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  • WRC | トヨタ 第12戦 ラリー・スペイン 最終日レポート

    WRC | トヨタ 第12戦 ラリー・スペイン 最終日レポート

    2018年 FIA世界ラリー選手権(WRC)第12戦ラリー・スペインの競技最終日となるデイ4が10月28日(日)にスペインのサロウを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC #8号車)が総合6位で、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(#9号車)が総合7位でフィニッシュ。ポイントを加算し、チームはマニュファクチャラー選手権首位の座を守った。また、首位を走行していたヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(#7号車)は、パンクで遅れをとり総合8位でラリーを終えた。

    ラリー・スペインの最終日デイ4は、サロウの西側で4本、計61.70kmのSSが行なわれた。デイ3と同様、ステージはすべてターマック(舗装路)で早朝こそ路面は一部湿っていたが、全体的にはドライコンディションだった。デイ3でトップに立ち、2位に4.7秒のリードを持ってデイ4をスタートしたラトバラは、最初のSS15で総合2位にダウン。続くSS16では順位を守ることができたが、SS15の再走ステージであるSS17でクルマがガードレールに接触し、ホイールにダメージを受けた事でタイヤがパンク。50秒近いタイムロスで総合6位までポジションを落とし、最終のSS18は完走最優先の走りに徹した結果、総合8位でラリーを終えた。

    デイ3で首位を走りながらもパンクで大きく遅れ、デイ4を8位でスタートしたタナックは、SS16で2番手タイムを記録するなど好調な滑り出しとなった。そして、トップ5のタイムを記録した選手に対してボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」のSS18では、ベストタイムで5ポイントを獲得。総合6位でフィニッシュした結果、ドライバー選手権1位の選手との差は23ポイントに留まった。最終戦では最大30ポイントの獲得が可能なため、タナックのタイトル争いは次戦ラリー・オーストラリアでも続く。

    ラッピは目標である完走を果たし、総合7位でフィニッシュ。タナックと共に貴重なマニュファクチャラーズポイントをチームにもたらした。その結果、2位のチームに12ポイント差でマニュファクチャラー選手権1位のポジションを堅持。WRC復帰2年目でのタイトル獲得に向けてラリー・オーストラリアに臨む。

    WRC次戦は、11月15日(木)から18日(日)にかけて、オーストラリア東海岸のコフスハーバーを中心に開催される第13戦「ラリー・オーストラリア」。ラリー・オーストラリアはシーズンの最終戦となり、様々なグラベルステージを走行する。ドライコンディションになると路面は滑りやすいルーズグラベルに覆われ、早い出走順のドライバーが不利となる。しかし森の中のステージではクルマが巻き上げるダストがなかなか収まらないこともあり、その場合は先頭スタートのドライバーが有利となる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    多くの浮き沈みがあり、そして最初から最後まで素晴らしい戦いが続いた、信じられないような週末でした。良い結果が得られそうでしたが、残念ながらそうはなりませんでした。とはいえ、3人のドライバーは最後までラリーを戦い抜き、マニュファクチャラー選手権にとって重要なポイントを獲得しました。そして、オットはパワーステージで最高の結果を残し、ドライバーズタイトルの望みを繋ぎました。我々には速いドライバー達と、速く、そして信頼性の高いクルマがあります。自信を持ってラリー・オーストラリアに臨みたいと思います。

    ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC #7号車)
    今朝の最初のステージではタイヤもセットアップも軟らか過ぎましたが、2本目のステージでは状況が良くなり、勝利を目指して走りました。クルマのフィーリングはとても良く、すべてが順調でした。しかし、残念ながら3本目のステージのコーナーでガードレールの支柱に当たり、タイヤがパンク。そのままステージの半分を走らなければなりませんでした。自分のミスを心から悔やんでいますが、コンマ1秒の差を争う状況ではあり得る事です。決して望んでいた結果ではありませんが、今週末のパフォーマンスには満足しています。そして、次のラリー・オーストラリアがとても楽しみです。

    オット・タナック(ヤリスWRC #8号車)
    今日は運転がとても楽しく感じられました。昨日はトリッキーなコンディションでしたが、今日は心待ちにしていた典型的なカタルニアのターマックロードを走る事ができました。パワーステージでは私に失うものはなく、もちろん最後まで走り切る必要はありましたが、ドライバーズ選手権争いに生き残るためには計算上唯一のチャンスでしたので、本当にハードに攻めました。全力を尽くしましたし、最後まで絶対に諦めません。そして、マニュファクチャラー選手権争いにおいて、我々は依然有利な立場にあります。

