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  • トヨタ:2016 WEC 第8戦 上海6時間 決勝レポート

    トヨタ:2016 WEC 第8戦 上海6時間 決勝レポート

    11月6日(日)中国の上海国際サーキットで、FIA世界耐久選手権(WEC)第8戦上海6時間レースの決勝が行われ、TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDが2位、3位表彰台を獲得した。

    夕方午後5時過ぎ、夕やみ迫る上海国際サーキットの一角が煌々(こう々)とした灯りに照らし出された。上海6時間レースの勝者を讃える表彰台。中央にポルシェのドライバーを挟んで、2位、3位の栄えあるポジションを独占したのはTOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDを操った6人のドライバー達だ。

    2位に入ったのは#6号車、3位に#5号車。6時間を通してポルシェと激しい戦いを展開した結果、獲得した栄冠だ。

    このレースでは2位に入った#6号車の速さが際だっていた。実は#6号車はマイク・コンウェイのドライブ中、2度にわたってパンクという不運に見舞われた。にもかかわらず2位を手に入れることが出来たのは、クルマ自体のスピードと、見事なピットワークだったと言えるだろう。

    4戦連続の表彰台となる2位に入ったことで#6号車のドライバー達は逆転ドライバーズタイトルへの望みを繋いだ。首位のポルシェ#2号車のドライバー達との差は17点に縮まり、その結果、タイトル争いは2週間後に行われる最終戦バーレーンに持ち越されることとなった。

    #5号車にとればこの上海のレースが今シーズン初の表彰台だった。この結果、TOYOTA GAZOO Racingはマニュファクチャラーズ選手権でも2位獲得の可能性を最終戦に残すことになった。バーレーン戦を前にアウディに15点差に迫っており、バーレーンで2台が最多得点を挙げれば44点を獲得出来る。

    レースは激しく順位の入れ替わる接戦だった。今季初めて最前列からのスタートになった#5号車は、セバスチャン・ブエミのドライブで一時トップに立つが、その後ペースが落ちて5位に転落。4位となった#6号車は、スタート後1時間半過ぎた頃にアウディ#8号車の予定外のピットストップに助けられて3位に上がり、#5号車も4位に浮上した。

    その後も2台のトヨタはポルシェ#2号車と激しい順位争いを展開、レースが2時間半を過ぎた頃に小林が強烈な走りでポルシェ#2号車を抜き去って、見事2番手につけた。さらにトヨタの攻撃は続き、ブエミに替わった#5号車もポルシェ#2号車を捕らえ、3番手に上がる俊足を見せた。ところがここで、コンウェイのドライブ中に左後輪がパンクして4位に後退、代わって#5号車が3番手に上がった。

    #6号車には更に不運が続いた。ゴールまで1時間半を切った頃、再びパンクに見舞われて、予定より早いピットストップを強いられた。しかし、そのタイミングに小林に交替した#6号車はポジション奪回の攻撃的な走りを展開、まず#5号車を抜き去り、さらにポルシェ#2号車を捕らえた。

    ゴールまで僅かな時間を残して各車が最後のピットストップを行った際、#5号車もポルシェ#2号車をかわして3位に上がった。#6号車は2度のパンクから立ち直って2位を快走。しかし、トップを走るポルシェ#1号車との間隔は1分ほど開いており、TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDは2位、3位でチェッカー。2014年の上海以来となる2台揃っての表彰台獲得となった。

    TS050 HYBRID #5号車(中嶋一貴、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ)
    決勝: 3位、195周、ピットストップ6回、スターティンググリッド:2番手、最速ラップ(1分46秒791)

    TS050 HYBRID #6号車(小林可夢偉、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイ)
    決勝: 2位、195周、ピットストップ7回、スターティンググリッド:4番手、最速ラップ(1分46秒822)

