タグ: ラリー・イタリア

  • WRC | ラリー・イタリア 結果:トヨタのタナックがランキング首位に浮上

    WRC | ラリー・イタリア 結果:トヨタのタナックがランキング首位に浮上

    2019年FIA世界ラリー選手権(WRC) 第8戦 ラリー・イタリア サルディニアの最終日デイ4が6月16日(日)にサルディニア島西北部のアルゲーロを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合5位でフィニッシュ。ドライバーおよびコ・ドライバー選手権で首位に立ちた。また、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車)は総合8位に入りポイントを獲得。ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)は、総合19位で完走した。

    サルディニアの最終日デイ4は、サービスパークの北側エリアで2本のステージを各2回走行。その合計距離は41.90kmだった。デイ3が終了した時点で総合2位のライバルに25.9秒のリードを築いていたタナックは、確実な運転でオープニングから3本のステージを走破した。しかし、最終のパワーステージでステアリング系に問題が発生。2分以上の遅れを喫し、総合5位でラリーを終えた。残念ながら優勝は逃したが、タナックはドライバー選手権で首位に立ち、8月第1週の第9戦ラリー・フィンランドに、選手権リーダーとして臨む。

    デイ3の最終ステージでタイヤ交換により総合8位に順位を下げたミークは、順位を堅守。総合8位でラリーを終えた。デイ2でデイリタイアとなったラトバラは、デイ3で再出走を果たし、デイ4でも安定した走りで順位を上げ総合19位で完走した。また、ラトバラはボーナスの選手権ポイントがかかる最終のパワーステージで4番手タイムを記録し、貴重なポイントを獲得した。なお、トミ・マキネン・レーシングからプライベーターとしてヤリスWRCで出場のユホ・ハンニネン/トミ・トゥオミネン組は、デイ4でもクルマの開発を目的とする走りを続け、3本のステージを走行して有益なデータを収集した後、サービスに戻りラリーを終えた。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    今日はチームにとって、もっとも厳しい1日でした。ラリーウィークを通してクルマにはパフォーマンスと信頼性がありましたが、悲しいことに最後のステージで問題が起きてしまいました。もちろん、何が原因なのか現在調査を進めています。チームにとっては本当に残念な結果ですが、我々以上にオットとマルティンは大きな失望を味わったはずです。彼らは選手権のトップに立ちはしましたが、本当ならば3連勝でさらに良い夏休みを過ごせたはずです。数日は気持ちが晴れないかもしれませんが、我々は必ず復活してみせます

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    最終ステージをスタートしてすぐ、ステリングに違和感を覚え、動きが硬くなる感じがしました。そして走っている最中に固まり、ステアリング操作が難しくなりました。それでも何とか走り続けたのですが、大きくタイムを失い勝利も逃してしまいました。とてもフラストレーションを感じましたが、悲しい気持ちはチームのメンバーと変わりません。全員がこのイベントのために努力をしていたので、このような結果になってしまったのは本当に残念です。チームは必ず問題を解決してくれると確信していますし、これからも戦い続けます。ここまでタフなシーズンが続いていますが、昨年のこの時期と比べると選手権争いに関してはずっと良いポジションにつけています。この後は少しだけラリーから離れて休みをとり、そしてまた戦いの世界に戻ります。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    今日は、パワーステージでのポイント獲得が目標でした。朝はまず良いリズムを掴み、スピードを上げていきました。そして、3本目のステージでは少しタイヤを温存しました。パワーステージは出走順が早かったため簡単ではなく、轍(わだち)にも少々苦労しました。それでも、まずまずの走りができ、少しポイントを獲得できました。ラリーの序盤はとても良かったのですが、全体的にはかなり厳しい週末となり、望んでいたようなラリーにはなりませんでした。しかし、しっかりと前を見据え、これからも戦い続けます。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    昨日の午後は走りのリズムが良くなり、スピードも上がり本当に気持ちよく走れました。しかし最終ステージで問題が起きて遅れ、そのため今日は順位を争えるような状況ではなかったので、完走してチームに少しでもポイントをもたらすことに集中しました。今回のサルディニアは自分にとって厳しい1戦になるだろうと予想していましたが、多くのポジティブな発見がありました。今はもう、次のラリー・フィンランド、そして残りのラリーが楽しみで仕方ありません。ここ数戦、チームはとても強かったので、後半戦に関しても全力で戦いに臨むでしょう。

