって中断される。

    15時50分にセーフティカー先導でレースが再開。再スタートでは野尻が危なげなく先頭に立ち、2番手に大湯都史樹(TGM Grand Prix)が続いた。大湯は10周を走ってタイヤ交換を行いましたが、野尻はタイヤ交換を遅らせる戦略を選び、25周目まで先頭を走り続けて後続との距離を稼ぎ出した。

    野尻がコースに戻った段階で、前にはタイヤ交換をしていない宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)と平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が走っており、野尻は3番手、大湯が4番手でそれに続いた。

    平川は26周目、宮田は29周でタイヤ交換のためピットに入ると、野尻が先頭を取り戻す。約5秒後方には大湯が続き、3番手には平川がつけた。

    大湯は新しいタイヤを装着した平川に差を詰められ、33周目のS字コーナーでオーバーテイクを許し3番手に後退。一方、先頭の野尻は2番手に進出した平川との間隔を約10秒に保ち、残った4周をそのまま走りきってポール・トゥ・ウイン。今シーズン2勝目のチェッカーフラッグを受けた。3位にはハイペースで追い上げてきた宮田を振り切った大湯が入り、今シーズン初めての表彰台に上がった。

    今大会で野尻はポールポジションポイントと優勝ポイントを合わせて23点を獲得。シリーズ合計で84点とし、ランキングトップの宮田(94点)、2番手のローソン(86点)との差を詰めた。10月28日(土)~29日(日)に鈴鹿サーキットで開催されるシリーズ最終大会(第8戦および第9戦)では、この3選手によってチャンピオンの座が争われることになる。

    優勝:野尻智紀(TEAM MUGEN)
    「このところ思うような結果が出せず、周囲には『窮地に立っている』とか言われたりもしましたが、『今に見ていろ』と心の中で思っていました。今回ポール・トゥ・ウインができて本当にうれしいです。レース再開後はすごくいいペースで走れて、非常にいい一日になりました。(オープニングラップは)ちょっと厳しくいった面はあったかもしれないですが、レースはそんなに甘くないと思いますし、サイド・バイ・サイドになって引くわけにはいきません。レースが終わった後、リアムとはしっかり話をして、この先もいい戦いをしようと和解しました。2カ月先の鈴鹿ではまた違ったコンディションになりますから、何をするべきなのか、今週の出来事を精査するところから始めていきます。チームとディスカッションして、詰めの作業を怠らず、しっかり3連覇を狙って最終戦を迎えたいと思います」

    2位:平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
    「最初に大きなアクシデントがあって、目の前で見たことだったので心配していましたが、誰も大きなケガがないということでホッとしています。レースの結果としては、優勝できるポテンシャルがあったので(2位は)やっぱり悔しいですね。タイヤ交換を失敗したり、接触があったりして、かなりロスしたので、それがなければトップ(の野尻選手にも)にチャレンジできたと思うので、それができなかったのはすごい悔しかったです。ただ、クルマも速かったですし、2位表彰台に上がれたのはすごく良かったので、次につながるレースになったかなと思います。(山本選手との接触については)自分のアウトラップだったのでタイヤが温まるのを待つような状況で、90度コーナーではもうタイヤがきて(温まって)いたので、正直、その距離からこれるわけはないと思っていました。まさかイン側に無理やり入ってこられるとは思っていなかったので、自分としてはちょっとビックリしました。ぶつかった後は比較的落ち着いて対処できたので、ロスも最小限でいけましたが、あの距離からくるとは思っていなかったです」

    3位:大湯都史樹(TGM Grand Prix)
    「後半、ペース的には苦しかったですが、なんとかマネジメントして走りきり、ようやく表彰台に上がれました。チームに支えられて最高のレースができました。僕自身、今の状況の中で最大限のことができたと思うので、この3位という結果には満足していますし、うれしいです。ここまで速さは見せられても結果を残すことができないまま、ケガもしてしまい、プレッシャーの中で葛藤しながらここまできましたから、正直なところホッとしています。鈴鹿に向けての課題も見えてきて、いい流れをつかんだレースになりました。きちんと準備すれば鈴鹿で優勝も見えてくるかなとポジティブな気持ちになっています」

