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  • 中村仁がFIA F3初優勝 スパのスプリントで鮮やかな逆転勝利

    中村仁がFIA F3初優勝 スパのスプリントで鮮やかな逆転勝利

    中村仁(ハイテックTGR)が、スパ・フランコルシャンで行われた2026年FIA F3第6戦ベルギー大会のスプリントレースで優勝。スタート直後に2番手へ浮上すると、再開後にブランド・バドエルをオーバーテイクし、FIA F3参戦初年度で待望の初勝利を飾った。

    レースは2度のセーフティカーによって展開が大きく左右されたが、中村仁はスタート、リスタート、終盤のプレッシャーという異なる局面で落ち着いた走りを披露。最後はペドロ・クレロを抑え、ハイテックTGRに力強い勝利をもたらした。

    ロダン勢がフロントロウを独占
    スプリントレースは、ブランド・バドエルがポールポジション、チームメイトのペドロ・クレロが2番手に並び、ロダン・モータースポーツ勢がフロントロウを独占してスタートを迎えた。

    長いフォーメーションラップを終えてシグナルが消えると、バドエルが首位を維持。一方、好スタートを決めた中村仁はオー・ルージュからケメルストレートにかけてクレロを攻略し、2番手へ浮上した。

    しかし、後方ではタイトルを争うウーゴ・ウゴチュクとフレディ・スレーターがレ・コームで接触。スレーターはその場でリタイアし、ウゴチュクもサスペンションの損傷を訴えた。

    さらに、山越陽悠とマッティア・コルナギもケメルストレート終端で接触。山越は26番手まで後退し、一連の事故によってセーフティカーが導入された。

    中村仁がバドエルをアウト側から攻略
    3周目終了時にセーフティカーが退場すると、バドエルが首位からレースを再開した。しかし、中村仁はリスタート直後からバドエルに強いプレッシャーをかけた。

    中村仁はケメルストレートでバドエルに並びかけると、レ・コームのアウト側から鮮やかにオーバーテイク。難しいラインを使いながらマシンを前に出し、首位を奪った。

    トップに立った中村仁は、すぐにバドエルとの差を0.6秒まで拡大。一方のバドエルは、後方から迫るチームメイトのクレロへの対応を迫られた。

    5周目にはバドエルと中村仁の差が0.5秒まで縮まったが、バドエルは最終シケインでクレロに攻められ、首位を追うことよりも2番手を守る必要が生じた。

    加藤大翔は一時4番手を争う
    日本勢では加藤大翔(ARTグランプリ)も上位争いを展開した。

    6周目、加藤は4番手のコルナギに接近し、レ・コームでオーバーテイクを狙った。しかし、コルナギがイン側を閉じたため、順位を上げることはできなかった。

    翌周にはテオフィル・ナエルがDRSを使って加藤に接近。ケメルストレートで前に出て、5番手を奪った。

    その後方では、トゥーカ・タポネンがラ・ソースでエルネスト・リベラのイン側へ飛び込んだものの、リベラがケメルストレートで順位を奪い返すなど、各所で激しいポジション争いが続いた。

    2度目のセーフティカーで差が消滅
    レース中盤、ナンダヴッド・ビロムバクディがラ・ソース出口のグラベルを走行。コース上の安全を確保するため、再びセーフティカーが導入された。

    これによって中村仁が築いていたリードは消滅。首位の中村仁、2番手バドエル、3番手クレロという上位勢が再び接近した状態で、レースは終盤を迎えた。

    10周目にセーフティカーが退場することが発表され、残されたレースはわずか2周。最初の1周はDRSを使用できず、最終周のみDRSが使用可能となる状況で再開された。

    残り2周のリスタートを制する
    11周目、中村仁が首位からフィールドを引っ張った。バドエルはオー・ルージュを上りながら中村仁の背後に迫り、再逆転の機会をうかがった。

    それでも中村仁はケメルストレートからレ・コームまでポジションを守り切った。後方では加藤がナエルをレ・コームで抜き返し、5番手へ浮上した。

    最終周に入った時点で、中村仁はクレロに対して0.9秒のリードを確保。DRS圏内に入られる可能性がある緊迫した状況だったが、ミスなく首位を守った。

    一方、加藤とナエルは最終シケインで並走。ナエルはコース外へはみ出しながら加藤の前でフィニッシュし、順位を戻す必要があるかどうかが注目される形となった。

    中村仁がFIA F3初優勝
    中村仁は最後までクレロの追撃を封じ、トップでチェッカーフラッグを受けた。2026年からハイテックTGRでFIA F3に参戦している日本人ルーキーが、スパ・フランコルシャンでFIA F3初優勝を達成した。

    2位にはバドエル、3位にはクレロが入り、ロダン・モータースポーツがダブル表彰台を獲得。コルナギが4位、加藤が5位、ナエルが6位で続いた。

    7位はタポネン、8位はリベラ、9位はアレッサンドロ・ジュスティ、10位はノア・ストロムステッドとなった。

    中村仁はスタートでクレロを抜き、最初のリスタートではバドエルをアウト側から攻略。最後のリスタートでも背後からのプレッシャーに動じず、速さと冷静さの両方を示して初勝利をつかみ取った。