    佐藤俊男 (TOYOTA GAZOO Racing代表)
    まず、マニュファクチャラーズチャンピオンを獲得したポルシェ・チームにお祝いを申し上げたいと思います。2年連続のタイトル獲得は素晴らしい偉業と言えます。今回、何度か不運にも見舞われましたが、今シーズン初めて2台のTS050 HYBRIDが共に表彰台を獲得できたことをとても嬉しく思います。ここ3戦と同様にLMP1-H車両で参戦する3社が三つ巴の激しい接近戦を繰り広げました。これは、WECシリーズの戦いのレベルの高さを物語る事実であり、本日上海サーキットにお越し頂いたたくさんのファンの皆様にも十分お楽しみいただけたものと思います。限られた時間の中で次戦バーレーンでの最終戦に向けての準備となりますが、更なる改良を進め、勝利に向けて再び臨みたいと思っています。

    中嶋一貴
    #5号車のチームスタッフ全員にとっても本当に嬉しい結果です。今年多くの不運に見舞われながらも、チーム全員が努力を続けてくれたおかげで再び表彰台に上ることが出来ました。これが、幸運への転機になってくれることを望みます。自分自身としては厳しいレースでしたが、チームメイトが素晴らしいドライビングを見せてくれましたし、ポルシェ#2号車の前でフィニッシュ出来たことで、#6号車の助けが出来たのも良かったと思っています。

    アンソニー・デビッドソン
    ここまで運に恵まれない内容が続いてきただけに、表彰台に戻ることが出来て本当に嬉しいです。もちろんもっと上のポジションを望んでいましたが、3位は悪くありません。レースはコース上の混雑や路面に散らばったタイヤのカスで大変でした。本日の展開の中で我々の目標はポルシェ#2号車の前でフィニッシュすることで、それが達成出来て良かったです。我々にとっては2015年のシルバーストン以来の表彰台で長い時間がかかりましたが、2台揃って表彰台に乗れたのは素晴らしいことです。

    セバスチャン・ブエミ
    我々#5号車にとっては本当に厳しいシーズンでしたが、それだけに表彰台に乗れた喜びはひとしおです。我々は今日の決勝レースで高い競争力を発揮することが出来、ペースで及ばなかったのはポルシェ#1号車だけでした。#5号車を表彰台に戻すために厳しい仕事を続けてくれたチームに感謝します。本当に嬉しいです。最終戦のバーレーンでも表彰台を目指します。次のレースを迎えるのが楽しみです。

    小林可夢偉
    今日のレースには満足しています。レースの不運を考えれば2位は良い結果です。予期せぬトラブルで失ったタイムを取り戻すべく全力で走りました。我々のTS050 HYBRIDは調子が良く、コース上の周回遅れをかわすのもとても上手く行きました。チーム一丸となってシーズンを通して懸命の改良を続けてきただけに、トヨタの2台が揃って表彰台に上るのを見るのは嬉しいものです。この調子を維持し、良い結果でシーズンを締めくくりたいと思います。

    ステファン・サラザン
    富士に続いての連勝はかないませんでしたが、良いレースでした。我々のTS050 HYBRIDは週末を通して素晴らしい速さを見せました。不運にも2度のタイヤのパンクに見舞われてしまいましたが、パンクしていなかったとしてもどうなったかは誰にも分かりませんし、今日の結果に満足しています。まだチャンピオン獲得の可能性は残っています。17ポイントは決して容易な差ではありませんが、我々のTS050 HYBRIDには速さがあるので、最後まで全力を尽くします。

    マイク・コンウェイ
    全体的に順調な一日で、また表彰台に乗れたのは最高です。2度にわたってパンクに見舞われたのは残念でしたが、チームの素晴らしい対応のおかげで、今日のレースでは最良の結果が得られたと思います。最後まで上位争いが出来たのはチーム全員の努力のおかげです。そして、#5号車が表彰台に上がれたことは、彼らだけでなくチームにとっても良い結果でした。

