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  • トヨタ 豊田章男社長 「全力で走れるクルマをつくる責任を果たせていない」

    トヨタ 豊田章男社長 「全力で走れるクルマをつくる責任を果たせていない」

    トヨタ自動車の代表取締役社長でTOYOTA GAZOO Racing World Rally Team総代表を務める豊田章男が、トヨタが1-3フィニッシュを果たしたWRC 第9戦ラリー・ドイチェランドについてコメントを発表した。

    2018年 FIA 世界ラリー選手権(WRC) 第8戦ラリー・フィンランドの競技最終日デイ4が7月29日(日)にユバスキュラを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組 (ヤリスWRC 8号車)が今季2勝目を飾った。

    また、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(7号車)は総合3位でフィニッシュ。だが、総合4位につけていたエサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(ヤリスWRC 9号車)は、クラッシュによりリタイアとなった。

    豊田 章男(チーム総代表) コメント
    週末、ドイツで行われた世界ラリー選手権でタナック選手、ヤルヴェオヤ選手組が優勝し、フィンランドに続く2連勝を果たしてくれました。

    加えて、フィンランドでは悔しい想いをしたラッピ選手、フェルム選手組が3位表彰台に立ち、TOYOTA GAZOO Racing WRTとしては2戦連続での1-3フィニッシュとなりました。

    ヤリスWRCのエンジンは、ドイツにあるTMG(Toyota Motorsport GmbH)でつくられています。

    その設計・開発に携わる関係者が見守る地ドイツでドライバー達がポディウムに立った姿は、私にとっても、とても嬉しく、感動的なシーンとなりました。

    感動的な週末に導いてくれたチームのみんな、本当にありがとう。

    そして、いつも応援いただいているファンの皆様、今週も熱い声援を送ってくださり、ありがとうございました。

    一方で、悔しい想いもありました。

    ラトバラ選手がマシントラブルにより、ドイツの道を完走できずに終わってしまいました。

    先日、ラトバラ選手は、私に「ヤリスは乗りやすいクルマです」と話してくれました。

    今回も彼は「ヤリスの運転を心底楽しめている」と言ってくれていましたが、マシントラブルで彼のドライブを止めてしまいました。

    我々はドライバーが安心して全力で走れるクルマをつくる責任があります。しかし、まだ我々には、それが果たせていません。

    この悔しさを、しっかり受けとめもっといいクルマをつくるチャンスに変え、努力していかなければならないと、改めて、強く感じています。

    ドライバーが安心して走りを楽しめるクルマを目指し、今後も戦ってまいります。

    皆さま、引き続き、応援よろしくお願いいたします。

  • トヨタ 豊田章男社長、「DJ MORIZO」としてラジオレギュラー番組

    トヨタ 豊田章男社長、「DJ MORIZO」としてラジオレギュラー番組

    ドライバーモリゾウこと、トヨタ自動車の取締役社長の豊田章男が「DJ MORIZO」として、ラジオレギュラー番組「DJ MORIZO HANDLE THE MIC」のミュージック・ナビゲーターを担当することになった。

    「DJ MORIZO HANDLE THE MIC」は、2018年5月6日(日)に1時間の特別番組としてZIP-FMにて放送されたが、このたび8月4日(土)よりレギュラー番組として放送を開始することになった。

    番組では、DJ MORIZOとして「クルマの楽しさ」や「日々考えていること」を伝えていく。

    なお、放送内容は後日「GAZOO X channel」でも配信が予定されている。

    番組概要
    放送局:ZIP-FM 77.8
    番組名:DJ MORIZO HANDLE THE MIC
    放送日時:毎週土曜日 19時00分~19時30分
    ※8月4日(土)からスタート
    ミュージック・ナビゲーター:DJ MORIZO
    アシスタント:遠近由美子

    ※ZIP-FMでの聴取は、愛知県全域と岐阜県、三重県の一部地域のみ可能。
    ※ラジコ(radiko.jp)のプレミアム会員にご登録されている方は、上記の地域以外にお住まいの方でも聴取可能。