  • 野尻智紀 「レース後にリアム・ローソンとしっかり話をして和解した」

    野尻智紀 「レース後にリアム・ローソンとしっかり話をして和解した」

    野尻智紀は、2023年スーパーフォーミュラ第7戦で優勝。オープニングラップでのリアム・ローソンとのバトルについてレース後に話し合ったことを明かした。

    ポールポジションからスタートした野尻智紀は、1コーナーでTEAM MUGENのチームメイトであるリアム・ローソンから攻撃を受けた。そのバトルの末、ローソンはターン2でスピンし、2台が宙を舞う多重クラッシュのきっかけとなった。

    「まずは優勝できて本当に嬉しいです。チームとファンのみなさんの応援に心から感謝したいと思います」と野尻智紀はレース後の記者会見で語った。

    「スタート直後の1コーナーでリアム選手とサイド・バイ・サイドでしたが、僕としてはギリギリすぎるくらいのところでとどめられたかなという感触はありました。その後、クラッシュになりましたが、そこはジャッジが判断すればいいと思っていて、僕としてはギリギリだったかなと」

    「リアム選手側からしたら、『もうちょっとスペースを残してもいいんじゃないか』と思うところもあったと思うんですが、そこはドライバーとしてはそう言うと思いますし、そういうなかで僕はギリギリのファイトをするつもりなので、そこを引かなかったというか、そういう姿勢を見せることが次の鈴鹿にもつながると思います」

    「レースが終わった後に、彼としっかり話をして和解はしたと思っていますし、『次また、いい戦いをしましょう』という話はできたので、僕とリアムの関係も特にこれ以上何もないかなと思います」

    「その後はいいペースで走れましたし、後続も引き離すことができました。ここ最近苦労していた部分があったんですが、チームの頑張りになんとか応えられたかなと思うので、非常にいい1日になりました」

  • スーパーフォーミュラ:野尻智紀が第7戦もてぎのポールポジション獲得

    スーパーフォーミュラ:野尻智紀が第7戦もてぎのポールポジション獲得

    2023年スーパーフォーミュラ第7戦の予選が8月19日(土)にモビリティリゾートもてぎで行われ、野尻智紀(TEAM MUGEN)がポールポジションを獲得した。

    2番手には太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、3番手にはレッドブルF1の育成ドライバーであるリアム・ローソン(TEAM MUGEN)が続き、ホンダ勢がトップ3を独占した。

    2023年スーパーフォーミュラ 第7戦 予選結果

    1.野尻智紀(TEAM MUGEN) – 1分31秒955
    2.太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING) – 1分32秒178
    3.リアム・ローソン(TEAM MUGEN) – 1分32秒237
    4.大湯都史樹(TGM Grand Prix) – 1分32秒238
    5.関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL) – 1分32秒293
    6.小林可夢偉(Kids com Team KCMG) – 1分32秒370
    7.平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL) – 1分32秒385
    8.宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S) – 1分32秒391
    9.牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING) – 1分32秒468
    10.山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING) – 1分32秒487
    11.坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING) – 1分32秒761
    12.阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING) – 1分32秒761

    13.松下信治(B-Max Racing Team)
    14.大嶋和也(docomo business ROOKIE)
    15.佐藤蓮(TCS NAKAJIMA RACING)
    16.山下健太(KONDO RACING)
    17, 小高一斗(KONDO RACING)
    18.笹原右京(VANTELIN TEAM TOM’S)
    19.国本雄資(Kids com Team KCMG)
    20.ジェム・ブリュックバシェ(TGM Grand Prix)
    21.福住仁嶺(ThreeBond Racing)
    22.ラウル・ハイマン(B-Max Racing Team)

