タグ: バーレングランプリ

  • 2026 F1 第2回バーレーンテスト3日目 午前結果・タイムシート

    2026 F1 第2回バーレーンテスト3日目 午前結果・タイムシート

    2026年F1プレシーズンテスト第2回バーレーン最終日は、開幕戦オーストラリアGPを前にした最後の走行機会となった。

    午前はシャルル・ルクレールが最速タイムを記録する一方、メルセデスはキミ・アントネッリのトラブルで赤旗を招き、アストンマーティンもバッテリー関連の問題で周回を制限されるなど、各陣営の明暗が分かれた。

    スタート練習やロングラン、そして話題を集めるフェラーリの新型リアウイングの検証など、本番を見据えた最終確認が進む中、勢力図の輪郭も徐々に浮かび上がりつつある。メルボルンまで残された時間はわずか2週間。各チームは限られたデータを武器に、開幕戦へと向かう。

    ■ ルクレールが午前最速 フェラーリ好感触
    シャルル・ルクレールが1分33秒689で午前セッションのトップに立ち、フェラーリが順調な仕上がりを示した。周回数ではエステバン・オコンが82周で上回ったものの、ルクレールも80周を走破しロングランも消化。ハミルトンが前日に披露した革新的なアクティブエアロ機構を含め、フェラーリは空力面でも注目を集めている。FIAはその合法性を確認済みで、実戦投入の可否が焦点となる。

    ■ メルセデスに赤旗 アントネッリPU交換へ
    キミ・アントネッリが走行中にストップし赤旗が提示。空気圧系トラブルとされ、メルセデスはパワーユニット交換を決断した。これによりアントネッリの午前走行は終了し、スタート練習の機会も失う形に。ジョージ・ラッセルは午後に走行予定で、ここまで堅実だったメルセデスにとっては痛い足止めとなった。

    ■ アストンマーティン苦戦 バッテリー問題で周回制限
    フェルナンド・アロンソ車に発生したバッテリー関連の問題を受け、アストンマーティンは走行を大幅制限。ランス・ストロールはインスタレーションラップのみにとどまり、ロングランは実施できず。ホンダは検証作業を継続しており、開幕前にどこまで立て直せるかが課題となる。総走行距離は全体でも最少水準にとどまっている。

    ■ スタート性能に差 フェラーリ、ハース、マクラーレン好発進
    プラクティススタートではオコンやオスカー・ピアストリが鋭い加速を披露。前日にはフェラーリとハースが好発進を見せており、マクラーレンも改善を印象づけた。新世代マシンにおけるクラッチ制御とトラクション性能が早くも差を生んでいる。

    ■ 新型ピレリと高温路面 タイヤ管理が鍵
    路面温度は一時46度に達し、ロングランではデグラデーションが顕著。今季はフロント25mm、リア30mm狭い新型タイヤが導入され、軽量化も図られている。各チームはC1〜C5まで自由選択可能で、データ収集の幅が広がった一方、セットアップ最適化は一層難度を増している。

    ■ フェラーリの“回転式”リアウイングが話題
    フェラーリが導入した独自のアクティブエアロ機構は、従来とは異なる開閉方式を採用。ドラッグ低減効果と作動タイムロスのバランスが焦点だ。ウィリアムズ代表ジェームス・ボウルズも想定外のアイデアだったと認め、各チームはデータ解析を急ぐ。今季の空力開発競争の象徴的存在となりつつある。

    ■ キャデラックとアストンが走行不足
    キャデラックはセルジオ・ペレスがインスタレーション中心で周回を伸ばせず、アストンマーティンと並び総走行距離は下位。信頼性面での不安が残る。開幕まで2週間、限られた時間での改善が求められる。

    ■ 若手対決に注目 ハジャーとリンドブラッド
    今季はキミ・アントネッリとアービッド・リンドブラッドという10代ドライバーがグリッドに並ぶ。リンドブラッドは唯一のルーキーとして評価を高めつつあり、リアム・ローソンとの比較が今後の焦点。レッドブル陣営はコンストラクターズ争いに貢献できる安定感を求めている。

    ■ 最終日 午後は本番想定へ
    テスト最終日とあって、各チームは空力測定用のレーキを減らし、レースセットアップへと比重を移している。昼休みでドライバー交代するチームも多く、午前が最後の走行となるドライバーも。次にマシンがコースへ戻るのはメルボルン開幕戦。本格的な勢力図はその時に明らかになる。