  • トヨタ 豊田章男社長 「思いっきり走ってくれて、ありがとう!」

    トヨタ 豊田章男社長 「思いっきり走ってくれて、ありがとう!」

    トヨタの豊田章男社長が、20回目の挑戦となった2018年のル・マン24時間レースで悲願の初優勝を遂げたTOYOTA GAZOO Racingのメンバー、そして、トヨタファンに向けてコメントを発表した。

    残り3分の悲劇となった2016年の敗戦後には「“負け嫌い”のトヨタを待っていてください」、トラブルにより惨敗となった2017年には「思いっきり走らせてあげられなくてゴメン…。」とのコメントを残していた豊田章男社長。

    今年はル・マンで悲願のル・マン24時間レース初優勝をメンバーと祝うことができなかったが、「思いっきり走ってくれて、ありがとう!」という言葉をドライバーに贈った。

    豊田章男(トヨタ自動車 代表取締役社長)

    「思いっきり走ってくれて、ありがとう!」

    20回目の挑戦にして誰より長い距離を走ってくれたドライバー達みんなに向けてこの言葉を送ります。

    同時に、388ラップ、5,300キロ余りを走りきったクルマ達にもこの言葉をかけてあげたいと思います。

    そして、
    「思いっきり走らせてくれて、ありがとう!」

    ずっと、この戦いを支えてくださったファンの皆さま
    共にクルマを作り上げてきたパーツメーカーの皆さま
    心ひとつに戦ってきてくださったパートナーの皆さま
    そして、現場で戦い続けたチームのみんなに今、伝えたい言葉です。

    みんな本当にありがとう!

    19回一度も勝てなかった我々は、ただひたすらライバル達の背中だけを見て、それより速く走るクルマを作れば勝てるだろうと新しい技術に挑み続けていました。

    しかし19回繰り返しても勝てない。

    「クルマを速くするだけではル・マンには勝てないんだ!我々には“強さ”がない!強いチームにはなれていない!」
    昨年のレースの後、私は思わずチームに声を荒げました。

    チームはゼロからのやり直しとなり“なぜ強さがなかったのか?”それを考えるところからの再出発となりました。

    そして、チームが、考え、辿り着いたのがトヨタが大切にし続けている「改善」という考え方です。

    クルマをつくるひとつひとつの作業…走らせる為のひとつひとつのオペレーション…それに向かう一人一人がどうしたらミスが起きないかを考え、それを徹底する。そうするとまた次にやるべきことが見つかっていく。

    欠けていた「強さ」を身につけようと1年間ひたすらに改善を繰り返し、積み重ねてきました。

    思えば、敵わなかったライバル“ポルシェ”は元よりそうした強さを身につけていたのだと思います。今年、直接、競い合うことはできていませんが、それに気づかせてくれたポルシェなど、偉大な過去のライバル達にも、改めて感謝いたします。

    レースの前、チームの一員から私にメッセージが届きました。

    「今年はドキドキが止まりません。ただひたすら改善を重ねてきましたが、それで分かったことは、改善に終わりはないということでした。それを知ったことがドキドキの原因だと思います。足りない部分が、まだどこかにあるはず…ゴールの瞬間まで仲間と、もがき続けます。モリゾウさん、見守っていてください」

    これを読み、このチームは“強さ”を身につけ始めたと感じることができました。

    ゼロから作り直してきたチームだからこそ今回はなんとしても結果を残して欲しい…。だから、今年は現場にいられずとも全力で見守ると決め、そして一緒に戦うことができました。

    このレースで戦うクルマを今、我々は、将来の市販車にしていこうとしています。

    「改善に終わりはない」というトヨタの現場では当たり前の言葉をモータースポーツの現場の彼らが身をもって理解し、勝利に結びつけたことでそれは実現に向けた大きな一歩を踏み出せたと思います。

    悲願だったル・マン24時間レースでの勝利を、我々はようやく手にすることができました。

    この瞬間を、諦めずにずっと待ち続けてくださったファンの皆さまと、今日は心からの笑顔で1日を過ごしたいと思います。

    しかし、これは、また次の戦いの始まりであり、次なる改善が始まります。改善に終わりはありません。明日から、次の夢の実現に向け、また一緒に戦っていただければと思います。

    また最高の笑顔で過ごせる日を目指して、引き続き、トヨタガズーレーシングを、よろしくお願いします。

    関連:ル・マン24時間レース 結果:トヨタが悲願の初制覇!8号車が優勝!