    関連:【動画】 2016 WEC 第8戦 上海6時間レース ハイライト

  • WEC 上海6時間レース 結果:優勝はポルシェ、トヨタがダブル表彰台

    WEC 上海6時間レース 結果:優勝はポルシェ、トヨタがダブル表彰台

    FIA世界耐久選手権(WEC) 第8戦 上海6時間レースの決勝レースが6日(日)、上海インターナショナル・サーキットで行われた。

    優勝はポールポジションからスタートしたポルシェの1号車(ティモ・ベルンハルト / ブレンドン・ハートレー / マーク・ウェバー)。2位にはトヨタの6号車(小林可夢偉 / ステファン・サラザン / マイク・コンウェイ)、3位にはトヨタの5号車(中嶋一貴 / アンソニー・デビッドソン / セバスチャン・ブエミ)が続き、トヨタがダブル表彰台を獲得。

    今回の結果でポルシェが2016年のマニュファクチャラータイトルを獲得。トヨタ6号車は最終戦へドライバーズタイトルへの望みを繋いだ。

    LMP2クラスは、G-Drive Racingの26号車が優勝。2位にはEXTREME SPEED MOTORSPORTSの30号車、3位にはRGR Sport by Morandの43号車が続いた。

    LMP2クラスは、4位でフィニッシュしたSignatech Alpineの36号車がドライバーズタイトルを獲得した。

    GTE ProクラスはFord Chip Ganassi Team UKの17号車、GTE AmクラスではAston Martin Racingの98号車が優勝した。

  • 【動画】 2016 F1中国GP ディレクターズカット

    【動画】 2016 F1中国GP ディレクターズカット

    F1公式サイトは、2016 第3戦 F1中国GPの映像を再編集したディレクターズカットを公開した。

    上海でのグランプリの土曜日は雨でスタート。予選は昨年までのフォーマットが復活。

    ドライ走行が限られたなか、多様なタイヤ戦略によるアクション満載のグランプリとなった。

    レースでは、メルセデスのニコ・ロズベルグが開幕3連勝。2位のセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)と3位のダニール・クビアト(レッドブル)によるスタート直後の1コーナーでのバトルは、後に“魚雷”論争に発展した。

    F1 2016 中国グランプリ 動画

    関連:F1中国GP 結果:ニコ・ロズベルグが開幕3連勝!

  • トヨタ、実績のある上海6時間レースでの活躍に期待

    トヨタ、実績のある上海6時間レースでの活躍に期待

    2015年FIA世界耐久選手権(WEC)も残り2戦。その終盤戦注目の上海6時間レースが、今週末上海国際サーキットで幕を開ける。

    全8戦で戦われるWECの最終3戦は、アジアの国々で開催されている。まず日本の富士スピードウェイ、次に中国の上海サーキット、そして最後がバーレーンの国際サーキットとなる。

    トヨタは、この上海6時間レースにも2台のTS040 HYBRIDで臨む。#1号車がアンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴組、#2号車がアレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイ組。

    トヨタは上海のレースでは素晴らしい成績を残してきた。2012年、2014年には優勝、2013年も技術的トラブルに見舞われるまで、圧倒的な速さでレースをリードしていた。また、セバスチャン・ブエミは昨年記録した1分48秒694というタイムで、上海国際サーキットにおけるLMP1クラスのレース・ラップレコードを保持している。

    今シーズン苦戦を強いられているトヨタだが、先の富士6時間レースではTS040 HYBRIDが雨の中で明らかな性能進化を見せ、アウディ、ポルシェといったライバルとの激しい戦いを展開して見せた。今週末の上海のレースでも更に力強い走りを見せてくれるはずだ。

    ちなみに、中国は耐久レースに関しては歴史と経験があり、2010年と2011年にズーハイ・サーキットで国際ル・マンカップ1000kmレースが開催されている。このレースが現在のWEC開催のもとになっている。そして、それぞれのレースでトヨタのサラザンとデビッドソンが優勝を遂げている。WECが始まったのは2012年。場所を現在の上海国際サーキットに移して行われた。上海国際サーキットは1周5.451km。2本の長いストレートと16個のコーナーを持つ近代的なサーキット。

