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  • フェラーリ初EVルーチェをピエロ・フェラーリが擁護「運転すれば考えは変わる」

    フェラーリ初EVルーチェをピエロ・フェラーリが擁護「運転すれば考えは変わる」

    フェラーリ副会長のピエロ・フェラーリは、同社初の完全電動スーパーカー「ルーチェ」に対する批判について、実際に見て、運転してから判断すべきだと反論した。

    フェラーリは数日前、ブランド史上初となる完全電動ロードカーを発表した。伝統の内燃エンジンを搭載しない一方で、最高出力は最大1050馬力、0-100km/h加速は2.5秒、0-200km/h加速は6.8秒、最高速は310km/hに達する。航続距離はWLTP基準で530kmとされているが、最終的なホモロゲーション手続きはまだ進行中だ。

    航続距離はWLTP基準で530kmとされているが、最終的なホモロゲーション手続きはまだ進行中だ。

    モンテゼーモロが「神話を壊す危険」と批判
    完全電動フェラーリの登場は、当然ながら大きな議論を呼んでいる。多くの愛好家は、バッテリー駆動のモデルがイタリアの名門ブランドの精神を本当に体現できるのか疑問を呈している。

    その中でも強い批判を示したのが、元フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼーモロだった。モンテゼーモロは、このプロジェクトに対する反対姿勢を隠さず、フェラーリが世界で最も有名な自動車ブランドのひとつを傷つける危険があると警告した。

    「本当に思っていることを言えば、非常に不快なことを言うことになるので、コメントしないでおきたい。ただ、誰かがあのクルマから跳ね馬を外してくれることを願っている。神話を破壊する危険があり、それを非常に残念に思っている。少なくともこれは、中国メーカーがコピーしないクルマだろう」

    ピエロ・フェラーリ「運転すれば考えは変わる」
    これに対し、ピエロ・フェラーリは新型ルーチェを擁護した。フェラーリ副会長は、同社が電動化時代に踏み出したことへの批判に反論し、意見は実際に体験してから形成されるべきだと主張した。

    「批判したい人は自由に批判すればいい。しかし私の答えはこうだ。まず見に行って、それから運転してほしい。実際にステアリングを握れば、おそらく考えは変わるだろう」

    ルクレールとハミルトンもルーチェに驚き
    フェラーリのF1ドライバーであるシャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンも、新型フェラーリ・ルーチェの第一印象を語った。ルクレールは、従来のフェラーリと比べてキャビンがほぼ無音であることが最も大きな違いのひとつだと認めた一方、パフォーマンスモードで生成される人工サウンドについては、クルマとの一体感を保つ助けになると評価した。

    また、ルクレールは車両全体に組み込まれた革新的な技術にも触れ、完全電動プロジェクトはフェラーリにとってまったく新しい挑戦だと位置づけた。

    一方のハミルトンは、ルーチェが路面にしっかりと吸い付くような感覚に特に感銘を受けた。7度のF1ワールドチャンピオンは、安定性、低重心、コーナーでの少ないロールを評価し、従来の内燃エンジンがない中でもドライバーの関与を保つ革新的な機能として、疑似ギアシフトシステムにも言及した。

    ルクレールは最後に、フェラーリを運転する際に伴う特徴的な感覚は、電動化への移行によって失われていないと強調した。28歳のモナコ人ドライバーによれば、フェラーリはまったく新しいセグメントに進みながらも、ブランドを定義してきた特別な感覚を維持することに成功している。

  • フェラーリ初EV「ルーチェ」に賛否噴出 ハミルトンとルクレールの試乗映像も話題

    フェラーリ初EV「ルーチェ」に賛否噴出 ハミルトンとルクレールの試乗映像も話題

    フェラーリ初のEV「ルーチェ」が正式公開され、その大胆すぎるデザインと電動化路線を巡って世界中で議論を巻き起こしている。

    フェラーリはルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールを起用した公式プロモーション映像を公開。両F1ドライバーが実車を試乗し、その印象を語った。しかし、その“完璧に管理された映像”とは裏腹に、SNSやYouTubeのコメント欄では批判的な反応が噴出している。