    バーレングランプリ 2026年のF1世界選手権

    2026年第2回F1バーレーンテスト 3日目午前 結果・タイムシート

    順位 No ドライバー チーム タイム GAP LAP
    1 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1分33秒689   80
    2 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 1分33秒916 0.227 49
    3 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン 1分34秒352 0.663 66
    4 31 エステバン・オコン ハース 1分34秒494 0.805 82
    5 6 アイザック・ハジャー レッドブル 1分34秒511 0.822 59
    6 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ 1分34秒846 1.157 57
    7 41 アービッド・リンドブラッド レーシングブルズ 1分35秒238 1.549 77
    8 55 カルロス・サインツJr. ウィリアムズ 1分35秒252 1.563 66
    9 27 ニコ・ヒュルケンベルグ アウディ 1分35秒019 2.330 64
    10 11 セルジオ・ペレス キャデラック 1分40秒842 7.153 61
    11 18 ランス・ストロール アストンマーティン     2
  • F1バーレーンテスト2日目 ハイライト動画:アストンマーティンにまたトラブル

    F1バーレーンテスト2日目 ハイライト動画:アストンマーティンにまたトラブル

    2026年F1バーレーンテスト第2週2日目は、メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリが1分32秒803を記録して最速。マクラーレンのオスカー・ピアストリが0.058秒差で続き、レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンも僅差で3番手につけるなど、上位勢がひしめく一日となった。

    午後セッションではフェルスタッペンが一時トップに立つ展開もあったが、最終的にはアントネッリが終盤のアタックで逆転。

    ハミルトンの周回重ねやロックアップの場面など、各チームが本格的なプログラムに入っている様子がうかがえた。

    フェルナンド・アロンソのストップによる赤旗や、日没に向けてのコンディション変化の中でのアタック合戦も見どころとなり、2026年型マシンの実力差が徐々に浮かび上がる一日となった。

    テストは残すところあと1日。各チームは開幕戦オーストラリアGPを前に、最終チェックとパフォーマンスの絞り込みを進めていくことになる。

    動画の公開は終了しました
  • 2026年F1バーレーンテスト初回総括 レッドブル躍進とアストンマーティン失速

    2026年F1バーレーンテスト初回総括 レッドブル躍進とアストンマーティン失速

    2026年F1プレシーズンテスト最初の3日間がバーレーンで終了した。限られた走行時間の中で確かな手応えを得たチームがある一方、信頼性問題や走行不足に苦しみ、次回テストでの巻き返しを誓う陣営もあった。

    F1公式のローレンス・バレットは、最初のプレシーズンテストにおける「勝者5」と「敗者2」を挙げている。

    勝者:レッドブルとそのパワートレイン
    バーレーンのパドックで、レッドブル・フォード製パワーユニットに感銘を受けなかった者を探すのは難しかった。

    バルセロナのシェイクダウン初走行から高い信頼性を示していたこのパワーユニットは、バーレーンではストレートでのエネルギー展開性能が際立ち、大きな優位性を見せた。

    もちろん、他メーカーがどのようなプログラムで走っていたかは分からない。しかし新型パワーユニットはレッドブルとレーシングブルズの2チームで合計670周を走破し、強烈な印象を残した。

    敗者:アストンマーティン
    アストンマーティンは、シェイクダウン終盤にバルセロナへマシンを持ち込むだけでも大きな努力を要した。バーレーンではスムーズなテストで準備を進めることを期待していた。

    しかし3日間を通じて信頼性に苦しみ、走行距離はわずか206周。全チーム中最少であり、バルセロナを欠席したウィリアムズの半分にとどまった。

    フェルナンド・アロンソは100周に届かなかった2人のドライバーのうちの1人であり、ランス・ストロールも108周と辛うじて大台を超えたに過ぎない。

    チームはすでに後手に回っていることを認めており、来月の2026年F1開幕戦オーストラリアGPに向けて多くの課題を抱えている。

    勝者:ウィリアムズ
    ウィリアムズは生産遅延の影響でバルセロナのシェイクダウンを欠席し、2026年F1シーズンの出足は厳しかった。

    しかしシルバーストンとバーレーンでのフィルミングデーを経てマシンを整え、初回テストでは一気に走行距離を稼いだ。

    カルロス・サインツJr.とアレクサンダー・アルボンは422周を走破。この数字に並んだのはマクラーレンのみであり、遅れを取り戻す形となった。

    今週はパフォーマンス追求よりも基礎固めが目的であり、真の実力はまだ不透明だが、信頼性を維持できれば次回テストで本格的な評価が下されることになる。

    敗者:アンドレア・キミ・アントネッリ
    アンドレア・キミ・アントネッリにとっては厳しい1週間となった。複数の信頼性トラブルにより、最初の2日間でわずか30周強しか走れなかった。