  • 野尻智紀 「リアム・ローソンは日本人ドライバーにとっていいベンチマーク」

    野尻智紀 「リアム・ローソンは日本人ドライバーにとっていいベンチマーク」

    ここ2シーズン、ホンダの野尻智紀はチーム無限で連覇を達成し、疑いの余地のないスーパーフォーミュラの王者となった。今季は、1986年に中嶋悟が達成して以来となる、国内最高峰のシングルシーター選手権3連覇を目指している。

    しかし、野尻のトップへの道のりは決して平坦なものではなかった。スーパーフォーミュラでは遅咲きの選手であり、タイトルを獲得したのは参戦8年目のシーズンだった。

    速さには定評があった野尻だが、一貫性に欠けることが多く、一時はそのポテンシャルを発揮できないのではないかと思われたこともあった。

    同じことが彼のキャリアの初期にも当てはまりました。10代だった野尻は、それまでの日本での好成績を背景に、2007年にイタリアのカートメーカー、トニーカートの代表としてヨーロッパで活躍するチャンスに恵まれた。しかし、しかし、野尻はなかなかインパクトを与える結果を残すことができなかった。それは当時の自分の未熟さのせいだと彼は部分的に考えている。

    「精神的な面も含めて、あらゆる意味でまだ子供でした」と野尻は振り返る。

    「日常生活の中で、自分のことをきちんと見ることができなかった。日々の生活を送るだけでも大変で、レースに集中できなかった。最初は日本から何人かが付き添ってくれていたのですが、1週間ほどで『帰るよ!』と言われ、1人になってしまいました」

    「いい結果を残せず、精神的にどんどんきつくなっていきました。全力を出し切れず、諦めようと思ったこともありました。ベストパフォーマンスが出せなかったことは、今でも悔いが残っています」

    2008年に帰国した野尻は、鈴鹿レーシングスクール(現ホンダ・レーシングスクール)を卒業し、トップ・スカラシップを獲得してフォーミュラ・チャレンジ・ジャパンに参戦。2011年には全日本F3にステップアップしたが、その前にフォーミュラBMWでマカオに参戦し、将来のF1スターであるカルロス・サインツJr.に次ぐ2位という素晴らしい成績を残した。

    野尻はF3で好成績を収めれば、マカオのメインイベントで再びレースをするチャンスが訪れ、ヨーロッパでのレースに再挑戦できるかもしれないと期待していた。しかし、1勝とわずかな表彰台という成績は、その扉を開くには十分ではなかった。

    「当時、日本人ドライバーは日本のF3に参戦し、その後マカオで好成績を収めなければヨーロッパでレースができないというのが共通認識でした」と野尻は説明する。

    「心の中ではヨーロッパでレースをするチャンスはまだあったのですが、なかなか結果が出なかった」

    「ある段階では(2012年の)岡山で優勝して、次のレースで勝てばマカオに連れて行ってくれると言われましたが、残念ながら次のレース(菅生)では結果が出ませんでした。チャンスはあったけど、それを掴むには力不足でした」

    2013年のF3でホンダ勢のジュニア最上位に輝いた野尻は、翌シーズンにGP2出場の伊沢拓也に代わってダンデライオンレーシングからスーパーフォーミュラ・デビューを果たした。しかしこの年、初優勝を飾ったものの、それ以外のレースでポイントを獲得することはできなかった。

    「菅生で初勝利を挙げたのは、チームの努力のおかげです」と野尻は振り返る。

    「1年目だったので、ほとんど何もわからない状態でしたが、経験豊富なエンジニアにサポートしてもらい、ポテンシャルを発揮できる環境を整えてもらいました」

    「でも、ミスをすることもあったし、自分の限界がどこにあるのかわからなくて、プッシュしすぎたり、慎重になりすぎたりしたこともあった。予選では比較的速かったが、レースではペースが足りなかった」

