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  • トヨタがラリージャパンを完全制圧 エバンス優勝でGRヤリスがトップ4独占

    トヨタがラリージャパンを完全制圧 エバンス優勝でGRヤリスがトップ4独占

    愛知県と岐阜県を舞台に開催された2026年WRC第7戦ラリージャパンで、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)が圧倒的な強さを見せつけた。エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組が優勝を飾り、GRヤリス Rally1勢が総合トップ4を独占する歴史的な結果を達成した。

    エバンス組は競技初日のSS2で首位に立つと、その後は一度もトップの座を譲ることなく走り切り、今季2勝目を獲得。ラリージャパンでは通算3勝目となった。

    総合2位にはセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組、総合3位にはサミ・パヤリ/マルコ・サルミネン組が入り、トヨタ勢が表彰台を独占。さらに勝田貴元/アーロン・ジョンストン組が総合4位で続き、母国ラリーでGRヤリス Rally1がトップ4を占める快挙を成し遂げた。

    エバンスが選手権首位をさらに固める勝利
    エバンスは週末を通じて安定したペースを維持。難しいコンディションの中でもミスなく走り切り、ライバルたちに付け入る隙を与えなかった。

    今季序盤から好調を維持するウェールズ出身ドライバーは、この勝利によってタイトル争いでも大きな一歩を刻んだ。

    ソルベルグがスーパーサンデーとパワーステージを制覇
    最終日のスーパーサンデーおよびパワーステージでは、オリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン組が最速タイムを記録。追加ポイントを獲得し、存在感を示した。

    山本雄紀がWRC2で母国表彰台
    WRC2クラスでは山本雄紀/ジェームズ・フルトン組が3位表彰台を獲得した。

    山本にとってWRC2での初表彰台となり、母国ラリーで大きな成果を手にした。日本人ドライバーによる快挙に、沿道のファンからも大きな歓声が送られた。

    ■ WRC総合結果
    1位 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン
    2位 セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ
    3位 サミ・パヤリ/マルコ・サルミネン
    4位 勝田貴元/アーロン・ジョンストン

    ■ スーパーサンデー
    1位 オリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン

    ■ パワーステージ
    1位 オリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン

    ■ WRC2クラス
    3位 山本雄紀/ジェームズ・フルトン

    母国開催のラリージャパンで、トヨタは勝利だけでなくトップ4独占という圧巻の結果を残した。日本のファンの前で成し遂げたこの快挙は、TGR-WRTにとって特別な一戦として記憶されることになりそうだ。

  • ラリージャパン デイ2:エバンス首位堅守 オジエ2位・パヤリ3位・勝田貴元4位

    ラリージャパン デイ2:エバンス首位堅守 オジエ2位・パヤリ3位・勝田貴元4位

    2026年WRC第7戦ラリージャパンのデイ2が岐阜県と愛知県で行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのエルフィン・エバンスが総合首位を守った。セバスチャン・オジエが総合2位、サミ・パヤリが総合3位、勝田貴元が総合4位へと順位を上げ、トヨタ勢が上位4ポジションを独占して最終日を迎えることになった。デイ1で総合2位につけていたオリバー・ソルベルグは午後のステージでコースオフを喫しデイリタイア。優勝争いの構図が大きく変化する一日となった。

    ソルベルグ脱落で流れが一変
    愛知県のオバラ、岐阜県のエナ、マウント・カサギを各2回走行し、さらに新設されたフジオカSSSを2回走るデイ2は、8ステージ合計120.22kmという今大会最長の競技日程となった。

    朝から好天に恵まれた一方で、気温は30度を超え、マシンやタイヤ、ドライバーに厳しいコンディションとなった。

    首位エバンスと総合2位ソルベルグの差は午前中に15.7秒から10.6秒まで縮小。ソルベルグはSS7とSS9でベストタイムを記録し、エバンスを強く追い上げた。

    しかし午後最初のSS10「マウント・カサギ2」で状況は一変する。滑りやすくなったコーナーでソルベルグがラインを外し、電柱に接触。右リアサスペンションを破損して走行不能となった。

    このアクシデントにより、オジエが総合2位、パヤリが総合3位、勝田が総合4位へ浮上した。

    GR YARIS Rally1が全ステージ制覇
    午後に入るとトヨタ勢の勢いはさらに増した。

    SS10ではオジエ、SS11とSS13、SS14ではパヤリ、SS12ではエバンスがベストタイムを記録。前日のデイ1に続き、GR YARIS Rally1が全ステージ最速を独占した。

    その結果、エバンスは総合首位を維持。オジエが17.8秒差の2位、パヤリが44.4秒差の3位、勝田が1分11.3秒差の4位につけた。

    チームはソルベルグ車両の修復作業を進めており、最終日には再出走する予定となっている。

    エバンス「気を引き締めて走る必要があった」
    「全体的には良い一日でした。すべての面で完全に満足できたわけではありませんが、それもこのラリーならではのことです」

    「私たちのチームメイトは今日非常に調子が良かったので、気を引き締めて走る必要がありました。それでも、この順位で一日を終えられたのは間違いなく良いことです」

    「明日もまだ長い距離が残っているので重要な一日になるでしょうし、最後までベストを尽くして戦います」

    オジエ「昨日失ったタイムは取り戻せなかった」
    「今日はクルマのフィーリングが良くなりペースもまずまずでしたが、スピードに関しては依然として私が望んでいたほどではありませんでした」

    「一日を通してエルフィンと戦い、あちらこちらでコンマ数秒を争うなどかなりの接戦でしたが、結局、昨日失ったタイムを挽回することはできませんでした」

    「チームと一緒になって改善を図り、これまで見落としていた細かな部分を良くするためのアイデアもいくつかあります」

    勝田貴元「完全にリセットできた」
    「昨日よりも、はるかに良い一日でした。危ない場面やトラブルもなく、普段通りの非常にスムースな走りができました」

    「今日は完全にリセットして総合4位まで順位を挽回できたのは良かったです」

    「まだもう少しペースを上げる余地があると感じていますし、日本のファンの皆さんの前で、このクルマでこのような道を走ることを楽しみたいと思います」

    パヤリが存在感 3度のステージウイン
    デイ2で最も印象的な走りを見せた一人がパヤリだった。

    午前中は満足できる状態ではなかったと振り返りながらも、午後に向けた改善が奏功。SS11、SS13、SS14の3ステージでベストタイムを記録し、一気に総合3位へ浮上した。

    「3本のステージウィンを取れましたし、何より重要なのは手応えと自信が感じられ、ペースも最高だったことです」

    「今日の午後の調子を維持して走り続けたいと思います」

    ラリージャパン デイ2終了時点の総合順位
    1位 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン(トヨタ GR YARIS Rally1) 2時間32分05秒6
    2位 セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ(トヨタ GR YARIS Rally1) +17.8秒
    3位 サミ・パヤリ/マルコ・サルミネン(トヨタ GR YARIS Rally1) +44.4秒
    4位 勝田貴元/アーロン・ジョンストン(トヨタ GR YARIS Rally1) +1分11.3秒
    5位 アドリアン・フォルモー/アレクサンドレ・コリア(ヒョンデ i20 N Rally1) +2分05.2秒
    6位 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ(ヒョンデ i20 N Rally1) +2分17.0秒
    7位 ヘイデン・パッドン/ジョン・ケナード(ヒョンデ i20 N Rally1) +3分41.8秒
    8位 ジョン・アームストロング/シェーン・バーン(フォード Puma Rally1) +4分33.7秒
    9位 ニコライ・グリアジン/コンスタンティン・アレクサンドロフ(ランチア Ypsilon Rally2 HF Integrale) +7分17.7秒
    10位 アレハンドロ・カチョン/ボルハ・ロサダ(トヨタ GR Yaris Rally2) +7分23.4秒
    26位 オリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン(トヨタ GR YARIS Rally1) +50分00.0秒

    (日本時間5月30日21時50分時点)

    最終日はパワーステージが勝負の鍵
    5月31日の最終日は、額田と三河湖の2本のステージを各2回走行し、クラガイケSSSを挟む計6ステージで争われる。

    総走行距離は74.06kmと大会最短だが、最終SS20「レイク・ミカワコ2」はパワーステージに指定されており、上位タイムを記録したドライバーとマニュファクチャラーには追加ポイントが与えられる。

    エバンスが今季タイトル争いを有利に進めるために勝利を掴むのか、それともオジエが逆転への足掛かりを築くのか。さらに勝田貴元が地元日本でどこまで上位陣に迫れるかも大きな見どころとなる。

