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  • WRC | ラリー・フィンランド:トヨタのタナックが2年連続優勝

    WRC | ラリー・フィンランド:トヨタのタナックが2年連続優勝

    2019年 FI A世界ラリー選手権(WRC) 第9戦ラリー・フィンランドの競技最終日デイ4が8月4日(日)にユバスキュラの東側エリアで行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が優勝。2年連続でラリー・フィンランドを制した。また、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)は総合3位でフィニッシュ。3年連続で2台のヤリスWRCが表彰台フィニッシュを果たした。なお、前日のデイリタイア後、ラリー2規定に基づき再出走したクリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車)は、リタイアでラリーを終えた。

    ラリー・フィンランドの最終日デイ4は、サービスパークの東側で2本のステージを各2回走行。4本、計45.74kmのSSが行なわれた。デイ3で首位に立ったタナックは、デイ4最初のSS21でベストタイムを記録。総合2位のライバルとの差を22秒に拡げた。タナックにとってはWRC通算200回目のステージ優勝となり、ヤリスWRCでは今季50回目、通算120回目だった。その後もタナックは速いペースを保ち、最終的には2位に25.6秒差をつけ、第7戦ラリー・ポルトガル以来となるシーズン4勝目を記録した。また、ボーナスの選手権ポイントがかかる最終SSのパワーステージでもベストタイムを刻み5ポイントを追加獲得。今回の1戦で最大となる合計30ポイントを加算し、ドライバー選手権およびコ・ドライバー選手権におけるリードを、前戦終了時点での4ポイントから、22ポイントに拡大した。

    総合2位のライバルと12.4秒差でデイ4をスタートしたラトバラは、2本目のSS21で今大会8本目のベストタイムを記録。ライバルとのタイム差を7.3秒に縮めた。その後逆転には至らず総合3位でラリーを終えたが、今シーズン初となるポディウムフィニッシュを果たした。その結果、チームはマニュファクチャラーズ選手権ポイントを伸ばし、首位との差は縮小した。なお、デイ4で再出走を果たしたミークは、SS22でコーナー内側の石に当たり、クルマの左前にダメージを負い完走を逃した。

    豊田 章男(チーム総代表)
    TOYOTA GAZOO Racing WRTは、もう1つの母国”フィンランド”で大勢の温かい地元応援団の声援を受け、3シーズン連続となる勝利をあげることができました。開催地ユバスキュラの街は、今年も「Welcome to My Home Roads」の言葉で我々を迎え、「Hometown Hero」と我々のことを呼んでくれていたそうです。 地元の方々をはじめ、声援をいただいた皆さま、ありがとうございました。前戦のイタリアでは本当に悔しい思いをしました。そこから6週間、WRCは夏休みの日々でしたが、チームは「次のホームラリーで雪辱を果たそう」、「応援してくれる地元に恩返しをしよう」と、ヤリスを”もっといいクルマ”にする努力を続けてくれていました。表彰台の頂点に立ったオットとマルティン、3位で続いたヤリ-マティとミーカ、そしてチームのみんなへも祝福と感謝の言葉を贈りたいと思います。おめでとう!ありがとう! 今年も君たちと一緒にポディウムに立ち、シャンパンでベトベトになりながら直接言葉を伝えたかったと心の底から思います。今回のラリーは表彰台に立った2台に加え、途中で戦線を離脱してしまったクリス、セブ組も含めた3台すべてが序盤からトップ争いを繰り広げる展開でした。一時は3台が1秒以内で総合首位を争うなど、それぞれのドライバーがヤリスWRCに乗ることを本当に楽しんでいるように思えました。3組6人の選手達が楽しみながら、そして、思いっきりクルマを走らせられることがヤリスを、さらに強くしていってくれると信じています。シーズンは後半戦に入りました。2年連続でのチームタイトルの獲得、そしてTOYOTA GAZOO Racing WRTからのチャンピオンドライバー輩出に向け、チームは戦いを続けます。皆さま、引き続き、応援よろしくお願いいたします。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    チームにとってのホームラリーで、今年も素晴らしい結果を残すことができました。このラリーでの3連勝は格別です。オットは本当に強く、我々のクルマと彼の組み合わせは抜群だったと思います。パワーステージの走りを見ても分かるように、物事はすべて彼の思い通りに進み、全開で走らずともフルポイントを獲得できるほど余裕がありました。また、ヤリ-マティが表彰台に上がったことも良かったと思います。それによってマニュファクチャラー選手権1位のチームとの差を縮めることができましたし、オットのドライバー選手権争いにとっても助けになりました。この良い流れを、この後のラリーでも維持できることを期待しています。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    優勝を飾り最高の気分です。フィンランドで好結果を残すことは、両選手権にとって非常に重要でした。シーズン後半戦の初戦であるこのラリーの結果は、完璧だといえます。チーム全体が勢いに乗ったので、この後も攻め続けなければなりません。今日の最初の3本のステージではクリーンな走りを心がけましたが、最後のパワーステージではプッシュしました。ミスをすることなくクリーンな走りで良いタイムを狙い、最大ポイントを獲得できました。次のドイツも、今回と同じアプローチで戦うつもりです。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    ラリー・フィンランドで表彰台に復帰することができて、とても嬉しく思います。最後に表彰台に立ったのは約9ヶ月前だったので、本当に長く感じました。2位フィニッシュの可能性もあったと思いますが、今回はリスクを冒さないほうが賢明だと判断しました。この後のことを考えると、自分にとってだけでなく、チームにとってもポイント獲得が非常に重要でした。今日は、昨日の午後よりもリラックスして走れましたし、速さもありました。今日の結果により、この後のラリーでも表彰台争いができるという自信を持つことができました。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    再出走を果たし、今日は出走順が良くなかったので、無理な走りをするつもりはありませんでした。しかし、最終ステージのひとつ前でミスを冒し、自分に腹が立ちました。長い左コーナーでクルマがドリフトした際、少しためらいがありアクセルペダルを少し戻したところ、クルマが予想以上にイン側に巻き込んでしまいました。そして、草の中にあった大きな石に当たってしまったのです。このような厳しい週末は望んでいませんでしたし、次のドイツまでに立ち直らなければなりません。

