タグ: ラファエル・カマラ

  • ラファエル・カマラ ハースF1テストでベアマン超え「唯一の障壁はトヨタ」

    ラファエル・カマラ ハースF1テストでベアマン超え「唯一の障壁はトヨタ」

    ラファエル・カマラが、2027年のF1シート獲得に向けて大きく前進している。ハースがポルティマオで実施したTPC(旧型車テスト)で、現役ドライバーのオリバー・ベアマンが設定した基準タイムを上回ったという。

    フェラーリ・ドライバー・アカデミーに所属する21歳のカマラは、8月末にポルトガルのアルガルベ・インターナショナル・サーキットで行われたハースの3日間のテストに参加。レオナルド・フォルナローリ、平川亮とともに評価を受け、ベアマンが比較対象として走行した。

    ベアマンを上回ったカマラ
    ブラジル人F1ジャーナリストのジュリアン・セラソリによると、カマラは単にベアマンのペースに迫っただけではなく、最終的にそのタイムを上回ったという。

    「ラファ・カマラはハースのテストでベアマンのペースに並んだだけではありません。実際にベアマンより速かったんです」

    セラソリは自身のポッドキャスト『In the F1 Paddock with Ju Cerasoli』でそう説明した。

    「私が聞いた表現をそのまま使うと、『まるでもう1段ギアを持っているようだった』ということでした。テストにはさまざまな項目がありましたが、そのすべてで非常に良かったそうです」

    テスト終盤には、各ドライバーがほぼ同じ条件で3周のアタックを行う比較プログラムが組まれたという。

    「最後に各ドライバーが3周の速いラップを走りました。基本的には同じ条件です。そのとき、ラファはベアマンより速かったんです。ベアマンは基準を作るためにこのテストに参加していました」

    カマラのパフォーマンスについては、ブラジルのgeもベアマンが記録した基準タイムを上回ったと報道。さらにフォルナローリに約0.2秒、平川に0.3秒以上の差をつけたと伝えられている。

    今回使用されたのは2025年型のVF-25であり、ベアマンにとっては前年のF1シーズンを戦った経験のあるマシンだった。一方、カマラにとってハースでのテストは初めてで、ポルティマオでの走行経験もなかった。

    それでも純粋な速さだけでなく、マシンへの適応力やエンジニアへのフィードバックでも高い評価を得たとされている。

    2027年ハースF1シート争いで急浮上
    ハースは2027年のドライバーラインナップをまだ確定していない。

    オリバー・ベアマンは残留する可能性が高い一方、エステバン・オコンの将来は不透明となっており、そのシートを巡って複数の候補が争っている。

    カマラはその有力候補のひとりだ。現在F2に参戦しており、ランキングでは首位ニコラ・ツォロフと11ポイント差の2位につけている。

    さらにフェラーリ側もカマラのF1昇格を強く後押ししている。

    フェラーリのフレデリック・バスール代表は以前、カマラについて、単なる資金面だけでなく旧型F1マシンを使ったテストなどにも多額の投資を行い、F1昇格に向けた準備を進めていることを明かしている。

    今回のハースでのテスト結果によって、その評価はさらに高まったようだ。

    「シートは彼のもの。ただしリスクはトヨタ」
    しかし、セラソリによれば、カマラが2027年のハースF1シートを獲得するうえで、まだひとつ大きな障壁が残されている。

    それがトヨタだ。

    ハースはフェラーリからパワーユニットやギアボックスなどの供給を受ける一方、トヨタとも技術提携を結んでいる。今回のTPCプログラムを拡大できた背景にも、トヨタとの協力関係がある。

    そのため、すでにベアマンというフェラーリ育成出身のドライバーを起用しているハースが、さらにフェラーリ育成のカマラを加入させることに対して、トヨタ側がどのような判断を下すかがポイントになるという。

    「シートは彼のものです。ただし、リスクはトヨタです」

    セラソリはそう説明した。

    「彼らが『ちょっと待ってくれ。フェラーリのドライバーを2人乗せるのか? 我々のスポンサーシップやパートナーシップについて分かっているのか? それなら見直さなければならない』と言う可能性があります」

    トヨタが支援する平川亮も今回のテストに参加しており、ハースのリザーブドライバーを務めている。

    一方、フォルナローリにはマクラーレンの支援がある。つまり、2027年のシート争いは単純なラップタイムだけでなく、フェラーリ、トヨタ、マクラーレンとハースの関係も絡む複雑な構図となっている。