  • トヨタ社長「モータースポーツは自動車産業になくてはならない取り組み」

    トヨタ社長「モータースポーツは自動車産業になくてはならない取り組み」

    2017年 ル・マン24時間レースの決勝前日である6月16日(金)、イタリアの日刊新聞 Il Messaggero が、トヨタ自動車の豊田章男社長を特集。トヨタにとってのル・マン24時間レース、そして、モータースポーツの意義について語った。

    19回目の挑戦となった第85回ル・マン24時間レースでも、トヨタは優勝の夢を掴むことができなかった。現場には豊田章男社長も訪問。トヨタのル・マンでの戦いを見守った。

    「トヨタがモータースポーツに挑む理由はもっといいクルマをつくるため」

    私はルマンに行く機会に恵まれませんでした。毎年、トヨタの株主総会は決まってルマンの週に開催されるめ、現地に行くことができないんです。

    昨年も、やはりルマンには行けませんでした。

    日本時間で日曜の夜10時頃、トヨタが迎える、初めてのその瞬間を私は自宅のテレビの前で迎えようとしていました。スマートフォンを片手に、現地にいるスタッフとメッセンジャーでやりとりをしながら、正直に言えば、もうその瞬間を迎えるであろうことを確信していたと記憶しています。

    私も、幾度となく、レースやラリーの現場に行っていますし、ドライバーとしても、何度も競技に参加しています。なので、レースは、チェッカーを受けるまで、何があるか分からないということはよく分かっていたつもりでした。

    しかし、追い上げてきていたポルシェがピットに入り、マージンが1分半近くまで広がった時、勝利への安堵のようなものを感じていたと思います。

    しかし21時57分、トヨタのクルマは、ドライバーからの「No power I have no power」という交信とともにスローダウンし、そしてピット前のコース上で止まってしまいました。

    初めは、何が起きているか、よく分かりませんでした。現地にいるスタッフも混乱していて、確かなことはよく分かりませんでした。

    ただ、テレビの画面に映し出される「歓喜に満ちたポルシェのクルー達」をみて、やはりレースは、最後の最後まで何があるか分からないということを知ることになりました。

    私の心には、悔しさと残念な気持ちが溢れてきたことを覚えています。

    このクルマを走らせていたのはドライバーだけではありません。このクルマの開発に携わったエンジニア、メカニック、そしてパーツサプライヤーに至る多くのメンバーが、このクルマを走らせていました。

    そんな、私以上に深い悔しさに包まれている彼らに、私から、なんと声をかければよいか、あの時は、正直、分かりませんでた。

    トヨタは18回、この伝統あるルマンのレースに挑戦させていただいていますが、シルバーメダルしか手にしたことがありません。本当に多くのファンがトヨタを応援し続けてくださっています。その皆さまが「今度こそはゴールドメダルを」と毎年、声援を送ってくださいます。

    言ってみれば、私も、その内の一人です。

    今度こそは、24時間で、他の誰より、トヨタのクルマが長い距離を走ってほしいと思い続けていました。なので、そうしたファンの皆様に対し、深い感謝の気持ちを抱いていますし、この瞬間を迎えた時は、彼らに、本当に申し訳ない気持ちになりました。

    昨年のレースには、会長の内山田が現地に行ってくれていました。彼は、プリウスの開発者であり、ハイブリッドの父とも呼ばれています。ハイブリッドカーで戦うルマンの戦いにおいても、彼は、チームの父のような存在であると思います。

    だから、昨年のルマンにおいて、レース後に、トヨタを代表するコメントは、テレビの前にいる私ではなく、彼にお願いをしていました。

    しかし、あの瞬間を目にし、「この悔しさは、クルマを作ってきたチームだけのものではなく、トヨタにいる全員、そして応援してくださっている全員の悔しさだ」と、私は感じました。そして、私は、内山田会長に、「今回は、トヨタの想いとして、私からコメントを出させてほしい」とお願いしました。