    ラリー・フィンランド デイ4の結果
    1 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) 2h30m40.3s
    2 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (シトロエン C3 WRC) +25.6s
    3 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +33.2s
    4 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +53.4s
    5 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(シトロエン C3 WRC) +56.1s
    6 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +1m32.4s
    7 クレイグ・ブリーン/ポール・ネーグル (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +1m38.2s
    8 テーム・スニネン/ヤルモ・レーティネン (フォード フィエスタ WRC) +2m33.8s
    9 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (シュコダ ファビア R5) +7m54.1s
    10 ニコライ・グリアジン/ヤロスラフ・フェデロフ (シュコダ ファビア R5) +10m28.7s
    R クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC)

    次回のイベント情報
    WRC次戦は、8月22日(木)から25日(日)にかけてドイツ西部のボスタルジーを中心に開催される、第10戦「ラリー・ドイチェランド」。第4戦ラリー・フランス ツール・ド・コルス以来のターマック(舗装路)ラリーとなるドイチェランドは、ステージごとにコースの特徴が大きく異なる。軍事演習場「バウムホールダー」内のスリッパリーなコンクリート路面、モーゼル河畔に広がるブドウ畑の狭くツイスティな農道、流れるようなコーナーが続くザールラント州の田舎道など、様々なターマックステージを走行する。また、天気が変わることも多いため、クルマのセットアップとタイヤ選択が重要な鍵を握る。チームは昨年のこのラリーでタナックが優勝しており、大会2連覇を目標に戦う。なお、今年のラリー・ドイチェランドには、TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムに参加中の勝田貴元が、4台目のヤリスWRCで出場。WRCイベントに初めてWRカーで挑む。

  • WRC | ラリー・フィンランド 2日目:トヨタのラトバラが首位に浮上

    WRC | ラリー・フィンランド 2日目:トヨタのラトバラが首位に浮上

    2019年FIA世界ラリー選手権(WRC) 第9戦 ラリー・フィンランドの競技2日目デイ2が8月2日(金)にユバスキュラを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC 10号車)が総合1位に、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車)が総合2位に、オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合4位につけた。

    ラリー・フィンランドのデイ2は、SS2「オイッティラ」でスタートした。その後、4本のステージを日中のサービスを挟んで各2回走行し、ユバスキュラ市街地の「ハルユ2」でフィニッシュ。10本、計126.55kmのSSが行なわれた。前夜のSS1で総合2位につけたタナックは、SS2で総合1位に浮上。SS5では不利な1番手スタートながらベストタイムを記録し、SS6まで首位の座を守り続け、2位のラトバラに5.4秒差を築いた。しかし、午後の再走ステージでは多くのラリーカーが走ったことにより路面に深い轍(わだち)が刻まれ、その影響もあって思うようにタイムが伸びず。SS7で首位の座をラトバラに明け渡し、2.6秒差の総合4位で1日を終えた。

    デイ1を総合8位で終えたラトバラは、デイ2の10本のSSのうち6本でベストタイムを刻むなど、1日を通して好調を維持。再走ステージ1本目のSS7で総合1位に立つと、最後まで首位の座を守りきった。また、ミークもSS2でベストタイムを記録するなど安定して上位のタイムを刻み、SS5まで総合2位の座を守り続けた。その後総合3位に順位を落としたが、SS10で総合2位に復帰。首位ラトバラと1.2秒差でデイ2を締めくくった。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    本当に素晴らしい戦いでした。ラリー・フィンランドではしばしば僅差のバトルが繰り広げられますが、今日ほど接近した戦いは記憶にありません。我々の3人のドライバーのタイム差は僅かで、彼らの戦いをわくわくしながら見ていました。皆、とても良い仕事をしたと思います。とはいえ我々のチーム内だけで戦っているわけではなく、エサペッカ・ラッピも非常に速いので、明日も攻め続けなくてはなりません。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    非常に良いフィーリングで1日を終えることができました。今日は出走順が1番だったのでかなり難しい路面コンディションでしたが、午前中は走り始めから良い流れを掴み、クルマの調子も良かったので運転に集中できました。午後はコンディションがかなり悪くなり、全力で攻めたにも関わらず順位が少し落ちたので、フラストレーションが溜まりました。それでも差はまだ小さく、明日は今日よりも良い出走順となるので、チャンスは十分にあると思います。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    本当に良い1日でした。いくつかのステージでは少し遅れましたが、全体的には力強く走ることができました。タイム差は本当に小さく、大きなプレッシャーを感じましたが、そのような状況でも高いスピードを維持し、大きなミスをすることなく、差を築けたことに満足しています。明日はいくつか新しいセクションを走行します。道幅が広く、ジャンプやクレストも増えるなどステージの構成が全体的に少し変わっているので、午前中のステージが特に重要になるでしょう。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    良い1日となり満足しています。フィンランドではスタートダッシュを決め、上位グループに入ることがとても重要ですが、午前中はそれを実践できました。1回目のループはステージもペースノートも自分にとって新たに経験するものでしたが、再走ステージではその経験を活かし、より冷静に走ることができました。再走ステージは1回目よりも滑りやすい路面コンディションになっていましたが、自分の出走順を最大限に活用することができました。トップ4のタイム差は非常に小さいので、明日どのような展開になるのか楽しみです。