    ラファエル・カマラ ハースF1チーム トヨタ

    カマラは「できることをすべてやった」
    それでも、カマラ自身がコントロールできる部分については、ほぼ最高の結果を残したとセラソリは評価する。

    「ラファはテストで素晴らしいパフォーマンスを見せましたし、非常に優れたスポンサーのパッケージも持っています。だからハースに対して、自分を可能な限り最高のポジションに置いています。彼にこれ以上できることはありません」

    「パドックで多くの人と話しましたが、彼からシートを奪う可能性があるとすれば、トヨタとフォルナローリを巡る動きです。あのテストの後、彼の評価は非常に、非常に、非常に高くなりました。ただ、状況はより複雑になっています」

    ハースが最終的に純粋なパフォーマンスをどこまで重視し、フェラーリとトヨタという2つの重要なパートナーとの関係をどう整理するのか。

    少なくともポルティマオでカマラは、現役のベアマンを基準とした直接比較で自らの速さを示した。2027年のF1デビューに向け、コース上でできるアピールを終えたカマラにとって、残された最大の不確定要素はハースとトヨタの判断になりそうだ。

  • ラファエル・カマラ ハースF1加入報道を冷静視「今は何も分からない」

    ラファエル・カマラ ハースF1加入報道を冷静視「今は何も分からない」

    ラファエル・カマラは、自身に浮上している2027年のハースF1加入説について、「今は何も分からない」と冷静な姿勢を示した。

    フェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)に所属する21歳のブラジル人は、今季FIA F2選手権で好成績を残しており、エステバン・オコンの後任候補として名前が挙がっている。しかし本人は、F1昇格への期待を認めつつも、「今は今年のF2に集中している」と強調した。

    ハースF1加入の噂にも冷静な姿勢
    フェラーリとハースF1の強い関係性から、カマラは2027年にエステバン・オコンの後任として加入する有力候補とみられている。ほかにも候補者の名前は挙がっているものの、フェラーリ育成ドライバーであるカマラへの注目は高まっている。

    2022年からフェラーリ・ドライバー・アカデミーに所属するカマラは、F2デビューイヤーの今季、ここまで4回のポールポジションと2勝を記録するなど、タイトル争いを展開している。

    F2公式サイトのインタビューで、F1昇格の噂について質問されたカマラは、次のように語った。

    「そういう話が出るのはうれしいことだ」

    「現時点では何が起こるかは本当に分からない。でも、夢が近づいていると感じられるのは素晴らしいことだ」

    「でも同時に、そのことばかり考えすぎるわけにはいかない。今はとても重要な選手権を戦っているし、良い結果を残せば、おそらくチャンスはやって来る」

    「だから僕は、本当に今シーズンに集中している」

    ラファエル・カマラ

    F1テスト経験も大きな財産
    カマラはこれまでにフェラーリで複数回にわたりF1マシンのテストも経験している。

    将来のF1参戦については、夢であることを認めながらも、テストではドライバーとしての責任を強く意識していたという。

    「もちろん夢はフルタイムでF1に参戦することだ。でも、その瞬間は本当に感情が込み上げるものだった」

    「同時に、それは仕事でもある。できる限り楽しもうとするけれど、それでも良い仕事をしなければならない」

    F2で結果を残すことが最優先
    カマラは現在、F2ルーキーイヤーながら優勝争いに加わる活躍を見せている。安定した速さを武器に評価を高めており、2027年のF1シート候補として名前が挙がるのも不思議ではない状況だ。

    それでも本人は、将来の噂に気を取られることなく、まずはF2で結果を残すことがF1への最短ルートだと考えている。

    その冷静な姿勢は、フェラーリ育成ドライバーとして着実にステップアップを目指すカマラらしさを物語っている。

  • フェラーリF1育成ラファエル・カマラがF2初優勝 バルセロナで戦略勝負を制す

    フェラーリF1育成ラファエル・カマラがF2初優勝 バルセロナで戦略勝負を制す

    フェラーリF1育成ドライバーのラファエル・カマラが、2026年FIA F2第5戦バルセロナのフィーチャーレースで初優勝を飾った。

    インヴィクタ・レーシングのカマラはポールポジションからスタートしたものの、ターン1までにアレクサンダー・ダンに先行を許した。しかし、ソフトタイヤでの第1スティントをライバル勢より大きく引き延ばす戦略を選択。終盤にタイヤのアドバンテージを生かして一気に順位を回復し、最終的に2位以下に約10秒差をつけてトップチェッカーを受けた。