    そうして、発信したのが、このコメントです。

    ル・マン24時間耐久レースに、ご声援を送っていただいた皆様に心より感謝申しあげます。本当にありがとうございました。

    TOYOTA GAZOO Racingは、「敗者のままでいいのか」と、あえて自分達にプレッシャーをかけ、今までの悔しさを跳ね除ける戦いを続けてまいりました。メカニック、エンジニア、ドライバー、そしてサプライヤーの皆さま…戦いに携わる全ての者が、力を尽くし、改善を重ね、「もっといいクルマ」となって戻ってこられたのが、本年のル・マンであったと思います。ついに悲願達成か…と、誰もが、その一瞬を見守る中、目の前に広がったのは、信じがたい光景でした。

    トヨタのクルマも、速く、そして強くなりました。しかし、ポルシェは、もっと速く、そして強かった…。

    決勝の24時間…、そして予選なども含め合計で30時間以上となるル・マンの道を、誰よりも速く、強く走り続けるということは、本当に厳しいことでした。チームの皆の心境を思うと…、そして、応援いただいた全ての方々へ…、今、なんと申しあげたらよいか、正直、言葉が見つかりません。

    我々、TOYOTA GAZOO Racingは“負け嫌い”です。負けることを知らずに戦うのでなく、本当の“負け”を味あわさせてもらった我々は、来年もまた、世界耐久選手権という戦いに…、そして、この“ル・マン24時間”という戦いに戻ってまいります。

    もっといいクルマづくりのために…、そのためにル・マンの道に必ずや帰ってまいります。

    ポルシェ、アウディをはじめ、ル・マンの道で戦った全てのクルマとドライバーの皆さまに感謝すると共に、また、一年後、生まれ変わった我々を、再び全力で受け止めていただければと思います。

    皆さま、“負け嫌い”のトヨタを待っていてください。よろしくお願いいたします。

    このコメントが出来た時、最初に送った相手は、広報担当ではなく、レーシングハイブリッドプロジェクトのリーダーである村田でした。

    2015年、トヨタはルマン(そしてWECシリーズ)において、ポルシェやアウディに全く歯が立ちませんでした。

    「2016年は絶対に負けられない」

    トヨタのその想いを背負った村田は、今後2年かけてやる開発を前倒しして、2016年に向けたクルマを死にもの狂いで準備していました。

    私は、それを知っていたので、出来上がったメッセージをまず彼に読ませたいと思ったのです。

    「現場にいてやれなくてゴメン」「こういうメッセージを出すぞ」と言う言葉と共に、彼にメッセージをおくりました。

    後日、聞いたところ、彼は「社長が送ってくれた。あのメッセージに救われた。もう一度、2017年に向けて頑張ろうと気持ちを切り替えることができた」と語ってくれていました。

    彼と、そのチームは、今年のルマンに向けて、その前の年以上の努力を重ねてくれました。きっと期待に応えてくれているに違いない…と思います。

    モータースポーツは、自動車産業にとってなくてはならない取り組み

    トヨタが、モータースポーツに挑む理由はもっといいクルマをつくるためです。

    私の祖父で、トヨタ自動車の創業者である豊田喜一郎も、このような言葉を残していました。

    『これから、乗用車製造を物にせねばならない日本の自動車製造事業にとって、耐久性や性能試験のため、オートレースにおいて、その自動車の性能のありったけを発揮してみて、その優劣を争う所に改良進歩が行われ、モーターファンの興味を沸かすのである・・・。単なる興味本位のレースではなく、日本の乗用車製造事業の発達に、必要欠くべからざるものである』

    その想いは今も変わりません。

    競争という厳しい環境の中でこそ、新しいアイデアが生まれ、それを実現しようと皆が努力を重ねます。その過程が、人は成長させ、クルマも更に良いものに成り続けていくのです。