    ラリー・フィンランド デイ2の結果
    1 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) 1h04m01.1s
    2 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +1.2s
    3 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (シトロエン C3 WRC) +2.4s
    4 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) +2.6s
    5 クレイグ・ブリーン/ポール・ネーグル (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +14.2s
    6 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +14.6s
    7 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(シトロエン C3 WRC) +15.3s
    8 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +30.9s
    9 テーム・スニネン/ヤルモ・レーティネン (フォード フィエスタ WRC) +52.6s
    10 ガス・グリーンスミス/エリオット・エドモンドソン (フォード フィエスタWRC) +1m38.3s

    明日のステージ情報
    競技3日目となる8月3日(土)のデイ3は、サービスパークの南側エリアで4本のグラベルステージを、日中のサービスをはさんで各2回走行。そのうちSS15/19「レウスト」は、今年唯一新たに加わったステージで、2014年大会以来の走行となる。8本のSSの合計距離は132.98kmと4日間で最長。リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は578.52kmとなる。

    注目のステージ:SS14/18カカリスト 全長18.70km
    ミーカ・アンティラ(ヤリスWRC 10号車 コ・ドライバー)
    「カカリスト」は、ラリー・フィンランドを象徴するステージです。今年は序盤のセクションが新しくなり、1997年以降使われていなかった道を走ります。その後、道幅が非常にワイドなオウニンポウヤの有名な道に出ますが、今年はジャンプがまったくなく、例年と大きく異なるステージ構成です。大勢の観客が集まるカカリストのジャンクションを曲がった後は、砂利が多い小道に入りフィニッシュを迎えます。

  • WRC | トヨタ 第9戦 ラリー・フィンランド デイ1 レポート

    WRC | トヨタ 第9戦 ラリー・フィンランド デイ1 レポート

    ラリー・フィンランドが開幕
    タナックが総合2位に、ミークが総合3位につける

    2019年 FIA 世界ラリー選手権(WRC)第9戦ラリー・フィンランドが8月1日(木)に開幕。フィンランド中部ユバスキュラの市街地でSS1が行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合2位に、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車)が総合3位に、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)が総合8位につけた。

    第8戦ラリー・イタリア サルディニアから約6週間のインターバルを経て、第9戦ラリー・フィンランドが開幕した。1日は、午前9時からサービスパークが置かれるユバスキュラの西側でシェイクダウンが行なわれ、全長4.26kmのコース「ヴェサラ」でタナックがベストタイムを記録。ミークとラトバラは、他のドライバーと6番手タイムを分け合った。

    その後、午後7時からSS1「ハルユ1」が行なわれ、ユバスキュラ市街地のターマック(舗装路)と、公園内のグラベル(未舗装路)の両路面を走行する全長2.31kmのステージで、タナックがトップと0.7秒差の2番手タイムを、ミークが1.2秒差の3番手タイムを記録した。また、ラトバラはふたりのライバルと6番手タイムを分け合い、首位と2.4秒差の総合8位で競技初日を走り終えた。

    トム・フォウラー(テクニカル・ディレクター)
    朝のシェイクダウンでは、クルマが正常に機能しているかどうかを確認しました。オットは非常に速いタイムを記録し、ヤリ-マティとクリスも良いタイムでした。しかし、フィンランドではごく当たり前のことですが、各トップドライバーのタイムは非常に接近していました。技術的な問題は何もなくポジティブなスタートを切り、ラリー前のテストで決めたセットアップを確認しました。過去2年間、我々はこのラリーで強さを発揮しましたが、ライバルもまた改善に取り組んでいるので前進を続けなくてはならないと理解しています。過去に上手く行っていた場合、自信を持って何かを変えるのは簡単ではありません。我々にはこのラリーで実績があるので、昨年のセットアップに微調整を加えたものを採用することにしました。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    「ハルユ」はラリーの開幕にふさわしい特別なSSであり、実際は非常に難しいステージですが、ミスのない走りをできました。シェイクダウンは全く問題なく、順調に終わりました。ラリー前のプレイベントテストはとても上手く行き、ラリー・エストニアにも出場したので、このラリーに向けて可能な限りの準備を行うことができたと思います。現在までのところ全て順調ですが、きっと激しい戦いになるでしょう。特に、明日は出走順が1番なので難しい1日になると思われるので、集中して臨まなくてはなりません。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    ここユバスキュラで、多くのフィンランドの人々に見守られてラリーをスタートするのは最高の気分です。多くの応援が、私にモチベーションと自信を与えてくれます。シェイクダウンでは、1回目の走行からすぐに良いフィーリングを感じ、2回目は非常に上手く走れたので満足しました。その後クルマのセッティングに変更を加えましたが、良い結果は得られず、路面もどんどん荒れていきました。それでも最初の2回の走行こそが最も重要であり、そう考えれば良い週末を期待できそうです。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    ラリーが始まり、素晴らしい気分です。最初のステージでは良い走りができました。また、朝のシェイクダウンも概ね順調でした。最初の走行では、ジャンプの着地で右側の土手に少し当たりパンクをしてしまいました。シェイクダウンのステージは実際のラリーのステージとは異なりますが、その後は良いフィーリングで走れました。チームにとってのホームイベントに、一員として参戦できるのは特別なことですし、日曜日に完璧な結果でフィニッシュするのが今回の目標です。明日はできるだけすぐに良いリズムを掴み、この週末を楽しみたいと思います。

