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  • WRC | トヨタ 第5戦 ラリー・アルゼンティーナ 最終日レポート

    WRC | トヨタ 第5戦 ラリー・アルゼンティーナ 最終日レポート

    2019年 FIA世界ラリー選手権(WRC) 第5戦 ラリー・アルゼンティーナの競技最終日となるデイ4が4月28日(日)にアルゼンチンのビージャ・カルロス・パスを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのクリス・ミーク/セブ・マーシャル組(ヤリスWRC 5号車)が総合4位で、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)が総合5位で、オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(8号車)が総合8位でフィニッシュ。表彰台を僅差で逃したが、ヤリスWRCは困難な状況を乗り越え3台全てが完走した。

    ラリー・アルゼンティーナのデイ4は、ビージャ・カルロス・パスの西南に広がるトラスラシエラ山脈で、3本計53.16kmのステージが行われた。SS16/18「コピナーエル・コンドル」、SS17「ミナ・クロベロージュリオ・チェザーレ」は、いずれもダイナミックな風景の中を走る、ラリー・アルゼンティーナの名物ステージ。最終日は好天に恵まれ、路面は多くの部分がドライコンディションになり、美しい青空の下で最後の戦いが繰り広げられた。

    デイ3で総合3位につけたミークと、トラブルでデイリタイアとなりながらも総合9位につけたタナックは、SS11でロードブックの指示とは異なるルートを通過したとして、デイ3の夜にそれぞれ10秒のペナルティタイムを課せられた。その結果ミークは総合5位に後退したが、デイ4最初のSS16でベストタイムを刻み、総合4位にポジションアップ。続くSS17では総合3位に順位を上げた。しかし、最終のSS18でタイヤの空気圧低下により遅れをとり、僅か1.4秒差でポディウムを逃し、総合4位でラリーを締めくくった。

    デイ3終了時点で総合6位につけていたラトバラは、SS17でセカンドベストタイムを記録し総合5位に浮上。パワーステージのSS18では、惜しくも0.1秒差でベストタイムを逃したが、セカンドベストタイムで貴重な選手権ポイント4点を獲得した。なお、デイ3でのリタイア後、ラリー2規定に基づき最出走を果たしたタナックは、総合8位でラリーを終えた。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    全体的には非常に良い1日でした。クリスは朝のステージで本当に速かったですが、残念ながら最終ステージで表彰台を逃してしまいました。ヤリ-マティも、素晴らしい走りでした。ただし、パワーステージの最後で運転がやや荒くなり、クルマが少し滑ってしまいました。それが、ベストタイムと5ポイントを逃した理由です。それでも、今日の走りは本当に良かったといえます。今日はステージの路面がかなり乾き、滑りやすい状態だったので、1番手スタートのオィットができることはあまりなかったと思います。我々としては、次戦のチリに向けて万全の準備を行ない、表彰台に返り咲きたいと思います。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    とても難しい1日でした。今日は出走順がはやく、なかなか良いタイムが出ませんでした。それでも、総合8位に順位を上げられたのはポジティブに思えることです。今週はトラブルに見舞われ、フラストレーションがかなり溜まりました。パフォーマンスはとても良かったのに、結果が伴わなかったので、改善しなくてはならない事が山ほどあります。これからもベストを尽くして戦い、次のチリでは反撃に転じたいと思います。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    良い形でラリーを終えることができて嬉しく思います。今季はここまで非常に厳しいラリーが続き、今回も金曜日は良くないスタートになってしまいました。しかし、土曜日は少しずつ状況が良くなっていき、今日はようやく昨年の終わりのレベルまで戻せました。本当に良かったと思います。今日のミナ・クロベロは、自信を持って走れば大きな差をつけられるステージなので、思いきり行こうと考えていました。思った通りその戦略は上手くいき、パワーステージにも勢いがつきベストタイムを競う事ができました。次戦のチリは、高速で流れるようなステージが予想されるので、とても楽しみです。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    昨晩のペナルティタイムにより総合5位に順位を落としましたが、諦めずに戦い続けました。今朝、クルマはとても素晴らしく、楽しんで走ることができました。調子はとても良く、パワーステージでも好調でしたが、フィニッシュまで6kmの地点で、タイヤの空気圧低下を示す警告灯が点きました。ただし、なぜそうなったのか、まったく分かりません。私はベストを尽くしましたが、あのような事も起こります。ここ3戦は、いずれも最高の結果を狙えたはずなので、やはりフラストレーションが溜まります。ヤリスWRCの運転はとても楽しく、今日のように完璧にはいかなくとも十分に楽しめました。自分がやるべきことをきちんとやり続ければ、きっと正しい方向に進むはずです。

    ラリー・アルゼンティーナ デイ4の結果
    1 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) 3h20m54.6s
    2 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +48.4s
    3 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(シトロエン C3 WRC) +1m04.8s
    4 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +1m06.2s
    5 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +1m21.1s
    6 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +1m26.7s
    7 テーム・スニネン/マルコ・サルミネン (フォード フィエスタ WRC) +4m57.3s
    8 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) +14m24.8
    9 マッズ・オストベルグ/トシュテン・エリクソン (シトロエン C3 R5) +14m28.5s
    10 ペドロ・へラー/マルク・マルティ (フォード フィエスタ R5) +20m14.5s

    次回のイベント情報
    WRC次戦は、5月9日(木)から12日(日)にかけて、南米チリ中南部の港町「コンセプシオン」を中心に開催される、第6戦「ラリー・チリ」。ラリー・チリは今年初めてWRCのカレンダーに加わり、路面はグラベル。コースは森林地帯の中高速ステージが大部分を占め、全体的に路面はスムーズ。また、太平洋を見渡す開けたステージもあり、同じ南米大陸ながらラリー・アルゼンティーナとは大きく異なるグラベルステージが、選手たちを迎える。

  • WRC | トヨタ 第5戦 ラリー・アルゼンティーナ 3日目レポート

    WRC | トヨタ 第5戦 ラリー・アルゼンティーナ 3日目レポート

    2019年 FIA世界ラリー選手権(WRC) 第5戦 ラリー・アルゼンティーナの競技3日目デイ3が4月27日(土)にアルゼンチンのビージャ・カルロス・パスを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのクリス・ミーク/セブ・マーシャル組(ヤリスWRC 5号車)が総合3位に、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)が総合6位に、それぞれ順位を上げた。なお、総合2位につけ首位争いをしていたオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)は、トラブルによるデイリタイアで総合9位に順位を下げた。

    ラリー・アルゼンティーナのデイ3は、ビージャ・カルロス・パスの西北に広がるプニラ渓谷で、3本のステージを午前と午後で各2回走行。その間にダートサーキットでスーパーSSを1本走行する、7ステージ計146.52kmで競われた。デイ2で総合3位につけたタナックは、午前中の最初のステージで総合2位にポジションアップ。その後、連続で2本のベストタイムを刻み首位との差を6.4秒に縮めた。タナックの連続ベストタイムにより、ヤリスWRCは2017年のWRCデビュー以来、通算200回目となるベストタイムを記録。現行規定のWRカーの中で、最初に200回という記録に到達したクルマになった。