    最終日は61周を走破し、テスト最速タイムも記録したが、3日間合計94周は全ドライバー中最少である。

    「今週はフラストレーションの溜まる内容だったが、レースウイーク中ではなく今の段階で問題が出た方がいい」とアントネッリは語った。

    バーレングランプリ 2026年のF1世界選手権

    勝者:キャデラック
    2026年F1デビューを控えるキャデラックは、バーレーンで堅実かつ安定した走行を続けた。

    走行距離は1700km以上に達し、約5レース分に相当する。バランス調整、セットアップ最適化、エネルギーマネジメントの理解、レース手順の確認に重点を置いた。

    セルジオ・ペレスとバルテリ・ボッタスはそれぞれレースシミュレーションを実施。小さなトラブルはあったものの、迅速に対処し走行ロスを最小限に抑えた。

    依然として開幕戦では後方に位置する可能性が高いが、急速な進歩は将来への好材料と言える。

    勝者:メルセデス
    メルセデスはバルセロナで順調な走行を終えてバーレーン入りしたが、初日はサスペンション、続いてパワーユニットの問題に見舞われ、走行距離が制限された。

    それでも最終日に139周を記録し、失った時間をある程度取り戻した。トラックサイド責任者のアンドリュー・ショブリンは、寒冷だったバルセロナに比べ、バーレーンの高温条件でマシンを「理想的なウインドウ」に保つのに苦労したと認めている。

    それでも依然として上位争いに加わる位置にあり、来週の最終テストに向けたベースラインは確立できている。

    勝者:フェラーリ
    フェラーリはSpec-A仕様のマシンをバルセロナとバーレーンに投入し、2026年F1新世代マシンの理解を深めることに集中した。

    大規模アップグレードは最終テストに持ち込む予定であり、現段階ではデータ収集が最優先である。

    「これまでのところ運用面ではすべて順調だ。信頼性も良く、多くの周回を重ねられたことは準備において重要だ」とフレデリック・バスールは述べた。

    走行距離は420周で3番手。首位のウィリアムズとマクラーレンにわずかに届かなかったが、データ収集という目的は達成された。次はパフォーマンスの追求が焦点となる。

  • 2026年F1バーレーンテスト第1回の3日間から学んだ10のポイント

    2026年F1バーレーンテスト第1回の3日間から学んだ10のポイント

    勢力図に関する大きな手がかりから政治的な駆け引き、2026年レギュレーションの問題点、そして明らかに苦境に立たされているチームまで、サヒールのバーレーン・グランプリ開催地で行われたF1最初の公式テスト週間は、大きなストーリーという点で確かな成果をもたらした。

    ここでは10つの主要なポイントを挙げる。

    ■ チームは“本命”扱いを必死に避けている
    メルセデスはバルセロナをプレシーズンの王者として後にした。レッドブルはバーレーン水曜日にその座を引き継いだ。木曜日はフェラーリが注目を集めた。そして金曜日には再びメルセデスだった。

    その間ずっと、トップチームは皆、スポットライトを他者に向けようとし続けた。なぜなら、最速とラベルを貼られることを誰も望んでいないからだ。

    フェラーリは、メルセデスが意図的にペースを隠していると考えている。その暗黙の意味は、エンジン面での優位性と見なされているものを過小評価させ、圧縮比に関するレイトなルール変更の可能性を減らすためだということだ。マックス・フェルスタッペンはより明確で、メルボルンではメルセデスがストレートで突然かなり速くなるだろうとほのめかした。

    一方でメルセデスとそのカスタマーチームは、レッドブルについて今週ずっと熱弁を振るってきた。準備の良さ、そして新しい自社製エンジンのパフォーマンスを称賛している。

    レッドブルはそれを断固として否定している。同様にメルセデスにはまだ隠し玉があると信じており、自分たちは4番手に過ぎないと考えている。

    しかしメルセデスのカスタマーチームであるマクラーレンも、その4番手を自分たちのものだと主張したがっているようだ。現在のレギュレーションは、エネルギー需要が極めて大きく、マシンとエンジンを完全に一体設計でき、重要なエンジン情報に最も早くアクセスできるワークスチームに有利だと主張している。