    中村仁 FIA フォーミュラ3

    FIA F3ベルギー大会 スプリントレース 結果
    1. 中村仁(Hitech TGR)
    2. ブランド・バドエル(Rodin Motorsport)
    3. ペドロ・クレロ(Rodin Motorsport)
    4. マッティア・コルナギ(MP Motorsport)
    5. 加藤大翔(ART Grand Prix)
    6. テオフィル・ナエル(ART Grand Prix)
    7. トゥーカ・タポネン(Campos Racing)
    8. エルネスト・リベラ(Campos Racing)
    9. アレッサンドロ・ジュスティ(MP Motorsport)
    10. ノア・ストロムステッド(Trident)
    11. チャーリー・ホー(DAMS Lucas Oil)
    12. ミハウ・グワディシュ(Rodin Motorsport)
    13. ルーク・シャープ(AIX Racing)
    14. ニコラ・ラコルテ(DAMS Lucas Oil)
    15. ブルーノ・デル・ピノ(MP Motorsport)
    16. ジェームズ・ウォートン(ART Grand Prix)
    17. ユヴァン・ダビド(VAR)
    18. エンツォ・デリニー(Hitech TGR)
    19. リー海夏澄(PREMA Racing)
    20. ハビエル・ガルフィアス(AIX Racing)
    21. フェルナンド・バリチェロ(Trident)
    22. ガオ・シエ(Hitech TGR)
    23. マッテオ・デ・パロ(Trident)
    24. ラファエル・エスコット(Campos Racing)
    25. フィオン・マクローリン(PREMA Racing)
    26. ウィル・シン(PREMA Racing)
    27. ナンダヴッド・ビロムバクディ(Trident)
    28. 山越陽悠(VAR)
    29. ウーゴ・ウゴチュク(PREMA Racing)※1周遅れ
    30. フレディ・スレーター(Hitech TGR)※リタイア

  • 中村仁 FIA F3初表彰台「本当にうれしい」終盤の勝負で3位獲得

    中村仁 FIA F3初表彰台「本当にうれしい」終盤の勝負で3位獲得

    中村仁(ハイテック)が、FIA F3第4戦オーストリア・シュピールベルクのスプリントレースで3位に入り、自身初となるFIA F3表彰台を獲得した。

    レース後の記者会見では、初表彰台の喜びとともに、終盤にペドロ・クレロとの激しい攻防を振り返り、「とても幸せ」と率直な心境を語った。

    「初表彰台は本当にうれしい」
    レースを3位で終えた中村は、FIA F3初表彰台について次のように喜びを語った。

    「ありがとうございます。本当にうれしいです。すごくうれしいと言うべきではないのかもしれませんが、3位という結果でも本当に満足しています。FIA F3で初めての表彰台なので、とても特別な気持ちです」

    終始プレッシャーを受け続けたレース
    レース終盤には、最終的に2位となったペドロ・クレロとの激しいバトルが展開された。中村は、レースを通じて守り続ける展開だったことを明かしている。

    「ペドロはレース序盤から本当に速かったです。僕は序盤に少しペース不足があって、ずっと彼を抑え続けるレースになりました。正直、とてもプレッシャーを感じていました」

    一方で、最終ラップには前を走るジェームズ・ウォートンがDRSを失ったことが、自身にとっても大きな助けになったという。

    「最後のラップでは、ウォートンがたしか最終コーナー(ターン10)からDRSを使えなくなっていました。本当に運も味方してくれました」

    中村仁 FIA フォーミュラ3選手権

    「表彰台のために迷いはなかった」
    最終ラップではクレロがウォートンをオーバーテイクし、その直後に中村もアウト側からウォートンを攻略。表彰台獲得につながる決定的な場面となった。

    中村は、このオーバーテイクについて次のように振り返った。

    「正直、あの場面では行くしかありませんでした。表彰台を獲得したかったので、迷いはありませんでした。結果的にいいオーバーテイクになったと思います」

    今回の3位入賞は、中村にとってFIA F3参戦後初の表彰台。終始プレッシャーのかかるレースを耐え抜き、最後は果敢な勝負でポジションを守り切ったことで、大きな自信につながる結果となった。

  • FIA F3シュピールベルク:中村仁がスプリントレースで3位表彰台

    FIA F3シュピールベルク:中村仁がスプリントレースで3位表彰台

    エルネスト・リベラ(カンポス・レーシング)が6月27日、レッドブル・リンクで開催された2026年FIA F3第4戦オーストリア大会スプリントレースで初優勝を飾った。

    レッドブル・ジュニアでもあるリベラは、リバースグリッド2番手からスタートし、ジェームズ・ウォートン(プレマ)との激しい首位争いを制してFIA F3初勝利を達成した。一方、日本勢では中村仁(ハイテック)が3位表彰台、山越陽悠(ファン・アメルスフォールト)が9位入賞を果たし、翌日のフィーチャーレースへ勢いをつけた。