    首位に大きく迫ったタナックだが、午後のステージの2本目であるSS14をスタートする時点で、バッテリーの電圧が低下。その状態でステージをスタートしたが、途中で電圧を失いストップ。デイリタイアとなった。チームはサービスパークで問題箇所を修理し、ラリー2規定に基づき明日の最終日に再出走する予定としている。

    総合4位でデイ3をスタートしたミークは、午前中のループステージの最後でトラブルに遭遇したが、それでも総合3位にポジションアップ。2位と17.5秒差、4位と2.8秒差で明日の最終日を迎える。また、デイ2終了時点で総合8位だったラトバラは、昨年リタイアにより走行できなかったステージで健闘。SS14ではセカンドベストタイムを記録し、総合5位と16.3秒差の総合6位でデイ3を締めくくった。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    午後のステージでクルマが止まるまで、オィットはここアルゼンチンでまたしても素晴らしい速さを見せてくれました。現在トラブルの原因を調査中ですが、ステージのスタートを前にバッテリーの電圧が下がってしまったことは分かっています。ですので、オルタネータかバッテリーに問題が起こったのではないかと疑っています。オィットが順位を下げた今、我々はクリスの表彰台フィニッシュに期待をしています。午前中の終わりに少しタイムを失ったこと以外は、彼にとって良い1日だったと思います。明日はきっと、上りの難しい山岳ステージで接戦が繰り広げられるでしょう。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    朝は良いスタートを切ることができました。今日の路面は昨日と大きく異なり、とてもスムーズで所々かなり高速でした。ただし、まだ滑りやすい所もあり、グリップは安定しませんでした。午後のステージでは思いきり攻めて走ろうと楽しみにしていたのですが、最初のステージで既にバッテリーの電圧低下に気づき、2本目のステージでリタイアを余儀なくされました。もちろん、とても残念です。パフォーマンスに関しては、今やどんなラリーでも勝てるレベルにあると思いますが、やらなければならないことも残っています。明日は自分たちができることをやります。そして、まだシーズンは先が長いので、これからも攻め続けます。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    今朝は満足のいく走りができました。過去2年私はあのエリアのステージを走っておらず、一部は完全に新しいステージでしたが、楽しんで走ることができました。2回目の走行ではさらに改善できると分かっていたので、自信を持って午後の再走ステージに臨みました。最初の2本は上手くいきましたが、3本目でウォータースプラッシュを通過した際、エンジン内部に水が入ってしまいました。しかし、何とか再スタートを切ることができました。その後ミスをしたこともあり、最終的には5、6秒を失い、それが5位争いに響きました。とはいえ明日もまだ戦い続けますし、自分達がどれだけできるのか、様子を見たいと思います。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    午前中は運転を楽しみました。良いリズムで走れ、スピードも十分にありました。そして、表彰台争いをしていたセバスチャン・オジエ選手とのタイム差を縮めることができました。しかし、SS11でウォータースプラッシュを通過した後ブレーキに問題が発生し、コーナーで大きく滑ってリヤが当たりタイヤを2本パンクさせてしまいました。そのため、直後のスーパーSSでは1本のタイヤの空気が抜けた状態で走らなければなりませんでした。午後は路面がかなり乾き、あのような路面に対するセットアップが完璧ではありませんでした。オジエ選手とのタイム差は広がりましたが、バトルはまだ続いていますし、明日は激しい戦いの1日となるでしょう。

    ラリー・アルゼンティーナ デイ3の結果
    1 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) 2h37m23.6s
    2 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +45.7s
    3 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +1m03.2s
    4 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(シトロエン C3 WRC) +1m06.0s
    5 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +1m012.0s
    6 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +1m28.3s
    7 テーム・スニネン/マルコ・サルミネン (フォード フィエスタ WRC) +3m48.4s
    8 マッズ・オストベルグ/トシュテン・エリクソン (シトロエン C3 R5) +12m04.5s
    9 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) +14m04.3
    10 ペドロ・へラー/マルク・マルティ (フォード フィエスタ R5) +16m18.2s

    明日のステージ情報
    競技4日目最終日となる4月28日(日)のデイ4は、サービスパークの西南に広がるトラスラシエラ山脈で3本のSSが行われる。そのうち、SS16の再走ステージとなる最終のSS18「コピナ-エル・コンドル」は、トップ5タイムを記録した選手に対し、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。3本のSSの合計距離は53.16km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は287.07kmとなる。

    注目のステージ:SS16/18コピナーエル・コンドル全長16.43km
    マルティン・ヤルヴェオヤ(ヤリスWRC 8号車 コ・ドライバー)
    エル・コンドルは、ラリー・アルゼンティーナの伝説的なステージです。昨年と同じように、今年も山を上る方向で走るため、非常に低速でテクニカルなステージとなりますが、山の頂上で待つ非常に多くの観客の前でフィニッシュを迎えるため、本当に素晴らしい雰囲気です。

  • WRC | トヨタ 第5戦 ラリー・アルゼンティーナ 2日目レポート

    WRC | トヨタ 第5戦 ラリー・アルゼンティーナ 2日目レポート

    2019年 FIA世界ラリー選手権(WRC) 第5戦 ラリー・アルゼンティーナの競技2日目デイ2が4月26日(金)にアルゼンチンのビージャ・カルロス・パスを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合3位に、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車)が総合4位に、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)が総合8位につけた。

    ラリー・アルゼンティーナのデイ2は、サービスパークが置かれるビージャ・カルロス・パスの南側に広がるカラムチタ渓谷で、3本のステージを午前と午後で各2回走り、その間にダートサーキットでスーパーSSを1本走行するというスケジュールだった。しかし、前日までの大雨の影響でSS3前後のリエゾン(移動区間)の路面が悪化。安全面に関する問題の発生を懸念した主催者はSS3をキャンセルし、その結果6本計116.07kmのSSが行われた。ステージの上空には朝から灰色の雲が広がり、数日間降り続いた強い雨によって、ステージは全体的にウェットコンディションとなった。

    前日のスーパーSSで首位に立ったタナックは、デイ2オープニングステージのSS2でもその座を堅持。その後、SS4でミークに首位の座を明け渡したが、午後のSS6とSS7で連続ベストタイムを記録し総合1位に返り咲いた。しかし、最終のSS8でドライブシャフトに問題が起こりスピン。20秒以上のタイムロスを喫したが、それでも首位と13.4秒差の総合3位につけている。