    週末のカレンダーは、10月30日(金)に2回公式練習走行が行われ(午前10時30分〜、午後3時30分〜)、翌31日(土)には午前9時から3回目の公式練習走行、そして午後2時から公式予選が行われる。決勝レースは11月1日(日)の午前11時にスタートが切って落とされる。

    佐藤俊男 チーム代表:
    上海戦を楽しみにしています。これまで、このサーキットでは我々トヨタは非常に強く、中国を訪れた時はいつも表彰台に上がっていました。ライバルが非常に手強いことは承知していますが、この週末には再び表彰台に上がれるよう、全力を注ぎます。長かったシーズンも終わりに近づいていますが、チームの全員が最良の結果を獲得すべく集中しています。この上海でも、目標達成のため、一丸となってベストを尽くします。

    アンソニー・デビッドソン (TS040 HYBRID #1号車):
    昨年の上海は我々にとってベストレースのひとつで、2つのワールドチャンピオン獲得を盤石なものにしたレースでした。今年は状況が異なりますが、我々のレースへの取り組みは変わりません。金曜日の公式練習では、レースで最善を尽くせるようTS040 HYBRIDのセッティングに集中します。依然として我々は気力も充実しており、良い形でオフシーズンを迎えられるよう、残り2戦での結果を出したいと思います。

    セバスチャン・ブエミ (TS040 HYBRID #1号車):
    上海のサーキットには、昨年の優勝を始めとしていくつかの良い思い出があり、好きなコースです。我々ドライバーは、例え結果が期待通りにならないとしても、どのサーキットでも常に学ぶものがあります。最大限の努力をして、改良と学習を試みますが、これは翌年に向けての役に立ちます。とにかくプッシュしますし、頑張れば報われることもあると思います。

    中嶋一貴 (TS040 HYBRID #1号車):
    富士のレースでは、最初の1時間、ライバルとの戦いを楽しむことが出来ました。どの週末も、レースを通じて常に全力で戦っていたいので、それを目標に頑張ります。上海のレースも厳しいと思いますが、我々は前向きですし、闘志も漲っています。このサーキットは特にタイヤ摩耗とトラフィックの点で攻略が難しいサーキットですが、私は好きです。過去のレースでは良い結果を出せているので、この週末を見守りたいと思います。

    アレックス・ブルツ (TS040 HYBRID #2号車):
    私はいつも良いリズムで走れる上海のコースが好きなので、中国に行くのを楽しみにしています。これまでにWECで3度レースを戦い2回のポールポジションを獲得して来ました。それだけに、この上海でまた良いリズムを取り戻せることを期待しています。長いストレートは我々にとって有利に働かないことは分かっていますが、ライバルとのギャップを縮めるべく努力を続けて行きます。レースは何が起こるか分かりません。我々はレースで訪れるいかなるチャンスも逃さないよう準備します。

    ステファン・サラザン (TS040 HYBRID #2号車:
    上海で再びレースが出来ることを喜んでいます。高速コーナーと長いストレートなど、他ではあまり見られないレイアウトで、ドライバーにとっても、走って楽しいコースです。TS040 HYBRIDのベストなセットアップを見出すことが最も重要です。そのために金曜日の公式練習から、日曜日の決勝レースへ向けて多くの比較作業を行うことになるでしょう。上位を争うのは簡単な挑戦ではありませんが、可能な限り良いポジションで戦えるよう全力を尽くします。

    マイク・コンウェイ (TS040 HYBRID #2号車:
    私の上海サーキット走行経験は2013年、LMP2カーでの一度だけです。そのため、良く知っているコースというわけではありません。しかし、とてもチャレンジングでドライバーに満足を与えてくれるという点で好きなコースです。最初のコーナーは信じられないほど長く、非常にトリッキーなレイアウトなので、上手く走るためには我慢を強いられます。TS040 HYBRIDでこのコースを走るのは初めてなので楽しみです。チームのために、良い結果を得るべくベストを尽くします。