    エサペッカ・ラッピ(ヤリスWRC #9号車)
    とても大変な週末でしたが、初めてこのラリーを最後まで走り切れたのは良かったです。私にとって重要な意味を持ちますし、週末を通して多くのことを学びました。今日は総合順位を争うようなポジションになく、クルマをフィニッシュに導きマニュファクチャラー選手権に向けポイントを確実に獲得する必要がありました。その役割は果たせたと思います。

    ラリー・スペイン デイ4の結果
    1 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ(シトロエン C3 WRC)3h12m08.0s
    2 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(フォード フィエスタ WRC)+2.9s
    3 エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット(フォード フィエスタ WRC)+16.5s
    4 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー(ヒュンダイ i20 クーペ WRC)+17.0s
    5 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ(ヒュンダイ i20 クーペ WRC)+18.6s
    6 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ(トヨタ ヤリス WRC)+1m03.9s
    7 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム(トヨタ ヤリス WRC)+1m16.6s
    8 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ(トヨタ ヤリス WRC)+1m26.4s
    9 クレイグ・ブリーン/スコット・マーティン(シトロエン C3 WRC)+2m07.0s
    10 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー(ヒュンダイ i20 クーペ WRC)+2m48.2s

  • WRC ラリー・スペイン 3日目 | トヨタのラトバラが総合首位に浮上

    WRC ラリー・スペイン 3日目 | トヨタのラトバラが総合首位に浮上

    2018年 FIA 世界ラリー選手権(WRC)第12戦ラリー・スペインの競技3日目デイ3が10月27日(土)にスペインのサロウを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC 7号車)が総合1位に立った。また、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(9号車)も総合7位に浮上したが、首位を走行していたオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組 (8号車)は、パンクにより総合8位に順位を下げた。

    ラリー・スペインのデイ3は、サロウの北東部を中心に7本、計121.80kmのSSが行なわれた。ステージはすべてターマック(舗装路)となり、クルマはデイ2の最終サービスでグラベル(未舗装路)仕様からターマック仕様に変更された。強い雨により路面は全体的にウェットコンディションだったが、少し湿っているだけの路面も混在し、タイヤ選択が重要な鍵を握る1日となった。

    チームは午前中のステージで路面にマッチしたフルウェットタイヤを選択。SS9ではそれが奏功し、ベストタイムを記録した首位タナックは、総合2位の選手に対するリードを32.9秒に拡げ、セカンドベストタイムのラトバラは総合4位に浮上した。しかし、続くSS10でタナックはパンクを喫し、タイヤ交換により多くのタイムを失い総合9位に後退。その後、滑りやすい路面に苦労しながらも攻めの走りで8位に順位を上げたが、優勝はかなり厳しい状況となってしまった。

    一方、ラトバラはSS10でベストタイムを記録して総合2位にポジションアップし、続くSS11でついにトップに立った。午後のステージでもラトバラは首位の座を堅持。今シーズン初優勝に向けて好位置で1日を終えた。また、ラッピはSS10で2番手タイムを、SS11と12では3番手タイムを記録し、デイ2よりも3つ順位を上げた。

    競技4日目、最終日となる10月28日(日)のデイ4は、サービスパークの西側で4本のSSが行われる。デイ4の路面はすべてターマックとなり、2本のステージを各2回走行。SS16の再走ステージとなるSS18「サンタ・マリーナ2」は、トップ5タイムを記録した選手に対しボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。4本のSSの合計距離は61.70km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は245.15kmとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    今日は色々な事が起こり、とても複雑な気分です。オットは今日も非常に速く万事順調だったのですが、午前中にパンクをしてしまい本当に残念です。彼のドライバーズタイトル争いにとって、大きなマイナスとなってしまったのは明らかです。一方、昨日のパンクによる遅れを挽回してトップに立った、ヤリ-マティにとっては素晴らしい1日となりました。すぐ後ろには非常に強力なライバル達が迫っていますが、ヤリ-マティはクルマに大きな自信を持っていますし、いかなる気象条件でも素晴らしい走りをしているので、最後までリードを守ってくれると信じています。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 7号車)
    昨日の遅れにも関わらず、ラリーをリードする立場となり素晴らしい気分です。決して諦めるべきではないと改めて思いました。降雨と路面に流れ込んだ大量の泥により、今日はとても難しいコンディションでした。しかしクルマの調子はとても良く、タイヤ選択に関しても正解だったと思います。最後の2本のSSは少し慎重になり過ぎてタイムを失いましたが、それでも我々は依然ラリーをリードしています。明日はきっと激しい戦いになると思います。私のすぐ後ろには5年連続王者と、9年連続王者が迫っていますが、リラックスして自分の走りを続ける事が勝負の鍵を握る事になるでしょう。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    本当にタフな1日でした。走り始めは良かったのですが、パンクでかなり多くのタイムを失ってしまいました。そして午後は路面が泥で覆われており出走順は最悪でした。また、私自身もロングステージのSS13でスピンをするなどミスをしてしまいましたが、それでもベストを尽くしたつもりです。もし明日も今日と同じような天気ならば、きっとチャレンジングな1日になるでしょう。ドライバーズタイトル争いにおいては自分達ができる事は少なくなってしまいましたが、マニュファクチャラーズタイトル争いに関しては良い方向に進んでいますので、ベストを尽くして貢献したいと思います。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC 9号車)
    とても満足できる1日でした。午前中はタイヤ戦略が上手く行き、午後も悪いチョイスではなかったと思います。午後のロングステージ、SS13ではコーナーが多くの泥で覆われていたため、少しミスをして多くのタイムを失ってしまいました。しかし、速さは十分にあったと思います。全体的には、間違いなく昨日よりもポジティブな1日でした。タイム差が大きいため私よりも前の選手を捕える事は難しいかもしれませんが、明日は最後まで楽しんで走りフィニッシュを目指します。