    ラリー・イタリア サルディニア デイ4の結果
    1 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) 3h32m27.2s
    2 テーム・スニネン/マルコ・サルミネン (フォード フィエスタ WRC) +13.7s
    3 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +32.6s
    4 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (フォード フィエスタ WRC) +33.5s
    5 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) +1m30.1s
    6 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +2m16.7s
    7 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (シトロエン C3 WRC) +2m59.6s
    8 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +4m40.1s
    9 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (シュコダ ファビア R5) +8m24.6s
    10 ヤン・コペツキ/パヴェル・ドレスラー (シュコダ ファビア R5) +8m49.2s
    19 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +20m36.0s

    次回のイベント情報
    WRC次戦は、約7週間後の8月1日(木)から4日(日)にかけて開催される、第9戦ラリー・フィンランド。「フィンランド・グランプリ」とも呼ばれるこのイベントは、WRCでもっとも平均速度が高い超高速グラベル(未舗装路)ラリー。路面は全体的にスムーズで流れるようなコーナーが連続し、多くのビッグジャンプが現れる。ラリーのサービスパークが置かれる、ユバスキュラの近郊にヘッドクゥオーターを構えるチームにとってはホームイベントであり、2017年にはエサペッカ・ラッピが、2018年にはオット・タナックが、それぞれヤリスWRCで優勝を飾っている。

  • WRC | トヨタ 第7戦 ラリー・イタリア 3日目…タナックが総合首位に浮上

    WRC | トヨタ 第7戦 ラリー・イタリア 3日目…タナックが総合首位に浮上

    2019年FIA世界ラリー選手権 (WRC) 第8戦 ラリー・イタリア サルディニアの競技3日目デイ3が6月15日(土)にサルディニア島西北部のアルゲーロを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合1位に順位を上げた。クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車)は総合6位につけていたが、最終ステージで総合8位に後退。デイ2の最終ステージでデイリタイアしたヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)は、ラリー2規定に基づき再出走を果たし、総合22位につけている。

    サルディニアのデイ3は、サービスパークの東側エリアで3本のステージを各2回走行。その合計距離は142.42kmと、今大会最長の1日だった。好天に恵まれたことで朝から気温が上がり、路面は前日に続きドライ。非常に滑りやすい路面コンディションでの戦いとなった。デイ2で首位と11.2秒差の総合3位につけたタナックは、デイ2よりも後方の9番手スタートとなり、早い出走順から開放され本来のスピードを取り戻した。また、午前中のステージでは上位2選手がハードタイヤ5本を選んだのに対し、タナックはハード2本とミディアム3本を選択。その戦略は当たり、タナックは午前中の3本のSS全てでベストタイムを記録。SS10で総合2位に、SS12で首位に立った。午後の再走ステージは路面が荒れ、気温もさらに高くなったことで、WRカーをドライブする全選手がハードタイヤ5本を選んだが、タナックは午後も全ステージを制覇。デイ3の全てのSSでベストタイムを記録し、総合2位のライバルに対し25.9秒の差を築いてデイ3を締めくくった。