    ラリー・フィンランド デイ1の結果
    1 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) 1m47.3s
    2 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) +0.7s
    3 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +1.2s
    4 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(シトロエン C3 WRC) +1.3s
    5 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +2.2s
    6 クレイグ・ブリーン/ポール・ネーグル (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +2.4s
    7 テーム・スニネン/ヤルモ・レーティネン (フォード フィエスタ WRC) +2.4s
    8 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +2.4s
    9 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (シトロエン C3 WRC) +3.1s
    10 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (シュコダ ファビア R5) +4.8s

    明日のステージ情報
    競技2日目となる8月2日(金)のデイ2は、サービスパークを中心に10本のSSを走行する。SS2「オイッティラ」とSS11「ハルユ2」以外の4本のステージ「モクシ」「ウリア」「アサーマキ」「アーネコスキ」は、日中のサービスをはさんで各2回走行。10本のSSの合計距離は126.55km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は592.76kmとなる。

    注目のステージ
    SS3/7 モクシ 全長20.04km

    ミーカ・アンティラ(ヤリスWRC 10号車 コ・ドライバー)
    「モクシ」は素晴らしいステージです。序盤は昨年新たに加わったセクションで、皆にとって新しい道でした。リズムが頻繁に変わるのがこのステージの難しい部分で、幅が狭くテクニカルな道と、広い道の両方を走り、非常に高速な区間もあります。なお、狭い道に関しては、出走順が後方の方が有利だと思います。

  • WRC ラリー・フィンランド | トヨタのオット・タナックが今季2勝目!

    WRC ラリー・フィンランド | トヨタのオット・タナックが今季2勝目!

    2018年 FIA 世界ラリー選手権(WRC) 第8戦ラリー・フィンランドの競技最終日デイ4が7月29日(日)にいユバスキュラを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組 (ヤリスWRC 8号車)が今季2勝目を飾った。また、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(7号車)は総合3位でフィニッシュ。総合4位につけていたエサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(ヤリスWRC 9号車)は、クラッシュによりリタイアとなった。

    ラリー・フィンランドのデイ4は、ユバスキュラの東側エリアで2本のステージを各2回走行。デイ3で総合2位の選手に39秒のギャップを築いていたタナックは、注意深く最初の3本のSSを走行した。しかし、トップ5タイムを記録した選手にボーナスの選手権ポイントが与えられる、最終のパワーステージでは今ラリー12回目となるベストタイムを記録し、第5戦ラリー・アルゼンティーナ以来となる今シーズン2勝目を手にした。タナックとヤルヴェオヤはパワーステージを走り終えた直後、チーム総代表の豊田章男トヨタ自動車社長、チーム代表のトミ・マキネンと共にクルマのルーフ上に立ち、優勝の喜びを分かち合った。パワーステージを制しボーナスの5ポイントを獲得したタナックは、ドライバーズ選手権では依然3位ですが、2位の選手との差を大幅に縮めた。また、チームはマニュファクチャラーズ選手権2位のチームとの差をわずか1ポイントに縮めた。

    総合3位でデイ4をスタートしたラトバラは、2本のSSベストタイムを記録。総合2位の選手との差を2.5秒まで縮めたが、残念ながら逆転はならず。それでも、開幕戦ラリー・モンテカルロ以来となる総合3位でラリーを締めくくった。また、デイ3で総合4位に順位を上げていたラッピは、デイ4最初のSS20でクラッシュ。残念ながら完走を果たす事ができなかった。なお、ヤリスWRCはラリー・フィンランドの全23本のSSのうち、18本でベストタイムを記録するなど、高速グラベルラリーにおけるパフォーマンスを証明した。

    WRC次戦は、8月16日(木)から19日(日)にかけてドイツ西部のボスタルジーを中心に開催される、第9戦「ラリー・ドイチェランド」。完全なターマック(舗装路)ラリーとしては今シーズン2戦目となり、ブドウ畑の中の狭くツイスティな道、軍事演習場内の滑りやすいコンクリート路、そして一般的な峠道など、様々なタイプの舗装路を走行する。また、地形および季節的に雨が降る事も多く、路面がウェットになると途端に難易度が跳ね上がるのも、ラリー・ドイチェランドの特徴。