    カマラがロングスティントで逆転勝利
    レース序盤はダンが主導権を握り、カマラは2番手で追う展開となった。オープニングラップではオリバー・ゲーテがピット出口付近でストップし、セーフティカーが導入された。

    4周目にレースが再開されると、ダンは好リスタートを決めてカマラとの差を広げた。一方、後方ではソフトタイヤ勢とハードタイヤ勢が入り乱れ、ニコラ・ツォロフ、ガブリエレ・ミニ、コルトン・ハータ、ディノ・ベガノビッチらが激しく順位を争った。

    上位勢ではラファエル・ビジャゴメスが12周目にピットインし、続いてベガノビッチもタイヤ交換を実施。ダンも13周目にピットへ向かったが、カマラはステイアウトを選び、さらにソフトタイヤで周回を重ねた。

    終盤のタイヤ差で一気に首位奪回
    カマラがようやくピットに入ったのは22周目終了時だった。コース復帰時には9番手まで順位を落としたが、前方のライバルたちに対して約10周分新しいタイヤを持っていた。

    そこからカマラは強烈なペースで追い上げを開始。ビジャゴメスをかわして3番手に浮上すると、DRS圏内に入ったミニも攻略。さらに30周目のメインストレートでダンを抜き返し、再びレースリーダーに返り咲いた。

    一方、代替戦略を採ったツォロフも終盤にソフトタイヤで猛追。ハータ、ニコ・バローネ、ベガノビッチ、ミニを次々とかわし、最後はダンをターン3からターン4にかけて攻略して2位に浮上した。

    ラファエル・カマラ(スクーデリア・フェラーリ) フォーミュラ2

    ツォロフが選手権首位に浮上
    カマラはそのまま独走態勢を築き、F2での初勝利を達成した。2位にはツォロフ、3位にはダンが入り、ミニは4位でフィニッシュした。

    5位には13番グリッドから追い上げたローランス・ファン・ホーペンが入り、6位ベガノビッチ、7位ジョン・ベネット、8位ノエル・レオン、9位クッシュ・マイニ、10位ロマン・ビリンスキーがポイントを獲得した。

    カマラはレース後、次のように語った。

    「とても嬉しい。チームに本当に感謝している。昨日も今日もクルマはとても良かった。ようやく初優勝できて良かったけど、これからも集中して作業を続け、このペースを維持できるようにしていく」

    この結果、ドライバーズランキングではツォロフが86ポイントで首位に浮上。ミニが83ポイントで2位、初優勝のカマラが69ポイントで3位に上がった。ダンは64ポイントで4位、レオンが54ポイントでトップ5を締めくくっている。

    チームランキングでは、カンポス・レーシングが140ポイントで首位を維持。ロダン・モータースポーツが112ポイントで2位、MPモータースポーツが95ポイントで3位、インヴィクタ・レーシングが90ポイントで4位につけている。

  • ラファエル・カマラのF1昇格計画が進行 ハースF1のオコンに迫るシート喪失危機

    ラファエル・カマラのF1昇格計画が進行 ハースF1のオコンに迫るシート喪失危機

    ラファエル・カマラが2027年のF1ドライバー市場で大きな注目を集めている。フェラーリ育成プログラムに所属するブラジル人ドライバーは、F2参戦初年度から高いパフォーマンスを披露しており、マラネロではすでにF1昇格の準備が整ったとの見方が強まっている。

    その有力な昇格先として浮上しているのがハースF1だ。しかし、そのシナリオが現実となれば、現在シートを持つエステバン・オコンの立場はさらに厳しくなる。

    F2でも才能を証明したラファエル・カマラ
    ラファエル・カマラは2025年にFIA F3選手権を圧倒的な強さで制覇すると、今季はF2へステップアップした。

    フェラーリ育成プログラムに所属する21歳のブラジル人は、メルボルンとマイアミでの初参戦からいきなり表彰台を獲得。ルーキーイヤーながらドライバーズランキング7位につけており、その適応力の高さを示している。

    近年はアンドレア・キミ・アントネッリ、オリバー・ベアマン、ガブリエル・ボルトレトら若手がF1で即戦力として活躍しており、各チームが若手起用に積極的になりつつある。多くの関係者は、現在の下位カテゴリーで最も将来性の高いドライバーのひとりとしてカマラを評価している。