    デイ3開始時点で総合6位につけていたミークは、午後のステージに入るとペースを上げ、総合4位および5位のライバルとの差を縮めた。しかし、デイ3最終のSS15でタイヤの空気が抜け、タイヤ交換により約2分をロス。総合8位に後退してしまった。また、デイ2の最終SSでステアリング系のトラブルによりコースアウトしデイリタイアとなったラトバラは、メカニックによって修理されたクルマで再出走。デイ2終了時点では総合49位まで順位を落としていたが、デイ3では不利な前方のスタート順ながら安定した走りを続け、総合22位まで挽回した。なお、トミ・マキネン・レーシングからプライベーターとしてヤリスWRCで出場のユホ・ハンニネン/トミ・トゥオミネン組は、クルマの開発を目的に堅実な走りを続け、総合9位につけていたが、最終サービスを前にデイリタイアとなった。ただし、ラリー2規定に基づき明日のデイ4での再出走を予定している。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    オットの今日の走りは本当に素晴らしいものでした。全てのステージを制し十分なリードを築くなど、非常に印象的な戦いをしました。このような困難な状況でライバルもとても速く安定していましたが、オットは大きな自信を持ち、リラックスしてクルマの性能を引き出していると思います。明日は最後まで問題なく走り切るだけですが、必ず彼はやってくれるでしょう。クリスは、今日の難しいステージで自信を深め、スピードも上がっていただけに、最後のステージであのような事が起きてしまいとても残念です。ヤリ-マティは今日再出走できた事が何よりも重要で、出走順がトップだったことを考えれば、タイムは良かったと思います。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    力強く戦えたと思いますが、本当に大変な1日でした。トップに立ち、リードを築くためハードに攻めなくてはなりませんでした。午前中のタイヤ選択は成功し、それもあって有利に戦いを進められました。クルマの調子は良く、自信を持って攻めることができました。午後は路面が荒れ、クルマの中も非常に暑くなりました。タイヤのコンディションを気にしながらプッシュするのは難しく、簡単にパンクをしてしまうような路面でしたが、良いリズムを掴みクリーンな走りができたと思います。有利な順位につけているとは思いますが、明日は4本の難しいステージが残っているので、最後まで全力で戦い続けなければなりません。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    今日の目標は運転を楽しむことでしたが、出走順が1番だったのでそう簡単ではありませんでした。今朝は、出走順を考えるとタイムは良く、満足な走りができました。午後は、何か新しいことを試そうと足まわりのセッティングを硬めにしたのですが、自分のドライビングスタイルに合わず、午前中と同じようなグリップを感じられずタイムも良くありませんでした。十分な自信を感じられない時は、ミスをしないように冷静さを保つべきだと理解しています。明日は、今朝のセットアップに戻した上でファインチューニングを施してステージに臨み、パワーステージでのポイント獲得を狙います。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    今朝は、そこそこ良いリズムで走れていたのですが、自分が最後にこのエリアのステージを走ってから4年経っていたので、所々思い切り攻められませんでした。それでも、自分の前の有利な出走順のふたりとの差を、何とかキープすることができました。午後は走りのリズムが良くなり、最初の2本のステージは本当に上手く走れました。しかし、最後のステージの高速セクションで、道の真ん中あたりで何かに当たって衝撃を受け、ホイールのリムが曲がり空気が抜けてしまいました。このラリーは自分にとってもっとも難しいラリーになるだろうと覚悟していましたが、本当ならば明日は総合4位争いに加わっていたはずなので、とても残念に思います。こうなった以上は、明日はポイント獲得を目標に戦います。

    ラリー・イタリア サルディニア デイ3の結果
    1 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) 3h04m10.3s
    2 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +25.9s
    3 テーム・スニネン/マルコ・サルミネン (フォード フィエスタ WRC) +42.9s
    4 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (フォード フィエスタ WRC) +1m25.4s
    5 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +1m33.3s
    6 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +2m32.4s
    7 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (シトロエン C3 WRC) +2m58.3s
    8 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +3m53.3s
    9 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (シュコダ ファビア R5) +7m24.5s
    10 ヤン・コペツキ/パヴェル・ドレスラー (シュコダ ファビア R5) +7m50.6s
    22 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +20m23.0s