    「チームとしてそれを克服することはできなかった。何度か表彰台に上ったけれど、チャンピオンシップを争うような状況にはなりませんでした」

    野尻がスーパーフォーミュラの常連から現在のような圧倒的な存在へと変貌を遂げるには、2つの重要な瞬間があった。ひとつは2016年、シリーズ参戦3年目のシーズンにダンデライオン・チームでストフェル・バンドーンとコンビを組んだときだった。

    マクラーレンのジュニアだったバンドーンはGP2タイトルを獲得した直後に来日し、明らかにF1を目指していた。スーパーフォーミュラに参戦して以来初めて、野尻はチームメイトに劣勢を強いられることになる。しかしその過程で、野尻は重要なことに気づいた。

    「当時は正直なところ、『どうやったら勝てるんだろう?』『勝つなんて不可能だ』とさえ思っていました」と野尻は最初の2シーズンを振り返る。

    「でも、ストフェルが来てすぐに勝ち始めた。可能だと思わせるには十分でした」

    「とてもいい刺激になり、自分にはもっとできることがあるということに気づかせてくれました。以前は『これが自分の限界だ』と思っていましたが、それは自分自身に課していた限界だと気づきました」

    バンドールがF1に卒業した後、野尻の安定しない調子はさらに2シーズン続いた。それは2019年、山本尚貴がダンデライオンに移籍するのと入れ替わる形でチーム無限に移籍したことだった。

    当初、野尻の成績は前所属チームでの成績と比較して著しく優れていたわけではなかった。しかし、本当の転機はシーズン最終戦の鈴鹿で、ついにルーキーイヤーの5年前以来の勝利を挙げた。

    「鈴鹿で優勝した後、次のオフシーズンにチームから『もっと言いたいこと、思っていることを言いなさい』と言われました」と野尻は言う。

    「海外のファンにとっては当たり前のことかもしれませんが、日本人にとっては難しいことなんです」

    「一日の終わりに、結果を生み出すのは自分だということに気づきました。チームの判断は正しかったので、今振り返るともっと声を上げておけばよかったと後悔しています。それからは考え方を変えて、思ったことは必ず言うようにしました」

    「相手を不快にさせることもあるので、言い方を工夫してうまくコミニュケーションをとることも必要ですが、とにかく言うべきことは言う。そうやって一歩一歩、この強いチームを作り上げてきました」

    野尻が無限で圧倒的な力を発揮している理由のひとつに、レースエンジニアの一瀬俊浩の存在がある。野尻がダンデライオン時代、田中耕太郎や杉崎公俊といった高名なベテランエンジニアとともに仕事をしていたのに対し、一瀬がレースエンジニアとしてデビューしたのは、野尻がチームに合流する前年の2018年のことだ。

    野尻は、珍しく自分が監督するドライバーより2歳年下の一瀬との間に存在する力関係が、最近の成功の鍵になったと考えている。

    「経験豊富な年上の人と話していると、間違っていても『ああ、そうですか…』と言ってしまう傾向があるんです」と野尻は説明する。

    「一方、一瀬と一緒に仕事をし始めた頃は、まだお互いにわからないことだらけだった」

    「アイデアはたくさんあったので、『こうしたらどうだろう?これはうまくいくだろうか?』といろいろ試し始めました。もちろん、彼は僕のアイデアに耳を傾けてくれる。そして、試した結果が僕たちの経験となり、共通認識のようなものになっていきました」

    「レースウィークというのは、パズルのピースを組み合わせていくようなもので、それは僕たちが得意とするところだと思います。そしてそのやり方はチーム全体に浸透していったと思います。彼らのサポートなしには、今の仕事はできませんした」

    リアム・ローソン レッドブル F1F1昇格が期待されるレッドブルの育成ドライバーであるリアム・ローソン

    野尻はこれまで、チーム無限での5シーズンでそれぞれ異なるチームメイトとコンビを組んできた。しかし、レッドブルのジュニアドライバーであり、F1を目指すリアム・ローソンは、2度のチャンピオンに輝いた彼にとって、今シーズン、これまでで最も厳しい挑戦をもたらしている。