    フェラーリ史上初のEV「ルーチェ」とは
    4ドア・5シーターGTとして開発されたフェラーリ「ルーチェ」は、マラネロにとって歴史的な転換点となるモデルだ。

    アップルでiPhoneデザインを手掛けたジョナサン・アイブが開発に関与し、122kWhバッテリーと800Vアーキテクチャを採用。4基の独立型電動モーターによって最大1050馬力を発生し、0-100km/h加速は2.5秒、最高速度は310km/hに達する。

    一方で、その未来的すぎるデザインはフェラーリファンの間で大きな論争を引き起こした。従来のフェラーリ像から大きく逸脱したスタイリングに加え、“V12の魂”を電気モーターで代替できるのかという根本的な疑問も噴出している。

    フェラーリ側は、EVでありながらブランド特有の感情的な高揚感を残すため、“エモーショナル・シグネチャー”と呼ばれる音響演出システムを搭載。電動モーターの自然周波数を増幅し、ドライバーに感覚的な刺激を与えるとしている。

    ルクレール「これまでのフェラーリとは全く違う」
    公開映像の中で、シャルル・ルクレールはルーチェについて次のように語った。

    「デザインは、これまでのフェラーリで見てきたものとは本当にまったく違う」とルクレールはコメント。

    さらに、近年のタッチ操作中心の流れから一転し、物理ボタンを復活させた点についても好意的な反応を示した。

    ルクレールはルーチェを「とても未来的」と表現し、「未来を見据えて革新することは、非常にフェラーリらしい」と評価している。

    ただ、その映像内での表情や雰囲気には微妙な違和感を覚えたファンも少なくなかった。

    一部メディアは、ルクレールがレーシングシートに沈み込むような姿勢で座っていたことや、どこか慎重なリアクションを見せていた点に注目。「本当に心から興奮しているようには見えなかった」と指摘する声も出ている。

    ハミルトンは走りを評価「コーナーで常に安定している」
    一方、ルイス・ハミルトンはよりドライビング性能に焦点を当てた。

    「パワーデリバリーは素晴らしい」

    「コーナーを走っている時も、常に中心が安定している感覚がある」とハミルトンは語った。

    7度のF1ワールドチャンピオンであるハミルトンは、細部の作り込みやドライビングフィールを高く評価。「非常にフェラーリらしいクルマ」と表現している。

    しかし、内燃エンジンを愛してきたハミルトンが、本当にEVフェラーリに強い感情移入をしているのかについては、ファンの間でも意見が分かれている。

    YouTubeコメント欄は“炎上状態”に
    フェラーリ公式映像のコメント欄には、公開直後から大量の批判コメントが投稿された。

    「これはフェラーリではない」
    「SUVとEVを混ぜたようなクルマだ」
    「V12の魂を失った」

    といった否定的な反応が相次ぎ、中には「コメント欄を閉鎖しなかったことに驚いた」という声まで上がった。

    もっとも、フェラーリ側もこうした反応は織り込み済みだったようだ。

    フェラーリのグローバル製品マーケティング責任者エマヌエーレ・カランドは動画内で、

    「このクルマを発表すれば、激しい議論が起こることは分かっていた」

    「熱狂的に愛する人もいれば、多くの嫌う人も出てくる」

    と率直に認めている。

    フェラーリは“批判覚悟”でEV時代へ踏み込んだ
    ルーチェに対する反応は極端だ。しかし、フェラーリが市場調査や顧客ヒアリングを十分に行わずに、このプロジェクトを進めたとは考えにくい。

    数年にわたって開発が進められてきたルーチェは、超富裕層顧客のニーズや今後の高級EV市場を見据えたうえで投入された戦略モデルとみられる。

    インターネット上では賛否が渦巻いているが、フェラーリはそのすべてを理解した上で、あえて最も危険な領域へ踏み込んだようにも見える。

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    フェラーリEV「ルーチェ」に批判殺到 元会長モンテゼーモロ「跳ね馬を外して」

    フェラーリが発表した史上初のフル電動モデル「ルーチェ(Luce)」が、イタリア国内で大きな論争を巻き起こしている。

    4ドア・5シーターという従来のフェラーリ像から大きく逸脱したコンセプトに加え、アップル元デザイン責任者ジョニー・アイブ率いる「LoveFrom」が手掛けた未来的なデザインも賛否を呼び、発表直後にはフェラーリ株が一時8%超下落。政界、元経営陣、投資家、そして熱狂的ティフォシまで巻き込んだ“フェラーリらしさ”を巡る論争へと発展している。