  • ラリージャパン初日:エバンス首位発進 トヨタ勢がトップ4独占

    ラリージャパン初日:エバンス首位発進 トヨタ勢がトップ4独占

    2026年FIA世界ラリー選手権(WRC)第7戦ラリージャパンが5月29日に開幕し、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)のエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組がデイ1を総合首位で終えた。

    愛知県内で行われた6本のステージ終了時点で、オリバー・ソルベルグが総合2位、セバスチャン・オジエが総合3位、サミ・パヤリが総合4位につけ、トヨタ勢が上位4ポジションを占める好スタートとなった。

    5月開催となったラリージャパンが開幕
    今年のラリージャパンは、愛知県と岐阜県を舞台に開催される5年目の大会であり、初めて秋ではなく5月開催となった。また、現行Rally1規定のマシンによる最後のターマック(舗装路)イベントとしても注目を集めている。

    前日のシェイクダウンではセバスチャン・オジエが最速タイムを記録。エルフィン・エバンスが2番手、サミ・パヤリが3番手につけるなど、トヨタ勢が好調な滑り出しを見せた。

    29日のデイ1は、アスケ(足助)、イセガミズ・トンネル(伊勢神トンネル)、イナブ/シタラ(稲武/設楽)の3ステージを2回ずつ走行。合計108.54kmの競技区間が設定された。

    エバンスがSS2から主導権を握る
    朝の路面はドライ、ダンプ、ウェットが混在する非常に難しいコンディションとなった。

    SS1ではオリバー・ソルベルグがベストタイムを記録。サミ・パヤリが0.2秒差の2番手、セバスチャン・オジエが0.9秒差の3番手に続き、GR YARIS Rally1勢が上位を占めた。

    しかしSS2で流れが変わる。

    エルフィン・エバンスがソルベルグに7.5秒差をつける圧巻のステージウインを記録し総合首位に浮上。続くSS3でも最速タイムをマークし、ソルベルグとの差を17.7秒まで広げた。

    午後の再走ステージではソルベルグが反撃しSS4を制したが、エバンスはSS5で即座にベストタイムを記録して主導権を維持。最終SS6終了時点で15.7秒のリードを築き、デイ1首位を確保した。

    ソルベルグ躍進 オジエとパヤリも好位置
    今季もトヨタ陣営で戦うオリバー・ソルベルグは、日本のターマックで初めてGR YARIS Rally1をドライブしながらも安定した速さを発揮した。

    SS3では動物を避けるため減速を強いられたものの、それ以外のステージではトップ争いを展開。総合2位で初日を終えた。

    一方、8度の世界王者セバスチャン・オジエはセットアップ面に課題を抱えながらも総合3位を確保。首位エバンスとの差は17.1秒となっている。

    サミ・パヤリは午前中に苦戦したが、デイ1最終のSS6でベストタイムを記録。総合4位までポジションを上げた。

    勝田貴元は6位 逆転へ望みをつなぐ
    母国ラリーに臨む勝田貴元はSS1でコーナリング中に側溝へ接触しマシンにダメージを負った。

    さらにパンクの影響でタイヤ選択にも制約が生じ、思うようなペースを発揮できず。それでも総合6位で初日を完走し、トップ10圏内を維持した。

    総合5位のティエリー・ヌービルとの差は5.6秒。残り2日間で巻き返しを狙う。

    ラトバラ「ほぼ完璧なスタート」
    「SS2ではエルフィンが素晴らしいタイムを記録して大きなギャップを築き、危ない場面に遭遇したドライバーもいましたが、我々のドライバーは全員走り続けていますし、上位につけてもいますので、ほぼ完璧なスタートとなりました」とヤリ-マティ・ラトバラは語った。

    「もちろん貴元はもっと良いスタートを切ることを望んでいましたが、ホームラリーは往々にして最も難しいものです。例えば、ユハ・カンクネンとカッレ・ロバンペラも、ラリー・フィンランドで初優勝したのは、何度か世界チャンピオンになった後でした。ですので私は彼に、リラックスしてドライビングを楽しむように伝えました。そうすれば、自信とスピードは自然とついてくるはずです」

    エバンス「良いスタートを切ることができた」
    「ラリー初日は良いスタートを切ることができました。午前中は路面コンディションが目まぐるしく変化し、木陰には濡れて滑りやすい箇所が多くあるなど、難しいスタートとなりました」

    「グリップの変化を読み取るのは非常に困難でしたが、午前のループは良いリズムでうまく走り切ることができました。午後は路面が乾いてきて、私たちよりも後方のドライバーたちが猛追してきていました。ですので、この順位を維持するためには、明日以降もベストを尽くす必要があると認識しています」

    オジエ「さらに改善が必要」
    「ラリーのスタートとしてはまずまずでしたが、完全に理想的だったとは言えませんし、さらに良い結果を期待していました」とセバスチャン・オジエは語った。

    「クルマのセッティングに関してまだベストなポイントを見つけることができていないため、思うようにプッシュできませんでした。今夜もクルマをさらに改善し、もう少しスピードを引き出す必要があります」

    「タイム差は全体的に非常に僅かだったため、細かい部分の調整が効くはずですが、今朝のイセガミズトンネルの1本目ではタイムをかなり失ってしまいました。エルフィンは今日非常に調子が良かったので、トップとの差はかなり開いていますが、プッシュし続けます」

    ソルベルグ「チームメイトと互角に戦えた」
    「全体的には良い一日でした。このクルマで日本のステージを走るのは初めてでしたが、ペースにはかなり満足していますし、どのステージでもチームメイトと互角に戦うことができました」とオリバー・ソルベルグは語った。

    「午前中の3本目のステージでは動物を避けるために減速せざるを得ず、そこでかなりタイムを失ってしまいましたが、それ以外はすべて順調でしたし、午後は自分たちが最速だったと思います」

    「まだまだ先は長いですが、引き続きプッシュしベストを尽くします」

    勝田貴元「諦めるつもりはない」
    「今日は期待していたほど順調にはいきませんでした。コンディションは非常に難しく、濡れて滑りやすい場所を把握するのが本当に難しかったです」と勝田貴元は語った。

    「残念ながら最初のステージでパンクをしてしまったことで、その後はウェットコンディションで、ハードタイヤを使わざるを得ませんでした。午後はタイムと順位を取り戻そうと全力を尽くしましたが、タイヤ戦略がうまく機能しませんでした」

    「まだ2日間残っていますし、諦めるつもりはありません。応援してくださるファンの皆さんのために、とにかく良い走りをしたいと思っています」

    パヤリ「正しい方向性を見出せた」
    「驚くほどトリッキーな一日でした。特に午前中は路面が非常に滑りやすく苦労しました」とサミ・パヤリは語った。

    「最初のステージのタイムはなかなか良かったのですが、その後は自分が望んでいたようなペースを見つけるのに苦労しました。その状況は午後も少し続きましたが、一日の最後にはステージ優勝を果たすことができました」

    「クルマのフィーリングも本当に良かったので、明日に向けて正しい方向性を見出せたことを願っています。ラリーはまだ始まったばかりなので、プッシュし続けなければなりません」

    ラリージャパン デイ1の結果
    エルフィン・エバンス/スコット・マーティン(トヨタ GR YARIS Rally1) 1時間13分07.0秒
    オリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン(トヨタ GR YARIS Rally1) +15.7秒
    セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ(トヨタ GR YARIS Rally1) +17.1秒
    サミ・パヤリ/マルコ・サルミネン(トヨタ GR YARIS Rally1) +41.5秒
    ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ(ヒョンデ i20 N Rally1) +58.2秒
    勝田貴元/アーロン・ジョンストン(トヨタ GR YARIS Rally1) +1分03.8秒
    アドリアン・フォルモー/アレクサンドレ・コリア(ヒョンデ i20 N Rally1) +1分16.3秒
    ヘイデン・パッドン/ジョン・ケナード(ヒョンデ i20 N Rally1) +2分17.0秒
    ジョン・アームストロング/シェーン・バーン(フォード Puma Rally1) +2分40.9秒
    アレハンドロ・カチョン/ボルハ・ロサダ(トヨタ GR Yaris Rally2) +3分26.6秒

    (日本時間5月29日17時30分時点)

    デイ2は最長120km超の戦いへ
    競技2日目となる5月30日のデイ2は、愛知県のオバラ(小原)、岐阜県のエナ(恵那)、マウント・カサギ(笠置山)の3ステージを各2回走行。さらに豊田市に新設されたフジオカSSS(藤岡)を2回走行する。