    ラリー・スペイン デイ3の結果
    1 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) 2h35m01.8s
    2 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) +4.7s
    3 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (シトロエン C3 WRC) +8.0s
    4 エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット (フォード フィエスタ WRC) +9.8s
    5 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +12.7s
    6 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +16.5s
    7 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +46.5s
    8 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリスWRC) +1m00.7s
    9 クレイグ・ブリーン/スコット・マーティン (シトロエン C3 WRC) +1m37.9s
    10 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +2m07.3s

  • WRC ラリー・スペイン 2日目 | トヨタのタナックが総合首位に浮上

    WRC ラリー・スペイン 2日目 | トヨタのタナックが総合首位に浮上

    2018年FIA世界ラリー選手権(WRC)第12戦ラリー・スペインの競技2日目デイ2が10月26日(金)にスペインのサロウを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組 (ヤリスWRC 8号車)が首位に立った。また、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(7号車)は総合5位に、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(9号車)は総合10位につけ、ヤリスWRCは全車がデイ2を走破した。

    ラリー・スペインのデイ2は、サロウの西側で6本計144.88kmのSSが行なわれた。ステージは基本的にグラベルで、クルマもグラベル仕様だったが、ロングステージの途中にはターマック路面も含まれるなど、複雑な路面構成の1日だった。前日に行なわれたバルセロナ市街地でのSS1で総合3位につけたタナックは、デイ2オープニングのSS2でベストタイムを記録し総合2位に浮上。SS3では、ラトバラに続くセカンドベストタイムをマークし、首位に立った。以降、タナックは安定して上位のタイムを刻み続け、2位に26.8秒差をつけてトップでデイ2を終えた。

    ラトバラはSS3が終了した時点で総合2位につけていたが、SS4で左後輪のパンクにより約50秒をロス。総合10位まで順位を落としたが、その後SSベストタイムを2回マークするなどして総合5位まで順位を回復した。総合2位との差は11秒弱であり、表彰台を目指す戦いは明日も続く。

    ラッピにとっては困難な1日となり順位は総合10位に留まったが、デイ2最後のSS7では4番手タイムを記録。9位の選手とのタイム差は僅差であり、明日から始まるターマックステージに向けてラッピは気持を新たにした。

    競技3日目となる10月27日(土)のデイ3は、サービスパークの北東部を中心に7本のSSが行われる。デイ3の路面はすべてターマックとなるため、クルマはデイ2の最終サービスで普段よりも長い75分間の作業時間を使いグラベル仕様からターマック仕様へと変更される。SS8/11「サバイアー」、SS10/13「アル・ムンメイ」、SS14「サロウ」は2017年と基本的に同じステージを走行する。また、SS9/12「ケロール」は、2017年の「アル・ポン・ダルマンテーラ」を逆走するステージ。7本のSSの合計距離は121.80km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は465.80kmとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    今日もオットは強さを証明し、彼にとっては本当に素晴らしい1日になりました。ドライバーズタイトル争いは依然続いていますし、3人のドライバーによる戦いはとてもエキサイティングです。また、ヤリ-マティもとても良い走りをしていました。パンクはアンラッキーでしたが、それさえなければきっとラリーをリードしていたでしょう。彼は十分に自信を持っていますし、依然として良い位置につけています。エサペッカにとっては困難な1日となりましたが、彼は明日のターマックステージを楽しみにしています。明日は降雨の可能性がかなり高いようですが、事前のテストではウェットコンディションでも良いテストが出来ていますので、自信を持っています。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 7号車)
    今日は初めからクルマとドライビングに良いフィーリングを感じていました。最初の2本のステージは上手く行き、3本目のステージも過去に苦労したターマック区間が途中にありながら、上手く走れました。それなのにパンクをしてしまいとてもフラストレーションが溜まりました。しかし、すぐに気持ちを切り替え、午後も同じスピードを維持することができました。あまり考え過ぎずに、思い通りに運転できるのことは良い事だと思います。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    全体的には良い1日だったと言えるでしょう。特に、多くのドライバーが自分より後方の出走順で、良い路面コンディションで走っていた事を考えればなおさらです。朝のステージは良いリズムで走れ、特に最初の2本は流れるようにスムーズな走りをできました。そして午後も最初のステージは本当に良いフィーリングで、続くステージではその良い感覚が少し失われましたが、それでも攻め続ける事ができたので、十分なギャップを築けました。とはいえ、ラリーはまだ終わっていません。明日から新たなるラリーが始まるようなものです。しかも、どうやらウェットコンディションになりそうなので、気を引き締めて臨まなくてはなりません。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC 9号車)
    正直に言うと、とても大変な1日でした。いくつか小さな問題が起こりましたが、それでも戦い続ける事ができているのが重要です。今日の最後のステージでは、すべてが正しい状態にあれば良いタイムが出せる事を証明できたと思いますが、まだまだ改善すべき点もあります。明日からはターマックのステージが始まりとても楽しみです。雨により条件がかなり難しくなると予想され、私はそのような路面コンディションでここスペインのステージを走った事がありません。しかし、とにかく頑張りたいと思います。