    ですので、モータースポーツは、自動車産業にとってなくてはならない取り組みなのだと思っています。

    ルマンの話に戻せば、昨年味わった悔しさが、新たな技術への挑戦を生み、今年のクルマに繋がり、それは、未来のトヨタのクルマの進化にも繋がっているのだと確信しています。

    しかしながら、昨年の結果は、悔しいだけでは、ありませんでした。悔しさも大きかった一方で、トヨタは得たものもありました。

    レースの後に、ポルシェやアウディに、その戦いを讃えてもらえたことです。

    例えば、ポルシェは、レースの数時間後に、SNSで、「Competed together for 24 hours. Head to head for 24 hours. Gained our respect forever」と我々に向けたメッセージを発信してくださいました。

    それを見て、私は、伝統あるヨーロッパのモータースポーツ業界に初めてトヨタのことを認めてもらえたように感じ、とても嬉しく感じました。

    そして、その数週間後、私のもとに、ドクターポルシェからの手紙も届きました。とても感動しました。ポルシェは、とても素晴らしいクルマを作る“尊敬すべきスポーツカーメーカー”です。そのトップから手紙を頂けることは、大変光栄なことでした。

    私からも返事を出させていただき、そのコミュニケーションがきっかけでパリモーターショウの時、Dr.ポルシェに直接会って、お話を聞くことが出来ました。

    このような出会いを昨年のルマンの戦いはトヨタに与えてくれました。このことに感謝したいと思います。

    パリで、Dr.ポルシェと「次は来年のルマンで会いましょう」と約束しました。この感謝の気持ちは、今年のルマンで、ドクターポルシェに改めて伝えたいと思います。そして、なにより、ポルシェと、再度、素晴らしい戦いをすることで応えていきたいと思います。

    一年の努力により、我々のクルマは、もっといいクルマになっています。ですので、ポルシェと、素晴らしい戦いをできると確信しています。

    その戦いが、人々を魅了し、I love carsと言ってくださるファンが1人でも増えればと思います。

    そして、やはり、今年は、トヨタが、24時間で一番長い距離を走るクルマであってほしいと思います。

    長く応援し続けてくださるファンの皆様に、心からの笑顔になってほしいと願っています。私も、そのファンの内の一人です。だから、今年は、日曜日の午後3時に、最高の笑顔をしたいと思っています。
    (TOYOTA GAZOO Racing公式Facebookページより)

    関連:トヨタ 豊田章男社長 「思いっきり走らせてあげられなくてゴメン…。」

  • 豊田章男社長、WRC復帰2戦目で勝利に「私の想像を超えておりました」

    豊田章男社長、WRC復帰2戦目で勝利に「私の想像を超えておりました」

    TOYOTA GAZOO Racing WRTのチーム総代表を務める豊田章男が、WRC復帰2戦目でのトヨタの優勝への喜びを語った。

    豊田章男(チーム総代表)
    18年ぶりに復帰したFIA世界ラリー選手権、第2戦目にして、優勝することができました。“負け嫌い”のTOYOTA GAZOO Racingですから、私も、その日が来ることを心の底から願っていました。しかし、こんなにも早くその瞬間が訪れることは、私の想像を超えておりました。

    トヨタのWRC復帰を願い続け、その復帰を共に喜び、応援いただけたファンの皆さまのおかげです。ファンの皆さま、応援ありがとうございました。

    ラリーは、ライバルと競い合いながら道を走りきり、完走することが大切です。

    初戦モンテカルロと同じく、今回も、走りきり、戦い抜けたことで、素晴らしい結果を得ることができました。

    雪と氷に覆われた苛酷なスウェーデンの道を全速力で走りきれる力をヤリスに吹き込んでくれた、トミ・マキネン代表以下、エンジニア、メカニック、テストドライバーなどチームの全てのメンバーにも感謝します。

    そして、そのヤリスをゴールまで無事に運び届けてくれた、ヤリ-マティ・ラトバラ選手、ミーカ・アンティラ選手にも感謝いたします。

    また、ユホ・ハンニネン選手、カイ・リンドストローム選手も、一時リタイアとなったものの、メカニック、エンジニアとクルマを直し、そしてその後は今後につなげるための、いろいろなトライをしながら走り切ってくれました。彼らにも感謝いたします。