    ■ ラップタイムが示すもの
    タイミングシステムの継続的なクラッシュと、レッドブルが最終日にレースシミュレーションを実施しなかったことにより、レースシミュレーションの全体像は不完全だ。だが少なくとも「像」はある。

    金曜午後、マクラーレンのオスカー・ピアストリ、フェラーリのルイス・ハミルトン、メルセデスのキミ・アントネッリがレースシミュレーションを行った。アントネッリは他の2人より約30分遅れて開始した。

    メルセデスとフェラーリの間に決定的な差があるとは言えない。少なくとも結論づけられるほどではない。両車がC3ソフトで走った第1スティントでは、ハミルトンが序盤に速かったが、アントネッリの方がペースをより維持した。C1ハードでの第2スティントでは、メルセデスが決定的なアドバンテージを持っているように見えた。ただし12周後のデータは欠落している。

    レースシミュレーション(より詳細な分析はこちら)

    第1スティント
    アントネッリ – ソフト、16周(平均1分40秒128)
    ハミルトン – ソフト、17周(平均1分40秒280)
    ピアストリ – ソフト、11周(平均1分40秒947)

    第2スティント
    アントネッリ – ハード、12周*(平均1分38秒547)
    ハミルトン – ハード、17周(平均1分38秒929)
    ピアストリ – ミディアム、20周(平均1分39秒604)

    第3スティント
    ハミルトン – ミディアム、6周*(平均1分37秒461)
    ピアストリ – ハード、18周*(平均1分38秒472)

    *アントネッリが第2スティント、ハミルトンとピアストリが第3スティント中にタイミングがカットオフ

    はっきりしているのは、マクラーレンが全スティントを通して一段劣っていたことだ。最大で0.5秒ほど遅れていた可能性がある。

    ■ レッドブルエンジンは“現実直視”
    バルセロナテスト以降、レッドブルは初のF1エンジン開発で賞賛を浴びてきたが、それは主に予想以上に早く信頼性を示したからだった。

    バーレーンでは、その驚きと敬意は低レベルの恐怖へと変わった。メルセデスは、レッドブルがストレートで1秒速いと主張している。比類なき充電能力があり、ラップ中により多くの電力を展開しているからだという。

    ギアボックスの改良も、ドライバーにとって非常に扱いやすい1速を実現するという点で、明らかに優れたパッケージを可能にしている。これは現代モータースポーツでは珍しいことだ。これにより、レッドブルは積極的なダウンシフトで最大限のバッテリー充電を行いながらも、マシンを過度に不安定にせずに済んでいる。

    ジョージ・ラッセルは、このテストを「我々にとって少し現実直視だ」と表現した。冬の間、自分たちが最も良い位置にいるという憶測があったが、ラッセル自身の言葉で言えば、レッドブルは今や「それを公園の外へ打ち出した」。

    ラッセルは、最終日にメルセデスがタイムシート最上位に立ったにもかかわらず、「彼らは間違いなく倒すべきチームだ」と断言している。同じサーキットでのテスト中の改善は比較的容易だが、レッドブルがテスト開始時点から見せたペースが目を引いたという。

    オーストラリアに向けて、ラッセルはすでにレッドブルが前にいると確信している。

    ■ スタートは“災害のレシピ”
    初期テストで浮上した、2026年F1のレーススタートが高回転特性を持つという話題は、本格的な安全問題へと発展した。

    良いスタートには、ターボをスプールさせるため約10秒間エンジンを高回転に保ちつつ、同時にバッテリーを過充電させないことが求められる。一貫性を見つけるのは非常に難しい。

    そしてピットレーン出口の練習スタートのような低ストレス環境でも繰り返しミスが起きているなら、実際のグランプリでの本番スタートではさらに悪化するだろう。

    ドライバー、そして今や複数のチーム代表が懸念しているのは、スタートが失敗した場合、その失敗は非常に深刻な形で起きるということだ。ドライバーがその場で立ち往生するリスクがある。