    野尻はローソンについて、「彼は僕ら日本人ドライバーにとっていいベンチマークだし、僕は他のどのドライバーよりも彼に近いので、彼と比較されるのは避けられません」と言う。

    「ここ数年、外国人ドライバーはそれほど多くありませんでしたが、ヨーロッパのトップで戦えるドライバーはとても速いです。ストッフェルと戦ったときの感覚を思い出させますね」

    野尻は、ローソンの脅威に加えて、気胸(肺虚脱)によりオートポリスでのレースを欠場したことは言うまでもなく、旧型SF19よりもダウンフォースが少ない今年の新型SF23マシンに適応するという大きな課題に直面している。

    これらのハードルを乗り越えて3度目のタイトルを獲得し、中嶋と肩を並べることができれば、それは紛れもなく日本モータースポーツ界の“オールタイム・グレート”の称号を得ることになるだろう。

  • 野尻智紀、肺気胸でスーパーフォーミュラ第4戦を欠場

    野尻智紀、肺気胸でスーパーフォーミュラ第4戦を欠場

    スーパーフォーミュラに参戦するTEAM MUGENは、野尻智紀が肺気胸により、第4戦オートポリス大会を欠場することを発表した。

    野尻智紀は、体調がすぐれず熊本県内の病院にて受診した結果、肺気胸との診断を受けた。今後については、医師の診断を受け状況を把握しながら判断していくとしている。

    なお、第4戦オートポリスでは、大津弘樹が代役として1号車で参戦する。

    野尻智紀
    いつもたくさんの応援ありがとうございます。 今回のレースに向けて調整を行っていましたが、欠場となり皆様にはご心配をおかけしております。治療に専念し、また万全な状況で皆様の前でレースできるよう頑張って準備を進めていきたいと思います。

    肺気胸とは?
    気胸とは肺を包んでいる膜(胸膜)に穴が開いてしまい,そこから肺の外側の胸腔内に空気が漏れ出て,体の中で肺が縮んでいる状態。胸痛、咳や息切れなどが生じる。1~3週間で治癒する。

  • 野尻智紀、大湯都史樹へのクラッシュを謝罪「言い訳もない僕のミス」

    野尻智紀、大湯都史樹へのクラッシュを謝罪「言い訳もない僕のミス」

    野尻智紀(TEMA MUGEN)は、鈴鹿サーキットで開催されたスーパーフォーミュラ 第3戦で大湯都史樹(TGM Grand Prix)に接触して両者リタイア。大湯と相手チームに謝罪した。

    序盤に5番手に後退した野尻智紀は、11周目にピットイン。20周目、ピットアウトした53号車の大湯を野尻がオーバーテイクしようとしたが接触してしまいクラッシュ。ry者リタイアとなり、セーフティカーが導入された。

    「第3戦は残念ながらリタイヤとなってしまいました。僕自身のミスが引き起こしたクラッシュで、大湯選手と彼のチームスタッフ、そして応援している彼のファンの皆さんに申し訳ない気持ちでいっぱいです」と野尻智紀はコメント。

    「次のオートポリスまでに気持ちを切り替えて、また戦う気持ちを取り戻していかないと自分達を応援してくれているファンに恩返しが出来ないので、そこはしっかりと自分を取り戻して、またレースに挑みたいなと思います」

    「今回は言い訳もない僕のミスから残念な結果を招いてしまったので、しっかりともっと上手くなって、みんなで喜べるように頑張りたいと思います。見ていてください。お願いします」

    TEAM MUGENの田中洋克監督は「野尻選手は他車に接触しクラッシュ、ノーポイントでレースを終えてしまいました」と説明。

    「車はレースでも思うような方向に持って行けず、そんななかでも表彰台を狙えるレースをしていたのですが、タイヤ交換を終えてコースに戻った大湯選手の前に出ようとして追突しクラッシュ、リタイヤとなりました」