    このように、今回のこの結果はチーム一丸となったからこそ得られたものだと思います。

    チームのみんな、本当にありがとう。お疲れさまでした。

    先日の発表会の壇上で、マキネン代表とラトバラ選手と“クルマとの対話”について話をしました。

    ラトバラ選手は「運転前に愛を持ってクルマに話しかけ、大切に、そのクルマを運転している」

    マキネン代表からは「クルマを愛しているからこそ、クルマのことがわかる。だから、どうすれば速く走らせられるかがわかる」

    “クルマ愛”に溢れる彼らの言葉は私の想いと全く同じであり、心に響くものでした。

    これからも、彼らと、この想いを共有し続け、ヤリスを、“もっといいクルマ”にしていく戦いをチームのみんなと続けてまいります。今年の13戦を戦い抜いたときに、一番強いクルマになっていたいと思います。

    WRCの道を走り続け、“もっといいクルマ”のために走り続けるTOYOTA GAZOO Racingを、皆さま、引き続き、応援いただければと思います。よろしく、お願いいたします。

  • 豊田章男社長 質疑応答:トヨタF1撤退

    豊田章男社長 質疑応答:トヨタF1撤退

    F1を撤退するに至った理由を改めて教えてください。この時期に撤退をするという判断に至った経緯も教えていただけますか?F1に参戦する日本の自動車メーカーがなくなることになりますが、トヨタの社長としてこのことをどう考えておられますか?
    皆さまご存じの通り、私自身、非常にモータースポーツを個人的にも推進している一人でございます。こういうモータースポーツを自動車文化のひとつのしてきたいという風に精一杯頑張って参りました。そこでの本音の部分と、6月以降に社長になってからのところでは、ちょっと立場が変わったということをご理解いただきたと思います。

    この昨年来の経済危機以降、F1を続けるか続けないかということは社内でも大変議論になりました。その中でもやはりモータースポーツを文化として育て上げたいんだという強い意志のもと、TMG、ここにいる山科専務、ハウエットさんをはじめ、非常にチームにも頑張ってコスト削減等をやってもらいました。ありとあらゆる手を尽くしてやってまいりました。ファンの方々からも、唯一残された日本チームとして応援いただきましたことを本当に感謝申し上げたいと思いますし、年初、富士での撤退を決めた時も、サーキットはモビリティランド、そしてチームはトヨタとした頑張っていくということで、本当に最終戦まで頑張って参りました。

    そして最終戦が終わった段階、そして今日、社内で取締役会を開きまして、やはり今の経済状況を考えたうえで、撤退せざるを得ないということを決定いたしました。しかしながら、やはりここまで育ていただいた関係者の皆さま、そして応援いただいているファンの皆さまの期待を裏切ってしまったことを、私もいちモータースポーツのファンして大変苦渋の決断であったことをご理解いただきたいと思います。

    社長自身、今回の判断をどういった基準で決めていったのでしょうか?
    判断でございますが、私自身6月以降、社長という立場から、そして最終決断は取締役会という場で皆様の意見を聞きながらやりましたけれども、最終判断は私がさせて頂きました。私自身、レースはクルマを鍛えると同時に、人を強く育てる素晴らしい現場であり、そういう意味でのクルマ文化を育てるために、F1は残念ながら撤退いたしますが、そういう意味でこれからもアウトプットを今後商品というものに持っていきたいと思いますし、ファンの方々に関しては、F1だけのファンの方々には大変申し訳ないと思っておりますけれども、モータースポーツを本当に底辺からかつ幅広く、我々もこれから支えていきたいという風に思いますし、その辺はぜひともご理解賜りたいと思います。

    来シーズン、エンジンだけの供給もなく完全撤退と捉えて良いですか?WRCやル・マンにも過去に参戦されていましたが、少なくとも今後、収益が改善されるまで国際的なシリーズには参戦しないと考えてよろしいでしょうか?
    F1に関しましては、完全撤退とお考えいただいていいと思います。他の国際レースに関しましては、現在やっています他のレースに関しましては継続させていただきますが、それ以外のことはまったく白紙です。