    さらに、冷えたタイヤでストレートモード、つまり最小ダウンフォース状態にあるマシンが混在することを考えれば、ピアストリがそれを「災害のレシピ」と表現したのも無理はない。

    スタート手順の変更を求める声は非常に大きくなっており、来週のF1コミッション会議でFIAはこの問題で圧力を受ける見通しだ。

    バーレングランプリ

    ■ ウィリアムズの回復にはペースの疑問符
    バルセロナテストに参加できなかったウィリアムズは、バーレーンで最多周回を達成するという主要目標を達成した。

    走行距離(km)
    1 ウィリアムズ 2245
    2 マクラーレン 2240
    3 フェラーリ 2213
    4 ハース 2072
    5 アウディ 1867
    6 レッドブル 1823
    7 レーシングブルズ 1769
    8 キャデラック 1704
    9 アルピーヌ 1683
    10 メルセデス 1461
    11 アストンマーティン 1098

    これに加え、テスト開始前に2日間のフィルミングデーを完了していたことから、ウィリアムズの信頼性は証明され、真剣な作業が可能となった。

    しかしマシンのパフォーマンスには大きな疑問がある。確かにミッドフィールドでは快適な位置に見えるが、その先頭ではない。5位を新たな基準とするチームにとって、すべてが順調とは言えない。

    マシンはハースやアルピーヌほどトラック上で快適に見えない。理想よりやや硬めに走らせている兆候があり、その結果グリップが損なわれている可能性がある。金曜午後のレースシミュレーションも前述のチームより明確に遅かった。

    しかしウィリアムズは走行不足だったため、次のバーレーンテストの鍵はデータ理解、セットアップ改善、そしてミッドフィールド先頭に立てるパフォーマンスの解放だ。

    ■ 最も苦境にあるチーム
    新しいマシンとエンジン規則により、今年のテストで“危機チーム”が出る可能性は高かった。

    アストンマーティンはそこまで言わないかもしれないが、最も苦境に立たされているチームだ。スペインでAMR26が登場した際は注目を集めたが、ここではネガティブな見出しばかりだ。

    テスト序盤の信頼性問題、週を通じてトラック上で不安定な挙動、そして明らかに数秒遅れという状況は、大きな期待を背負うパートナーシップにとって悪夢のスタートだ。

    エイドリアン・ニューウェイ率いるチーム、ローレンス・ストロールの資金力、ホンダのワークスエンジン、フェルナンド・アロンソというドライバー体制に期待される基準からは大きくかけ離れている。

    良いニュースは、進歩のためのもう一度のテストが残っていることだ。しかしマイク・クラック代表が言うように、今週の最大の教訓は「やるべきことが多い」ということだ。

    ■ “デフォルトで”最良のミッドフィールド
    グリッド最小規模のチームは、バーレーン初テスト後に多くの満足材料を持っている。部分的には他チームが目立って苦戦しているからだ。

    2025年終盤のトップ4は他より抜きん出ているように見えるが、ハースは少なくとも最初の週の内容とバルセロナでの堅実な走行距離から、次のグループの上位にいるようだ。

    オリバー・ベアマンはテスト8番手タイム、エステバン・オコンは9番手。だがより印象的なのは、総計約400周に迫る走行で、走行距離ランキング4位につけたことだ。

    チーム代表の小松礼雄は2026年のスタートに歓喜している。それも当然だ。バーレーンでは大きなトラブルがなく、バルセロナでも1度だけだった。

    目立たない? かもしれない。しかし今のところ他チームと比較して、ハースがいかに堅実に見えるかは特筆に値する。

    ■ キャデラックは最高のスタート
    キャデラックはバーレーンで1700km以上を走行。アルピーヌ、メルセデス、アストンマーティンを上回った。

    ヘッドラインタイムでは3.7秒差、全11チーム中10番手で、アストンマーティンの前に位置した。

    その結果、まだ本格的なパフォーマンスランを行っていないにもかかわらず、マシンの潜在力を引き出す段階に注目が移っている。これはチームが確固たる基盤を築いたことを意味する。

    バックマーカーとしての尊敬に値する位置。新規参戦チームにとっては、それは勝利同然だ。

    大きな問題はなく、見た目も内外ともに整っている。まだ膨大な作業が残っているが、バーレーンでのパフォーマンスは、チーム構築プロセスがいかに厳密に実行されたかを証明している。