    フェラーリの昇格ルートはハースF1
    フェラーリ首脳陣はカマラがF1昇格に値する人材だと考えているものの、ワークスチームには空席がない。

    シャルル・ルクレールは新契約を締結したばかりで、ルイス・ハミルトンも現役続行の意向を示している。

    そのため、フェラーリ育成ドライバーにとって伝統的な登竜門であるハースF1が有力な選択肢となる。両チームは技術提携関係にあり、フェラーリはハースF1を通じて若手ドライバーを育成してきた。

    現在その役割を担っているのがオリバー・ベアマンだ。2025年から本格参戦したベアマンは着実に評価を高めており、将来的にフェラーリ昇格候補の筆頭とみられている。

    カマラも同様に、まずはハースF1で経験を積むルートが現実的と考えられている。

    オコンに迫る世代交代の波
    問題は、ハースF1のシートがすでに埋まっていることだ。

    ベアマンの将来性を考慮すると、カマラ昇格の対象になり得るのはエステバン・オコンのシートとなる。

    チーム代表の小松礼雄は昨オフ、2025年シーズンのオコンのパフォーマンスに対して一定の不満を示していた。豊富な経験を持つオコンが若いベアマンに後れを取る場面が少なくなかったためだ。

    今季もここまでオコンは不運に見舞われた面こそあるが、開幕から6戦で獲得ポイントはわずか3点に留まっている。結果だけを見れば、チームに残留を強くアピールできている状況とは言い難い。

    さらに財政面も無視できない要素だ。オコンはハースF1史上でも高額な給与を受け取るドライバーとされる一方、育成ドライバーのカマラははるかに低コストで起用できる。

    2027年ドライバー市場の注目株
    2027年に向けたドライバー市場の議論はまだ始まったばかりだが、ラファエル・カマラが中心人物の一人になる可能性は高い。

    フェラーリ育成のトッププロスペクトとして評価されるカマラにとって、最も現実的なF1昇格先はハースF1だ。そしてそのシナリオが実現する場合、最も大きな影響を受けるのはエステバン・オコンとなる。

    今後のシーズン後半戦は、カマラの成長だけでなく、オコンが自身のシートを守れるかどうかにも注目が集まりそうだ。

    Source: Auto Motor und Sport

  • ラファエル・カマラがフェラーリF1初走行 F2ルーキーに異例の抜擢

    ラファエル・カマラがフェラーリF1初走行 F2ルーキーに異例の抜擢

    ラファエル・カマラ(フェラーリ育成)が、ハンガロリンクで初めてF1マシンをドライブした。フェラーリF1はTPC(旧型車テスト)として2025年型SF-25を使用し、今季FIA F2に参戦するブラジル人ルーキーに初のF1体験を与えた。

    FIA F3王者からF2へ昇格したばかりのカマラだが、フェラーリはすでに本格的な育成段階へ進めている。FRECA、F3と連続タイトルを獲得し、F2でも開幕から安定して表彰台を重ねるなど、その昇格スピードは異例とも言える状況だ。

    フェラーリが早期F1テストを実施した理由
    カマラは2021年からフェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)に所属している。今回のF1初走行について、単なる“ご褒美テスト”ではなく、フェラーリ側が将来的な候補として本格評価を始めた側面も見えてくる。

    近年のフェラーリ育成は、F2で結果を出した段階で積極的にTPCを与える傾向が強まっている。実際、同席したディーノ・ベガノヴィッチもすでにアブダビでSF-25を経験済みだった。

    一方で、カマラはまだF2初年度。通常であればF1初走行は翌年以降になるケースも多いが、フェラーリはかなり早い段階でF1適応を確認し始めている。

    ラファエル・カマラ「フェラーリは多くを教えてくれた」
    「2021年にフェラーリへ加入して、アカデミーに入った。それ以来、彼らは本当に助けてくれた」

    「特に選手権の戦い方や準備の方法、シーズン全体への向き合い方だ。それだけじゃなく、毎週末のアプローチや、サーキット外での準備、メンタル面やフィジカル面についても学んだ」

    「責任感についても理解できるようになったと思う。若い頃は、その重要性になかなか気づけないこともある。でも彼らは本当にその部分を助けてくれた」

    「素晴らしいパートナーシップだ。ここ数年は僕のシングルシーターキャリアにおいて本当に良い時間だったし、一緒にやっている仕事で彼らを誇りに思わせたい。今季も良い1年になることを願っている」