    豊田 章男(チーム総代表)
    トヨタガズーレーシングワールドラリーチームの本拠地で母国とも呼べる、ここフィンランドでの勝利が、これほど嬉しいものとは思いませんでした。この感動をもたらしてくれたチームのみんなにお礼を言いたいと思います。この場に一緒にいさせてくれて、そして、その一番高いところからの景色を見させてくれて本当にありがとう! ドライバー達が、ホームロードを心から楽しんで運転しているのが、コースサイドから見ていても伝わってきました。フィンランドの道が、ドライバーにとって楽しく、安心して走れるクルマをつくってくれたのだと思います。 今回初めて、チームのホームタウンで戦うラリーに参加し、地元の皆さんが、こんなにもトヨタガズーレーシングを温かくサポートし、応援してくださっている姿を見て、この地が本当の意味で「母国」なんだと実感することができました。SSやサービスパークには、トヨタガズーレーシングの旗やフィンランド、エストニアの国旗を振りながら「I love TOYOTA! I love Yaris!」と声援を送る人が溢れていました。街には「Welcome to my home roads」と書かれたヤリスの大きな看板が掲げられ、ハンバーガーショップに入れば店員がトヨタガズーレーシングのTシャツを着ていました。18年振りの復帰から2年目で、こんなにも我々が地元の皆さんに温かく迎え入れてもらえていることを知るとともに「母国」で勝利することの喜び、素晴らしさを知ることができました。応援してくださったファンの皆様に、あらためて感謝いたします。本当にありがとうございました。今シーズンの戦いはまだ続いて参ります。エストニア、フィンランド、日本の国旗が並んで掲げられる姿を今後もファンの皆様にご覧いただけるように、引き続き、チームのみんなと努力を重ねてまいります。応援よろしくお願いいたします。今はまだ、日本でのWRCは開催されておりませんが、もう一つの母国である日本で、今日のように三カ国の旗がはためくことを表彰台の上で空を見上げながら想像していました。近い将来、その日を迎えられたらと、改めて強く願っています。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    何という週末、何というラリーでしょうか! 我々にとって本当に素晴らしい瞬間でした。特にオットは、信じられないような走りを続け、最終のパワーステージでも勝利しました。また、最終ステージまで2位の座を競い続けたヤリ-マティの戦いも素晴らしかったと思います。彼の2位浮上は叶いませんでしたが、それでも我々にとってのホームイベントでこのような良い結果を得られた事に、とても満足しています。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 7号車)
    2位でフィニッシュするために、全力を尽くして走りました。本当に素晴らしい戦いができたと思います。ミスなくすべてを上手くまとめ、このようなハードな戦いを続けられた事で自信がつきました。久々にポディウムに上がり、しかもそれが地元のフィンランドだったこともあり、本当にハッピーです。オットの優勝も含め、チームにとって大きな意味を持つ結果だと思います。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    すべてが自分が望んだように進み、完璧な週末となりました。金曜日は早い出走順によってかなり苦労しましたが、その後はリードを拡げて行く事ができました。完璧な準備をしてラリーに臨み、チームも手厚くサポートをしてくれました。すべてがひとつになれば、このような良い結果が得られるのです。私にとってホームイベントのようなこの1戦で、フィンランドに拠点を置くチームと共に挙げた優勝は特別なものです。そして、サポートしてくれた人々の前での勝利は格別な気分です。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC 9号車)
    残念ながら、私のラリーは今朝最初のSSをスタートした後すぐに終わってしまいました。クルマはとても良いフィーリングで、ミスは自分のせいです。コーナリングラインが少しワイドに膨らみ、タイヤが路肩の溝に落ちて木の切り株に当たりスピンしてしまったのです。金曜日は厳しいスタートになりましたが、その後状況は良くなりました。このような形でラリーが終わってしまったのは残念ですが、それでもオット、ヤリ-マティ、そしてチームが良い結果を得て嬉しく思います。

    ラリー・フィンランド デイ4の結果
    1 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリスWRC) 2h35m18.1s
    2 マッズ・オストベルグ/トシュテン・エリクソン (シトロエン C3 WRC) +32.7s
    3 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +35.5s
    4 ヘイデン・パッドン/セバスチャン・マーシャル (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +1m35.6s
    5 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) +2m15.0s
    6 テーム・スニネン/ミッコ・マルックラ (フォード フィエスタ WRC) +2m19.2s
    7 エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット (フォード フィエスタ WRC) +2m29.5s
    8 クレイグ・ブリーン/スコット・マーティン (シトロエン C3 WRC) +3m08.4s
    9 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +3m51.8s
    10 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +8m37.4s
    R エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC)

  • WRC 第8戦 ラリー・フィンランド 3日目 | オット・タナックが首位を堅守

    WRC 第8戦 ラリー・フィンランド 3日目 | オット・タナックが首位を堅守

    2018年 FIA 世界ラリー選手権(WRC) 第8戦ラリー・フィンランドの競技3日目デイ3が7月28日(土)にユバスキュラを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組 (ヤリスWRC 8号車)が総合1位の座を守った。また、総合3位のヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(7号車)は、総合2位とのタイム差を縮め、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(ヤリスWRC 9号車)は総合4位にポジションを上げた。

    ラリー・フィンランドのデイ3は、ユバスキュラの南側エリアに広がる4本のステージを各2回走行する、全8本のSSで競われた。デイ2でマッズ・オストベルグとの首位攻防戦を展開しトップに立ったタナックは、デイ3最初のSS12からSS16にかけて、5ステージ連続でベストタイムを記録し2位との差を最終的に39秒に広げた。

    デイ2で総合3位につけたラトバラは、SS16でベストタイムをタナックと分け合い、7本のSSでトップ3タイムを記録。その結果、総合2位との差を前日の17.3秒から5.4秒に縮め、総合2位の座を十分に狙える位置でデイ3を走り終えた。また、デイ2で総合8位だったラッピは、SS17から3ステージ連続でベストタイムをマークし総合4位に浮上。ヤリスWRCはデイ3の全8SSでベストタイムを記し、午後は3本のステージでトップ3を独占した。