  • トヨタ、WEC今季最終戦で2連勝を達成

    トヨタ、WEC今季最終戦で2連勝を達成

    トヨタ・レーシングとTS030 HYBRIDは、世界耐久選手権(WEC)今季最終戦 上海6時間レースで勝利を挙げ、シーズンを終盤2連勝で締め括った。

    ポールポジションからスタートしたアレックス・ブルツとニコラス・ラピエールのTS030 HYBRID #7は、2位以下に58秒570の差をつけトップでチェッカーを受けた。

    今週末の勝利で、アレックス・ブルツとニコラス・ラピエールは、シリーズ全8戦中、6戦のみの参戦にもかかわらず、世界選手権ドライバーズポイントで3位となった。

    TS030 HYBRIDと画期的なトヨタ・ハイブリッドシステム・レーシング(THS-R)は、印象深いデビューシーズンを6戦中3回の勝利で飾り、3回のポールポジションと4回の最速ラップを記録するなど、圧倒的なパフォーマンスを発揮した。

    THS-Rのスーパーキャパシタによるエネルギー蓄積システムは、上海サーキットに於いても、4ヶ所のハイブリッド回生区間で300馬力のパワーブーストを発生し、加速へと貢献した。

    トヨタチームにとって、FIA世界選手権2戦連続優勝は、1994年のWRC(世界ラリー選手権)以来となる。

    決勝の朝を迎えた上海サーキットは、濃い霞のために救急ヘリコプターが飛ぶことが出来ず、朝のウォームアップ走行は中止。そのため、決勝レースはこの日初めての走行となるローリングスタートから始まることになった。

    スタートではニコラス・ラピエールがステアリングを握り、第1コーナーでトップを守ると、たちまちリードを広げた。

    2スティントを走り切ったニコラス・ラピエールは2位に約30秒のリードを保ってアレックス・ブルツに交替した。チームはピットストップの度にタイヤ交換を行い、レースが半分を消化した時点では、アレックス・ブルツとTS030 HYBRIDは、完全にレースをコントロールしていた。

    その後2人のドライバーは2スティント毎に交替。最後はアレックス・ブルツがステアリングを握ってトヨタ・レーシングのWEC初シーズン最後のレースを優勝で締め括った。

    表彰式では、現在トヨタ自動車研究開発センター(中国)有限会社の社長で、TMGの元会長である山科忠がチームを代表して二人のドライバーと共に表彰台の中央に立った。

    アレックス・ブルツ:
    素晴らしいレースだった。100%完璧な週末で、金曜日からやって来たことが全て正しく働いた。テレビを見ていた人には楽なレースに見えたかもしれないが、ニコラス・ラピエールも私も全力を出し切った。簡単なレースなど無いが、今日のレースはトヨタのために勝利し、チームのメンバー全てに冬に向けてやる気を出して欲しいと願って頑張った。とにかく今日は最高だった。中嶋一貴も、ここにいて欲しかった。今年を振り返ってみると、素晴らしいシーズンだったと言える。シーズン序盤は意気込みやパフォーマンスにも波があったが、日々ステップアップして行った。そのおかげでシーズンを勝利で終えることが出来た。

    ニコラス・ラピエール:
    素晴らしい週末だった。最初の公式練習から最後まで我々は最速だった。TS030 HYBRID #7は絶好調でレース中プッシュし続けることが出来た。トヨタ・レーシングの全員が素晴らしい仕事をした。チームの一員として、アレックス・ブルツや中嶋一貴と一緒に仕事が出来たことが嬉しかった。最初はTS030 HYBRIDやエンジン、ハイブリッドシステムだけでなく、チームでさえも真新しかったが、シーズンが進むにつれて進化した。もちろん大変な仕事だったが、チームの努力の賜で、そのおかげで最高のシーズン終盤を迎えることが出来た。我々のペースは来年に向けてやる気を起こさせるに十分だったが、これからの冬の間も、アウディの反撃に備えて手を休めるわけにはいかない。