    デイ2は合計8本のステージ、120.22kmの競技区間が設定されており、大会期間中で最長の一日となる。

    エバンスが首位を守るのか、それともソルベルグ、オジエらが差を縮めるのか。トヨタ勢同士による上位争いに注目が集まる。

  • ラリージャパン:トヨタが4年連続となるマニュファクチャラー王座を獲得

    ラリージャパン:トヨタが4年連続となるマニュファクチャラー王座を獲得

    11月24日(日)、2024年FIA世界ラリー選手権 (WRC)第13戦「ラリージャパン」の最終日デイ4が、愛知県豊田市の「豊田スタジアム」を起点に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team (TGR-WRT)のエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)が優勝。セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(17号車)が総合2位でフィニッシュし、TGR-WRTは4年連続となるマニュファクチャラーズタイトルを獲得した。また、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)は、総合4位でラリーを終えた。

    ラリージャパンの最終日は愛知県の豊田市と岡崎市で「ヌカタ」、「レイク・ミカワコ」の2本のステージを各2回走行。その途中には豊田スタジアムでの3回目のスーパーSS、「トヨタスタジアムSSS3」が行われ、5本のステージの合計距離は70.57kmだった。ラリーは最終日も素晴らしい天気に恵まれ、ステージの路面は一部区間を除いて全般的にドライコンディションに。競技最終日、そして2024年シーズンを締めくくるのに相応しい一日になった。

    土曜日のデイ3終了時点で、首位オィット・タナック(ヒョンデ)と38.0秒差の総合2位につけていたエバンスは、日曜日一本目のSS17で2番手タイムを記録。このステージでタナックがコースオフを喫しリタイアとなったことで、ラリー終了を待つことなくティエリー・ヌービル(ヒョンデ)の初ドライバーズタイトル獲得が決まった。また、タナックのリタイアによりエバンスが首位に立ち、前日総合3位のオジエが総合2位に、前日総合5位の勝田が総合4位に順位を上げた。TGR-WRTはデイ3終了時点でマニュファクチャラー選手権首位のヒョンデとの差を15から11ポイントに縮めていたが、タナックのリタイアもあり選手権争いはさらに接戦に。日曜日のみの合計タイムで競われる「スーパーサンデー」ではヒョンデが1-2、TGR-WRTが3-4体制で最終の「パワーステージ」に臨むことになり、その時点で同ポイントとなった。

    迎えた今大会、そして今シーズン最後のパワーステージではエバンスが3番手タイムを、オジエがベストタイムをマークしたことにより合計8ポイントを獲得することに。対するヒョンデ勢はヌービルが2番手タイム、アンドレアス・ミケルセンが5番手タイムだったことで合計5ポイントを加算。その結果、TGR-WRTが3ポイント差で選手権首位に立ち、逆転でタイトルを獲得した。TGR-WRTとしてはこれで4回目、トヨタとしては通算8回目のマニュファクチャラーズタイトルとなり、WRC歴代2位の記録でシトロエンと並んだ。

    昨年のラリージャパン以来約1年ぶりの勝利を手にしたエバンスとマーティンは、ドライバーおよびコ・ドライバー選手権で2位を獲得。一方、オジエとランデは10戦に出場し3回の優勝を含む7回の表彰台フィニッシュを達成し、ランキング4位に。パワーステージで4番手タイムを記録した勝田とジョンストンはランキングをひとつ上げ、6位で2024年シーズンを締めくくった。なお、ラリージャパンを欠場したカッレ・ロバンペラとコ・ドライバーのヨンネ・ハルットゥネンは、7戦に出場し4勝を獲得。TGR-WRTとしては13戦のうち8戦で表彰台の頂点に立った。

    サポート選手権のWRC2では、GR Yaris Rally2のサミ・パヤリ/エンニ・マルコネン組が2位でフィニッシュ。今シーズン7戦にエントリーして3勝を記録したパヤリは、ライバルに3ポイント差をつけて見事初タイトルを獲得した。なお、パヤリは今年GR YARIS Rally1 HYBRIDでWRCのトップカテゴリーにも3回チャレンジ。地元のラリー・フィンランドでは総合4位に、ラリー・チリ・ビオビオでは総合6位に入るなど、最上位クラスでも戦えることを証明した。

    ラリージャパン

    豊田 章男 (TGR-WRT会長)
    「私たちは”負け嫌い”」
    この合言葉を口にしながら諦めずに最後まで戦い続けたTOYOTA GAZOO Racing WRTのみんなと、今日は心から喜び合いたいと思います。

    ヤリ-マティ、カイ、トム、
    エルフィン、スコット、
    セブ、ヴァンサン、
    貴元、アーロン、
    カッレ、ヨンネ、
    チームのみんなありがとう!

    サミとエンニもおめでとう!

    ヒョンデの皆さま、ヌービル選手、ヴィーデガ選手、タイトル獲得おめでとうございます。最終戦、最終日、最終ステージまで皆さんと戦えた2024年のWRCは本当にエキサイティングでした。我々がつくるラリー車の音や匂いを、東アジアの道でファンの皆さまに見てもらえることは、アジアの自動車メーカーの我々にとって大きな意味があることだと思っています。これからも一緒にアジアのモータースポーツを盛り上げていきましょう!来年もいい勝負しましょう!

    ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
    ジェットコースターのようなシーズンでしたが、ラリージャパンに臨むにあたっては、タイトル獲得のチャンスがまだあることは理解していましたが、可能性はそれほど高くありませんでした。それでも、我々は最後の最後まで戦い続け、その上でどうなるのか様子を見るつもりでしたが、実際に最後まで戦いを続け、それがタイトル獲得につながりました。今シーズンの後半には、ラリーの最終盤でポイントを失うという悲惨な日曜日が3回ほどありました。一時は望みが断たれたようにも思われましたが、我々は反撃を続け、重要な意味を持つ日曜日を迎えることができました。これは、最後まで戦い続けること、決して希望を失わないことの大切さを示すものです。

    エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)
    ラリージャパンの最終日はとてもエキサイティングな一日となり、喜ぶべき最終結果を得ることができました。チームにとってのホームラリーであるこのイベントで、再び優勝することができて本当に嬉しく思います。また、マニュファクチャラーズタイトルの獲得に貢献できたことも、本当に嬉しいです。チームのメンバー全員にとって大きな意味を持つことですし、その一員であることを誇りに思います。望んでいたようなパフォーマンスを、週末を通して常に発揮できたわけではありませんが、最後まで諦めずに頑張りました。今朝、プッシュしなければならなかったオィットには同情しますが、それによって私たちにチャンスが巡ってきました。それでも、最後までしっかり走りきり、必要なポイントを獲得するのは容易ではありませんでした。

    セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 HYBRID 17号車)
    ここ日本で最後のステージに全力で臨んだ結果、これ以上はないと思えるほど素晴らしいシーズンの終わりを迎えることができました。大きなプレッシャーを感じていましたし、パワーステージではオールオアナッシングの走りで挑みました。そして、このタイミングでいいパフォーマンスを発揮することができ、チームとともにタイトルを獲得できたことを非常に嬉しく思います。チームのみんな、そしてもちろんモリゾウ会長が喜ぶ顔を見るのは最高の気分ですし、シーズン中、チームのメンバー全員が努力してきたことが報われました。決して諦めてはならないということが、今回改めて証明されたと思います。

    勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 HYBRID 18号車)
    本当に厳しいシーズンでしたが、最後にマニュファクチャラーズタイトルを獲得することができたので、とても嬉しいです。今週末は辛抱強く走らなくてはならず、決して簡単ではありませんでしたが、なんとか最後まで走りきることができましたし、パワーステージではプッシュすることもできました。チーム全員が素晴らしい仕事をしてくれましたし、彼らのサポートがなければ、成し遂げることができなかったと思うので、チームとチームメイトにはとても感謝しています。今週末は、多くのファンの皆さんが応援してくれました。自分自身は今回表彰台に立つことができなかったので、皆さんには申し訳なく思いますが、応援には感謝しています。

    ラリージャパンの結果
    1 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) 3h23m41.0s
    2 セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +1m27.3s
    3 アドリアン・フォルモー/アレクサンドレ・コリア (フォードPUMA Rally1 HYBRID) +1m55.5s
    4 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +2m02.6s
    5 グレゴワール・ミュンスター/ルイス・ルッカ (フォード Puma Rally1 HYBRID) +3m11.5s
    6 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +6m54.1s
    7 ニコライ・グリアジン/コンスタンティン・アレクサンドロフ (シトロエン C3 Rally2) +10m04.3s
    8 サミ・パヤリ/エンニ・マルコネン (トヨタ GR Yaris Rally2) +11m50.8s
    9 新井 大輝/松尾 俊亮 (シュコダ Fabia R5) +13m24.3s
    10 ガス・グリーンスミス/ヨナス・アンダーソン (シュコダ Fabia RS Rally2) +14m15.8s
    (現地時間11月24日19時45分時点のリザルトです。最新リザルトはwww.wrc.comをご確認下さい。)