    F2開幕直後の段階でF1テストへ進んだことは、フェラーリがカマラを“長期育成枠”ではなく、比較的早い段階でトップカテゴリーへ引き上げる可能性を視野に入れていることを示しているとも言える。

    ベガノヴィッチも再びSF-25をドライブ
    同じFDA所属のディーノ・ベガノヴィッチも今回のテストに参加した。ベガノヴィッチは2025年アブダビのポストシーズンテストですでにSF-25を経験しており、今回は再確認に近い走行となった。

    「ブダペストで再びスクーデリア・フェラーリのF1に乗れて本当に、本当に嬉しい」

    「素晴らしい2日間だった。再びマシンに戻れて最高だった。アブダビ以来しばらく時間が空いていたから、本当に楽しめた」

    「いつだって素晴らしい感覚だし、次の機会が待ちきれない」

  • フェラーリF1育成のF3王者ラファエル・カマラ 2026年はF2にステップアップ

    フェラーリF1育成のF3王者ラファエル・カマラ 2026年はF2にステップアップ

    2025年のFIA F3チャンピオン、ラファエル・カマラが2026年シーズンにインヴィクタ・レーシングからFIA F2にステップアップすることが発表された。フェラーリ・ドライバー・アカデミー所属のブラジル人ドライバーが、いよいよ次のカテゴリーに挑む。

    カマラは今季のF3で圧倒的な速さを見せ、ポール・トゥ・ウィンを含む4度のフィーチャーレース勝利を含む5回の表彰台を獲得。史上初めて1戦を残してチャンピオンを確定させた。

    2022年にカート界で数々のタイトルを獲得した後、F4 UAE選手権でシリーズ2位を記録。その年にイタリアおよびADAC F4選手権でも3位に入ると、翌年から参戦したフォーミュラ・リージョナル・ミドルイーストでも2年連続3位を獲得した。2024年にはフォーミュラ・リージョナル・ヨーロピアン選手権で初のシングルシータータイトルを手にしている。

    インヴィクタ・レーシングは、これまでにもガブリエル・ボルトレトやレオナルド・フォルナローリといった歴代F3王者を迎え入れ、F2での成長を支えてきた名門チームだ。カマラもその系譜を継ぐことになる。

    「インヴィクタ・レーシングでF2デビューを迎えられることを誇りに思う」とカマラは語った。「ここ数年でこのチームは若手ドライバーが成長する理想の場所として知られるようになり、結果でそれを証明してきた。ボルトレトやフォルナローリに続いてF3王者としてステップアップできるのは大きな名誉だ。今年のF3で素晴らしいシーズンを送ることができ、自分が次の挑戦に向けて準備ができていると感じている。早くチームとともに新しい戦いを始めたい」

    チーム代表のジェームス・ロビンソンも高く評価する。「ラファエルを2026年のチームに迎えられることを嬉しく思う。彼はこれまでのキャリアのあらゆる段階でスピード、安定感、成熟度を示し、卓越した結果を残してきた。3年連続でF3王者を受け入れることは、我々がトップレベルで若手の才能を育てるという姿勢の表れだ。来季の彼の活躍を楽しみにしている」

    ラファエル・カマラ(フェラーリ育成ドライバー)

    F2で問われる“安定感と対応力”
    F2ではF3よりも長いレース距離と戦略の幅、タイヤマネジメントが求められる。インヴィクタ・レーシングはここ数年、F3王者をF2でも表彰台争いに導いており、その育成環境には定評がある。カマラにとっては、これまでのスピードだけでなく、変化への柔軟さとレースマネジメント能力が問われる1年になりそうだ。

    フェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)では、シャルル・ルクレールやミック・シューマッハに続く若手の期待株としてカマラの評価は高い。F2初年度から上位争いに絡むことができれば、2027年以降のF1昇格に向けて大きな一歩となる。

  • フェラーリF1育成ラファエル・カマラ 2025年FIA F3タイトルを獲得

    フェラーリF1育成ラファエル・カマラ 2025年FIA F3タイトルを獲得

    フェラーリF1の育成ドライバーであるラファエル・カマラ(トライデント)が、FIA F3第9戦ハンガリーのフィーチャーレースでポール・トゥ・ウィンを達成。今季4勝目を挙げ、最終戦モンツァを前に2025年のドライバーズタイトルを獲得した。