    ラリー・スペイン デイ2の結果
    1 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリスWRC) 1h34m27.4s
    2 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +26.8s
    3 エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット (フォード フィエスタ WRC) +29.7s
    4 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (シトロエン C3 WRC) +30.2s
    5 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +37.6s
    6 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +39.1s
    7 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) +39.4s
    8 クレイグ・ブリーン/スコット・マーティン (シトロエン C3 WRC) +44.7s
    9 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +59.7s
    10 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +1m07.4s

  • WRC | トヨタ 第12戦 ラリー・スペイン 初日レポート

    WRC | トヨタ 第12戦 ラリー・スペイン 初日レポート

    2018年FIA世界ラリー選手権(WRC)第12戦ラリー・スペインが10月25日(木)にバルセロナで開幕。デイ1としてバルセロナ市街地でSS1が行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組 (ヤリスWRC 8号車)が総合3位に、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(7号車)が総合11位に、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(9号車)が総合12位につけ、ヤリスWRCは全車が堅実なスタートをきった。

    ラリー・スペインは25日の午前中に、サロウのサービスパークすぐ近くでシェイクダウンが行なわれた。グラベル(未舗装路)とターマック(舗装路)の両方のサーフェス(路面)を走行する全長2kmのコースは、実際のSSとは大きく特徴が異なるため、選手達はセットアップよりも、クルマのシステムが正常に機能しているかのチェックに集中した。そのような状況でもラトバラは2番手タイムを記録し、ラッピは5番手、タナックは6番手タイムでシェイクダウンを終えた。その後、選手達はサービスパークから約110km離れた大都市バルセロナへと移動。モンジュイック地区の市街地特設コースで夜6時過ぎにSS1がスタートした。そして、グラベル仕様のクルマで全長3.2kmのターマック・ステージを走行し、タナックがチーム最上位となるSS3番手タイムを記録した。

    競技2日目となる10月26日(金)のデイ2は、サービスパークの西側で3本のステージを各2回走行する。SS2/5「ガンデーザ」とSS3/6「ペセルス」の路面はすべてグラベル(未舗装路)だが、SS4/7「ラ・ファタレラ-ヴィラルバ」はグラベル路面がメインながら途中でターマック路面も走行する。また、全長は38.85kmに達し今大会最長のステージとなる。6本のSSの合計距離は144.88km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は562.40kmとなる。