    2024年WRCドライバー選手権順位
    1 ティエリー・ヌービル 242ポイント
    2 エルフィン・エバンス 210ポイント
    3 オィット・タナック 200ポイント
    4 セバスチャン・オジエ 191ポイント
    5 アドリアン・フォルモー 162ポイント
    6 勝田 貴元 116ポイント
    7 カッレ・ロバンペラ 114ポイント
    8 グレゴワール・ミュンスター 46ポイント
    9 ダニ・ソルド 44ポイント
    10 サミ・パヤリ 44ポイント

    2024年WRCマニュファクチャラー選手権順位
    1 TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team 561ポイント
    2 Hyundai Shell Mobis World Rally Team 558ポイント
    3 M-Sport Ford World Rally Team 295ポイント

  • ラリージャパンが開幕!トヨタの勝田貴元が総合3位と好発進

    ラリージャパンが開幕!トヨタの勝田貴元が総合3位と好発進

    11月21日(木)、2024年FIA世界ラリー選手権(WRC)第13戦「ラリージャパン」が開幕。愛知県豊田市の「豊田スタジアム」でSS1としてスーパーSSが行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)の勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(GR YARIS Rally1 HYBRID 18号車)が総合3位に、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合4位に、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(17号車)が総合5位につけた。

    2024年シーズン最後のイベントとなるラリージャパンは、WRCカレンダー復帰3年目となる今年も愛知、岐阜の両県を舞台にターマック(舗装路)ラリーとして開催される。ラリーの中心となるサービスパークは3年連続で豊田スタジアムに置かれ、競技初日となる21日(木)は、サービスパークから約10km離れた場所に広がる豊田市の鞍ヶ池公園で、朝9時過ぎからシェイクダインが行なわれた。全長2.75kmのステージは、晴天にも関わらず前日に降った雨により非常に滑りやすく、とくに前半の山岳セクションでは多くのドライバーがグリップ不足を訴えるなどトリッキーな路面コンディションとなった。そのシェイクダウンではオジエがRally1勢の中で3番手、地元の勝田が4番手、昨年大会の勝者エバンスが7番手タイムを記録。ラリー本番に向けてクルマとセットアップの最終確認を行った。

    その後、華やかなセレモニアルスタートに続き競技がスタート。デイ1として豊田スタジアム内で全長2.15kmのスーパーSS「トヨタスタジアムSSS1」が行われ、勝田はドライバー選手権首位のティエリー・ヌービル(ヒョンデ)と対戦。大勢の観客が見守る中、ヌービルよりも先にフライングフィニッシュを通過し、トップと0.8秒差の3番手タイムを記録した。また、エバンスは0.9秒差の4番手タイムを、オジエは2.2秒差の5番手タイムを記録。TGR-WRTは全ドライバーが順調に競技初日を走破した。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
    ラリージャパンのスタートで再び豊田市に戻ってくることができ、とても嬉しく思います。ファンの皆さんの応援は今回もまた素晴らしく、とてもいい雰囲気を作り出してくれています。きっと、非常にエキサイティングな週末になることでしょう。我々としては例年とは異なる立場でこのラリーに臨むことになりますが、ドライバーたちと共にしっかり準備を進めてきましたし、週末に向けては良いプランがあります。彼らは高いレベルでパフォーマンスを発揮しなくてはならないことを理解しており、その上でさらに、運が我々に味方してくれる必要があります。ステージとコンディションは今回も非常に厳しいものになる可能性がありますが、ベストを尽くす準備はできています。

    エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)
    再びラリージャパンに戻ってくることができて嬉しいです。昨晩はシティセンターで、今晩はスタジアムで、ここまでとても暖かく歓迎してもらっています。ファンの皆さんの前で最初のステージを走るのは嬉しいことですが、ここから先は大きく異なるチャレンジが待っています。今週はレッキの大部分をドライコンディションで行いましたが、昨日雨が降ったので、ラリー本番中のステージがどのようなコンディションになるのかまだわかりません。いずれにせよ非常に厳しいステージであることは確かですし、天候がどう影響し、どれほど難しいものになるかが問題です。

    セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 HYBRID 17号車)
    日本に来るのはいつだって特別なことですし、ファンの皆さんの熱意は独特です。私たちにとっては、チームに一人選手が増えたようなものです。このように応援してもらえるのは嬉しいですし、皆さんの期待に応える結果を出したいと思います。私たちのタイムはそれほど良くなかったですが、最初のステージはファンの皆さんにとって素晴らしいものでした。今朝のシェイクダウンでは、このラリーで予想されるようなトリッキーなコンディションにすぐ直面しました。落ち葉が積もったセクションは湿っていると非常に滑りやすく、明日の朝、森の中を走るステージはかなり難しくなりそうです。それでも、チャレンジするための準備はできていますし、このラリーをスタートできることにワクワクしています。

    勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 HYBRID 18号車)
    ラリージャパンのスタートは非常に特別です。チームにとっても自分にとっても重要なラリーなので、大きなプレッシャーを感じていますが、それを楽しんでもいます。ファンの皆さんの数が毎年どんどん増えていていくことを見てきたので、とても嬉しく思います。皆さんのために良いパフォーマンスを発揮し、楽しんでいただけるように頑張ります。今晩最初のステージはファンの皆さんにとって本当に素晴らしいものでしたし、私たちもとてもいい走りができました。昨日雨が降ったことで、既にシェイクダウンでもかなり厳しいコンディションになっていたので、明日から走る森の中の道は相当トリッキーになるでしょう。それでも、クルマは全てが好調に感じられるので、チャレンジする準備はできています。

    ラリージャパン

    ラリージャパン デイ1の結果
    1 アドリアン・フォルモー/アレクサンドレ・コリア (フォードPUMA Rally1 HYBRID) 1m44.4s
    2 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (フォードPUMA Rally1 HYBRID) +0.5s
    3 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +0.8s
    4 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +0.9s
    5 セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +2.2s
    6 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +2.2s
    7 グレゴワール・ミュンスター/ルイス・ルッカ (フォード Puma Rally1 HYBRID) +2.8s
    8 アンドレアス・ミケルセン/トシュテン・エリクソン (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +3.7s
    9 ニコライ・グリアジン/コンスタンティン・アレクサンドロフ (シトロエン C3 Rally2) +4.5s
    10 サミ・パヤリ/エンニ・マルコネン (トヨタ GR Yaris Rally2) +6.5s
    (現地時間11月21日20時30分時点のリザルトです。最新リザルトはwww.wrc.comをご確認下さい。)

    明日のステージ情報
    競技2日目となる11月22日(金)のデイ2は、愛知県が戦いの舞台となる。まず豊田市および設楽町で「イセガミズ・トンネル」、「イナブ/シタラ」という昨年と同じルートを使用する2本のステージをSS2、SS3として走行。その後、今年新たに新城市に設けられた「シンシロ」をSS4として走る。このうち全長23.67kmのイセガミズ・トンネルは、前年に続き今大会最長のステージとなる。デイ2はミッドデイサービスの設定がなく、「稲武どんぐり工房」に設定されるTFZ(タイヤフィッティングゾーン)での簡易的な整備作業を経て、午後は、午前中の3ステージを再走。その後、日没後に岡崎市の中央総合公園でスーパーSS「オカザキSSS」が2本連続で行われる。そして、一日の最後には豊田スタジアムのサービスパークで45分間のフルサービスが実施されます。デイ2のステージの合計走行距離は126.00kmと長く、4日間で最長の一日に。リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は387.88kmとなる。

  • ラリージャパン 2024:ABEMAが無料生中継…後半2日は山本舞香が登場

    ラリージャパン 2024:ABEMAが無料生中継…後半2日は山本舞香が登場

    ABEMA(アベマ)は2024年11月21日(木)から24日(日)までの4日間にて開催される、世界最高峰の自動車競技『ラリージャパン2024』を無料生中継する。

    大会3日目の23日(土)と最終日の24日(日)に「ABEMAラリージャパン応援サポーター」の山本舞香さんがメイン会場の豊田スタジアムに来場し、トークショーならびに「ABEMA」特設スタジオから公開生中継を行う。