    2026 F1 バーレーンテスト

    ■ 本当のアウディは驚異的ではないが悪くもない
    2026年マシンを非常に早い段階で走らせたアウディは、オーストラリアまでに最も変化する可能性が高かったが、今週これほど異なっていたことは驚きだった。

    空力面ではBスペックに近い。ボディワークは全面的に改訂され、縦型サイドポッドインレットはメルセデスのゼロポッドに似ている。キールフロアのスロットなど細部の追加もあり、フロントウイングも全く異なるアクティベーションシステムに変更された。

    本当のアウディが、設計と機能の両面で姿を現した。驚異的に良いわけではないが、そもそも期待されていなかった。より従順な挙動にし、エンジンをより良く調整する必要がある。新規参戦のレッドブル・パワートレインズほど進んではいないのは明らかだ。

    だが信頼性は向上し、ミッドフィールドで妥当な位置に見え、スペインで築き始めた基盤よりも強固な土台を得た。

    ■ 予選準備戦術は奇妙
    2026年マシンとタイヤでのデグラデーションがどうなるかをピレリが把握するにはまだ早い。誰も限界近くでは走っていないからだ。

    だがすでにいくつかの特性が見え始めている。そのひとつが予選への潜在的影響だ。

    タイヤを適正作動温度に保ちつつ、フルバッテリー状態も確保する必要があるが、これを単独1周で両立するのは非常に難しい。タイヤを維持するための速度を出せば、エネルギーを消費し過ぎてしまう。

    初期の兆候では、今年は予選アタック前にダブル準備ラップを好むチームが出てくる可能性が示されている。それにより必要な準備時間を確保できる。

    今年は2台増えたため、全員が追加ラップを行えば、予選で「トラフィックパラダイス」の瞬間が増える可能性がある。

  • キャデラックF1は好スタートも現実直視「課題の大きさは理解している」

    キャデラックF1は好スタートも現実直視「課題の大きさは理解している」

    バーレーンで行われた2026年F1プレシーズンテスト初日、キャデラックF1チームはバルテリ・ボッタスとセルジオ・ペレスの2台で合計100周を超える走行を完了し、参戦開始以降で最も充実した一日を過ごした。

    だが、チーム代表のグレアム・ロードンは、その成果に浮かれることなく、目前に控える膨大な作業量に目を向けている。

    「パドックの他の全チームと同様に、我々はそれぞれのプログラムに集中しているだけだ」とグレアム・ロードンは語った。

    「まだ何かを判断する段階ではない」

    バルセロナでの走行についても、ロードンはあくまでシステム確認が主目的だったと強調する。

    「バルセロナは基本的にシェイクダウンだった。特に我々のような新チームにとっては非常に有益だった。なぜならテストしているのはマシンだけではなく、ガレージのすべての要素――ジャッキから工具箱に至るまでだ。これまで一度も使われたことのないものばかりだからだ」

    「シェイクダウンの目的は、まず安定したプラットフォームを確立することだった。それが整えば、今週そして来週にかけて自分たちの立ち位置を見極めることができる。よりマシンの機能に焦点を当てながら、どこへ向かうのかを確認していく」

    キャデラック F1 バーレングランプリ

    スペインで見られたトラブルは減少傾向にあるように見えるが、チームは依然として“影の中”での地道な作業を続ける必要がある。初のF1シーズンに向け、マシンと組織の両面で準備を整えるには、まだ多くの課題が残されている。

    「我々はこの課題の難しさを現実的に理解している。過度に自信を持っているように見えていないことを心から願っている。実際にはそうではない。我々はこれから待ち受ける挑戦を非常に冷静に受け止めている」

    「とはいえ、将来に向けて大きな野心を持っていることに変わりはない。ただ未来はまだ先の話だ。だからこそ今は頭を下げ、仕事を続け、その結果がどこへ導くのかを見ていくつもりだ」

  • メルセデスF1 バーレーン初日で暗雲 サスペンション問題が直撃

    メルセデスF1 バーレーン初日で暗雲 サスペンション問題が直撃

    2026年F1プレシーズンテスト初日、メルセデスはバーレーン・インターナショナル・サーキットで予定していたプログラムを順調に進めることができなかった。バルセロナでのシェイクダウンでは安定した走行を見せていたが、W17はサクヒールでいきなり課題に直面した。