    トム・フォウラー(チーフ・エンジニア)
    シェイクダウンではクルマのシステムチェックに集中し、全てが問題なく機能している事を確認しました。今晩の市街地ステージはターマック路面でしたが、明日からのグラベルステージに備えてクルマはグラベル仕様で、ドライバー達は確実性を重視した走りをしました。ミックスサーフェスである事は、日数が限られていた我々の事前のテストにおいても大きな挑戦でした。グラベルラリーでは最近満足できるパフォーマンスが得られていたので、テストではターマックに集中する事にしました。なぜなら、ここカタルニアのターマックはサーキットのような特殊な道で、我々のクルマは1年前に出場した時と比べると開発が大きく進んでいたからです。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 7号車)
    シェイクダウンは満足のいく内容となり、クルマは最初からとても良いフィーリングでした。今晩のSS1ではハードタイヤ1本が暖まりにくく、望んでいた結果にはなりませんでした。しかし重要なのは明日のデイ2で、「ラ・ファタレラ-ヴィラルバ」はもっとも大きな鍵を握るステージのひとつだと思います。かつての「テラ・アルタ」のステージの一部を逆方向に走り、途中でターマック区間を通過し、新たなグラベル・セクションもあります。多くの異なる要素が含まれているため自分にとって大きな挑戦ですし、特にタイヤのマネージメント能力が問われるステージだと思います。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    シェイクダウンのコースは実際のステージと共通する部分が少なかったため、セットアップの確認はできませんでしたが、クルマは全てがきちんと機能していました。今晩のSS1は特に問題なく走り終え、明日からのグラベルステージに向けて集中力を高めています。明後日以降のターマックステージは流れるようなコーナーが続き速度域も高いため、ライバルに対して大きなタイム差を築くのが非常に難しい。だからこそ、明日のグラベルがとても大事なのです。特に距離の長いステージが重要なのですが、いつもと逆方向に走り、なおかつ新しいセクションもあるので、きっと面白いステージになるでしょう。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC 9号車)
    シェイクダウンはとても上手く行き、クルマも良いフィーリングでした。最後の走行では、ターマックを重視したそれまでとは違うセットアップを試しました。グラベルではあまり良好な結果を得られなかったのですが、トライして良かったとは思います。スペインは常に楽しめるラリーですし、今晩のオープニングステージも素晴らしい雰囲気でした。これほど大きな都市をWRカーで走るのは自分にとって初めてでしたが、バルセロナの人々やファンの皆さんのすぐ近くで走る機会があるというのは、とても良い事だと思います。

    ラリー・スペイン デイ1の結果
    1 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) 3m35.3s
    2 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +3.7s
    3 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリスWRC) +4.2s
    4 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +5.6s
    5 エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット (フォード フィエスタ WRC) +6.0s
    6 エリック・カミリ/ベンジャミン・ヴァイラス(フォルクスワーゲン ポロGTI R5)+7.4s
    7 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +7.5s
    8 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (シュコダ ファビア R5) +8.6s
    9 クレイグ・ブリーン/スコット・マーティン (シトロエン C3 WRC) +8.7s
    10 ヤン・コペツキ/パヴェル・ドレスラー (シュコダ ファビア R5) +9.0s
    11 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +9.7s
    12 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +9.8s

  • WRC | トヨタ 第12戦 ラリー・スペイン プレビュー

    WRC | トヨタ 第12戦 ラリー・スペイン プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、10月25日(木)から28日(日)にかけてスペインのサロウで開催されるFIA世界ラリー選手権(WRC)第12戦ラリー・スペインに、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #7号車)、オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(#8号車)、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(#9号車)の、3台のヤリスWRCで参戦。現在トップに立っているマニュファクチャラー選手権と、タナックが3位につけるドライバー選手権にとって重要な意味を持つ1戦で、最大ポイントの獲得を目指す。

    ラリー・スペインの中心となるサービスパークは、スペイン北東部カタルニア地方のサロウに置かれる。バルセロナの西南約100kmに位置するサロウは、コスタ・ドラダ(黄金海岸)と呼ばれるエリアの有名なシーサイドリゾートであり、大規模なテーマパークもあるため、1年を通して多くの観光客で賑わう。

    ラリー・スペイン最大の特徴は、グラベル(未舗装路)と、ターマック(舗装路)の両方のサーフェス(路面)を走行する「ミックスサーフェス・ラリー」であること。他にも両路面を走行するラリーはあるが、ラリー・スペインはデイ2までをグラベル仕様のクルマで、デイ3以降をターマック仕様のクルマで走るなど、線引きがされている。そのため、デイ2走行終了後にサービスパークで、クルマをグラベル仕様からターマック仕様へと変更する必要がある。通常よりも長い75分間の作業時間が与えられるが、大掛かりな変更作業となるため時間は十分とはいえず、メカニックやエンジニアの力が試される。また、選手はドライビングの感覚をグラベルからターマックへと、素早く切り替えなくてはならない。

    競技は10月25日(木)の夜、バルセロナのモンジュイック地区でスタート。デイ1として、市街地の特設ターマックコースで全長3.2kmのSS1が行われる。翌日のデイ2はサロウの西側で3本のステージを各2回走行。ステージはその大部分が中速のグラベルだが、SS4およびその再走ステージであるSS7は途中でターマック区間も走行する。そして、27日(土)からの2日間はターマック路面での戦いとなる。スペインのターマック・ステージは全体的に路面がフラットで、中~高速のリズミカルなコーナーが続く。デイ3はサロウの北東部を中心に7本のSSが、最終日のデイ4はサロウの西側で4本のSSが行なわれる。なお、デイ4最終のSS18は、トップ5タイムを記録した各選手にボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。4日間で18本のSSを走行し、その合計距離は331.58km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1495.73kmに達する。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    スペインは我々にとって、必ずやよいイベントになると信じています。ヤリスWRCは既にターマックで高い戦闘力を発揮していますし、滑りやすいグラベル路面でも競争力が得られるように改善作業を続けてきました。もちろん、改善に終わりはありませんので、事前のテストでは両路面でのさらなる性能向上に努めました。このラリーでは、土曜日以降のターマック・ステージでよい出走順を得るために、金曜日の結果がとても重要になります。これからの2戦はマニュファクチャラーと、ドライバーの両選手権において、非常にエキサイティングな展開となるでしょう。もちろんオットは全力で戦いに臨むと思いますが、それはライバルも同様です。

    ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC #7号車)
    ラリー・スペインを前にとてもワクワクしていますし、マニュファクチャラーズタイトル獲得のためにベストな結果を残したいという気持ちが高まっています。スペインは本当に面白いラリーですし、特にターマックのステージは運転がとても楽しく感じられます。先週の事前テストでは、幸運にもドライと濡れた路面の両方を経験することができ、どちらのコンディションでもクルマはよいフィーリングでした。今のところ私は満足できる走りができていますので、シーズンの最後までそれを保ち続けたいと思います。

    オット・タナック(ヤリスWRC #8号車)
    今年もスペインで走るのがとても楽しみです。ドライバーズタイトル獲得の可能性はまだ残っていますので、最後まで絶対に諦めません。ある意味状況はとてもシンプルです。これからの残る2戦で両方優勝しなければならず、その上でどうなるのかを待つだけです。最近はグラベルでもターマックでも我々には強さがありますので、パフォーマンスには自信があります。それでも常に改善を試みていますし、事前テストではいくつかの点について改善作業が進み、スペインに向けて可能な限りの準備ができたと思います。

    エサペッカ・ラッピ(ヤリスWRC #9号車)
    残り2戦、チームがマニュファクチャラー選手権争いを勝ち抜くために、全力でサポートする覚悟です。ここしばらくチームは良い結果を残していますので、スペインでも好調が続く事を願っています。ふたつの異なる路面を走るこのラリーをとても気に入っています。ドライバーとしては高い適応力が求められますが、我々全員、素早く適応できると思います。スペインの舗装路は特別で、走るのがとても楽しいステージです。残念ながら去年はミスをしてしまいましたが、今回はその経験を良い結果に繋げたいと思います。

  • 【WRC】 トヨタ:WRC 第11戦 ラリー・スペイン シェイクダウンレポート

    【WRC】 トヨタ:WRC 第11戦 ラリー・スペイン シェイクダウンレポート

    10月5日(木)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)第11戦ラリー・スペインのシェイクダウンがスペイン北東部のカタルニア地方のサロウで行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)、ユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(ヤリスWRC#11号車)、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(ヤリスWRC #12号車)は、明日から始まる競技に向けてヤリスWRCの最終調整を行なった。

    シーズン唯一のミックスサーフェス・ラリーであるラリー・スペインは、競技初日のデイ1はグラベル(未舗装路)中心のSSを走行し、デイ2およびデイ3はターマック(舗装路)のSSを走行する。そのため全長2.97kmのシェイクダウンコースもグラベルとターマックのミックスサーフェスとなり、各選手ともグラベル仕様のクルマで走行。ヤリスWRCは既に事前テストで良いセッティングに仕上がっていたため、シェイクダウンでは各部が正常に機能しているかどうかの確認作業に終始し、大きなセッティング変更は行わなかった。

    競技初日となる10月6日(金)のデイ1は、サロウのサービスパークを中心に、6本のSSが行われる。サロウの西側に展開するSSは大部分がグラベルだが、SS3およびその再走ステージのSS6は途中に比較的長いターマックセクションを含む。ただしデイ1のクルマはタイヤや足まわりなどがグラベル仕様のため、ターマックセクションでは必ずしも路面に合っていないセッティングで走らなければならない。また、ターマックセクションでグラベル用タイヤをすり減らすと、その後のグラベルセクションでグリップが低下する。そのため、ドライバーは全体のバランスを考えて走行する必要がある。6本のSSの合計距離は115.90km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は510.56kmとなっている。