    「この場をお借りして大湯選手及びチームの皆さんにお詫び申し上げます」

  • スーパーフォーミュラ | 合同テスト 2日目:野尻智紀がトップタイム

    スーパーフォーミュラ | 合同テスト 2日目:野尻智紀がトップタイム

    スーパーフォーミュラの合同ルーキー・テストが12月6日(木)に鈴鹿サーキットで終了。No.16 野尻智紀(TEAM MUGEN)が2日目のトップタイムをマーク。2日間の総合トップはNo.6 福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が記録した。

    曇り空の朝を迎えた2日目の鈴鹿サーキット。この日は、午前8時半から11時、午後2時から4時と、計4時間半のセッションが行われた。午前中のセッション途中、また午後のセッション前半は、小雨の降るコンディションとなった。

    その中で、午前中のトップタイムをマークして、総合でもトップに立ったのはNo.16 野尻智紀(TEAM MUGEN)。これにNo.19 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、No.18 小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)と続いた。ルーキーとしては、初日に続き、No.64 アレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)が総合4番手で最上位。No.39 坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)も総合8番手につけた。

    今にも雨が落ちてきそうな曇り空のもと、気温16℃、路面温度16℃という肌寒いコンディションの中で午前8時半にセッション3がスタート。2日目も参加車両は全19台となったが、ドライバーの顔ぶれには若干の変更があり、UOMO SUNOCO TEAM LEMANSの7号車にはアルジュン・マイニが乗り込み、初日に7号車に乗っていたラルフ・アーロンは、KONDO RACINGの3号車に乗り込んだ。また、午後からはUOMO SUNOCO TEAM LEMANSの8号車に片山義章が乗車。今回注目のB-Max Racing teamは、初日と同様、午前中はハリソン・ニューウェイ、午後はルーカス・アウアーがステアリングを握っている。

    午前中のセッション前半は、赤旗が頻発。開始から約4分というところで、坪井翔がアウトラップのシケインでスピンしてストップしたことで最初の赤旗が提示される。坪井のマシンの回収が終わると、午前8時38分にセッションは再開された。そこから各ドライバーはテストメニューに取り掛かり、No.36 中嶋一貴(VANTELN TEAM TOM’S)やNo.20 平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、No.18 小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)、関口らが1分38秒台のタイムを次々にマーク。さらに開始から20分余りが経過すると、No.6 福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)やパロウが1分37秒台に入ってくる。

    しかし、その直後、セッション開始から約32分というところでNo.65 牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING)がS字でコースアウトして2回目の赤旗が提示。牧野は、まだ温まりきっていないタイヤでプッシュしたことでスピンアウトして、スポンジバリアにクラッシュ。右リヤのサスペンションとウィング周りにダメージを負って、グラベルにストップした。こ

    のマシン回収が終わり、セッションが再開されたのは、午前9時11分。しかし、再開からほどなく、今度は中嶋一貴がヘアピンでコースアウト。3回目の赤旗中断となった。一貴のマシンの回収が終わり、セッションが再開されたのは9時28分。この頃になると、ポツポツと雨粒が落ち始める。その中で、ソフトのニュータイヤを装着した野尻智紀が1分37秒329というセッションのトップタイムを叩き出した。さらに、その数分後には、1アタックしたソフトタイヤで関口が1分37秒329をマークして2番手につけた。その後、次第に天候は下り坂となり、雨が降り始めると、午前10時20分過ぎには全車がピットイン。走り始めからパドルシフトの問題を抱えていたNo.5 山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)やクラッシュからマシン修復をした牧野任祐ら、何人かのドライバーは確認のために何周かコースに出たが、それ以上走行しないドライバーも多数。そして、午前11時にチェッカーが出された。

    午後のセッションが始まったのは午後2時。3時間のインターバルの間に雨が降り、路面は完全なウェットコンディションとなった。ただし、雨量がそれほど多かったわけではなく、ウェットタイヤでの走行にも適さないコンディション。そのため、セッション序盤は、ルーキーたちしかコースには出なかった。そこから雨は降ったり、完全に止んだりという不安定な状況となったが、セッション半ばにはスリックタイヤで走れるぐらいに路面が回復。そこからは、レギュラー陣も含め、多くのドライバーが走行している。だが、セッションが後半に入ると、再び雨がパラついたため、終盤に入ると走行を取りやめるドライバーも多く、タイムを更新するドライバーも現れなかった。