    ジョージ・ラッセルが午前に56周を走行し、午後はアンドレア・キミ・アントネッリがステアリングを握った。

    しかしサスペンションのトラブルによりアントネッリの走行は30周に制限され、チームは大きなロスを抱えることになった。ラッセルは6番手、アントネッリは11番手で初日を終えている。

    「ここバーレーンでの初日は厳しい一日になった」とジョージ・ラッセルは語った。

    「バルセロナでは3日間しっかり走れたが、ここ中東では良いスタートを切れなかった。今朝はマシン全体のバランスを探っていたが、スペインのときほど反応が良くなかった」

    「それは一部、路面温度が高いことも影響しているが、W17をより良い作動ウインドウに持ち込むためにやるべきことがあるのは明らかだ」

    午後にはさらに状況が悪化した。

    「残念ながら午後はサスペンションの問題で多くの周回を失った。キミは数時間ガレージに留まることになった」

    「特にレッドブルやマクラーレンは、バルセロナと同様に印象的だった。我々は差を縮める必要があるし、そのためにすでに懸命に取り組んでいる」

    アンドレア・キミ・アントネッリにとっても、内容の濃い一日となった。

    「バルセロナのシェイクダウン以来、再びステアリングを握れたのは良かった」とアントネッリは述べた。

    「しかし午後にサスペンションの問題が発生し、プログラムが中断してしまった。そのため走行距離が限られてしまった」

    「ほぼ2時間分のトラックタイムを失い、予定は遅れた。それでもガレージはできる限り迅速に修復してくれたし、最終的には30周を完了できた」

    「理想的なスタートではないが、明日またコースに戻るのを楽しみにしている。いくつかのライバルは非常に力強く見えたので、我々は追いかける立場だ。明日はよりスムーズな一日を過ごし、W17について学び続けたい」

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ バーレングランプリ

    現場エンジニアリング責任者のアンドリュー・ショブリンも、現実的な評価を下している。

    「今日は複雑な一日だった。バルセロナでほぼ完璧な走行ができたのと比較すればなおさらだが、改善すべき分野を明確にできたという点では意味があった」とショブリンは語った。

    「ジョージの午前セッションは中断があった。走行条件下でこれまで試したことのないガレージ内の変更作業があり、予想以上に時間がかかった」

    「マシンバランスも良くなかった。ブレーキロック、トラクション不足、全体的な一貫性の欠如につながった」

    「午後にキミが交代したが、各種変更の過程でサスペンションの問題が判明し、さらに詳細な調査が必要となった。それで数時間を失い、再びコースに戻ったときには最もハードなタイヤで2セットを使い、基礎データの取得とロングランの作業を行う時間しか残されていなかった」

    「我々はまだW17の挙動を学んでいる段階であり、適切なウインドウに戻すためにやるべきことがあるのは明らかだ。幸い今週はあと2日間あるし、試すべきアイデアも多い。明日には前進できることを期待している」

    メルセデスは翌日、午前をアンドレア・キミ・アントネッリ、午後をジョージ・ラッセルが担当する予定だ。

  • フェラーリF1 バーレーン初日は132周走破「まだ序列は語れない」

    フェラーリF1 バーレーン初日は132周走破「まだ序列は語れない」

    スクーデリア・フェラーリは2026年F1プレシーズンテスト初日をバーレーンで迎え、SF-26で合計132周を走破。大きな技術的トラブルもなく、データ収集を着実に進める一日となった。

    午前はルイス・ハミルトン、午後はシャルル・ルクレールがステアリングを握り、ともに生産的な走行を完遂したが、現時点での勢力図を語るには時期尚早だと口を揃えた。

    「マシンに戻って周回を重ねられたのは楽しかった。今日はコンディションがかなり厳しく、砂やほこりが多く、風も非常に強かった」とハミルトンは述べた。

    「我々の位置について判断するにはまだ早すぎる。この段階では全チームが異なるプログラムを実行している。だから最も重要なのは自分たちに集中し、学び続けることだ」

    それでも、フェラーリ内部の雰囲気は前向きだという。

    「非常に集中したチームだと感じている。今後数日間、段階を踏んで作業を続け、改善していく」

    スクーデリア・フェラーリ バーレングランプリ

    午後に走行し、この日3番手タイムを記録したルクレールも、初日は励みになる内容だったと語る一方で、結論を急ぐことは避けた。

    「僕にとって生産的な半日だった。大きな問題なくプログラムを完遂できたのは、この段階では常にポジティブだ」とルクレールは述べた。

    「ここはコンディションがまったく異なるので、バルセロナとはかなり感触が違った。ただ、それこそが必要なことだ。別のサーキットで経験を積み、さまざまな状況でマシンがどう振る舞うかを理解することが重要だ」