    このたび「ABEMAラリージャパン応援サポーター」に就任した山本舞香さんが、大会3日目の23日(土)午後4時から、豊田スタジアム西イベントエリアステージにて行われるトークショーイベントへの登場が決定。

    トークショーでは「ABEMAラリージャパン応援サポーター」に就任後、初めて知ったWRCの魅力などを語る。なおこの模様は「ABEMA」ラリーチャンネルにて生中継する。

    また会場に「ABEMA」特設スタジオを設置し、大会期間中は来場者も中継の様子を見ることができる公開生中継を随時実施。山本舞香さんもこの特設スタジオから『ラリージャパン2024』の熱狂を視聴者にお届けする。

    「ABEMA」では11月21日(木)の大会初日のシェイクダウンから夕方に豊田スタジアムで行われるオープニングセレモニー、スーパースペシャルステージ(SSS1)を生中継。2日目以降もスペシャルステージ(以下:SS)5、13、18、21(最終ステージ)の厳選SS5本を無料生中継するほか、18日からのラリーウィーク期間中にはトヨタ自動車が運営するオウンドメディア“トヨタイムズ”との連動企画を毎昼12時台に放送する。

    ラリージャパン

    世界ラリー選手権(WRC)はFIA(国際自動車連盟)が主催する自動車競技の世界選手権の一つで、1973年に創設され40年以上の歴史を誇るスプリントラリーの世界最高峰の大会。スペシャルステージ(SS)と呼ばれる、交通が遮断された一般道を市販車ベースのマシンで走り、SSの区間タイムを競いあう。

    サーキットレースとは異なり、SSでは1台ずつの走行が基本となり、1~3分の間を置いてスタート。3~4日間に渡り行われ、SSの合計タイムによって、競技最終日である日曜日に勝敗が決まる。SSはターマック(舗装路)、グラベル(未舗装路)、スノーなど様々なコンディションの道で行われ、ラリーごとにコースのキャラクターは大きく異なることも特徴。また、SSとSSの間は公道を走行して移動を行い、その移動区間では他の一般車と同様交通ルールを守って走らなければならず、ドライバーと、コ・ドライバーの2人がペアを組んで戦うといったラリーならではの独自のルールが課せられている。

    『ラリージャパン2024』はWRCの日本ラウンドで、世界各国全13戦で開催される最終戦として愛知県と岐阜県各地で開催される。

    ■『ABEMAラリージャパン応援サポーター・山本舞香トークショー』概要

    日時:2024年11月23日(土)午後4時~5時

    会場:豊田スタジアム(西イベントエリアステージ)

    中継URL:https://abema.tv/channels/rally-japan/slots/9k7pHncDikxxkX

    ※会場イベント詳細は『ラリージャパン2024』公式ホームページをご覧ください

  • ラリージャパン:トヨタが目指すはシーズン8勝目と王座獲得

    ラリージャパン:トヨタが目指すはシーズン8勝目と王座獲得

    TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)は、11月21日(木)から24日(日)にかけて、愛知県および岐阜県で開催される、2024年FIA世界ラリー選手権(WRC)第13戦「ラリージャパン」に、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(17号車)、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)の、3台のGR YARIS Rally1 HYBRIDで参戦。2024年を締めくくる一戦で、シーズン8勝目と王座獲得を目指す。

    ここまで12戦を戦い7勝をあげてきたTGR-WRTは、チームにとってのホームイベントであるラリージャパンに、大きな期待を持って臨む。毎戦のように激しい優勝争いが繰り広げられてきた2024年シーズンもいよいよファイナルラウンド。TGR-WRTは第11戦チリで1-2フィニッシュを達成してフルポイントを獲得し、マニュファクチャラー選手権の首位チームとのポイント差を大きく縮めることに成功した。現在15ポイント差で選手権2番手につけているTGR-WRTは、4年連続となるマニュファクチャラーズタイトルを獲得すべく、日本でも最大ポイントの獲得を目指す。

    2023年のラリージャパンではエバンスが優勝し、オジエが総合2位に、カッレ・ロバンペラが総合3位に入り、TGR-WRTはホームイベントで表彰台を独占した。今大会においては、欠場のロバンペラに代わり勝田がマニュファクチャラーズポイント獲得資格を持つドライバーとして出場する。昨年、勝田は序盤にクルマにダメージを負ったが、その後9本のステージでベストタイムを記録(救済タイム1本分を含まず)するなど、地元愛知県で素晴らしい速さを発揮した。また、勝田は前戦のセントラル・ヨーロピアン・ラリーでも総合4位に入り、日曜日のみの合計タイムで争われる「スーパーサンデー」を制覇。さらにはパワーステージでもベストタイムを記録するなど、ラリージャパンと同様ターマック(舗装路)路面を舞台に行なわれた前哨戦で高いパフォーマンスを示した。

    2024年のラリージャパンは、過去2大会と同じく、今年も愛知県豊田市の「豊田スタジアム」にサービスパークが置かれ、スタジアム内には昨年とレイアウトが異なるスーパーSSのステージが設けられる。ラリーはまず21日(木)の午前9時過ぎから豊田市の「鞍ケ池公園」でシェイクダウンが行われ、その後豊田スタジアムでのセレモニアルスタートに続き、午後7時過ぎからデイ1として競技がスタート。全長2.15kmの「トヨタスタジアムSSS1」が行われる。

    山岳地帯の舗装路を舞台とする本格的なステージは22日(金)のデイ2から始まり、愛知県の豊田市および設楽町で「イセガミズ・トンネル」、「イナブ/シタラ」という昨年と同じルートを使用する2本のステージを走行。その後、新城市に新たに設けられた「シンシロ」を走る。このうち、全長23.67kmのイセガミズ・トンネルは、前年に続き今大会最長のステージとなる。デイ2はミッドデイサービスの設定がなく、「稲武どんぐり工房」に設定されるTFZ(タイヤフィッティングゾーン)での簡易的なサービスを経て、午後は、午前中の3ステージを再走。一日の最後には、岡崎市の中央総合公園でスーパーSS「オカザキSSS」が2本連続で行われる。そして、一日の最後には豊田スタジアムで45分間のフルサービスが実施される。なお、デイ2のステージの合計走行距離は126.00kmと長く、4日間で最長の一日となる。

    競技3日目、23(土)のデイ3は岐阜県が主舞台となり、今年新たに恵那市の笠置山周辺に設けられた「マウント・カサギ」で一日がスタート。その後「ネノウエ・コウゲン」、「エナ」という前年大会と大部分が重なる2本のステージを走行する。デイ3もまたミッドデイサービスの設定はなく、中津川公園でのTFZを経て3本のステージを再走。その後豊田市へと向かい、豊田スタジアムでの2回目のスーパーSSで一日が終了する。

    競技最終日、24(日)のデイ4は豊田市と岡崎市で「ヌカタ」、「レイク・ミカワコ」の2本のステージを各2回走行。その途中には豊田スタジアムでのミッドデイサービスに続く形で、3回目のスーパーSSが行われる。最終ステージとなるレイク・ミカワコの再走ステージ、SS21はトップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーに、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。ステージは昨年よりも1本少ない全21本で、その合計距離は302.59km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1024.34kmとなる。

    なお、サポートカテゴリーであるWRC2には、タイトル獲得を目指すサミ・パヤリ(プリントスポーツ)がGR Yaris rally2で出場。今季、GR YARIS Rally1 HYBRIDでトップカテゴリーにも3回挑戦し素晴らしい成績を残したパヤリは、WRC2で2位以内に入れば選手権王者となる。また、パヤリ以外にも、今年ラリー・ポルトガルでWRC2優勝を飾ったヤン・ソランス(テオ・マルティン・モータースポーツ)、TGR WRCチャレンジプログラムの2期生である小暮ひかると山本雄紀、今年英国ラリー選手権(BRC)の王座をMEMチームと共に獲得したクリス・イングラムも、GR Yaris rally2で出場。さらに、全日本ラリー選手権の歴代王者である勝田範彦(ラック ウイズ ルーキーレーシング ラリーチーム)、ヘイキ・コバライネン(ラリーチーム・アイセロ)、奴田原文雄(ヌタハラ・ラリー・チーム)も加わり、全部で8台のGR Yaris rally2がWRC2に出場する。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
    我々にとってのホームイベントのひとつであるラリージャパンは、チームにとって非常に重要な一戦であり、誰もが注目するエキサイティングなラリーになると思います。WRC2を含め、全ての主要な選手権はまだ決着がついていません。マニュファクチャラー選手権でタイトルを獲得するチャンスはまだ残っているので我々のモチベーションは高く、日本でタイトルを勝ち取るために全力を尽くすつもりです。我々にとっては完璧に近い週末となることが必要ですが、ラリー・チリではそれを実現していますし、昨年の日本では1-2-3フィニッシュを達成できたので、十分可能であると考えています。ドライバーにとっては難しいラリーだと思いますし、この時期は天候も予測不可能ですが、それもまた我々にとってはチャンスとなります。エルフィンは昨年優勝しており、そのようなコンディションを好むでしょう。一方、セブはシーズンを最高の形で終えたいと思っているはずですし、貴元はセントラル・ヨーロピアン・ラリーでの好成績もあり、自信を持ってホームイベントに臨むことができるはずです。最後に、今年のGR Yaris Rally2と、それをドライブしてきたサミのパフォーマンスは非常に素晴らしいものでした。もし彼が日本でWRC2のタイトルを獲得したら、ファンタスティックなストーリーになるでしょう。

    エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)
    トヨタの一員として日本で走る時はいつも、とても温かく歓迎してもらっています。もちろん、それには私たちが良い結果を出すことに対する大きな期待が込められていますが、それに応えることはできるはずです。我々にはまだ、マニュファクチャラー選手権で戦うべきものがあります。たとえ困難な課題が待ち構えていても全力を尽くして戦い、最高のチャンスを手にしたいと思います。昨年の結果を再現することが、間違いなく今回の目標となります。昨年は雨が多く、大量の落ち葉が路面を覆うという非常に難しいイベントでしたが、今年もそうなる可能性はあります。また、路面が乾いていたとしても、コーナーの多さで知られるコルシカ島よりもテクニカルで曲がりくねった道なので、ペースノートとステアリング操作の両方で非常に大変かつ、忙しいイベントとなります。

    セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 HYBRID 17号車)
    ラリージャパンに行くのはいつだってエキサイティングですし、特に今年はマニュファクチャラーズタイトル獲得に向けてまだ戦いが続いているので、なおさらです。我々は理想的なポジションにいるわけではないので、チームとしてはほぼ完璧な週末にすることが必要ですが、決して手の届かない目標ではありません。最近のパフォーマンスは良好ですし、自分としては運を好転させて、速さを良い結果に変えたいと思っています。日本の森の中のステージはとても難しく、コンディションは常にどうなるか分かりません。特に今年は、前年よりも一週間遅い開催なのでなおさらです。もちろん、トヨタのドライバーとして日本では常に大きなサポートを感じていますし、それはとても嬉しいことなので、ファンの皆さんが期待しているような結果を残せるように頑張ります。

    勝田貴元 (GR YARIS Rally1 HYBRID 18号車)
    ラリージャパンを本当に楽しみにしています。もちろん、ホームラリーでは通常とは異なるプレッシャーを常に感じますが、それは良い意味でのプレッシャーです。家族や友人、ファンの皆さんの前で走れると思うと、とてもワクワクします。昨年はクルマのフィーリングが非常に良く、ひとつのミスを除けばいい週末だったので、今年は良い結果を出せるよう頑張ります。最も重要なのは状況とコンディションを見極め、セントラル・ヨーロピアン・ラリーの時のように、自信を持てる時に自分のパフォーマンスを最大限発揮することです。きっとチャレンジングなラリーになるでしょうが、路面がウェットでもドライでも自分としては全く問題ありません。とにかくベストを尽くし、良いパフォーマンスを発揮したいと思います。

  • ラリージャパン トヨタが1-2-3フィニッシュ 勝田貴元が怒濤の追い上げ5位

    ラリージャパン トヨタが1-2-3フィニッシュ 勝田貴元が怒濤の追い上げ5位

    2023年FIA世界ラリー選手権(WRC)第13戦「ラリージャパン」の最終日デイ4が11月19日(日)に愛知県豊田市の「豊田スタジアム」を基点に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)が優勝。セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(17号車)が総合2位で、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組 (69号車)が総合3位でフィニッシュし、チームはホームイベントで表彰台を独占した。

    また、TGR WRCチャレンジプログラムにより出場の勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)は、前日の総合6位から、総合5位に順位を上げてラリーを終えた。

    ラリージャパンの最終日デイ4は、愛知県と岐阜県でSS17/22「アサヒ・コウゲン」、SS18/20「エナ・シティ」、SS19/21「ネノウエ・コウゲン」という6本のステージを走行。6本のSSの合計距離は84.08km、リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は286.95kmだった。早朝、路面は濡れている区間も多く残り、かなり滑りやすいコンディションに。路肩には夜間に降った雪が残るなど、トリッキーなコンディションで最終日はスタートした。

    デイ2でエバンスが首位に立って1-2-3体制を築き、デイ3でもトップ3を守り続けたTGR-WRTの3名のドライバーたちは、最終日も安定した走行を続け順位を堅持。エバンスは総合2位のオジエに対するリードをさらに拡げ、最終的には1分17.7秒差をつけて、今シーズン3勝目を獲得。エバンスとマーティンはドライバーおよびコ・ドライバー選手権2位で2023年シーズンを締めくくった。今シーズン、TGR-WRTは全13戦のうち、9戦で勝利を収め、第11戦「ラリー・チリ」でマニュファクチャラーズタイトルを決定。第12戦「セントラル・ヨーロピアン・ラリー」では、ロバンペラとハルットゥネンが2年連続となるドライバーズおよびコ・ドライバーズ・タイトルを手にした。ロバンペラは、フルデイ初日の金曜日に先頭走者を担い、落ち葉や落ち枝を掃き飛ばしながらの不利な条件での走行となったことでタイムロス。それでも、3回の優勝を含む今シーズン8回目の表彰台を獲得した。なお、ロバンペラは全13戦のうち、12戦でトップ4フィニッシュを果たすなど、二年連続王者に相応しい非常に安定したシーズンを送った。

    4台目のGR YARIS Rally1 HYBRIDで出場の勝田貴元は、デイ2でのスピンによる大きな遅れを連続ベストタイムで挽回。総合6位で最終日に臨みました。そして勝田は、オープニングステージのSS17で2番手タイムを、SS18と19ではベストタイムを記録。オィット・タナック(Mスポーツ・フォード)を抜き、総合5位に順位を上げまた。その後も勝田は総合4位をターゲットにプッシュを続け、SS21では今大会9回目のベストタイムを記録(SS9の救済タイムを含まず)。総合4位浮上こそ叶わなかったが、他の誰よりも多くのベストタイムで地元の道を駆け抜け、総合5位でフィニッシュ。ドライバー選手権7位で2023年シーズンを終えた。

    豊田 章男 (トヨタ自動車株式会社 取締役会長として)
    「日本らしく改善を重ねてラリーという文化を育みたい」、「日本の秋に欠かせない風物詩になってほしい」。昨年、私が願ったことです。これらをすべて叶えていただいたラリージャパンでした。一番は「豊田スタジアムをSSにしていただけた」ことです。「あの走りを間近で見れる」、「あれだけ多くのファンの前で走れる」。ファンにとってもドライバーにとっても、エキサイティングでアメイジングな初体験が詰まったラリーになりました。

    ラリーカーの迫力が子供たちの記憶にも刻まれたことと思います。カッレ、エルフィン、貴元、そしてヤリ-マティは、子供の頃、身近にラリーがあったからこそ、ラリードライバーになりました。私も、幼少期に父に連れられてサーキットに行っていたからこそ、こんなモータースポーツ好きに育ちました。このラリーを続けていければ、モータースポーツが文化となって日本に更に根付いていけると信じています。ラリージャパン2023の開催にご尽力された皆さま、本当にありがとうございました!

    豊田 章男/モリゾウ (TGR-WRT会長として)
    エルフィンとスコット。優勝おめでとう! 昨年の忘れ物をしっかり回収してくれました! 今年、2回も私をポディウムに連れていってくれてありがとう!

    セブとヴァンサン。やっと2人にポディウムの上で会えました! 昨年よりも日本の道を楽しんでくれてありがとう!

    カッレとヨンネ。2人にも初めてポディウムで会えました! 大きなトラブルなしに2人のラリーを応援できたのもはじめてです。チャンピオンの走りを見せてくれてありがとう!

    貴元とアーロン。「速い貴元」の走りを見せてもらいました。トラブルがあっても屈しない「強い貴元」も見られました。そんな貴元の姿を見られたことが、なにより嬉しかった。世界で戦うドライバーとして、大きな成長を遂げてくれてありがとう!