    明日のステージ情報
    競技最終日となる6月16日(日)のデイ4は、サービスパークの北側エリアで2本のステージを各2回走行する。そのうち、SS17の再走ステージとなるSS19「サッサリ-アルジェンティエラ 2」は、トップ5タイムを記録したドライバーおよびコ・ドライバーに対し、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。4本のSSの合計距離は41.90km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は172.29kmとなる。

    注目のステージ:SS17/19 サッサリ-アルジェンティエラ 全長6.89km
    マルティン・ヤルヴェオヤ(ヤリスWRC 8号車 コ・ドライバー)
    明日のパワーステージは全長6.89kmと、スーパーSSを除くと最も走行距離が短いステージですが、非常にトリッキーなステージなので十分な注意が必要です。大部分が下り坂で、道幅がとても狭くテクニカルですが、最後の海岸沿いの道はかなりハイスピードです。

  • WRC | トヨタ 第7戦 ラリー・イタリア 2日目…タナックが総合3位

    WRC | トヨタ 第7戦 ラリー・イタリア 2日目…タナックが総合3位

    2019年 FIA 世界ラリー選手権(WRC) 第8戦 ラリー・イタリア サルディニアの競技2日目デイ2が6月14日(金)にサルディニア島西北部のアルゲーロを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合3位に、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車)が総合6位につけた。なお、一時首位に立ったヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)は、デイリタイアとなった。

    本格的なグラベルステージの幕開けとなったデイ2は、サービスパークの東北エリアで4本のステージを各2回走行。ただし、午後2本目のSS7は、タナックを含む3選手が走行した時点でステージがキャンセルとなった。日中、気温は40度程度まで上昇し、路面はドライ。出走順が早いドライバーにとっては、かなり不利なコンディションでの走行となった。

    前戦ラリー・ポルトガルと同様、2番手の出走順で金曜日のステージをスタートしたタナックは、SS4でベストタイムを、SS5でセカンドベストタイムを刻むなど、早い出走順の不利を感じさせない力走でステージを重ね、首位と11.2秒差の総合3位で長い1日を走り切った。デイ2のステージの走行経験がないミークは、午前中こそ苦戦を強いられたが、午後のステージではペースを上げ、総合6位で1日を終えた。ラトバラは、オープニングステージから連続で2、3番手タイムを刻み、SS4で首位に立った。しかしSS6で横転により8分程度遅れ、さらにデイ2最終のSS9ではステアリング系の不具合によりコースアウト。残念ながらデイリタイアとなった。チームは明日の再出走に向けて、サービスでクルマの修理作業の準備を進める。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    全体的にはとても力強く1日を戦えたと思います。ヤリ-マティは午前中非常に調子が良く、一時ラリーをリードするほどでした。それだけに、午後のステージで横転したのは本当に残念です。その時点でクルマはまだちゃんと走れる状態だったのですが、その後ステアリング系に何か問題が起こり、最終ステージでコースアウトしてしまいました。一方、オットは前戦に続き早い出走順での不利な戦いを強いられました。さらに、午後のSS7では彼が走った後にステージがキャンセルとなり、結果的に多くのライバルよりも1本多くステージを走ることになってしまいタイヤの摩耗が厳しい状況でしたが、非常に良くやってくれました。明日は出走順が良くなるので、期待しています。クリスは、今日のステージに関しては知識がなく、簡単には行かないだろうと予想していましたが、上手くまとめました。明日はきっと、順位を上げることができるはずです。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    困難な1日でしたが、持てる力を全て出し尽くせたと思います。先頭走者のリタイアにより、午後のステージは1番手で出走することになり、さらに難しい状況になりました。問題のないセクションもありましたが、道幅が狭いところでは轍(わだち)がルーズグラベルで埋まり、まったくトラクションがかかりませんでした。また、午後は多くのライバルより1本多くステージを走ることになり、摩耗が進んだタイヤで彼らと渡り合うのは大変でした。とはいえ良いリズムで1日を走れましたし、全てのステージを攻め切りました。明日はきっと激戦になると思いますが、出走順が今日よりも良くなるので、状況が大きく変わることを期待しています。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    朝は本当に好調でした。とても気温が高くタイヤの摩耗に関して厳しいコンディションになると考え、ハードタイヤを5本選びましたが、それは正しい選択だったと思います。午後の最初のステージでは、ヘアピンコーナーでハンドブレーキを早く引きすぎ、その結果コーナーのインに深く切り込んでしまい横転しました。本当に愚かなミスでした。横転したクルマを元の状態に戻すために、自分とミーカは相当な力を使いました。幸いにも次のステージでもクルマは調子が良くタイムも良かったのですが、最後のステージのヘアピンコーナーの立上がりでステアリングが左側にロックし、コースアウトしてしまいました。非常に厳しい状況ですが、明日競技に復帰し、再び走れるようになることを楽しみにしています。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    自分にとって、今日は初めて走るステージばかりでした。そのため朝は少し苦戦しました。また、昼前の時点で気温がかなり上がり、自分が選んだミディアムタイヤには厳しいコンディションでした。きっとベストなタイヤ選択ではなかったと思います。午後は状況が好転し、走りのリズムも良くなりました。クルマはほぼパーフェクトで、全体的にとても満足できる仕上がりでした。明日はこのラリーの伝統的なステージが続き、過去の経験と知識があるので、より良いフィーリングで走れるのではないかと期待しています。少しでも順位を上げられるように、頑張ります。