    競技4日目最終日となる7月29日(日)のデイ4は、ユバスキュラのサービスパークを中心に4本のSSが行なわれる。そのうちSS21/23「ルイヒマキ」は、大きな三連ジャンプで知られるラリー・フィンランドの名物ステージ。また、最終ステージのSS23は、トップ5タイムを記録した選手に対しボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。4本のSSの合計距離は45.72km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は192.97kmとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    本当に素晴らしい1日でした。3人のドライバー、そして我々のクルマのパフォーマンスは驚くべきものでした。今朝のオットのスピードは圧倒的で、もちろん凄い走りだったのですが、そうは見えずとても簡単に走っているようでしたし、すべてを自分のコントロール下に置いていたと思います。また、ヤリ-マティとエサペッカもどんどんと走りが良くなっていき、午後は確固たる自信を持って、とてもハードに攻めていました。きっと明日は面白い1日になると思います。特に、ヤリ-マティと2位の選手とのタイム差は少ないので、興味深い展開となるでしょう。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 7号車)
    1日を通して楽しむ事ができました。午前中のステージでは依然スピードがやや不足していましたが、日中のサービスでクルマのセッティングを少し見直したところ、より良いフィーリングが得られ、さらにプッシュできるようになりました。攻めた結果としてタイヤの摩耗がかなり進みましたが、それでもなお速く走り続けられた事に自分でも驚きました。明日はもちろん、2位を目指してアタックするつもりです。ただし、そのためにリスクを冒すにしてもコントロールできる範囲内でアタックしなくてはなりません。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    今日も全体的に良い1日でした。今朝の出走順は昨日よりもはるかに良く、良いリズムで走る事ができたので、それほど激しく攻めていなかったにも関わらず2位との差を拡げることができました。午後は路面がかなり荒れており、なおかつ十分な差を築いていたので、さらに慎重に走りました。正直なところ、抑えて走るのはあまり楽しくないのですが、リードをさらに拡げることができ良かったと思います。明日はスムーズで速いステージがあるので、とても楽しみです。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC 9号車)
    今日は、特に午後のステージで力強い走りができたと思います。午前中から楽しんで走り、ポジションを3つ上げる事ができました。そして午後のステージでは思いきり攻め、タイヤの摩耗をまったく気にせず走りました。実際、リスクのある大きな挑戦で、最後のステージではタイヤの表面にあまりゴムが残っていませんでしたが、それでもベストタイムを出す事ができました。明日は、私の後方の選手達に対するリードを守り続ける事を目標に走ります。

    ラリー・フィンランド デイ3の結果
    1 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリスWRC) 2h13m18.2s
    2 マッズ・オストベルグ/トシュテン・エリクソン (シトロエン C3 WRC) +39.0s
    3 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +44.4s
    4 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +1m20.6s
    5 ヘイデン・パッドン/セバスチャン・マーシャル (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +1m29.6s
    6 テーム・スニネン/ミッコ・マルックラ (フォード フィエスタ WRC) +1m45.1s
    7 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) +2m07.6s
    8 エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット (フォード フィエスタ WRC) +2m17.9s
    9 クレイグ・ブリーン/スコット・マーティン (シトロエン C3 WRC) +2m56.4s
    10 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +3m34.5s

  • WRC 第8戦 ラリー・フィンランド 2日目 | オット・タナックが首位を堅守

    WRC 第8戦 ラリー・フィンランド 2日目 | オット・タナックが首位を堅守

    2018年 FIA 世界ラリー選手権(WRC)第8戦 ラリー・フィンランドの競技2日目デイ2が7月27日(金)にユバスキュラを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組 (ヤリスWRC 8号車)が総合1位の座を堅守。デイ1で総合8位だったヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(7号車)は、総合3位に浮上。エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(ヤリスWRC 9号車)は総合8位につけ、ヤリスWRCは全車がデイ2を走破した。

    ラリー・フィンランドのデイ2は、起伏が多い森林地帯のグラベル(未舗装路)ロードを舞台に、激しい首位争いが繰り広げられた。デイ1のSS1を制しトップに立ったタナックは、デイ2のSS2でもベストタイムを記録した。しかしSS3以降のステージは出走順が早いタナックに不利な路面条件となり、マッズ・オストベルグが首位に浮上。以降、頻繁に首位が入れ替わる首位攻防戦がしばらく続いた。しかし、SS9でトップに立ったタナックはその後ポジションを守り続け、オストベルグに5.8秒差をつけ総合1位でデイ2を締めくくった。なお、タナックはデイ2で合計5本のベストタイムをマークしヤリスWRCのパフォーマンスを証明した。

    デイ1総合8位のラトバラは、午前中のSS3でベストタイムを刻み、総合3位にポジションアップ。以降安定した走りを続け、総合2位のオストベルグと17.3秒差の総合3位で1日を終えた。また、ラッピはSS2でエンジンがストールし大幅にタイムロスしたが、午後はSS2番手タイムを2回記録するなどペースアップに成功。総合7位と僅か0.3秒差の総合8位につけ、さらなるポジションアップを目指してデイ3に臨む。