    ミークはSS2でベストタイムを、SS4でセカンドベストタイムを記録。首位に浮上しSS6までラリーをリードした。しかし、その後順位を下げ、総合3位タナックと14.7秒差の総合4位でデイ2を終えた。前日総合7位のラトバラは、SS4で総合3位にポジションアップした。しかし、SS6でタイヤの空気が抜け、最終のSS8ではスピン。その結果、総合8位で1日を終えた。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    午前中のステージはとてもポジティブでしたが、午後の再走ステージはとても困難なものとなりました。オィットは素晴らしい速さを披露しましたが、ステージのどこかで衝撃を受けたのか、ドライブシャフトにダメージを負ってしまいました。また、クリスとヤリ-マティも、良い走りを見せてくれた後で問題に遭遇しました。今日のステージはクルマにとって非常に過酷でしたが、明日は、今日よりは易しいのではないかと予想しています。順位が上の選手とのタイム差は依然小さいですし、我々には十分なスピードがあると思います。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    クルマにとって非常に厳しい1日でした。日中のサービスでエンジニアと一緒になってセッティングを変更したところ、状況はかなり良くなったので、午後はより多くの自信を持って走れるようになりました。運転をとても楽しめましたし、良いタイムも出るようになりましたが、最終ステージでドライブシャフトにトラブルが起こってしまいました。それでも、サービスまで走って帰り、修理を行うことができたのは不幸中の幸いです。明日はきっと万全な状態で走れると信じていますので、全力でプッシュします。まだ先は長いので、勝負は続きます。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    今朝はとても調子が良く、走りも安定していたのでトップに近い位置につけることができました。午後は状況が厳しくなり、最初は良かったのですが、轍(わだち)が掘れたコーナーにオーバースピードで入ってしまい、タイヤがホイールのリムから外れ、空気が抜けた状態でステージをフィニッシュしました。そのため次のステージでは慎重な走りになり、最後のステージではスピンでさらにタイムを失いました。とはいえまだ2日残っていますし、このようなコンディションでは色々なことが起きると思うので、ポジティブな気持ちで戦いたいと思います。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    今日のような路面コンディションは、誰にとっても厳しかったと思います。今朝は本当に走りが楽しく感じられました。限界スピードでは走らず、路面の状態を見ながら、どこが本当に滑り易いのか考えながら走りました。ステージの多くの部分では十分なグリップが得られましたが、所々に深い泥の窪みがあり、それを予想しながら走らなければなりませんでした。午後はクルマにいくつか問題が起こって少しタイムを失いました。いずれにしても、ただ単に自分が良いペースで走れなかっただけだと思います。明日は状況が少しでも良くなり、ポディウム争いができることを期待しています。

    ラリー・アルゼンティーナ デイ2の結果
    1 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) 1h11m13.9s
    2 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(シトロエン C3 WRC) +11.9s
    3 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) +13.4
    4 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +28.1s
    5 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +29.4s
    6 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (フォード フィエスタ WRC) +38.2s
    7 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +41.1s
    8 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +1m13.6s
    9 テーム・スニネン/マルコ・サルミネン (フォード フィエスタ WRC) +1m59.2s
    10 マッズ・オストベルグ/トシュテン・エリクソン (シトロエン C3 R5) +6m11.1s

    明日のステージ情報
    競技3日目となる4月27日(土)のデイ3は、サービスパークを中心に7本のSSが行わる。午前中はサービスパークの西北に広がるプニラ渓谷で3本のグラベルステージを走行。その後、デイ2と同じようにサービスパーク近くのダートサーキットでスーパーSSを1本走り、午後はカラムチタ渓谷の3本のステージを再走する。7本のSSの合計距離は146.52km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は342.47kmとなる。

    注目のステージ:SS11/15クチシャ・ネバダーチャラカット 全長33.65km
    マルティン・ヤルヴェオヤ(ヤリスWRC 8号車 コ・ドライバー)
    昨年より7km短くなりましたが、それでも今大会最長のステージです。前のステージを走り終えて、たった1kmでこのステージが始まるので、リセットするための十分な時間がありません。明日のステージに関しては、雨が降る中でレッキ(ステージの事前下見走行)を行ないましたが、今現在は天気が良くなり路面は乾き始めていますので、明日どのような路面コンディションになるのか、正確には分かりません。

  • WRC | トヨタ  第5戦 ラリー・アルゼンティーナ 初日レポート

    WRC | トヨタ 第5戦 ラリー・アルゼンティーナ 初日レポート

    2019年 FIA世界ラリー選手権(WRC) 第5戦ラリー・アルゼンティーナが4月25日(木)に開幕。アルゼンチンのコルドバ近郊ビージャ・カルロス・パス市街地でスーパーSSが行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合1位に、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車)が総合3位に、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)が総合7位につけ、ヤリスWRCは全車が順調なスタートを切った。

    ラリー・アルゼンティーナ最初の走行となったシェイクダウンは、25日の午前中にビージャ・カルロス・パスのサービスパークから約11km離れた丘陵地帯で行われた。全長4.25kmのグラベル(未舗装路)ステージは、前日からの激しい雨によりウェットコンディションに。路面の一部はマディ(泥状)となり、非常に滑りやすい状態だった。そのシェイクダウンでは、タナックが全体のベストタイムを記録。ミークはライバルと同タイムの2番手タイムを刻み、ラトバラは8番手タイムだった。雨はその後も止まず、明日のグラベルステージもウェットコンディションとなる可能性が非常に高いため、チームにとってシェイクダウンは濡れた路面での最終セッティングを確認する良い機会になった。

    夜7時過ぎからは、ビージャ・カルロス・パスの市街地でスーパーSSが行われた。グラベルとターマック(舗装路)が交じり合った全長1.9kmのステージで、タナックが2番手タイムの選手に1.6秒差をつけるベストタイムをマーク。ミークも3番手タイムを記録するなど、シェイクダウンの良い流れを保ったまま最初のステージを走破した。