    ラリー・イタリア サルディニア デイ2の結果
    1 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) 1h36m01.5s
    2 テーム・スニネン/マルコ・サルミネン (フォード フィエスタ WRC) +10.8s
    3 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) +11.2s
    4 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +20.2s
    5 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (フォード フィエスタ WRC) +20.3s
    6 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +29.5s
    7 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +57.7s
    8 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (シトロエン C3 WRC) +1m03.5s
    9 ユホ・ハンニネン/トミ・トゥオミネン (トヨタ ヤリス WRC) +2m38.0s
    10 ピエール-ルイ・ルーべ/ビンセント・ランド (シュコダ ファビア R5) +2m50.3s
    TBC ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC)

    明日のステージ情報
    競技3日目となる6月15日(土)のデイ3は、サービスパークの東側エリアで3本のステージを各2回走行する。6本のSSの合計距離は142.42kmと3日間で最も長く、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は627.14kmとなる。

    注目のステージ:SS12/15 モンテ・レルノ 全長28.03km
    マルティン・ヤルヴェオヤ(ヤリスWRC 8号車 コ・ドライバー)
    「モンテ・レルノ」は、おそらくサルディニアでもっとも有名なステージだと思いますし、その中でも「ミッキージャンプ」はこのラリーの名物です。ステージは全体的にとても高速で、流れるようなコーナーが続きますが、非常にテクニカルなセクションもあります。また、連続する長いループの最後を飾るステージですので、タイヤの摩耗コントロールが重要な鍵を握ります。

  • WRC | トヨタ 第7戦 ラリー・イタリア 1日目…タナックが総合3位

    WRC | トヨタ 第7戦 ラリー・イタリア 1日目…タナックが総合3位

    2019年 FIA世界ラリー選手権(WRC) 第8戦 ラリー・イタリア サルディニアが6月13日(木)に開幕。サルディニア島西北部、アルゲーロ近郊のイティリでスーパーSSが行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合3位に、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車)が総合4位に、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)が総合10位につけた。

    オット・タナックがシーズン3勝目を飾った第7戦ラリー・ポルトガルから1週間のインターバルを経て、第8戦ラリー・イタリア サルディニアのラリーウィークがスタート。13日は、朝9時からサービスパークが置かれるアルゲーロの東北エリアでシェイクダウンが行なわれた。全長3.92kmのシェイクダウンステージでは、タナックが2番手タイムを、ミークが5番手タイムを、ラトバラが7番手タイムを記録。クルマの最終確認と、ラリー本番に向けての足慣らしを終了した。