    競技3日目となる7月28日(土)のデイ3は、ユバスキュラのサービスパークを中心に8本のSSが行なわれる。そのうちSS14/17「カカリスト」は、有名なオウニンポウヤのステージの一部を走行する。また、SS13/19「ピラヤコスキ」は、2017年と完全に同じステージを走る唯一のSSとなる。8本のSSの合計距離は142.86km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は684.51kmと、4日間でもっとも長い距離を走行する1日となる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    全体的に良い1日でした。オットはSSで3番手スタートと、決して簡単ではない出走順でした。今年の路面は過去にないほど乾いており、早い出走順のドライバーはルーズグラベルの掃除役を担うため不利な走行条件でしたが、それでもオットは信じられないような速さを披露してくれました。明日は出走順の不利が解消されるので、とても楽しみです。ヤリ-マティも、明日はきっとスピードを上げてくれるはずです。明日我々が走るステージで、彼はいつも飛ぶように速いので、期待しています。エサペッカは、朝センターデフに問題が起こりクルマの挙動が少しナーバスでした。しかし、問題が解決した午後は調子が良くなり嬉しそうでしたので、明日に期待したいと思います。我々にとってのホームラリーで、すべてが上手く進んでおり、とても嬉しく思います。競争は予想通り激化していますが、私には自信があります。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 7号車)
    とても良い1日だったと思います。今朝最初のSSでは上手くリズムを掴めませんでしたが、2本目のSSでは掴む事ができました。また、クルマのセッティングをやや硬めに変更したところ、安定性が高まり満足できるようになりました。午後の最初のSSはやや慎重になり過ぎましたが、その後気合いを入れ直し3位の座を取り返す事ができました。今回は楽しんでドライブできていますし、明日はさらにドライビングを改善できるのではないかと期待しています。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    今日1日の自分の戦いに満足しています。クルマに大きな自信を感じてこのような道を走るのは、本当に素晴らしい気分です。エンジンのストールで少しタイムを失いましたが、それ以外は完璧でしたし、自分の力をすべて発揮できたと思います。出走順の影響で今日は路面が滑りやすく苦労しましたが、上位争いをしたライバルと明日は同じような条件で走る事ができるので楽しみです。ただ、そうはいっても簡単には行かないでしょう。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC 9号車)
    朝は大変でした。最初のSSのジャンクションでエンジンをストールしたことで気分的にかなり落込み、その後走りのリズムを失ってしまいました。しかし、日中のサービスでエンジニアが小さな問題を発見し解決してくれたので、午後は状況が良くなり自分が期待していたようなスピードで走る事ができました。もちろん優勝が目標でしたが、ラリーはまだ2日残っているので、順位を上げるチャンスは十分にあると思います。

    ラリー・フィンランド デイ2の結果
    1 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリスWRC) 1h04m14.9s
    2 マッズ・オストベルグ/トシュテン・エリクソン (シトロエン C3 WRC) +5.8s
    3 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +23.1s
    4 ヘイデン・パッドン/セバスチャン・マーシャル (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +36.4s
    5 テーム・スニネン/ミッコ・マルックラ (フォード フィエスタ WRC) +46.1s
    6 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) +58.9s
    7 エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット (フォード フィエスタ WRC) +1m01.1s
    8 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +1m01.4s
    9 クレイグ・ブリーン/スコット・マーティン (シトロエン C3 WRC) +1m34.1s
    10 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +1m57.7s

  • WRC 第8戦 ラリー・フィンランド | トヨタのオット・タナックが初日首位

    WRC 第8戦 ラリー・フィンランド | トヨタのオット・タナックが初日首位

    2018年 FIA 世界ラリー選手権(WRC) 第8戦 ラリー・フィンランドが7月26日(木)に開幕。デイ1としてユバスキュラの市街地でSS1が行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組 (ヤリスWRC 8号車)が総合1位に、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(ヤリスWRC 9号車)が総合5位に、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(7号車)が総合8位につけ、ヤリスWRCは全3台が順調なスタートをきった。

    ラリー・フィンランドは、26日(木)の午前中に、ユバスキュラ近郊の全長4.26kmのグラベル(未舗装路)コース「ヴェサラ」でシェイクダウンが行なわれ、ラトバラが3番手タイムを、タナックが4番手タイムを、ラッピが10番手タイムを記録した。その後、夜7時からユバスキュラの市街地でスーパーSS「ハルユ」が行なわれ競技が開幕。ターマック(舗装路)とグラベル(未舗装路)の両方を含む全長2.31kmのショートステージで、タナックがベストタイムを記録しデイ1で首位に立った。

    競技2日目となる7月27日(金)のデイ2は、ユバスキュラのサービスパークを中心に10本のSSが行なわれる。そのうちSS4/9「アサーマキ」は新たに設けられたSSで、その他のSSもステージの一部が変更されている。また、SS3/8「ウリア」は、息を呑むようなビッグジャンプで知られるラリー・フィンランドの名物ステージ。10本のSSの合計距離は126.37km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は539.93kmとなる。

    トム・フォウラー(チーフ・エンジニア)
    今晩最初のステージとは違い、午前中のシェイクダウンはラリー・フィンランドの主要なSSと共通する部分が多いグラベルコースでした。ただし、路面のコンディションが急速に悪くなっていったため、他のチームのクルマとのタイム比較は難しいと思います。我々のクルマに問題は何もなく、ドライバーたちもクルマのセットアップを大きくは変えませんでした。今年のSSはテクニカルでツイスティなセクションが増えましたが、それでも大部分は道幅が広く、ハイスピードでジャンプも多い典型的なラリー・フィンランドのステージです。そのような道に対し我々は自信を持っていますが、ライバルも進化しており、有利な出走順の選手もいるので、明日からの競争はかなり激しくなるでしょう。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 7号車)
    最初のSSのタイムは悪くなかったと思います。いくつかミスをしましたが、重要なのはステージを走りきり、ラリーをスタートした事です。今朝のシェイクダウンは順調で、途中で小さなセッティング変更を施したところ、クルマのフィーリングはとても良くなりました。今回のラリーでの第一目標はミスなく走る事ですが、もしすべてが上手く行けば、表彰台フィニッシュや、優勝争いに加わることもできるはずです。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    最初の市街地SSは、途中にかなりハイスピードなセクションもあり、とても挑戦し甲斐がある良いステージでした。ミスのない良い走りができて嬉しく思います。しかし明日は、今日と正反対ともいえるステージが我々を待っています。朝のシェイクダウンでは、ラリー本番に向けて準備がすべて整っていることを確認しました。我々のクルマはこのラリーで高い戦闘力があると思いますので、それを最大限引き出して走る必要があります。きっと長く、厳しい戦いになるでしょうが、我々の目標はトップに立つ事です。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC 9号車)
    ユバスキュラの中心部でラリーをスタートするのは、いつも良い気分です。多くの観客が集まり、多くの人がフィンランド人選手や我々のチームを応援してくれます。SS1ではミスなく、去年よりも良い走りができました。また、朝のシェイクダウンでもクルマのフィーリングは良く、運転が簡単に感じられ、リスクを冒すことなく走りました。明日からのステージは滑りやすいルーズグラベルに覆われた路面が多く、出走順がタイムに大きく影響します。そのため明日の午前中のステージはかなり重要で、出来る限り良い走りをして、良い位置を狙いたいと思います。