    カイ・リンドストローム(スポーティング・ディレクター)
    今晩のスーパーSSで首位に立ったのは素晴らしいことですが、我々は明日からの戦いに集中しています。きっと、過去にないくらい荒れたラリー・アルゼンティーナになるでしょう。数日間に渡り多くの雨が降ったため、ステージの路面は今朝のシェイクダウンと同じように非常に悪い状態です。チームはそのような路面に合った正しいセットアップを見つけるべく努力し、ドライバーはクルマのフィーリングに満足しています。ステージのコンディションが悪くなるとクルマはダメージを受けやすくなるため、ドライバーはより注意深く戦わなければなりません。これから天気は良くなり路面は乾いていくと思いますが、少なくとも明日のステージはウエットコンディションになるでしょう。そして、1回目の走行後に路面がどれだけ変化するのか、注視したいと思います。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    今晩のスーパーSSでは、多くの熱心なファンの前で走り、良いタイムが出たので素晴らしいスタートになりました。我々ドライバーは、南米のファンの皆さんの応援を本当に楽しんでいます。朝のシェイクダウンでクルマの状態は良く、最初の走行でトップタイムを出すことができました。しかし、その後何回か走るうちに路面はどんどん崩れていき、あまり良い路面コンディションではなかったので、とにかくクルマを労って走りました。アルゼンチンはいつもタフなラリーですが、今年は悪天候により、さらにスパイスが加わったと思います。数日間雨が降り続き、明日のステージは泥と水に覆われているはずですので、全選手にとって難しいスタートになるでしょう。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    今週末は、誰にとっても大変難しいラリーになるでしょう。大量の雨により、路面は本当に軟らかくなっています。今朝のシェイクダウンでは、既に深い轍(わだち)が刻まれていました。あのような路面を走るとクルマに大きな負荷がかかるため、純粋に速さを求めるだけでなく、耐久性についても考えながら走らなければなりません。シェイクダウンではセッティングの微調整を続けましたが、最後の走行でとても良いフィーリングが得られ、荒れた路面に合ったセッティングを見つけられたと思います。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    このラリーでは、これまで常に強さを示すことができていましたが、今週降り続いた雨により、今回はきっと難しいチャレンジになるでしょう。天気はこれから良くなっていくと思いますが、ステージの路面は非常に軟らかい状態です。砂状の路面は、水分を含むと一気に崩れて非常に深い轍ができます。明日のステージは今週火曜日にレッキ(ステージの事前下見走行)を行い、とてもハイスピードなステージでしたが、その後多くの雨が降ったので、きっと我々が走った時にはなかった水たまりが多くできているでしょう。そのため、コンディションの変化に関して良く分からないままステージに挑まなければなりません。今晩のスーパーSSでは良い走りができましたが、明日は大きなチャレンジが我々を待っています。

    ラリー・アルゼンティーナ デイ1の結果
    1 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) 1m58.6s
    2 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(シトロエン C3 WRC) +1.6s
    3 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +1.7s
    4 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +2.0s
    5 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +2.1s
    6 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +2.3s
    7 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +2.3s
    8 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (シトロエン C3 WRC) +2.9s
    9 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (フォード フィエスタ WRC) +3.1s
    10 テーム・スニネン/マルコ・サルミネン (フォード フィエスタ WRC) +3.5s

    明日のステージ情報
    競技2日目となる4月26日(金)のデイ2は、サービスパークを中心に7本のSSが行われる。午前中はサービスパークの南側に広がるカラムチタ渓谷で3本のグラベルステージを走行。その後、サービスパーク近くのダートサーキットでスーパーSSを1本走り、日中のサービスを受けます。午後はカラムチタ渓谷の3本のグラベルステージを再走し、サービスパークへと戻る。7本のSSの合計距離は145.92km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は656.61kmとなる。

    注目のステージ:SS2/6ラス・バイヤダス-ビラ・デル・ディク 全長16.65km
    マルティン・ヤルヴェオヤ(ヤリスWRC 8号車 コ・ドライバー)
    明日の朝1番に走るこのステージは、最初の本格的なグラベルステージとなるので特に重要です。レッキの際はドライコンディションでしたが、その後雨が降ったので、路面がどのような状態なのか正確には分かりません。明日の多くのステージと同じように、ドライコンディションならば非常にハイスピードなステージですが、きっと驚くような状況にもなるでしょう。

  • WRC | トヨタ:ラリー・アルゼンティーナ&ラリー・チリ プレビュー

    WRC | トヨタ:ラリー・アルゼンティーナ&ラリー・チリ プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、4月25日(木)から28日(日)にかけて開催されるFIA世界ラリー選手権(WRC)第5戦ラリー・アルゼンティーナと、5月9日(木)から12日(日)にかけて開催される第6戦ラリー・チリの南米2連戦に、オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC #8号車)、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(#10号車)、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(#5号車)の、3台のヤリスWRCで参戦する。

    ラリー・アルゼンティーナは、南米初のWRCイベントとして1980年に始まった、とても人気のあるグラベル(未舗装路)ラリー。サービスパークは、大都市コルドバ近郊のビジャ・カルロス・パスに置かれ、その周辺に広がる様々なコンディションのグラベルステージで競技が行われる。谷間に延びる軟らかな路面の高速ステージや、石や岩が多く転がる山岳地帯の荒れた中低速ステージなど、バリエーション豊かなグラベルステージがラリー・アルゼンティーナの特徴。また、ジャンプや川渡り(ウォータースプラッシュ)も多く設定され、高地ではステージが深い霧に包まれる事も珍しくない。

    今年のラリー・アルゼンティーナは、昨年とほぼ同じエリアで競技が行われる。ラリーは25日(木)の夜、ビジャ・カルロス・パス市街地のスーパーSSでスタート。26日(金)からグラベルステージでの戦いが始まり、サービスパークの南側、サンタ・ロサ・デ・カラムチタ渓谷を中心に7本のSSが行なわれる。27日(土)はサービスパークの西北エリアを中心に7本のSSを走行。最終日の28日(日)はサービスパーク西南のトラスラシエラ山脈で3本のSSが行なわれる。そのうち、SS16の再走ステージとなるSS18「コピナ-エル・コンドル」は、トップ5タイムを記録した選手に対し、ボーナスの選手権ポイントが加算される「パワーステージ」に指定されている。SSの数は全部で18本、計347.50km。リエゾン(移動区間)を含む総走行距離は1,297.56kmとなる。

    ラリー・アルゼンティーナの終了後、1週間のインターバルを置いてラリー・チリのラリーウィークが始まる。ラリー・チリは今シーズン初めてWRCの1戦に加わったグラベルラリー。大会本部やサービスパークは、チリ中南部ビオビオ州の大都市コンセプシオンの飛行場近くに置かれる。ラリー・チリは森林地帯の中速ステージが中心だが、太平洋を見渡せる開けた道もコースに含まれる。路面は全体的に平坦かつスムーズで、ラリー・アルゼンティーナとは特徴が大きく異なる。

    競技初日となる5月10日(金)は、サービスパークの南側で3本のステージを各2回走行。SS2およびその再走ステージのSS4「エル・プマ」は、大会最長となる全長30.72kmのロングステージ。そして、1日の最後にはコンセプシオンで短距離の市街地SSが行なわれる。競技2日目の11日(土)は、サービスパークの南側で3本のステージを各2回走行。最終日の12日(日)は、サービスパークの東側と南側で4本のステージを走行する。そのうち、ビオビオ河畔から太平洋沿岸に向けて走るSS13の再走ステージ、SS16「ビオビオ 2」はパワーステージに指定されている。SSの数は全部で16本、計304.81km。リエゾン(移動区間)を含む総走行距離は1,245.68kmとなる。