    その中で、トップタイムをマークしたのは中嶋一貴。これに福住仁嶺、アレックス・パロウ、No.4 山下健太(KONDO RACING)、No.37 ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)が続いた。

    最終的にほとんどのドライバーにとって、2日目の自己ベストタイムは、コンディションが良かった午前中のセッションでマークしたものとなり、総合では野尻智紀がトップ、関口雄飛が2番手、小林可夢偉が3番手。以下、アレックスパロウ、平川亮、福住仁嶺、No.38 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)、坪井翔、中嶋一貴、ニック・キャシディという結果になった。

    2018年 スーパーフォーミュラ 合同テスト・ルーキーテスト 2日目 総合結果

    Po. # Driver Team / Engine Type Session 3 Session 4
    1 16 野尻智紀 TEAM MUGEN
    Honda HR-417E
    1分37秒297 1分39秒939
    2 19 関口雄飛 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
    TOYOTA RI4A
    1分37秒329 1分39秒387
    3 18 小林可夢偉 carrozzeria Team KCMG
    TOYOTA RI4A
    1分37秒398 1分39秒573
    4 64 アレックス・パロウ TCS NAKAJIMA RACING
    Honda HR-417E
    1分37秒451 1分38秒677
    5 20 平川亮 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
    TOYOTA RI4A
    1分37秒462 1分39秒642
    6 6 福住仁嶺 DOCOMO TEAM DANDELION RACING
    Honda HR-417E
    1分37秒548 1分38秒454
    7 38 石浦宏明 JMS P.MU/CERUMO・INGING
    TOYOTA RI4A
    1分37秒633 1分40秒008
    8 39 坪井翔 JMS P.MU/CERUMO・INGING
    TOYOTA RI4A
    1分37秒699 1分39秒881
    9 36 中嶋一貴 VANTELIN TEAM TOM’S
    TOYOTA RI4A
    1分37秒841 1分38秒335
    10 37 ニック・キャシディ VANTELIN TEAM TOM’S
    TOYOTA RI4A
    1分38秒135 1分39秒279
    11 15 ダニエル・ティクトゥム TEAM MUGEN
    Honda HR-417E
    1分38秒188 1分40秒422
    12 4 国本雄資 KONDO RACING
    TOYOTA RI4A
    1分39秒923 1分38秒714
    13 50 ハリソン・ニューウェイ B-Max Racing team
    Honda HR-417E
    1分38秒926
    14 3 アルフ・アーロン KONDO RACING
    TOYOTA RI4A
    1分39秒180 1分39秒439
    15 8 シャルル・ミレジ UOMO SUNOCO TEAM LEMANS
    TOYOTA RI4A
    1分39秒212
    16 65 牧野任祐 TCS NAKAJIMA RACING
    Honda HR-417E
    1分39秒297 1分40秒433
    17 17 トリスタン・シャルパンティエ REAL RACING
    Honda HR-417E
    1分40秒216 1分46秒911
    18 50 ルーカス・アウアー B-Max Racing team
    Honda HR-417E
    1分40秒423
    19 7 アルジュン・マイニ UOMO SUNOCO TEAM LEMANS
    TOYOTA RI4A
    1分40秒779 1分40秒952
    20 5 山本尚貴 DOCOMO TEAM DANDELION RACING
    Honda HR-417E
    1分43秒350 1分41秒250
    21 8 片山義章 UOMO SUNOCO TEAM LEMANS
    TOYOTA RI4A
    1分42秒225
    山下健太 KONDO RACING
    TOYOTA RI4A
    大嶋和也 UOMO SUNOCO TEAM LEMANS
    TOYOTA RI4A
  • 【スーパーフォーミュラ】 第3戦SUGO 予選:野尻智紀がポールポジション