    ラリー・フィンランド デイ1の結果
    1 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリスWRC) 1m49.2s
    2 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +0.7s
    3 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) +0.8s
    4 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +0.9s
    5 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +1.7s
    6 マッズ・オストベルグ/トシュテン・エリクソン (シトロエン C3 WRC) +1.8s
    7 クレイグ・ブリーン/スコット・マーティン (シトロエン C3 WRC) +1.8s
    8 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +2.3s
    9 エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット (フォード フィエスタ WRC) +2.6s
    10 ヘイデン・パッドン/セバスチャン・マーシャル (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +2.6s

  • WRC | トヨタ:第8戦 ラリー・フィンランド プレビュー

    WRC | トヨタ:第8戦 ラリー・フィンランド プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、7月26日(木)から29日(日)にかけて開催されるFIA世界ラリー選手権(WRC)第8戦ラリー・フィンランドに、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #7号車)、オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(#8号車)、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム(#9号車)の3台のヤリスWRCで参戦する。

    ラリー・フィンランドは、WRC全戦の中でもっとも平均速度が高いグラベル(未舗装路)イベント。サービスパークはフィンランド中部の都市ユバスキュラに置かれ、サービスパークを中心に森林地帯の道で競技が行われる。

    TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのファクトリーはユバスキュラの近郊にあり、チームにとってラリー・フィンランドはホームイベントとなる。また、ラトバラとラッピはフィンランド人、そしてタナックはフィンランド近隣エストニアの出身であり、彼らにとっては他のラリー以上に大きな意味を持つ1戦。ヤリスWRCでの初参戦となった昨年は、ラッピが初の総合優勝を遂げ、ユホ・ハンニネンが総合3位に入るなど、チームはシーズン最高の結果を得た。

    ラリー・フィンランドのグラベルステージは、全体的に非常に高速で路面はフラット。大きなジャンプや、うねりのあるクレスト(丘)越えが連続するため、精度の高いペースノートと、正確なライン取りが重要となる。例年、上位を争う選手達のタイム差は少なく、僅かなミスが勝負に大きな影響を及ぼしす。今年のSS(スペシャルステージ)は、2017年に使われたSSのうち約65%が変更され、全体の40%近くが新規となる。

    競技は7月26日(木)の夜、ユバスキュラの公園を舞台とする「ハルユ」のSSでスタート。27日(金)から29日(日)にかけて、森林地帯のグラベルSSでハイスピードな戦いが行われる。4日間で23本のSSが行なわれ、その合計距離は317.26km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1426.84kmとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    フィンランドはチーム全員にとってエキサイティングなイベントです。フィンランドのファンからは特に素晴らしいサポートを受けていますし、オットを応援するためエストニアからも多くのファンが訪れるはずです。昨年のこのラリーでの優勝は我々にとって特別な事でした。そして、その再現が今回の目標です。ヤリスWRCはフィンランドのような道との相性が良く、我々の3人のドライバー達もハイスピードなコースに自信を持っていますので、全員が優勝争いに加わる事ができると信じています。ラリーに向けて良い準備が出来ていますが、それでもライバルとの戦いはきっと激しいものになるでしょう。

    ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC #7号車)
    ラリーを心待ちにしています。私にとっては、シーズン後半戦をポジティブにスタートするための大きなチャンスです。私のホームイベントということで、力強い応援をいつも感じていますし、フィンランドで作られたクルマをドライブする今はさらに強くそう思います。昨年はチーム全員が一体となっていることを強く感じました。今年はルート変更があり、それが大きなチャレンジのひとつでもあります。いくつかのステージは過去に走った事がありますが、随分と昔の事ですし、知らないセクションもかなりあります。ですから、より公平な条件での戦いとなるでしょう。

    オット・タナック(ヤリスWRC #8号車)
    ラリー・フィンランドは私のお気に入りのラリーのひとつです。非常にハイスピードであり、ジャンプでは高い技術力が求められるなど、かなり特殊なラリーです。道をリスペクトして走らなくてはなりません。今年は、私が知らない新たな道がコースに組み込まれ、より大きなチャレンジになりそうです。プレイベントテストに加え、先週末にはラリー・エストニアに出場し準備は万端です。ラリー・エストニアでは多くのファンの前で優勝する事ができましたが、彼らの一部はきっとラリー・フィンランドにも来てくれるでしょう。フィンランドでもファンに良い結果を報告できるように、頑張りたいと思います。

    エサペッカ・ラッピ(ヤリスWRC #9号車)
    私にとってラリー・フィンランドは常に特別な1戦でしたが、昨年優勝した事によって、さらにその想いが強まりました。とても楽しみであるのと同時に、今年はより大きなプレッシャーを感じます。もちろん良い結果を望んでいますが、それは誰もが同じなので頑張らなくてはなりません。優勝のハードルは昨年よりも上がっていると思います。チーム内での、そしてライバルチームの選手との戦いはさらに厳しくなるでしょう。また、新たに設定されたステージも、大きなチャレンジとなります。我々のクルマには競争力があるので、良いペースノートを作り、良いドライビングの流れを掴むことに集中したいと思います。