    なお、アルゼンチンとチリは「リンクドラリー」と定義され、ワークスチームの選手は、アルゼンチンの最終SSを走り終えたクルマでチリを戦う必要がある。シャシー、エンジン、トランスミッション(スペアも含む)はアルゼンチンと同じものを、ショックアブソーバー等のパーツは、スペアを含めてアルゼンチン用に用意したものを一部再使用する。そのためチームは、アルゼンチンとチリの2戦分を考えてパーツの準備とセットアップを行わなくてはならない。また、規則によりヨーロッパの国以外での走行テストは禁じられているため、各チームは予測に基づきクルマのセッティングを決めなくてはならず、9日(木)のシェイクダウンがチリでの最初の走行となる。選手もまた、新たにゼロの状態からペースノートを作成することになるため、他のイベント以上にイコールな条件での戦いとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    前戦のツール・ド・コルスでは、期待していたような結果を残せませんでした。しかし、次の南米2連戦に向けては十分な自信があります。アルゼンチンは、我々のドライバーを含む皆が良く知っているラリーです。オィットはアルゼンチンでとても強く、昨年は我々に優勝をもたらしてくれました。きっと、今年も十分にチャンスがあると思っているはずです。また、ヤリ-マティとクリスもアルゼンチンを得意としています。続くチリは、すべてのチームにとって未知なるラリーですが、路面は非常にスムーズなようなので、我々のクルマに合っていると思います。今後のグラベルラリーに向けて我々はポルトガルでテストを行ない、グリップとトラクション(駆動力)をさらに高めるため、サスペンションの改善に努めました。2戦連続でラリーを戦う事は、チームにとって新たなチャレンジです。2戦の間に現地でクルマを組み直すのは初めてですが、メカニックの作業があまり多くならない事を願っています。

    オット・タナック(ヤリスWRC #8号車)
    ラリー・アルゼンティーナは自分にとって良いフィーリングのイベントです。昨年、チーム加入後最初の勝利を収めたのはこのラリーですし、今年も同じ結果を狙っています。きっと、うまく行くだろうと期待しています。アルゼンチンのハイスピードなステージと路面コンディションは、我々のクルマに本当に合っていると思います。しかし、一部の路面は非常に荒れており、とても過酷なラリーなので、細心の注意を払って走らなければなりません。次のチリに関しては、今まで行った事すらありませんし、どうなるのか予想できません。事前に分かる事は限られていますし、現地に入ってレッキで走った時に初めて、どのようなステージなのか、その全体像が見えるでしょう。

    ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC #10号車)
    ラリー・アルゼンティーナはWRCの中でも素晴らしいイベントのひとつです。多くの情熱に包まれ、大勢の観客が集まり、その一部は山の中でキャンプをしながらラリーカーが走って来るのを待っています。また、とても素晴らしい、美しいステージも多くあります。アルゼンチンで1番難しいのは、1本のステージを2回目に走る際、道がかなり荒れてしまう事です。一方、チリに関しては私が見たところ、それほど荒れた路面にはならなさそうです。道に石はなく、路肩もとてもクリーンだと思います。いくつかの場所は、ドライなコンディションの時のイギリスの森林ステージに似ているような気がします。今、私のモチベーションは非常に高く、これから2つのラリーを戦う事が楽しみで仕方ありません。

    クリス・ミーク(ヤリスWRC #5号車)
    アルゼンチンは自分にとって常に楽めるラリーですし、良い思い出もあります。特に2015年は初めてWRCで優勝した特別な大会でした。今季、メキシコとツール・ド・コルスではより良い結果が得られたはずなので、アルゼンチンではクリーンな走りで最高の結果を目指します。先週ポルトガルのグラベルコースで3日間テストを行ない、ラリー・アルゼンティーナに向けて良い準備ができました。これから5戦連続でグラベルイベントが続きますが、誰もが初挑戦となるラリー・チリ以外は、どれも良く知っているラリーです。チリは、現地に行ってレッキをするまでは、どのようなラリーなのか正確には知る事ができません。しかし、南米のイベントではいつも熱い応援を受けていますし、雰囲気も素晴らしいので、必ず良いラリーになるでしょう。

  • 【WRC】 トヨタ:タナックが首位を堅守 / ラリー・アルゼンティーナ

    【WRC】 トヨタ:タナックが首位を堅守 / ラリー・アルゼンティーナ

    2018年 FIA世界ラリー選手権(WRC) 第5戦ラリー・アルゼンティーナの競技3日目デイ3が4月28日(土)にビジャ・カルロス・パスの西北~北側エリアを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合1位の座を堅持した。また、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(9号車)は、総合6位に順位を上げた。

    デイ3は、サービスパークが置かれるビジャ・カルロス・パスの西~西北に広がる山岳地帯がメインステージとなり、午前中はハイスピードなコーナーが続くSS10の終盤に濃い霧が出るなど難しい走行条件となった。しかしタナックはレッキ(コースの事前下見走行)で作成したペースノートと、それを読み上げるコ・ドライバーのヤルヴェオヤを信じ、視界が悪い中でアタックを続け3ステージ連続でベストタイムを記録。前日のデイ2も含めると、6ステージ連続でのベストタイムとなった。さらに、午後の再走ステージとなるSS13とSS14でもタナックはベストタイムを刻み、今季の通算SSベストタイム獲得回数を28とし、総合2位の選手とのタイム差を46.5秒に拡大した。

    一方、ラリー・アルゼンティーナ初出場のラッピは、午前中最初の2本のSSでは良好なタイムを記録した。しかし、深い霧に包まれた3本目のSS11でコ・ドライバーのペースノート読み上げミスによりコースアウト。ただしクルマにダメージはなく、その再走ステージとなった午後のSS15ではセカンドベストタイムを記録するなど速さを示し、デイ2よりもふたつ順位を上げることに成功した。