    パスカル・バセロン テクニカル・ディレクター:
    今日はチーム全体のパフォーマンスが最高に発揮出来た。戦略も、ピットストップも、アレックス・ブルツとニコラス・ラピエールのドライブも最高だった。シーズンを終えるにあたって、このプロジェクトに携わった全員に感謝したい。デビューシーズンに3回のポールポジションを獲得し、3勝を挙げられたことは十分に満足出来る結果だ。アウディと接近戦を戦えたことは素晴らしい経験だった。アウディのアンドレ・ロッテラー、ブノワ・トレルイエ、マルセル・ファスラーのドライバーズタイトル獲得にはおめでとうと言いたい。アウディは素晴らしい競争相手であり、来年もまた真正面から勝負を挑みたい。最後に、LMP1プライベートチームのタイトルの獲得とプチ・ル・マンの勝利を挙げたレベリオンチームにもおめでとうと言いたい。我々TMGは彼らにエンジンを供給出来たことを誇りに思う。

  • トヨタ、WEC 最終戦 上海の公式練習でトップタイム

    トヨタ、WEC 最終戦 上海の公式練習でトップタイム

    トヨタは、世界耐久選手権(WEC)最終戦 上海6時間レースへ向けて公式練習を開始した。

    エキサイティングな富士スピードウェイでの勝利から2週間、中嶋一貴はSUPER GT参戦で欠場するが、アレックス・ブルツとニコラス・ラピエールは、TS030 HYBRID #7を駆って再びWECの戦いへと戻ってきた。

    TS030 HYBRID #7は、午前中の公式練習セッションではトップから0.146秒遅れの1分52秒365で2番手に付けたが、午後には急速にタイムアップをはかり、2番手のアウディを1秒158引き離す1分50秒573のトップタイムを刻んだ。

    今週末の戦いは、5レースへの参戦で2勝を挙げたトヨタ・レーシングにとって、世界耐久選手権(WEC)デビューシーズンの締め括りとなる。

    午前中の公式練習は、2006年のA1GP参戦以来の上海サーキットとなるニコラス・ラピエールが最初にドライビングを担当。彼はTS030 HYBRID #7の初期セットアップに集中し、5.451kmの上海サーキットでラップタイムを縮めていった。

    2007年に上海サーキットでF1を戦ったアレックス・ブルツは、セッションの残り時間が20分になったところでニコラス・ラピエールからTS030 HYBRID #7のステアリングを譲り受け、午前中の公式練習でセッション終了まで周回を重ねた。

    午後の公式練習セッションでは、午前と逆の順番で両ドライバーがステアリングを握り、アレックス・ブルツから走り始めた、彼はレース用のセットアップとタイヤの摩耗状況を確認すべくロングランに専念し、ニコラス・ラピエールへと交代した。

    明日土曜日は、最終公式練習(9:15〜10:15)に続き、公式予選(13:55〜14:15)が行われる。日曜日の決勝レースは、ウォームアップ走行(08:00〜08:20)の後、午前11時に6時間レースがスタートする。

    アレックス・ブルツ #7:
    今朝の最初の公式練習セッションは少々トリッキーなセッションだった。TS030 HYBRIDのセットアップを少し変える必要があったが、その結果ロングランは上手く行った。良いリズムで走行出来、先行車に阻まれることもなかった。コース図を見た感じでは渋滞は問題にならないコースのようだが、実際には走行ラインを少しはずれると非常に路面の汚れが激しく、決勝レースでは結構大変そうだ。しかし、路面の状況はセッションが進んでいく間に改善されてきた。TS030 HYBRIDの状態には満足しているが、まだ走り始めたばかりであり、さらに最適化を進めなくてはならない。

    ニコラス・ラピエール #7:
    ここのサーキットは以前走ったことがあるので馴染み深い。とても走り甲斐のある素晴らしいサーキットだ。午前中の公式練習セッションの走り始めは路面が汚れていたが、周回を重ねるにつれて改善してきた。セッションの初めは予想以上に路面が荒れていてTS030 HYBRIDのバランスをとるのが極めて難しかった。そこで慎重にセットアップを行い、最後にはまずまずのバランスを見出すことが出来た。午後の公式練習セッションは主にアレックス・ブルツが担当し、更なるセットアップの確認やロングランでタイヤの状況を確認した。このコースはタイヤに厳しいので、慎重に行く必要がある。まだ改善の余地は残っているが、良い感じで進んでいる。