    今年は優勝のチャンスがありながらも優勝できませんした。もしも優勝したていたなら、F1を続けていた可能性はあったのでしょうか?今回の撤退は単にトヨタという一つの会社が撤退するというのではなく、世界一の自動車メーカーがF1から撤退するという意味であるわけですが、どのようにお考えですか?
    今年の結果でございますが、私も今年は本当によく頑張ってくれたなと思います。ひとつはシンガポールGP、そして日本GPで準優勝を達成いたしました。特に日本GPは私も応援に行きましたけれども、本当にチームワークそのものの勝利であったというふうに思います。ですから、優勝を逃したというよりは、私はチーム全体が準優勝というものを勝ち取ったと思っておりますので、本当にチームメンバーに対しては「準優勝に胸をはれ」というようなことを伝えました。そして、残る2戦においては、グロックさんのこともあったのですが、私どものTDP(トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム)出身の小林可夢偉くんが、F1の第3ドライバーをずっと務めながら、最後に2戦に出れたことは、私自身も非常に良かったなと思っております。2戦ではありましたけれども、F1サーキットを実際に日本人が走り、そして入賞し、立派な戦いを示したと思います。そのあと継続してチャンスを与えてあげられないことは大変申し訳ないと思いますけれども、彼ら、中嶋くんを含めまして、まだ若いので、このあと今年までの走りをいろいろ評価されて、必ずや彼らにまたチャンスが来ることをお祈りしたいし、いろんな形で応援していきたいと思っております。優勝したかしないかで、私はこの結果は変わらないと思いますし、私は準優勝で胸をはらせてあげたいと思います。

    去年のホンダに続き、トヨタは2012年まで参戦すると一旦発表されたにも関わらず、今回このようになったことで、日本企業は強い意志はないと世界に与えてしまったと思います。自動車メーカーのリーディングカンパニーとしてモータースポーツへの責任というものをどのようにお考えでしょうか?また北米のNASCARは継続するのでしょうか?継続するのであればその理由は?
    モータースポーツというのは、底辺のところから裾野が広い活動だと思っております。その最高位に位置するのがF1、フォーミュラワンだと思っております。ですから、すべてのモータースポーツに関わっている人々が最後に目指す姿、最後にそこでというのがF1のサーキットだと思います。その中において、そこへの登竜門として、それぞれの地域によって、いろいろ地域における文化みたいなものがあると思います。それが、アメリカではいうとNASCAR。南米ではラリー、日本ではGT選手権など、それぞれの地域に根付くモータースポーツがあると理解をしております。私どもは今回、そのモータースポーツの中の最高峰のF1の撤退を宣言させていただいておりますが、その各地域におけるところまでは今後も活動していくということでご理解たまわりたい。なぜ、F1をやめて他をやるんだことでございますが、より地域に根ざした形でのことを、すべてにゆとりがあれば、すべてやらしていただきますが、今はすべてやることが不可能とこの1年間で判断したしました。相当、頑張りました。そして、1年前に継続するという風に当社として申したのも、本当に継続するつもりで申し上げました。そのように1年間本当に努力したが、この先を考えると今回はこういう決断をせざるを得なかったということです。

    関連:トヨタ、F1撤退を正式発表 – 2009年11月4日

  • トヨタF1撤退会見 「苦渋の決断をせざるをえなかった」

    トヨタF1撤退会見 「苦渋の決断をせざるをえなかった」

    トヨタは4日、東京本社で記者会見を開催。今シーズンをもって、F1から撤退することを発表した。

    会見には豊田章男 トヨタ自動車社長、山科忠 TMG会長兼トヨタ自動車専務取締役が出席。冒頭、豊田章男がF1撤退の経緯を説明した。

    「弊社は2002年以降、8年間にわたりF1に参戦して参りましたが、社内の取締役会にて議論しました結果、本年をもって参戦を終了いたすことに致しました。この8年間ご支援頂いたファンの皆さま、スポンサーの皆さま、メディアの皆さま、そしてF1を通じ、クルマの魅力を全世界にアピールし続けてくださったレーサーや関係者の皆さまに心より御礼申し上げたいと思います」