    競技4日目、最終日となる4月29日(日)のデイ4は、サービスパークが置かれるビジャ・カルロス・パスの西南エリアで3本のSSが行われる。SS16「コピナ~エル・コンドル」はラリー・アルゼンティーナの名物ステージだが、今年は進行方向が例年と逆になるため新しいステージという見方もできる。 SS17「ジュリオ・チェザーレ~ミナ・クラベロ」は独特な形の巨岩の間を走り抜けるステージで、道幅の狭さと砂のように軟らかな路面が特徴。そしてSS16の再走ステージとなるSS18は、トップ5タイムを記録した選手に対しボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。3本のSSの合計距離は55.27km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は287.55kmとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    本日もまたオットにとって素晴らしい1日となりました。大きな自信を持っている姿は頼もしく感じられ、彼のスピードを阻む要素は見当たりません。あとは、明日もうまく行くように祈るだけです。明日のステージはそれほど高速ではありませんが、石が多くとても難しいステージであることを我々は知っています。今朝のステージは濃い霧に包まれ、エサペッカにとっては不運な事も起こりましたが、全般的に良い走りをしていましたし、アルゼンチン初出場であるにも関わらず、午後はスピードが上がってきたので健闘していると思います。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    すべてが本当に上手く行っています。クルマに対しては非常に良いフィーリングを感じていますし、特に今日のSSのような高速で流れるようなコーナーが続くコースは、我々のクルマにとても合っていると思います。昨日は限界まで攻め切りましたが、今日はそれほど激しくアタックしませんでした。コントロールした走りを続けたつもりなのですが、それでも良いタイムを記録することができました。今朝は濃い霧が出るなど本当に難しい状況でしたが、上手く走りきることができたと思います。そして、霧が晴れた午後のステージでは心から走りを楽しむことができました。明日のエル・コンドルとミナ・クラベロのステージはとてもタフな道が続き、今日のステージとは大きく異なるので、慎重な姿勢を忘れずに臨む必要がありますが、それでも自信はあります。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC 9号車)
    今朝はクルマとセットアップがとても具合良く感じられ、良いスタートを切ることができました。しかし長いSSでペースノートの読み上げミスがあり、深い霧の中で何も見えず間違った方向に進みコースを外れてしまいました。何にもぶつからなかったのはラッキーです。我々は人間なのですからミスをすることもあります。午後のステージでは良い走りができました。既に昨日からオットが素晴らしい走りをしている事からも、クルマに高いパフォーマンスがあることは分かっていましたが、私も一歩一歩スピードを高めていっています。私が走った後、路面はどんどんとクリーンになって後続のライバル達が有利な状況でしたが、それでも良いタイムを刻むことができたので自分のスピードには満足しています。このラリー・アルゼンティーナでは毎日コースの特徴が変わり、明日は速度域が低く、多くの石が転がる狭い道が続く、テクニックを要するコースを走ります。ですので明日も今日と同じように自信を持って走れるかどうかは分かりませんが、精一杯頑張りたいと思います。

    ラリー・アルゼンティーナ デイ3の結果
    1 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリスWRC) 2h58m33.9s
    2 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +46.5s
    3 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +1m08.2s
    4 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) +1m59.0s
    5 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +2m13.8s
    6 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +2m42.9s
    7 エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット (フォード フィエスタ WRC) +2m49.1s
    8 クリス・ミーク/ポール・ネーグル (シトロエン C3 WRC) +3m20.4s
    9 テーム・スニネン/ミッコ・マルックラ (フォード フィエスタ WRC) +4m17.6s
    10 カッレ・ロバンペッラ/ヤンネ・ハルットゥネン(シュコダ ファビア R5)+10m50.2s
    R ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC)

  • 【WRC】 トヨタ:第5戦 ラリー・アルゼンティーナ 2日目レポート

    【WRC】 トヨタ:第5戦 ラリー・アルゼンティーナ 2日目レポート

    2018年 FIA世界ラリー選手権(WRC) 第5戦ラリー・アルゼンティーナの競技2日目デイ2がビジャ・カルロス・パスの南側エリアを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合1位に、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(9号車)が総合8位につけた。なお、SS2終了時点で総合3位につけていたヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(7号車)は、SS3でサスペンションを破損し、その影響でダメージがエンジンの潤滑系にも及んだため競技続行不能に。ラリーからリタイアすることになった。

    デイ2は、サービスパークが置かれるビジャ・カルロス・パスの南側エリア「カラムチータ・バレー」を主舞台に7本のSSが行われた。最初のSS2ではタナックがスピンを喫し20秒程度タイムを失い総合8位に順位を落としたが、続くSS3ではベストタイムを記録し総合3位にポジションアップ。スピンした際にステアリング系にダメージを受け万全とはいえない状態だったが、タナックはSS4でWRC通算100回目、そしてトヨタ加入後20回目となるSSベストタイムを記録し、総合2位に順位を回復した。さらに、続くSS5ではついに首位に浮上。その後サービスでクルマが完全な状態に修復されるとタナックはペースを上げ、午後の3本のSSすべてでベストタイムを刻み、総合2位の選手に対し22.7秒差をつけ首位でデイ2を締めくくった。

    今回がラリー・アルゼンティーナ初出場となるラッピは、SS3終了時点で総合4位につけていた。しかし、その後アンラッキーなパンクが続き大幅にタイムロス。それでも総合8位につけており、ポジションアップを目標に掲げてデイ3に臨むう。また、SS2終了時点で総合3位につけていたラトバラは、SS3の中間計測地点ではタナックに匹敵するタイムを刻んでいた。しかし、その後コーナー出口の陰になっていたところにあった石に当たり右フロントサスペンションを破損。その影響でエンジンの潤滑系がダメージを受けて競技続行不可能となったため、リタイアを決断した。

    競技3日目となる4月28日(土)のデイ3は、サービスパークが置かれるビジャ・カルロス・パスの西~西北エリアを中心にSSが行われる。デイ3のステージはその大部分が山岳エリアに展開し、全体的にとてもハイスピードなコーナーが連続する。山岳地帯では3本のステージを午前と午後で各2回走行し、その間にはデイ2と同じ全長6.04kmのスーパーSSが1本行なわれる。7本のSSの合計距離は146.88km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は344.99kmとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    オットにとっては本当に素晴らしい1日でした。最初のSSでは道幅が狭いところでのスピンだったのでタイムを失いましたが、その後は一貫して素晴らしい走りでした。クルマにとても満足しているようですし、状況を上手くコントロールできていると思います。ヤリ-マティも飛ぶように速く、オットと優勝争いをできるくらいのスピードがあったので、不運なトラブルに見舞われとても残念です。エサペッカは朝のステージでは十分速かったのですが、その後パンクで遅れをとってしまいました。かなり注意深く走ろうとしていたようですが、今回が初出場であることを考えるとそれも無理のない事です。もし彼がこのまま改善を続けたならば、2台とも十分なポイントを得ることができるのではないかと期待しています。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 7号車)
    午前中クルマのフィーリングはパーフェクトでした。ヤリスWRCは今回非常に調子が良く、運転が簡単に感じられ本当に楽しい気分で走ることができていました。今日2本目のSSでも調子は良く、走れば走るほどフィーリングが良くなっていったほどです。しかし、長い右コーナーの出口で、影になってよく見えないところにあった石に当たってしまいました。直後に右フロントのサスペンションが破損し、その影響でエンジンのオイルラインがダメージを受け、止まらざるを得ませんでした。このラリーではコース上にたくさんの石が転がっており、当たってもまったく問題ないラッキーな時もあれば、アンラッキーな時もありますが、私はきっとアンラッキーだったのでしょう。とても良いリズムで走ることができていたのでがっかりです。また、コ・ドライバーのミーカ(アンティラ)も、私が余裕を持って走っていたのを知っていたので、やはりがっかりしています。この残念な気持ちをひとまず忘れ去り、次のラリーでも引き続き良いフィーリングが得られることを期待しています。ひとつだけ確実に言えるのは、クルマは非常に速いということです。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    もちろん、とても良い気分です。かなり思い切って攻め続けましたが、もしクルマに完璧なフィーリングを感じられなければそれは不可能だったでしょう。パフォーマンスは本当に素晴らしく、自信を持って走ることができました。やれることはさらにあるはずですが、クルマに加えたいくつかの改良がきちんと機能したことを嬉しく思います。午前中最初のSSでスピンをしタイムロスしてしまったのは残念です。なぜスピンをしたのか分かりませんが、道幅が狭いところだったので、進行方向にクルマを戻すのに時間がかかってしまいました。その後失ったタイムを取り戻すためかなりハードに攻め、午後は完璧に近い走りで3ステージ連続でSSベストタイムを記録することができました。明日のステージはより高速で、我々のクルマが得意とするタイプのステージだと思います。また、私自身も去年良いタイムを記録しているステージなので非常に楽しみですし、今のポジションを守る自信はあります。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC 9号車)
    今朝、最初の2本のSSは自分でも驚くほど上手く走れました。しかし3本目のSSは路面が非常に滑りやすく、絶対にミスをしたくなかったこともあってペースが上がらず、タイムをかなり失ってしまいました。午後の再走ステージは道がとても荒れていたこともあり、パンクを3回もしてしまい残念です。なぜ立て続けにパンクをしたのか、正直なところ原因が分からず、ただ運が悪かっただけなのかもしれないと思っています。タイヤは無傷だったのですが、なぜかホイールのリムから外れ続けてしまいました。明日のデイ3は今日と異なる天気になりそうなので、自分にとっては失ったタイムを取り戻すチャンスとなるかもしれません。