    トム・フォウラー (チーフ・エンジニア)
    シェイクダウンのコースは実際にラリーで使われるSSと大きく異なるため、各システムの確認作業とエンジンのパフォーマンス分析に留めましたが、それらはすべてうまくいきました。シェイクダウンはデイ1と同様ミックスサーフェスのコースだったので、グラベル仕様で走行しましたが、とてもトリッキーでした。シェイクダウンのコースにセッティングを合わせると明日からのラリー本番に合わなくなる可能性があるため、いつもシェイクダウンで行なっているエンジンのセッティング調整以外のことは特に行ないませんでした。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #10号車)
    シェイクダウンではハンドリングがややアンダーステアに感じましたが、実際のラリーとは異なるタイプのコースだったので気にしていません。しばらくラリーから離れていたので少々感覚がなまってしまいましたが、休みも終わり、新たな気持ちで戦いに臨みます。このラリーでは5回表彰台に登っていますが、優勝はまだないので優勝を目指して頑張ります。デイ1はグラベルが中心のコースですが、SS3およびSS6の「テーラ・アルタ」は途中でターマック区間があり、タイヤにとても厳しいステージなので、挑戦のし甲斐がある1日となるでしょう。

    ユホ・ハンニネン (ヤリスWRC #11号車)
    シェイクダウンはセットアップにあまり適したコースではありませんでしたが、クルマのフィーリングはとても良く、特に何かを変える必要はないと思いました。明日のグラベルステージは、ドライならば道の表面を覆うルーズグラベルによって、とても滑りやすく難しい路面コンディションとなるでしょう。ただし私はやや後方の出走順となるため、走行ラインはクリアになっている可能性があります。デイ2からの残る2日間を有利に戦うためにも、明日はできる限りプッシュする必要があります。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC #12号車)
    ようやく長い休みが終わり、クルマに戻ることができて嬉しく思います。今日のシェイクダウンではクルマのバランスやセットアップがコースに合っていませんでした。しかし、実際のSSは今日とはかなり異なるので、ラリー本番ではうまくいくと信じています。とにかくクリーンな走りを心がけ、トラブルを避けて戦い、できれば表彰台に登りたいと思います。

  • 【WRC】 ラリー・スペイン:セバスチャン・オジェがシェイクダウン首位

    【WRC】 ラリー・スペイン:セバスチャン・オジェがシェイクダウン首位

    WRC 世界ラリー選手権 第11戦 ラリー・スペインのシェイクダウンテストが5日(木)に行われ、Mスポーツのセバスチャン・オジェがトップタイムを記録した。

    ラリー・スペインのサービスパークは、スペイン北東部カタルニア地方のシーサイドリゾート、サロウに置かれる。ラリー・スペインは競技初日のデイ1がグラベル中心のSSとなり、残る2日間のデイ2およびデイ3はターマックSSで構成される。

    5日(木)に行われたシェイクダウンステージでは、セバスチャン・オジェがトップタイムとある2分05秒2をマーク・2番手には0.3秒差でクリス・ミーク、3番手にはアンドレアス・ミケルセンとシトロエン勢が続いた。

    トヨタは、ヤリ-マティ・ラトバラが6番手、ユホ・ハンニネンが9番手、エサペッカ・ラッピが12番手だった。

    2017 WRC 第11戦 ラリースペイン シェイクダウンステージ

    順位 ドライバー マシン タイム
    1 セバスチャン・オジェ フォード フィエスタWRC 2:05.2
    2 クリス・ミーク シトロエン C3 WRC 2:05.5
    3 アンドレアス・ミケルセン ヒュンダイi20クーペWRC 2:05.0
    4 オット・タナク フォード フィエスタWRC 2:06.3
    5 ダニ・ソルド ヒュンダイi20クーペWRC 2:06.3
    6 ヤリ‐マティ・ラトバラ トヨタ ヤリスWRC 2:06.9
    7 マッズ・オストベルグ フォード フィエスタWRC 2:07.0
    8 ティエリー・ヌービル ヒュンダイi20クーペWRC 2:07.1
    9 ユホ・ハンニネン トヨタ ヤリスWRC 2:07.3
    10 エルフィン・エバンス フォード フィエスタWRC 2:07.6
  • 【WRC】 トヨタ:WRC 第11戦 ラリー・スペイン プレビュー

    【WRC】 トヨタ:WRC 第11戦 ラリー・スペイン プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racingは、10月5日(木)から8日(日)にかけて開催されるFIA世界ラリー選手権(WRC)第11戦ラリー・スペインに、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)、ユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(#11号車)、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム(#12号車)の、3台のヤリスWRCで参戦する。ターマック(舗装路)とグラベル(未舗装路)の両方のロードサーフェス(路面)を走行する「ミックスサーフェス・ラリー」は新たなる挑戦となるが、クルマの総合性能をさらに高め、好結果を得るべくチーム一丸となってラリー・スペインに臨む。