    レースはローリングスタートで開始され、カマラはポールポジションから完璧な発進でリードをキープ。カンポス・レーシングのマリ・ボヤとARTグランプリのトゥッカ・タポネンがそれぞれ2番手と3番手に続いた。

    ■ レース序盤:波乱の中でも冷静なカマラ
    タイトルを争っていたMPモータースポーツのティム・トラムニッツは、16番手スタートから巻き返しを狙うも、序盤のターン7でスピン。タイトルの望みは早々に潰えた。

    一方、プレマのウゴ・ウゴチュクウは7番グリッドから好スタートを決め、2周目のターン2でVARのテオフィル・ナエルをオーバーテイクして5番手に浮上。

    3周目にはDRSが解禁され、ボヤがカマラを1秒以内で追走。ファステストラップを記録しながらターン2で仕掛けたが、濡れた路面でのトラクション不足により抜ききれず。

    4周目の終盤、ロディン・モータースポーツのロマン・ビリンスキとAIXレーシングのブラッド・ベナビデスがターン13で接触。ベナビデスがタイヤバリアに突っ込み、セーフティカーが導入された。

    ■ 中盤の再開と波乱
    7周目のリスタートでカマラは再び首位を守り、チームメイトのチャーリー・ヴルツはターン1でナエルをかわして6番手に浮上。

    さらに前方では、ウゴチュクウがハイテックTGRのジェラード・シェに対してターン5でオーバーテイクを仕掛けるが、シェが接触。両者はスピンし、再びセーフティカーが導入されることとなった。

    10周目終了時にレースは再開。カマラはまたしても完璧なリスタートで首位を維持した。

    ■ ツォロフの猛追と白熱の表彰台争い
    13番手スタートのニコラ・ツォロフ(ART)は怒涛の追い上げを見せ、リスタート後すぐに10番手へ浮上。ターン1でノア・ストロムステッドにスイッチバックを決めて9番手、さらにジェームズ・ウォートンも交わして8番手へ。

    だが13周目のターン13でワイドになり、チームメイトのローレンス・ファン・ホーペンに抜かれて10番手に後退。

    その後、ツォロフは再びペースを取り戻し、14周目にはジュスティとバドエルを立て続けに抜いて6番手に。20周目にはナエルとの差を1秒以内に縮め、ヴルツ&タポネンと三つ巴の表彰台争いに加わった。

    ■ 王者カマラ、誰にも譲らぬ勝利
    だが、先頭を走るカマラに脅威となる存在はおらず、そのまま独走でチェッカーフラッグ。完璧な週末でタイトルを確定させた。

    ボヤは2位を守ってフィニッシュし、ポイントランキングでもツォロフを逆転して2位に浮上。3位には粘りの走りを見せたタポネンが入った。

    4位ヴルツ、5位ナエル、6位ツォロフ、7位にプレマのブランド・バドエル、8位ファン・ホーペン、9位MPのアレッサンドロ・ジュスティ、10位にはカンポスのタサナポール・イントラプバサクが続いた。

    ラファエル・カマラ FIA フォーミュラ3フェラーリ育成ドライバーのラファエル・カマラ、堂々たる勝利でF3タイトルを獲得

    ■ 王者コメント:ラファエル・カマラ(トライデント)
    「今フィーチャーレースが終わって、同時にチャンピオンも決まりました。シーズンを通して非常に良い戦いができたと思っています。シーズン序盤から常に強さを示せていましたし、今は少し気を緩めてこの瞬間を楽しみたいです。

    チャンピオン争いをしているときは、なかなか立ち止まって楽しむ余裕が持てないですからね。みんなのサポートと応援に心から感謝しています。今はとにかく楽しみたいと思います。本当にありがとう!」

    ■ ドライバーズランキング(第9戦終了時点)
    ラファエル・カマラ(トライデント) — 156ポイント
    マリ・ボヤ(カンポス) — 108ポイント
    ニコラ・ツォロフ(ART) — 106ポイント
    ティム・トラムニッツ(MP) — 93ポイント
    マルティニウス・ステンショルネ(ハイテック) — 80ポイント

    ■ チームランキング
    トライデント — 282ポイント
    カンポス・レーシング — 263ポイント
    MPモータースポーツ — 166ポイント
    ARTグランプリ — 144ポイント
    VAR(ヴァン・アメルスフォールト) — 136ポイント