    ラリー・アルゼンティーナ デイ2の結果
    1 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリスWRC) 1h30m38.6s
    2 クリス・ミーク/ポール・ネーグル (シトロエン C3 WRC) +22.7s
    3 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +28.6s
    4 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +29.5s
    5 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) +36.4s
    6 クレイグ・ブリーン/スコット・マーティン (シトロエン C3 WRC) +41.2s
    7 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +58.5s
    8 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +1m07.3s
    9 エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット (フォード フィエスタ WRC) +1m10.3s
    10 テーム・スニネン/ミッコ・マルックラ (フォード フィエスタ WRC) +1m33.7s
    R ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC)

  • 【WRC】 トヨタ:第5戦 ラリー・アルゼンティーナ 初日レポート

    【WRC】 トヨタ:第5戦 ラリー・アルゼンティーナ 初日レポート

    2018年 FIA世界ラリー選手権(WRC) 第5戦 ラリー・アルゼンティーナが開幕。デイ1としてアルゼンチンのビジャ・カルロス・パス市街地でスーパーSSが行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC #8号車)が総合2位に、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(9号車)が総合6位に、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(7号車)が総合9位につけ、ヤリスWRCは全車が順調に競技初日を走りきった

    ラリー・アルゼンチンは、第3戦ラリー・メキシコ以来となる今シーズン2回目のグラベル(未舗装路)イベントとなる。26日は午前中にビジャ・カルロス・パス近郊のグラベルコースでシェイクダウンが行なわれ、ラトバラがトップタイムをマーク。タナックは5番手タイムを、ラリー・アルゼンティーナ初出場のラッピは10番手タイムを記録し、ラリー本番に向けてヤリスWRCの最終調整を行なった。そして午後7時過ぎからビジャ・カルロス・パスの市街地コースで全長1.9kmのスーパーSSが行なわれ、グラベルとターマック(舗装路)が混ざるコースでタナックがSS2番手タイムを記録。大勢の観客が見守る中で、良いスタートを切ることができた。

    競技2日目となる4月27日(金)のデイ2は、サービスパークが置かれるビジャ・カルロス・パスの南側に広がる「カラムチータバレー」を中心にSSが行われる。谷間のコースは全体的に柔らかいグラベルで、2回目の走行時には深い轍が刻まれ、硬い岩盤が露出したり、大きな石が掘り起こされたりするため、タイヤとサスペンションがダメージを受ける危険性が高まる。カラムチータバレーでは3本のコースを午前と午後で各2回走行し、その間にはスーパーSSが1本行なわれる。7本のSSの合計距離は154.20km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は656.81kmとなる。

    トム・フォウラー(チーフエンジニア)
    今朝のシェイクダウンはうまく行きました。すべてがきちんと機能し、ドライバーはなかなか良いタイムを記録しました。我々はシェイクダウンのタイムを重視し過ぎることをあまり好まないのですが、それでもポジティブな要素には違いありません。ドライバーたちは皆、競技本番に向けてセットアップに満足していました。シェイクダウンは、実際のSSの特徴的な部分が混ざり合ったコースでしたので、クルマに微調整を施すことができました。事前のテストでクルマはとても良い状態に仕上がっていたので、大きく変える必要はありませんでした。今晩のSS1に関しては、明日以降のSSとまったく違うタイプのステージだったので、異なるセットアップで臨みました。あのような距離が短いSSでは大きなタイム差がつきにくいので、ドライバーたちはただただ問題が起きないように走りました。明日からの戦いに向けて準備は万端です。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 7号車)
    素晴らしい気分でラリーのスタートを迎えることができました。最初のSSでは少しブレーキングが慎重過ぎたのか、自分が思っていたよりもタイムは伸びませんでしたが、このような短いステージでは何よりもミスをしないことが重要です。このラリーの雰囲気と人々のパッションはラリー・フィンランドと少し似ていると思いますが、南米の人々はそれをより強く表現するので、ドライバーはやる気にさせられます。私のこのラリーに対するモチベーションは非常に高く、運転だけに集中しています。シェイクダウンでクルマはとても良いフィーリングでしたので、できる限り速く走り、そして満足のいく運転をしたいと思います。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    大勢の人が集まるスーパーSSでラリーのスタートを迎えるのは特別な気分ですし、多くの人がラリーを見ているということを実感しました。皆さんの情熱を感じることで我々も気分が盛り上がり、より激しく攻めたくなるのです。おかげで良い走りができ、楽しむことができました。シェイクダウンでのクルマのフィーリングは、事前テストとほぼ変わらぬ良い感じでした。全体的なバランスの良さにとても満足しています。すべてが予定通りうまく機能しているので、自信を持ってラリー本番に臨むことができます。準備は万端ですので、後は持てる力をすべて引き出すだけです。明日の路面はドライコンディションとなりそうなので、3番手という出走順はやや不利だと思いますが、それでもベストを尽くして戦い、デイ3では良い出走順を得られるように頑張りたいと思います。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC 9号車)
    SS1は明日以降のステージとまったく似ていないコースでした。グラベルセクションはとても滑りやすく、スライド状態で走り抜けました。今晩のスーパーSSように大勢の観客の前で走るのは常に素晴らしいフィーリングです。それが、このようなSSを走る理由であり、我々も気分良く明日以降のSSに臨むことができるのです。朝のシェイクダウンは非常にうまく行き、クルマとハンドリングにとても満足しています。すべてが快適で楽しく感じられました。路面は荒れて少し軟らかくなっていましたが、それほど気にはなりませんでした。あっという間に轍(わだち)が深く掘れていったので、轍から外れないように、ただ石を避けて走る必要がありました。問題が起こらないように走り続ければ、良い結果を得ることも十分可能だと思います。