    「先日も鈴鹿で行われた日本GPを観戦させていただきました。ファンの皆さまの熱狂ぶりや、弊社F1チーム、パナソニック・トヨタ・レーシングの素晴らしいチームプレー、そして、その走りに心の底から感銘を受けました」

    「ファンの皆さまのことを考えますと、身につまされる思いでありますが、現在の経営環境や中長期的な観点から苦渋の決断をせざるとえなかったことをどうかご理解賜りたいと存じます」

    「ファンの皆様からは「来年こそは頑張れ」と激励いただいておりましたが、ご期待にお応えすることができず、心からお詫び申し上げます」

    「トヨタのF1チームは、この8年間で合計140戦に参戦し、一戦一戦を戦い抜くなかで着実に実力を向上させてまいりました。世界の強豪のなかで戦い続けたチーム関係者の不断の努力に敬意を表するとともに、夢を分かちあえたことに心から感謝申し上げたいと思います」

    「本年6月に社長に就任して以来、私は商品を軸とした経営に重点を置きたいと申し上げて参りました。すなわち、味わいのあるクルマを作り、お客様に一台一台を大事にお届けし、喜んでい頂きたいということであります」

    「私どもといたしましては、今はこれらのことに会社のリソースをできる限りシフトすべきであると考え、誠に残念ながらF1を続けることができなくなった次第でございます」

    「ご存じの通り、トヨタの経営は引き続き厳しい状況です。ただ、こういうときだからこそ、“次の世代に何を残さなければならないのか”ということを原点に返り、考えるべきだと思いました。自動車を通じて、豊かな社会づくりに貢献したいというのが、トヨタの創業時からの考え方であり、これからも自動車文化の一層の推進にむけ、さまざまな活動を続けていきたいと思っております」

    「モータースポ−ツについても、その活動計画を見直し、お客様にクルマをより身近に感じていただける大切な活動として、またクルマと人を鍛える活動として取り組むとともに、これまでの皆さまのご期待をよりよい商品づくりに活かせるよう、努力する所存でございます」

    「どうぞ、引き続きご支援賜りますよう、宜しくお願い申し上げます」

    関連:トヨタ、F1撤退を正式発表 – 2009年11月4日

  • トヨタF1 「勝たなければ我々に将来はない」

    トヨタF1 「勝たなければ我々に将来はない」

    トヨタは、今シーズンの成績次第ではF1から撤退する可能性もあるという。

    トヨタのジョン・ハウエットは、今シーズン、成功した活動ができなければトヨタの取締役会はホンダに続いて撤退を決定するかもしれないことを示唆した。

    「我々には力強いシーズンが必要だ」と語るハウエットは、世界的な経済危機によって、日本の本社から“詳細な調査が増している”と語る。

    「弱いシーズンを過ごせば、我々に将来はない」

    トヨタF1チームの幹部は、2009年中の初優勝を目標に掲げており、ドライバーのヤルノ・トゥルーリは開幕6戦以内での優勝が必要だと語っている。

    「勝たなければならないかどうかは言えないが、勝たなければならないと感じている」とハウエットは語る。

    「我々の欲求と情熱はケルンの皆が共有しており、我々はF1での明るい未来を確保するために勝つ必要がある」

    トヨタF1チームに好都合な要因として、豊田章男氏の社長就任がある。

    「豊田章男氏はモータースポーツのファンだ。例えばニュルブルクリンク24時間への参加など、彼自身よくレースに参戦していた」とトヨタのチーム代表である山科忠は語る。

    また山科は、最近、渡辺社長からF1プロジェクトの調査されたことを明らかにした。

    「幸いにも、我々の社長はF1継続を決定した」

    「したがって、今シーズンは我々にとって非常に重要になる。コストを削減し、F1への投資に価値があることをトヨタに証明する必要がある」

    関連:トヨタ、F1撤退を正式発表 – 2009年11月4日