    その後、夕方5時よりサービスパークの東側にあるモトクロス・サーキットで2台同時スタートのスーパーSSが行なわれ、競技がスタート。全長2kmのステージを走り、タナックが3番手タイムを、ミークが4番手タイムを、ラトバラが10番手タイムを記録した。なお、トミ・マキネン・レーシングからヤリスWRCで出場のユホ・ハンニネン/トミ・トゥオミネン組は、総合14位でデイ1を終了。WRC出場は2017年10月のラリーGB以来だったが、ハンニネンは安定した走りで初日を終えた。

    トム・フォウラー(テクニカル・ディレクター)
    チーム全体として、朝のシェイクダウンは上手く行ったと思います。内容はいつもと変わらず、システムをチェックし、準備してきたセットアップを再確認する程度で全て計画通りに進みました。3回目の走行時にはラリー本番を想定し、タイヤの状態を考慮してペースを少し緩めて走りました。そして、今晩の最初のステージでは、明日に向けて問題なく走り終えることが重要でした。サルディニアのステージは、前戦ポルトガルと少し違う特徴もありますが、路面の荒れ具合や高い気温という点においては同じように厳しく、注力すべきポイントは変わりません。最後まで安定して走り、信頼性を確保することが我々の目標ですが、それさえ実現できれば、パフォーマンスも十分に得られると考えています。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    シェイクダウンは上手く行きました。クルマはポルトガルに近い仕様なので、このラリーでも高い戦闘力を期待しています。今晩のステージは特に問題なく走り終えましたが、明日以降は厳しく、暑い週末になりそうです。サルディニアは好きなラリーですし、どれだけステージが難しくとも、良いリズムさえ掴めれば運転を楽しむことができます。明日の金曜日は、ルーズグラベルに覆われた道を走るため特に難しい1日になると思いますが、今回もまた、土曜日以降のステージを良い出走順で走るため頑張って明日のデイ2を戦い、土曜日と日曜日は表彰台争いに加わりたいと思います。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    シェイクダウン最初の走行はとても上手く行きました。2回目の走行時は路面がかなりクリーンになり路面温度が上昇しましたが、ミディアムタイヤではあまり良いフィーリングを得られませんでした。しかしその結果、明日どのようにするべきかはっきりしました。タイヤの摩耗に関しては、きっとポルトガル以上に厳しいラリーになると思います。今晩のアルゲーロ港でのラリースタートは、いつもながらとても素晴らしいものでした。スーパーSSではウォータースプラッシュを通過した後、ブレーキに少し問題が生じ良い内容とはいえませんでしたが、ラリーは明日からが本番です。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    シェイクダウンでは全てが良いフィーリングでした。走り始めの路面は非常に滑りやすく、何人かの選手がクルマにダメージを負いましたが、我々は問題なく走り切りました。気温が非常に高いため、きっと大変なラリーになるでしょう。自分の出走順は中団ですが、午前中のタイヤ選択は、午後の2回目のループよりも難しくなると思います。過去数年、自分はこのラリーでの経験が乏しく、ステージは幅がとても狭くテクニカルですので、スタートからフィニッシュまで、ミスなくクリーンに走ることが重要です。

    ラリー・イタリア サルディニア デイ1の結果
    1 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(シトロエン C3 WRC) 2m00.7s
    2 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (シトロエン C3 WRC) +0.1s
    3 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) +0.3s
    4 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +0.4s
    5 テーム・スニネン/マルコ・サルミネン (フォード フィエスタ WRC) +1.6s
    6 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +1.8s
    7 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (フォード フィエスタ WRC) +1.8s
    8 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +2.0s
    9 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +2.1s
    10 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +4.0s
    14 ユホ・ハンニネン/トミ・トゥオミネン (トヨタ ヤリス WRC) +5.9s