    ラリー・アルゼンティーナ デイ1の結果
    1 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) 1m54.4s
    2 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリスWRC) +0.3s
    3 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) +0.4s
    4 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +0.5s
    5 クリス・ミーク/ポール・ネーグル (シトロエン C3 WRC) +0.7s
    6 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +1.3s
    7 テーム・スニネン/ミッコ・マルックラ (フォード フィエスタ WRC) +1.4s
    8 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +1.5s
    9 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +1.6s
    10 エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット (フォード フィエスタ WRC) +2.2s

  • 【WRC】トヨタ 第5戦 ラリー・アルゼンティーナ プレビュー

    【WRC】トヨタ 第5戦 ラリー・アルゼンティーナ プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、4月26日(木)から29日(日)にかけて開催されるFIA世界ラリー選手権(WRC)第5戦ラリー・アルゼンティーナに、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC 7号車)、オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(8号車)、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム(9号車)の、3台のヤリスWRCで参戦する。

    ラリー・アルゼンティーナは、第3戦ラリー・メキシコ以来となる今シーズン2回目のグラベル(未舗装路)ラリー。ラリーの中心となるサービスパークは、アルゼンチンの大都市コルドバからクルマで30分程走ったところにある湖畔の町「ビジャ・カルロス・パス」に置かれる。アルゼンチンは南半球に位置するため、4月下旬は秋の始まりとなり天気はやや不安定。雨が多く降る年もあり、山岳地帯では濃い霧が出たり、雹(ひょう)が降ることもある。コースはグラベルだが非常にバリエーション豊かで、谷間のステージは全体的に高速で路面が軟らかいところが多く、同じステージを2回目に走行する際は深い轍(わだち)が大きな問題となる。また、山岳地帯のステージの多くはコースサイドに大きな岩が迫り、路面には石や岩が多く散らばっているため、クルマはダメージを受けやすく耐久性の高さも重要となる。

    ラリーは26日(木)の夜に全長1.9kmのスーパーSS「ビジャ・カルロス・パス」で競技がスタートし、翌日27日(金)からサービスパークの南側エリアに広がるカラムチータ谷の周辺で本格的なグラベルSSが始まる。3本のステージを午前と午後で各2回走行し、日中のサービスの直前にはサービスパーク近くで全長6.04kmのスーパーSS「フェルネット・ブランカ」が1本行われる。28日(土)はサービスパークの西北エリアに展開する山岳地帯で3本のSSを各2回走行し、前日と同様日中にはスーパーSSが1本用意される。そして競技最終日となる29日(日)は、サービスパークの西南エリアで3本のSSを走行。SS16はこのラリーを代表する名物ステージ「エル・コンドル」で、その再走ステージとなるSS18はトップ5タイムを記録した選手に対しボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。4日間で18本のSSが行なわれ、その合計距離は358.25km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1300.65kmとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    初出場だった昨年のラリー・アルゼンティーナからはもちろん、これまでのラリーから多くを学び、今年は昨年以上に良い戦いができるのではないかと思っています。我々のクルマは常に進化していますし、2回目の出場となるラリー・アルゼンティーナでは1回目よりも有利に戦いを進めることができます。とはいえ、ライバルも以前より速さを増しているので力関係に大きな差はなく、きっとスタート直後から素晴らしいバトルとなるでしょう。我々はイタリアのサルディニア島で事前テストを行ないました。なぜならヨーロッパにおいてサルディニアの道はもっともアルゼンチンに近いコンディションであるからです。アルゼンチンでは多種多様な路面と対峙します。軟らかい路面もあれば、硬い路面もあり、岩や石が転がる荒れた路面、そしてクリーンな路面も走行します。それらすべての路面に適応することは、我々にとって最大の挑戦となるでしょう。最後に施した改善が狙い通りに機能し、コンディションや環境の変化にクルマが上手く対応し強さを発揮してくれることを期待しています。我々のドライバーは皆ラリー・アルゼンティーナを楽しみにしていますが、私も現役時代アルゼンチンは大好きなラリーのひとつでした。とても難しく大きなチャレンジでしたが、同時に心から走りを楽しめるラリーだったという記憶があります。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 7号車)
    2014年の優勝を含め、ラリー・アルゼンティーナには楽しい思い出が沢山あります。本当に挑戦し甲斐があるイベントなので、上手く行った時はとても大きな満足感が得られます。様々な路面が良いバランスでミックスされているのがラリー・アルゼンティーナのコースの特徴です。金曜日は谷間の軟らかい路面を走行するハイスピードなSSが多く、土曜日には山岳地帯の荒れた路面を走ります。そして日曜日には、今年もパワーステージに指定された有名なエル・コンドルを走行しますが、コース脇の丘にはいつも大勢のファンが集まり声援を送ってくれる素晴らしいステージです。ラリー・アルゼンティーナはクルマに大きな負荷がかかる1戦ですが、我々チームは昨年の大会から多くを学びました。全員で一生懸命働き続けクルマをコンスタントに改善してきたので、今年はきっと成長した姿を見せることができるでしょうし、その結果としてポイントを獲得できれば嬉しく思います。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    ラリー・アルゼンティーナは常にとてもタフなイベントです。スムーズで高速な良いステージがある一方で、技術力と注意力が求められるテクニカルな道も多く、週末の間にいくつもの異なる条件の道と対峙することになります。また、路面コンディションも非常に悪くなりやすいので、クルマにとっても大変なラリーです。昨年私は総合3位でフィニッシュしたので、今年は自信を持ってラリーに臨むことができます。また、サルディニア島で行なった事前テストでは、期間中に路面がウェットからドライに変化し、アルゼンチンと同じくらい荒れた路面も走行したので、アルゼンチンに向けたテストとしては非常に得ることが多く満足できました。クルマの進化には自信を持っていますので、ライバルとの戦いを楽しみにしています。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC 9号車)
    ラリー・アルゼンティーナへの出場は今回が初めてですが、過去にレッキ(コースの事前下見走行)を2回行なったので、どのようなラリーであるかは思い描くことができます。路面は所々非常に悪化しやすく、岩や石が転がっている道も多いと聞いていますので、そのような路面ではいつも以上に注意して走る必要があるでしょう。金曜日のSSは土曜日よりも路面が少し軟らかいため難しく、日曜日のSSは山岳地帯が舞台となり、固い路面に岩や石が散らばり、砂や埃が覆う滑りやすいルーズグラベル状態となった道が多いと思います。ひとつ前のグラベルラリーだったメキシコでは非常に多くを学んだので、ラリー・アルゼンティーナではより良い戦いができるという自信があります。色々なことが起こり得るラリーですので、できる限りトラブルを避けて走ることが最大の目標ですが、どのような展開になるのかとても楽しみです。