    今シーズン、ヤリスWRCはスノーラリーの第2戦ラリー・スウェーデンと、グラベルラリーの第9戦ラリー・フィンランドで優勝を果たした。また、8月に開催されたターマックラリーの第10戦ラリー・ドイチェランドでもSS(スペシャルステージ)ベストタイムを記録するなど、様々な路面で着実にパフォーマンスを高めてきている。そして迎える第11戦ラリー・スペインは、ヤリスWRCにとって新たなる挑戦となる。なぜなら、ラリー・スペインは競技初日のデイ1がグラベル中心のSSとなり、残る2日間のデイ2およびデイ3はターマックSSで構成されるからだ。デイ1に関してはグラベル仕様のクルマで走行し、タイヤやサスペンションもグラベル用となる。しかし、デイ1の夜には通常よりも長い75分間のサービス時間が設けられ、ヤリスWRCはグラベル仕様からターマック仕様へと大幅変更され、デイ2以降を戦うことになる。つまり、ラリー・スペインはグラベルとターマックのふたつのラリーを連続して戦うような特殊な一戦であり、クルマには両方の路面での速さが求められる。また、選手はドライビングスタイルをグラベル用からターマック用に、迅速に切り替える必要がある。

    ラリー・スペインのサービスパークは、スペイン北東部カタルニア地方のシーサイドリゾート、サロウに置かれる。グラベルのデイ1はサロウの西側エリアで計6本のSSが行なわれ、SS3とその再走SSであるSS6はグラベル中心のコースながら、途中に比較的長いターマック区間を含む。ただしタイヤや足まわりはグラベル仕様のままで走行することになる。ターマック初日のデイ2はサロウの東北部が戦いの中心となり、SSは全部で7本。1日の最後にはサロウの海岸近くでショートSSが行われる。そして競技最終日のデイ3は、サロウから比較的近い北側から西側にかけてのエリアで6本のターマックSSが行われる。3日間で19本のSSを走行し、その合計距離は312.02km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1297.62kmとなる。

    また、今回TOYOTA GAZOO Racingは、WRCにおけるテクノロジー・パートナーのマイクロソフトと共に「HoloLens(ホロ・レンズ)」サービスをファンブースにて試験導入する。ラリー・フィンランドで実施した「EchoCam(エコーカム)」に続き、2度目の共同施策となる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    私がドライバーとしてスペインで戦ったのは、現在のようなミックスサーフェス・ラリーとなる前の時代です。私にとっては未知なるイベントなので、私個人として展望を多く述べることはできませんが、ヤリ-マティはもちろんこのラリーのことを熟知しています。グラベルとターマックというふたつの路面で走るために、他のラリー以上に多くの機材やパーツを用意する必要があり、エンジニアやメカニックの仕事量も格段に増えます。しかし、彼らはクルマがサービスに入った時にすべきことをきちんと把握しており、そのための準備も充分にできているはずです。今季ここまで我々のクルマは着実に進化してきました。そして今回、いくつか新しいパーツやアイディアを投じることで、クルマがさらに良くなることを期待しています。

    ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC #10号車)
    初日がグラベル、残る2日間がターマックという組み合わせを私は気に入っています。スペインの舗装路はまるでサーキットのようで、WRC最高のターマックSSだと思います。また、グラベルに関しても、とても良いSSが揃っています。スペインに向けては今週2日間テストを行ないました。ターマックではサスペンションを、グラベルではディファレンシャルを集中的にテストしました。我々のクルマはグラベルのフィンランドで勝つだけの速さがあり、ターマックのドイツでも高いパフォーマンスを示しました。ですので、スペインでもきっと高い競争力を発揮できると信じています。

    ユホ・ハンニネン(ヤリスWRC #11号車)
    事前のテストではドイツの時のように、クルマはとても良いフィーリングでした。本番でもドイツと同じようにラリーを戦う予定です。私はしばらくこのラリーに出ていなかったので、ここ数年間同じコースを使い続けている金曜日のグラベルSSは私にとって大きなチャレンジとなります。ですので、ライバルと対等に戦うためには、かなり攻めて走る必要があるでしょう。ただし、去年のように雨が降らない限りは、それほど大きな差はつかないのではないかと思います。ターマックの土曜日と日曜日に関しては、いくつか新しいSSがあるので、自分にとってはプラスになるのではないかと期待しています。

    エサペッカ・ラッピ(ヤリスWRC #12号車)
    グラベルとターマックが混合するスペインは、とても挑戦し甲斐があり、今季これまで自分たちが戦ってきた他のラリーとはタイプが完全に異なります。グラベルのSSはポルトガルと似ていると思います。ターマックのSSは非常にユニークで、世界でもっとも素晴らしいターマックステージだと思います。スペインのターマックはクリーンかつスムーズで、フランスのコルシカ島の道ほどツイスティではなく、ドイツの道ほど幅が狭くないため、運転がとても楽しく、ラリーのスタートが待ちきれません。前戦のドイツは浮き沈みが激しいラリーでしたが、最終的には競争力のある速さを得られたので、スペインでは両方の路面で良いパフォーマンスを発揮することができると思います。