    【スーパーフォーミュラ】 第3戦SUGO 予選:野尻智紀がポールポジション

    2018年のスーパーフォーミュラ 第3戦の予選が5月26日(土)に宮城県のスポーツランドSUGOで行われ、野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がポールポジションを獲得した。

    前戦オートポリスでは悪天候で決勝が中止になったスーパーフォーミュラ。土曜日のスポーツランドSUGOは快晴のなかで予選を迎えた。

    予選はQ1から波乱。残り2分20分で赤旗。WECで負傷したピエトロ・フィッティパルディの代役として参戦しているトム・ディルマン(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)がクラッシュ。一旦再開が宣言されてピットレーンにマシンが並んだが、回収に時間がかり、スタートしないというトラブルがあった。

    Q1では国本雄資が1分05秒330でトップ通過。山下健太(KONDO RACING)、大嶋和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)、ジェームス・ロシター(VANTELIN TEAM TOM’S)、トム・ディルマン、そして、午前中のクラッシュで予選に出走できなかった伊沢拓也(TCS NAKAJIMA RACING)がノックアウト。

    しかし、その後、5番手タイムだった関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が赤旗中にタイムを記録したとしてタイム抹消。16番手に下がり、Q1脱落。山下健太がQ2に進出することになった。

    7分間のQ2。松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が1分04秒でトップ通過。今回の大会にはF2に参戦する福住仁嶺に代わってTEAM MUGENの15号車をドライブしているレッドブルの育成ドライバーでマカオGPのウィナーであるダニエル・ティクトゥムが9番手で脱落。以下、山下健太、ニック・キャシディ(KONDO RACING)、塚越広大(REAL RACING)、千代勝正(B-MAX RACING TEAM)、ナレイン・カーティケヤン(TCS NAKAJIMA RACING)がノックアウントとなった。

    8台で争われたQ3。野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がコースレコードを更新する1分04秒694を記録して自信3度目となるポールポジションを獲得。

    2番手には0.247秒差で小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)が続いてフロントローを獲得。3番手に平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、4番手には国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)が続いた。

    2018年 スーパーフォーミュラ 第3戦 スポーツランドSUGO 予選 結果

    Pos No Name Team Best Time  
    1 5 野尻智紀 DOCOMO TEAM DANDELION RACING 1分04秒694 Q3
    2 18 小林可夢偉 carrozzeria Team KCMG 1分04秒941 Q3
    3 20 平川亮 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL 1分04秒985 Q3
    4 2 国本雄資 P.MU/CERUMO・INGING 1分04秒986 Q3
    5 6 松下信治 DOCOMO TEAM DANDELION RACING 1分05秒048 Q3
    6 16 山本尚貴 TEAM MUGEN 1分05秒313 Q3
    7 36 中嶋一貴 VANTELIN TEAM TOM’S 1分05秒498 Q3
    8 1 石浦宏明 P.MU/CERUMO・INGING 1分12秒71 Q3
    9 15 ダニエル・ティクトゥム TEAM MUGEN 1分05秒256 Q2
    10 4 山下健太 KONDO RACING 1分05秒286 Q2
    11 3 ニックキャシディ KONDO RACING 1分05秒377 Q3
    12 17 塚越広大 REAL RACING 1分05秒497 Q2
    13 50 千代勝正 B-MAX RACING TEAM 1分05秒562 Q2
    14 64 ナレイン・カーティケヤン TCS NAKAJIMA RACING 1分05秒584 Q2
    15 8 大嶋和也 UOMO SUNOCO TEAM LEMANS 1分05秒920 Q1
    16 19 関口雄飛 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL 1分06秒063 Q1
    17 37 ジェームス・ロシター VANTELIN TEAM TOM’S 1分06秒091 Q1
    18 7 トム・ディルマン UOMO SUNOCO TEAM LEMANS 1分07秒239 Q1
      65 伊沢拓也 TCS NAKAJIMA RACING   Q1