    ヤリ-マティとチームのみんな。今年もチャンピオンというタイトルと共に日本に里帰りしてくれてありがとう。そして、最高の結果を見せてくれて本当にありがとう! 素晴らしいシーズンでした! お疲れさまでした! よいクリスマスを!

    ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
    我々のホームである日本で1-2-3フィニッシュを飾り、素晴らしい形でシーズンを終えることができました。まさに夢のようなリザルトです。日本では優勝することが唯一の目標でしたが、最終的には表彰台のすべてのステップを埋めることができました。また、貴元が5位まで順位を挽回したのも素晴らしかったです。このような厳しいコンディションの週末で、これ以上の結果を望むことはできません。ドライバーたちはみな、チームが最高の結果を得るために、そしてシーズンを最高の形で締めくくるために、本当にいい仕事をしてくれました。そして、今年本当に素晴らしい仕事をしてくれた、チームのスタッフ全員を誇りに思います。

    カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車)
    とても素晴らしい気分です。日本で3台のクルマが表彰台フィニッシュを達成したのは、チームにとって夢のようなリザルトです。今週末のような非常に難しいコンディションのラリーでこのようなことを実現できたのは本当に驚きです。チームは安定性と速さを改めて証明したと思います。また、貴元がとてもいい走りを見せてくれたことも誇りに思いますし、彼のタイムを見てハッピーでした。ラリーウィークの雰囲気は素晴らしく、大勢のファンの皆さんがラリーを楽しみ、僕らを応援してくれたのは嬉しかったです。チームと一緒にポディウムに立つなど、素晴らしいシーズンの締めくくりにふさわしいラリーになりました。

    エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)
    表彰台のトップに再び立てたことは本当に嬉しいですし、チームが1-2-3フィニッシュを達成したのでなおさらです。素晴らしい結果になりましたし、トヨタのホームイベントでこれ以上の結果はないと言えます。この週末は長く、難しく、特に金曜日は非常にタフなコンディションでしたが、かなりのマージンをもって走り抜けることができました。それ以降は全開でプッシュするのではなく、タイム差をマネージメントするという、違った意味でのチャレンジになりましたが、最後まで走りきることができたので良かったです。信じられないようなシーズンを戦い抜いたチームに、心からおめでとうと言いたいです。クルマも素晴らしかったですし、みんなと働けたことを誇りに、そして嬉しく思います。

    セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 HYBRID 17号車)
    この素晴らしい結果に貢献することができて最高の気分です。ここ日本に来て、チームにとっての夢のような結果を実現するための力になりたいと思っていました。メインターゲットは優勝することだったと思いますので、表彰台を独占できたのはとても素晴らしいことですし、夢以上の結果になったと思います。週末を通して、コンディションは大きなサプライズでした。金曜日は難しいスタートになるだろうと予想していましたし、自分たちも含めて多くのドライバーがミスやタイムロスをしました。その後、我々は1-2-3フィニッシュが可能ないい位置につけていることに気づき、それを実現することに集中しましたが、このような滑りやすくトリッキーなコンディションでは決して簡単ではありませんでした。チームはこの結果を手にするに相応しい仕事をしてきたので、全員がこの瞬間を楽しんでくれることを願っています。

    ラリージャパン

    ラリージャパンの結果

    1 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) 3h32m08.8s
    2 セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +1m17.7s
    3 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +1m46.5s
    4 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +2m50.3s
    5 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +3m10.3s
    6 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (フォードPUMA Rally1 HYBRID) +3m28.3s
    7 アンドレアス・ミケルセン/トシュテン・エリクソン (シュコダ Fabia RS Rally2) +7m33.7s
    8 ニコライ・グリアジン/コンスタンティン・アレクサンドロフ (シュコダ Fabia RS Rally2) +8m49.6s
    9 カイエタン・カイエタノビッチ/マチェイ・シュチェパニャク (シュコダ Fabia RS Rally2) +19m25.9s
    10 新井 大輝/立久井 大輝 (プジョー 208 Rally4) +22m22.7s

  • ラリージャパン 大雨によりトリッキーなコンディションとなった競技2日目

    ラリージャパン 大雨によりトリッキーなコンディションとなった競技2日目

    2023年FIA世界ラリー選手権(WRC)第13戦「ラリージャパン」の競技2日目デイ2が11月17日(金)に愛知県豊田市の「豊田スタジアム」を基点に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)が総合1位に、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(17号車)が総合2位に、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組 (69号車)が総合3位につけた。また、TGR WRCチャレンジプログラムにより出場の勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)は、総合9位につけている。

    昨晩、豊田スタジアムでのスーパーSSで開幕したラリージャパンは、デイ2から山岳地帯で本格的な戦いがスタート。愛知県の豊田市および設楽町で「イセガミズ・トンネル」、「イナブ・ダム」、「シタラ・タウン」という3本のステージを午前と午後で各2回走行した後、豊田スタジアムでのスーパーSSを走る、7本合計133.26kmのステージが予定されていた。ところが、午前中に強く降った雨によりシタラ・タウンの1本目であるSS4はステージがキャンセルされた。SS2とSS3は降り続く雨の中で行なわれ、ステージは完全なウエットコンディションに。多くの水溜まりができ、視界もかなり悪化するなど非常に難しいコンディションでの戦いになった。

    前日のスーパーSSで9番手タイムだったエバンスは、トリッキーなコンディションになった山岳ステージで抜群のスピードを発揮。SS2、SS3と2ステージ連続でベストタイムを記録し首位に立った。午前中のステージが終了した時点でエバンスは総合2位のティエリー・ヌービル(ヒョンデ)に26秒差をつけていたが、午後の再走ステージ1本目のSS5で差は10.5秒に。しかし、続くSS6でヌービルがリタイアした結果、総合2番手に順位を上げたオジエとの差は44.4秒となった。最終的にエバンスは、オジエとの差を1分49.9秒まで拡げてデイ2を走破。大きなリードを築くことに成功した。

    前日総合8位とやや出遅れたオジエは、7ステージのうち6ステージで2、3番手タイムを記録した。SS3では極度の視界不良により、他の多くのドライバーたちと同じように苦戦。また、SS5ではコースオフを喫してバリアに激突し、10秒程度タイムロスをしただけでなく、ボディにダメージを負った。オジエはその状態で午後のステージを走りきり、首位エバンスと50.9秒差の総合2位でサービスに戻った。スーパーSSを前に行われた45分間のサービスで、チームはダメージを負ったオジエのクルマを修理。かなり大掛かりな作業となったため1分のペナルティを課せられたが、それでも順位を下げることなくオジエをスーパーSSへと送り出し、オジエはエバンスと1分49.9秒差ながら総合2位の座を守りきった。

    デイ1総合6位ロバンペラは、一番手スタートを担ったことにより、午前中の2本のステージでは路面の落ち葉や松葉をクリーニングしながら走行。そのためタイムをかなり失ったが、午後はペースが上がりオジエと16.7秒差の総合3位に順位を上げた。また、地元での活躍が期待されていた勝田は、SS2途中の区間タイムでトップに立つなど朝から速さを発揮した。しかしその後、他のドライバーたちもコースオフを喫した雨で非常に滑りやすくなっていたコーナーでスピン。大幅にタイムを失ったが、ミッドデイサービス後の3本のステージで3連続ベストタイムを記録。一日の最後のスーパーSSも2番手タイムで走りきり、総合9位まで順位を挽回した。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
    もちろん、我々チームは今晩とてもいい雰囲気です。金曜日を終えた時点で1-2-3という素晴らしい順位につけられるとは、想像すらしていませんでした。今日は、予想していた通り非常に厳しい一日になりました。難しい天候になることはわかっていましたし、ドラマが起こることも予想していましたが、実際は予想以上でした。我々もいくつかアクシデントに見舞われましたが、セブと貴元が走り続けることができたのは幸運といえます。貴元は、サービスで修理されたクルマで、本当に素晴らしいスピードを見せてくれました。全体的に我々のドライバーは全員がクレバーだったと思いますし、今とてもいい状況にありますが、ラリーはまだ2日残っています。明日の朝は路面がまだ湿っていると思うので、ドライバーたちは厳しいコンディションに対峙することになるでしょう。

    カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車)
    午前中のステージは本当にトリッキーでした。ものすごい雨量でしたし、いたるところに水溜まりがあるなど、これまで経験したことがないような難しいコンディションでした。また、出走順がトップで路面の落ち葉や松葉を掃き飛ばしながら走らなければならなかったので、とにかく道の上に留まることを心がけました。午後は道も少しクリーンになり、自分たちのペースで走ることができタイムも上がったので、より楽しむことができました。明日はもう少し路面が乾いて、クリーンになり、走りやすいコンディションになってくれることを期待しています。

    エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)
    今晩、首位に立てたことを嬉しく思います。午前中は非常に難しいコンディションで、特に多くの水溜まりがあったことに驚きました。ですので自分たちの走りをすることだけを意識していましたが、非常に遅く感じられ、特に朝最初のステージは非常に遅く感じました。あのようなコンディションでグリップを判断するのは本当に難しく、判断を誤ると行き場を失うことになってしまいます。午後はグリップがかなり良くなり、ミッドデイサービス後の最初のステージではそれを十分に活かすことができませんでしたが、その後少し良くなりました。いい一日にはなりましたが、まだまだ長い距離が残っています。

    セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 HYBRID 17号車)
    非常にチャレンジングな一日を終えることができて良かったです。予想通り、とてもトリッキーな一日でした。今朝は何よりもこのコンディションを乗り切ることが重要で、ドライビングを楽しむことは難しい状況でしたが、なんとか乗り切ることができました。午後はコンディションが良くなり、もう少し運転を楽しむことができましたが、それでもまだステージはチャレンジングで、SS5ではバリアにぶつかるなど危ないシーンもありました。そのせいで今夜は我々のメカニックたちに少し余計な仕事をさせてしまいましたが、もっとも重要なのは、彼らがクルマを直してくれたお陰で、ラリーを続けられるということです。タイム差はかなり拡がってしまいましたが、チームにとってはポジティブな順位ですので、それを最後まで維持したいと思います。

    ラリージャパン デイ2の結果
    1 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) 1h25m22.7s
    2 セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +1m49.9s
    3 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +2m06.6s
    4 アンドレアス・ミケルセン/トシュテン・エリクソン (シュコダ Fabia RS Rally2) +3m00.2s
    5 グレゴワール・ミュンスター/ルイス・ロカ (フォード フィエスタ Mk2 Rally2) +3m05.0s
    6 ニコライ・グリアジン/コンスタンティン・アレクサンドロフ (シュコダ Fabia RS Rally2) +3m29.6s
    7 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +3m44.3s
    8 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (フォードPUMA Rally1 HYBRID) +4m42.8s
    9 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +5m07.9s
    10 ヘイキ・コバライネン/北川 紗衣 (シュコダ Fabia Rally2) +5m56.0s

    ラリージャパン

    明日のステージ情報
    競技3日目となる11月18日(土)のデイ3は、愛知県の豊田市、岡崎市、新城市でSS9/13「ヌカタ・フォレスト」、SS10/14「レイク・ミカワコ」、SS11/12「オカザキ・シティSSS」、SS15「シンシロ・シティ」、SS16「トヨタ・スタジアムSSS3」の5ステージ、8本合計84.68kmを走行。リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は277.98kmとなる。なお、オカザキ・シティSSSは昨年大会の河川敷ステージから場所を移し、岡崎市の中央総合公園を舞台とする2.84kmの新ステージとなる。

  • WRC復帰2年目のラリージャパンが豊田スタジアムで開幕

    WRC復帰2年目のラリージャパンが豊田スタジアムで開幕

    2023年FIA世界ラリー選手権(WRC)第13戦「ラリージャパン」が11月16日(木)に開幕。愛知県豊田市の「トヨタスタジアム」でSS1としてスーパーSSが行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組 (GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車)が総合6位に、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(17号車)が総合8位に、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合9位につけた。また、TGR WRCチャレンジプログラムにより出場の勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)は、GR YARIS Rally1 HYBRID最上位の総合5位につけている。

    昨年12年ぶりにWRCのカレンダーに復帰したラリージャパンは、今年も愛知県と岐阜県のターマック(舗装路)ステージが舞台に。16日の木曜日は、競技開始に先立ち豊田市の鞍ヶ池公園内でシェイクダインが行なわれた。昨年、このステージでは日没後にSS1が行われたが、今年のシェイクダウでは午前中の走行に。青空の下、ドライコンディションの路面でラリー本番前最後の走行が行われた。全長2.75kmのシェイクダウンでは、エバンスが2番手、オジエと勝田が3番手タイムをシェア。ロバンペラは5番手タイムだった。

    その後、スタートセレモニーを経て午後7時過ぎから、トヨタスタジアム内の舗装されたグラウンドエリアで2台同時スタートのスーパーSS「トヨタスタジアム SSS1」がスタート。TGR-WRTは全車が、コンクリートブロックに囲まれた2.1kmのステージを走りきり、明日からの山岳ステージへと駒を進めた。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
    ラリージャパン、そして豊田市に戻ってこれたことを大変光栄に思います。日本のファンは本当に素晴らしく、彼らの献身的なサポートは世界のどこよりも素晴らしいものです。また、豊田スタジアム内に新たに設けられたスーパーSSも素晴らしい雰囲気でした。今年こそこのラリーで勝ちたいと思っていますし、そのために入念な準備を行ってきました。ただ、天気予報によると明日は雨が多く降りそうなので、ステージはかなり難しいコンディションになりそうです。そのような状況ではドライバーは忍耐が求められますし、いろいろなことが起こり得るので、今回もまたチャレンジングなラリーになりそうです。

    カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車)
    日本に来るといつも特別な気持ちになります。ファンの皆さんはもうすでにかなり盛り上がっていますし、チームにとってはホームラリーなので、ベストな結果を得るためハードにプッシュしていくつもりです。豊田スタジアムのステージは本当に素晴らしく、ドライバーとしては簡単ではありませんが、ファンにとっては良いショーだと思います。ベストを尽くして走りましたが、自分たちにとっては非常にトリッキーだったので、明日以降再びこのステージを走るときのために何か解決策を見つける必要があります。シェイクダウンでは最初の走行でいいフィーリングが得られましたし、明日予想されるウエットコンディションに備えて、セットアップを大きく変えて走ったりもしました。

    エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)
    チームにとって非常に重要なラリーですし、TGRのドライバーとしてこのような温かい歓迎を受けて日本に来れたことを光栄に思います。もちろん良い結果で応えたいですし、そのために全力を尽くして戦うつもりです。今夜のスタジアムはとても雰囲気が良く、このようなステージはドライビングという点ではあまりエキサイティングではありませんが、ラリーをスタートする上ではいいと思います。ベストな走りはできなかったですが、明日こそが重要な一日です。非常に難しい天候になることが予想され、狭くテクニカルなステージが多くあるので、本当にチャレンジングな一日になるでしょう。

    セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 HYBRID 17号車)
    このようなスタジアムのステージは素晴らしいと思います。我々ドライバーにとってはラリーで最も楽しいセクションであるとは言えませんが、ファンにとっては最高でしょうし、とても素晴らしい雰囲気でした。すでに数秒を失っているのは喜ばしいことではありませんが、そのようなこともあります。大勢のファンの皆さんの姿や、熱心な応援を目にし、この週末多くの期待が寄せられていることを感じているので、ベストな走りで応えなければなりません。シェイクダウンはいい天気に恵まれましたが、明日の朝は雨が多く降り非常に難しいラリーのスタートになりそうです。ただ、そのための準備はできているはずなので、ベストを尽くして臨みたいと思います。

    ラリージャパン デイ1の結果
    1 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) 1m47.6s
    2 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +0.7s
    3 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (フォードPUMA Rally1 HYBRID) +1.4s
    4 ダニ・ソルド/カンディド・カレーラ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +1.8s
    5 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +3.1s
    6 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +4.0s
    7 アドリアン・フォルモー/アレクサンドレ・コリア (フォードPUMA Rally1 HYBRID) +4.5s
    8 セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +4.7s
    9 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +4.9s
    10 ニコライ・グリアジン/コンスタンティン・アレクサンドロフ (シュコダ Fabia RS Rally2) +5.3s

    明日のステージ情報
    競技2日目となる11月17日(金)のデイ2は、早朝から山岳地帯を舞台とする本格的なステージがスタート。愛知県の豊田市および設楽町でSS2/5「イセガミズ・トンネル」、SS3/6「イナブ・ダム」、SS4/7「シタラ・タウン」と、昨年大会でも使われた3本のステージを、トヨタスタジアムでのミッドデイサービスを挟んで各2回走行する。なお、シタラ・タウンに関してはステージ終盤のセションが昨年から大きく変わっている。一日の最後にはSS8として「トヨタスタジアムSSS2」が行われ、7本のSSの合計距離は133.26kmと、全SSの走行距離の4割以上の長距離を一日で走行。リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は385.47kmとなる。