    リベラが激戦を制してF3初勝利
    リバースポールからスタートしたウォートンは好スタートを決めて首位を守ったが、1周目にはTRIDENT勢のノア・ストロムステッドとフレディ・スレーターが接触。スレーターはリタイアとなり、セーフティカーが導入された。

    レース再開後もウォートンが首位を維持したが、リベラは常にDRS圏内でプレッシャーをかけ続ける。11周目にはターン3で並びかけて軽い接触もあったが、ウォートンが守り切った。

    それでもリベラは諦めず、14周目にターン3の立ち上がりで好加速を決めると、DRSを利用してターン4進入までに前へ出ることに成功。そのまま首位を奪い、以降はウォートンを寄せ付けずトップチェッカーを受けた。

    この勝利により、2026年シーズンのカンポス・レーシングは3人のドライバー全員が優勝を記録することになった。

    中村が3位表彰台 山越は9位入賞
    日本勢では中村仁が再スタート直後にペドロ・クレロ(ロダン)をかわして3番手へ浮上。その後はクレロの猛攻を何度も退ける粘り強い走りを見せた。

    最終ラップ、クレロに先行を許したものの、その勢いを利用してウォートンも抜き去り、3位でチェッカー。価値ある表彰台を獲得した。

    山越陽悠は終盤までポイント圏内を維持。5周目に加藤大翔とアレッサンドロ・ジュスティに先行を許したものの、9位でフィニッシュし2ポイントを加算した。

    一方、加藤大翔は8位で4ポイントを獲得した。

    選手権はウゴチュクが首位を拡大
    ランキングではウゴ・ウゴチュクが10位入賞により59ポイントとし、チームメイトのテオフィル・ナエルとの差を7ポイントに拡大した。ブルーノ・デル・ピノは48ポイントで3位を維持し、フレディ・スレーターが47ポイントで続いている。

    チームランキングではカンポス・レーシングが137ポイントで首位を守り、ファン・アメルスフォールトが101ポイントで2位。ロダン・モータースポーツが66ポイントで3位につけている。

    リベラ「ホームレースで勝てた」
    初優勝を飾ったリベラはレース後、次のように喜びを語った。

    「最後に勝利をつかむことができた。本当に厳しいレースで、ジェームズから大きなプレッシャーを受け続けた。でも最終的には、レッドブルにとっての“ホームレース”であるこの場所で勝つことができた」

    翌28日に行われるフィーチャーレースでは、予選でポールポジションを獲得した山越陽悠が先頭からスタートする。日本人初のFIA F3ポールシッターとして、初優勝への期待が高まる。

  • トヨタ育成中村仁 2026年にハイテックTGRからFIA F3に参戦

    トヨタ育成中村仁 2026年にハイテックTGRからFIA F3に参戦

    中村仁が2026年にハイテックTGRからFIAフォーミュラ3へステップアップする。

    チームは来季に向けた最初の契約を発表し、日本人ドライバーの中村仁がフォーミュラ・リージョナル・ヨーロピアン選手権(FRECA)からFIAフォーミュラ3に昇格することを確認した。中村仁は現在ランキング11位につけており、今季のベストリザルトは3位となっている。

    中村仁は2022年に全日本F4でシングルシーターデビューを果たし、初年度はランキング4位、翌年にはシリーズ2位に躍進した。その後、2024年にはスーパーフォーミュラ・ライツとスーパーGTに参戦し、それぞれランキング4位と6位でシーズンを終えた。

    19歳の中村仁はまた、今年初めにフォーミュラ・リージョナル・ミドルイースト選手権にも参戦し、1勝とさらに1度の表彰台を獲得、ランキング10位でシリーズを締めくくった。

    今回のF3昇格について、トヨタ・ガズー・レーシング・ドライバーチャレンジ・プログラム所属の中村仁は、ハイテックから参戦できることを誇りに思うと語った。

    「2026年のFIAフォーミュラ3シーズンにハイテックから参戦できることをとても誇りに思います。この選手権で走ることは夢でした。信頼を寄せてくださったチームに、そしてこれまで僕のレース人生を支えてくださったトヨタ・ガズー・レーシングに感謝しています。日本とヨーロッパでの経験を通じて多くを学び、この新たな挑戦に臨む準備はできています。テストで走り始め、来年の強力なデビューに向けて準備を整えるのが待ちきれません」

    ハイテックFIA F3チームマネージャーのポール・ベルリンガーも次のようにコメントした。

    「2026年に中村仁をチームへ迎えることができてとても嬉しく思う。彼は非常に多才なドライバーとして、さまざまなカテゴリーにしっかりと適応してきたし、FIA F3へ昇格してもその姿勢は変わらないはずだ。FRECAやFRMECでのパフォーマンスは大きな可能性を示していて、安定した表彰台やポイント獲得が彼の着実な成長を裏付けている。我々は彼と密に取り組み、次のキャリアステップでその潜在能力を最大限に発揮できるようサポートすることを楽しみにしている」