    “フェラーリではない” イタリア国内で批判噴出
    イタリアの副首相兼運輸相マッテオ・サルヴィーニは、SNSでルーチェを痛烈に批判した。

    「電動で、極めて高価(55万ユーロ/約1億175万円)で、見た目も見ての通りだ。まるでフェラーリには見えない。これが“革新”なのか? エンツォ・フェラーリが見たら何と言うだろうか?」とサルヴィーニは投稿した。

    この発言は、フェラーリ最大株主であるエルカーン=アニェッリ家との政治的緊張をさらに高める可能性も指摘されている。

    さらに、元フェラーリ会長ルカ・コルデロ・ディ・モンテゼーモロも強い危機感を示した。

    「我々は神話を破壊しようとしている。あのクルマには跳ね馬(プランシングホース)のエンブレムを外してほしい」

    モンテゼーモロはさらに「少なくとも中国メーカーは真似しないだろう」と皮肉交じりに語っている。

    イタリアの中道系政治家カルロ・カレンダも、フェラーリやステランティスを支配するアニェッリ家を批判し、「イタリア産業の象徴を破壊している」と攻撃した。

    フェラーリ株は急落 市場も“困惑”
    市場の反応も冷淡だった。

    フェラーリのミラノ上場株は発表翌日に8.4%下落。ニューヨーク市場でも5%超の下落となった。

    投資会社AcomeA SGRのファビオ・カルダートは「フェラーリは今、美的失望感によって罰せられている」と指摘した。

    さらに「EVモデル拡大への懸念が以前から存在していた」と述べ、今回の反応は単なるデザイン問題に留まらないとの見方を示している。

    SNS上でも、

    ■ 「フェラーリに見えない」
    ■ 「アップルカーみたいだ」
    ■ 「SUVでもGTでもない中途半端な存在」

    といった声が相次いだ。

    フェラーリ ルーチェ

    “アップル的フェラーリ”という挑戦
    ルーチェ最大の特徴は、その従来路線との決別にある。

    4ドア・5人乗りという実用性重視の構成に加え、ボディカラーには淡いライトブルーを採用。鋭いエアロや攻撃的な造形を特徴としてきた従来フェラーリとは大きく異なる。

    デザインを担当したのは、アップルでiPhoneやMacを手掛けたジョニー・アイブ率いるLoveFromだ。

    フェラーリの最高商務責任者エンリコ・ガリエラは「既存モデルに単にバッテリーを載せるだけでは意味がない」と説明した。

    さらに「我々はゲームチェンジャーとなる存在を目指している。まったく異なる言語で語るクルマだ」と語っている。

    フェラーリ側は従来顧客を維持しつつ、新しい富裕層への拡大を狙っている。

    狙いは“中国とシリコンバレー”
    ルーチェは単なるEV化ではなく、顧客層の刷新も狙っている。

    フェラーリは、中国市場で急拡大する高級EV需要を重視しており、さらにシリコンバレーを中心としたテック業界の富裕層もターゲットに据えている。

    ロイターによれば、フェラーリ購入者の多くは複数台を所有するコレクター層であり、同社はその“第2、第3のフェラーリ”としてルーチェを位置づけている。

    ただし、問題は「フェラーリのブランド価値を維持したまま電動化できるのか」という点だ。

    フェラーリはこれまで、
    ■ 内燃エンジンの官能的サウンド
    ■ 軽量・高回転型スポーツカー
    ■ レース由来の情熱

    をブランドの核としてきた。

    ルーチェは、その哲学そのものを書き換える挑戦でもある。

    F1でも進む“電動化”とのリンク
    興味深いのは、ルーチェ発表にルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールが参加した点だ。

    現在のF1はハイブリッド化が進み、2026年からは電動比率50%の新PUレギュレーションが導入される予定となっている。

    つまり、フェラーリはロードカーとF1の双方で“電動化時代”へ舵を切っている。

    しかし皮肉にも、そのF1パドックでは今まさに、
    ■ V8回帰論
    ■ EV比率見直し
    ■ “F1らしい音”の復活

    を巡る議論が激化している。

    ルーチェへの拒否反応は、単なるデザイン論争ではなく、“フェラーリとは何か”“モータースポーツとは何か”というイタリア的価値観そのものへの抵抗とも言える。

    フェラーリは今、EV市場への参入以上に、“伝統と未来の両立”という極めて難しい戦いに踏み込んでいる。

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