    明日のステージ情報
    競技2日目となる6月14日(金)のデイ2は、サービスパークの東北エリアで4本のステージを各2回走行する。ステージの全体的な構成は2018年大会と大きく変らないが、一部リニューアルされている。8本のSSの合計距離は124.20km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は517.86kmとなる。

    注目のステージ:SS2/6 トゥーラ 全長22.25km
    マルティン・ヤルヴェオヤ(ヤリスWRC 8号車 コ・ドライバー)
    今回のラリー最初の本格的なグラベルステージ「トゥーラ」は、全長22.25kmと金曜日最長のステージです。平均速度は非常に低く、最後の10kmはヘアピンコーナーが連続するため特に低速です。かなり難しいセクションが多く、今回のラリーで最も用心しなければならないステージだと思います。

  • WRC | トヨタ ラリー・ポルトガル&ラリー・イタリア プレビュー

    WRC | トヨタ ラリー・ポルトガル&ラリー・イタリア プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、5月30日(木)から6月2日(日)にかけて開催されるFIA世界ラリー選手権(WRC)第7戦ラリー・ポルトガルと、6月13日(木)から16日(日)にかけて開催される第8戦ラリー・イタリア サルディニアの南ヨーロッパ グラベルラリー2連戦に、オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC #8号車)、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(#10号車)、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(#5号車)の、3台のヤリスWRCで参戦する。

    2019年のWRCは、第5戦ラリー・アルゼンティーナ、第6戦ラリー・チリと、2戦連続で南米のグラベル(未舗装)ラリーが続いた。そして戦いの舞台は移り、ヨーロッパでの今シーズン最初のグラベルラリーとなるラリー・ポルトガルと、ラリー・イタリア サルディニアが、1週間のインターバルを置いて開催される。

    第7戦ラリー・ポルトガルは、昨年と変わらずポルトガル北部ポルトの近郊、マトジニョスのサービスパークを中心に行われる。テクニカルなセクションを含む中高速のステージが多く、道の表面は「ルーズグラベル」と呼ばれる、目の細かな砂利や砂に覆われている。そのため、出走順が早い選手は滑りやすいルーズグラベルが多い状態の路面を走らなければならず、タイヤのグリップが十分に得られない。また、土質が軟らかい路面も多いため、ステージを2回目に走行する際は下から硬い石が現れ、深い轍(わだち)も刻まれる。

    ラリーはサービスパーク南側の古都コインブラでのセレモニアルスタートで木曜日に開幕。金曜日から競技が始まり、2001年の大会以来久々に、アルガニルの周辺でSSが行なわれる。3本のステージを日中のサービスを挟むことなく各2回走行し、1日の終わりにはロウサダのラリークロスサーキットでスーパーSSが行なわれる。土曜日は多くの選手にとって馴染みのあるエリアで、3本のステージを各2回走行。その中には、カブレイラ山脈の風光明媚なステージも含まれる。最終日の日曜日は5本のステージを走行。そのうちSS17/20ファフェは、大勢の観客が集まるビッグジャンプで有名な、ラリー・ポルトガルの名物ステージ。全20本のSSの合計距離は306.97km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1,433.15kmとなる。

    続く第8戦ラリー・イタリア サルディニアは、地中海に浮かぶイタリアのサルディニア島北部、アルゲーロにサービスパークが置かれる。ラリー全体の構成は昨年と非常に似ており、島北部のグラベルロードを走行する。全体的に道幅の狭い中高速ステージが中心で、路面の多くは目が細かい砂に覆われている。しかし、多くのクルマが走ると表面の砂が掃け、下から硬質な路面や石が現れる。また、同じステージを2回目に走行する際には、深い轍ができるステージもある。道の両側には木々が迫り、大きな石や岩もあるため精度の高いドライビングが求められる。さらに、天候次第では気温がかなり上昇することも多く、クルマにとって非常に厳しいラリーだといえる。