  • トヨタ:WEC最終戦 上海6時間レース プレビュー

    トヨタ:WEC最終戦 上海6時間レース プレビュー

    トヨタ・レーシングは、FIA世界選手権(WEC)参戦初年度を締めくくるべく、今季最終戦となる上海6時間レースへと臨む。

    参戦5戦にして富士スピードウェイで2勝目を果たしたTS030 HYBRIDは、トヨタ・レーシングのドライバーと共に、シーズン最終戦に挑戦する。

    アレックス・ブルツとニコラス・ラピエールの二人が今週末 TS030 HYBRIDのステアリングを握るが、富士6時間レースの殊勲者、中嶋一貴はSUPER GT最終戦もてぎのために日本に留まる。

    アレックス・ブルツとニコラス・ラピエールは、先週末、東京・お台場で行われたモータースポーツジャパン(MSJ)でレースファンとの集いを楽しんだ後、中国・上海へと赴く。

    今週末、戦いの舞台となる上海国際サーキットの5.451kmのコースは、2004年に上海市郊外に建設された。

    富士スピードウェイと同様に、上海サーキットではハイブリッド回生区間が4ヶ所設定され、トヨタ・ハイブリッドシステム・レーシング(THS-R)のスーパーキャパシタに蓄えられたエネルギーが、300馬力の加速パワーとして活用される。

    今週末は、金曜日に90分づつ2回(10:30〜11:30と15:00〜16:30)の公式練習、土曜日には最終公式練習(09:40〜10:40)に続き予選(13:55〜14:15)が行われる。日曜日の決勝レースはウォームアップ走行(08:00〜08:20)の後、午前11時に6時間レースがスタートを切る。

    木下美明 (トヨタ・レーシング チーム代表)
    トヨタ・レーシングにとって印象深く、成功を収めた世界耐久選手権の初年度であった。我々はちょうど1年前の2011年に活動を開始した当時の予想よりもはるかに多くを達成してきた。アウディをはじめとする強豪他車と短時間で競えるようになったことは、このプロジェクトにおける大きな財産となった。今、エキサイティングだった今季の最終レースを前に、我々は全力で戦いシーズンを締めくくりたい。今月は忘れられない富士スピードウェイでの勝利を味わったが、上海でのレースへ臨むに当たって、心機一転、最良の結果を残すためにも失敗は許されない。

    アレックス・ブルツ #7
    中国戦を楽しみにしている。私は、F1で戦ったことのあるこのコースを知っているし、流れるようなコーナーが好きだ。このコースは我々のTS030 HYBRIDに合っていると思う。TS030 HYBRIDでレースを戦うのは、どのサーキットでも楽しいが、上海サーキットも例外ではない。シーズン最後のレースとなるが、全力でアタックし、最高の結果でシーズンを終えたい。前戦から、東京でのイベントに参加するなど忙しかったが、多くのトヨタファンに出会えて、とても新鮮だった。日本の素晴らしい雰囲気の中で大きなモチベーションを得て、シーズン最終戦へ向け態勢は整った。

    ニコラス・ラピエール #7
    シーズン最終戦は冬の間の記憶に残るため、非常に重要なレースであり、上海は力強い結果を得たい。コースはTS030 HYBRIDに非常に適しており、ここ数レースの流れからいっても、チャンスはあると思う。私は以前A1GPでこのサーキットを走ったことがあり、コースレイアウトなどを良く知っているが、いつものように、最初の公式練習をきちんとこなすことが重要となる。我々は、5レースで3回表彰台に上がり、2回勝利を挙げるなどトヨタ・レーシングにとって偉大な初めてのシーズンを戦って来た。そのシーズンを良い成績で終われることを期待している。