レアル・マドリードが、2026年F1スペインGPの「ローカル・イベント・サポーター」に加わることが発表された。
9月11~13日に初開催されるマドリンクとクラブのトレーニング拠点「シウダー・レアル・マドリード」が隣接していることを生かし、施設の一部がグランプリ運営に活用される。
F1がスペインの首都マドリードで開催されるのは45年ぶり。新設されたマドリンクは全長約5.4km、22コーナーで構成され、IFEMA(マドリード見本市会場)周辺とバルデベバス地区、公道区間を組み合わせたハイブリッド型のサーキットとなっている。
マドリンクとレアル・マドリードの距離はわずか200メートル
今回の提携で大きなポイントとなるのが、両施設の近さだ。
マドリンク北側の入口とシウダー・レアル・マドリードの正門は、わずか約200メートルしか離れていない。サーキット北部には、最大24%のバンク角を持つ新コースの象徴的なコーナー「ラ・モヌメンタル」も設けられている。
大会主催者は公式声明で、「レアル・マドリードは、9月11日から13日まで開催されるマドリンク初開催のF1スペインGPにローカル・イベント・サポーターとして加わる」と発表した。
「この合意は、最も多くのタイトルを獲得してきたサッカークラブと、国際的に最も権威があり、多くのファンを持ち、大きな影響力を備えたスポーツイベントのひとつを結びつけるものだ」
「さらに興味深い偶然がある。シウダー・レアル・マドリードとマドリンク北部は、バルデベバスで隣り合っている。サーキット北側の入口からシウダー・レアル・マドリードの正門までは、わずか200メートルしか離れていない。この近さはグランプリ週末に特に大きな意味を持つことになる」
シウダー・レアル・マドリードは約120ヘクタールの敷地を持ち、男子トップチームだけでなく、女子チーム、下部組織、バスケットボール部門などが活動している。また、アルフレッド・ディ・ステファノ・スタジアムも敷地内にある。
この立地条件を生かし、F1スペインGPの開催期間中にはレアル・マドリードが所有する一部施設を大会運営に組み込む。主催者側にとっては、サーキットに隣接する大規模施設を利用することで、マドリンクの運営能力を拡大できるメリットがある。
レアル・マドリードのレジェンドや選手がF1スペインGPに登場へ
提携は施設提供だけにとどまらない。レアル・マドリードはマドリンク内の複数のホスピタリティエリアにも登場する予定で、クラブのレジェンドや著名な関係者の参加も計画されている。
主催者は今回の提携について、「15度の欧州制覇を達成した唯一のサッカークラブであり、ブランド価値、ソーシャルメディアのフォロワー数、評価においてトップに立つレアル・マドリードが加わることで、世界中に何百万人ものファンを持つ2つのスポーツを結びつける」と説明している。
開催週末にはレアル・マドリードの選手たちがF1スペインGPを訪れる可能性もある。スペイン『MARCA』によれば、同じ週末に予定されるレアル・マドリード対ラージョ・バジェカーノ戦の日程はまだ確定していないものの、翌週にUEFAチャンピオンズリーグが始まるため、リーグ戦が土曜日に組まれる可能性がある。その場合、ティボー・クルトワをはじめとする選手がグランプリを訪れる余地が生まれる。

アトレティコ・マドリードともすでに提携
F1スペインGPとマドリードのサッカークラブとの連携は、レアル・マドリードが初めてではない。
アトレティコ・マドリードは2025年11月からF1スペインGPのローカル・イベント・サポーターとなっている。ホームスタジアムのメトロポリターノは大会の主要コンサート会場として使用されるほか、グランプリの物流拠点としても機能する。
さらにファン向けの集合地点として、特別体験やVIPエリアを設置し、マドリンクへの直接移動手段も用意される計画となっている。
これにより、マドリードを代表するレアル・マドリードとアトレティコ・マドリードという2大クラブが、ともにF1スペインGPを支える形となった。
45年ぶりにマドリードへ戻ってくるF1は、単に新しい市街地サーキットでレースを開催するだけではなく、周辺のスポーツ施設や既存インフラを大会運営に組み込む。そのなかでもマドリンクからわずか200メートルに巨大な拠点を構えるレアル・マドリードとの提携は、初開催となるスペインGPの運営面とプロモーション面の双方で重要な役割を担うことになりそうだ。