    ラリーは木曜日の晩、アルゲーロ近郊のモトクロスサーキットでスーパーSSが行われ、戦いの火蓋が切られる。金曜日はサービスパークの東北エリアで4本のステージを各2回走行。土曜日は東側で3本のステージを各2回走る。そのうち、SS11/12モンテ・レルノは「ミッキージャンプ」というニックネームで呼ばれる大きなジャンプが有名な、人気ステージ。最終日となる日曜日は、アルゲーロの北側にある美しい海岸地帯で2本のステージを各2回走行。全19本のSSの合計距離は310.52km、リエゾンも含めた総走行距離は1,383.64kmとなる。

    1週間のインターバルを置いて開催されたラリー・アルゼンティーナとラリー・チリと同様、ラリー・ポルトガルとラリー・イタリア サルディニアも「リンクドラリー」と定義され、ワークスチームの選手は、ポルトガルの最終SSを走り終えたクルマでサルディニアを戦わなくてはならない。シャシー、エンジン、トランスミッション(スペアも含む)は、ポルトガルで使ったものをサルディニアで再使用するため、2戦を考えたマネージメントが求められる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    スムーズな路面のチリで良い結果を得ましたが、次の2戦、特に第8戦サルディニアは荒れた路面での戦いとなります。その時々のコンディションによっても違いますが、通常ポルトガルの路面はそれほど悪くなく、むしろハイスピードで良い状態で走れることの方が多いラリーです。金曜日はアルガニルの周辺でステージが行なわれますが、あの辺りは私が優勝した2001年を最後に使われていなかったので、ドライバーにとっては初めて走るステージとなります。ラリーのオーガナイザーはいろいろなタイプの道を使えるので、選手たちは挑み甲斐があります。我々は、荒れた路面でのクルマの性能改善に一生懸命取り組んできました。そして、数日前にポルトガル北部で充実した内容のテストを実施し、来たるべきイベントに向けて良い準備ができました。

    オット・タナック(ヤリスWRC #8号車)
    次の2戦はどちらも好きなラリーですし、自分にとって特別な意味を持つイベントです。ポルトガルは初めて出場したWRCイベントであり、サルディニアは初めてポディウムに上がり、初めて優勝を果たしたラリーでもあります。いずれも非常に高速なステージが含まれますが、それだけでなく、昨年我々が体験したようなとても荒れたステージもあります。チームは一生懸命仕事に取り組んできたので、準備は万端だと信じています。チリでの優勝は非常に重要な意味を持ち、タイトル争いの最前線に戻ることができました。次の2戦で多くのポイントを獲得するため、高い集中力を維持して戦いに臨みます。

    ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC #10号車)
    ポルトガルのステージはいつも、アルゼンチンの砂が多い道を思い出させます。とはいえ、路面はアルゼンチンほど荒れていません。今年は金曜日に、1980~90年代に人気のあったアルガニルのエリアを走行します。あの辺りは根石が埋まっているような道が多く、タイヤに厳しいのが特徴です。一方、サルディニアの道はベースとなる部分が硬く、道幅は狭く、両脇に転がる多くの石を避けて走らなければなりません。先週末のテストはとても上手く行き、荒れたコンディションでクルマはさらに進化したと思います。我々には強くて速いクルマがありますので、これからの2戦がとても楽しみですし、自信もあります。久々に表彰台に復帰できることを期待しています。

    クリス・ミーク(ヤリスWRC #5号車)
    ラリー・ポルトガルをとても楽しみにしています。良く知っているイベントですし、2016年には優勝し、その後も2年連続でラリーをリードするなど、常に強さを示してきました。一方、サルディニアはここ数年はあまり出場していませんでしたが、昔からそれなりに知っているラリーです。今季、ここ数戦は、フラストレーションが溜まるイベントが続きました。表彰台に立てるだけの速さはありましたので、その速さを良い結果に繋げることに集中しなければなりません。今週月曜日に行なったテストは良い内容でした。少しでもクルマを良くしようと力を尽くしてきたので、それがこれからの数戦で結実することを願っています。