    「これまでのところ、データは概ねシミュレーションで予測していた内容と一致している。それは励みになる要素だ。今後はプログラムの継続に集中し、開幕戦に向けて可能な限り万全の状態を整えていく」

  • アルピーヌF1 バーレーン初日は技術的課題に直面 77周で手応えと課題

    アルピーヌF1 バーレーン初日は技術的課題に直面 77周で手応えと課題

    アルピーヌは2026年F1プレシーズンテスト初日をバーレーン・インターナショナル・サーキットで迎えたが、複数の技術的トラブルにより予定していた走行プログラムは制限された。

    フランコ・コラピントとピエール・ガスリーが午前・午後でマシンを分担。A526は合計77周、417kmを走破したものの、チームの当初目標には届かなかった。

    午前はフランコ・コラピントが担当し、28周を走行。ベストタイムは1分40秒330で18番手だった。しかしセッションは順調とは言えず、いくつかの技術的問題により走行時間が削られた。

    「僕の午前中はスムーズではなかったし、いくつかの問題で予定していたプログラムの大部分が短縮された」とフランコ・コラピントは語った。

    「新しいクルマでのテストではこういうことは起こるものだし、そこから学び、解決策を見つけることが重要だ」

    「午後はピエールが多くの周回を重ねることができ、多くのデータを得ることができた。金曜日に再び走るときには、より生産的な一日にできることを期待している。開発を続けながら、もう少しアタックできるのも楽しみだ」

    「もっと周回が必要だ。バルセロナでもここでも多くは走れていない。今後数日の優先事項は距離と周回を重ねることだ。メルボルンに向けてクルマを最適なウインドウに入れるためには、まだやるべきことがある」

    これらのトラブルにより、チームは午前中に複数回の長時間ピットストップを強いられ、各種修正作業を実施。完全新設計マシンの導入に伴う試練として受け止めている。

    アルピーヌF1チーム バーレングランプリ

    スティーブ・ニールセンは次のように説明した。

    「バーレーンでの初日テストではいくつかの課題に直面した。午前中はクルマに関する問題で複数回のピットストップを行い、修正を施す必要があった」

    「完全に新しいマシンではプロセスの一部だ。重要なのは迅速に解決し、再発防止策を講じることだ。テストでは避けられないことであり、ドライバーを含めチーム全体が前向きに対応したのは良い兆候だ」

    「午前中の問題をいくつか解決でき、午後はピエールとともにやや生産的なセッションを送ることができた。明日はピエールが終日走行し、周回と距離を重ねながら学習とパッケージ開発を続けていく」

  • マクラーレンF1、なぜロングランを封印? バーレーン初日の“本当の狙い”

    マクラーレンF1、なぜロングランを封印? バーレーン初日の“本当の狙い”

    マクラーレンF1は2026年F1プレシーズンテスト初日、ロングランよりもデータ収集を重視するプログラムを選択した。サクヒールのバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われた初日、チームは112周を走行し、マシン理解の深化に焦点を当てた。

    午前はオスカー・ピアストリ、午後はランド・ノリスが担当。走行距離の積み上げよりも、空力面を中心とした幅広いセットアップ検証を優先する一日となった。

    ピアストリは午前中に54周を走行し、1分35秒602で5番手。午後にステアリングを引き継いだノリスは58周を重ね、1分34秒669でこの日の最速タイムを記録した。

    通常の冬季テストで見られるような長い連続走行は控えめとし、マクラーレンは空力データの取得を中心としたメニューを実施。狙いはMCL40の作動ウインドウを幅広く探ることであり、即座のパフォーマンス追求ではなかった。

    高温かつ風の強いバーレーン特有のコンディションは、先月のバルセロナでのシェイクダウンとは大きく異なる環境だった。各走行は直線とコーナー双方での挙動把握、そしてパワーユニットの性能抽出に向けた貴重な検証機会となった。

    「マシンに戻れて良い午前だった」とピアストリは語った。

    「すべてが問題なく進み、マシンが何をしているのか、そして何を必要としているのかをよりよく理解できていると感じている。ここはバルセロナとはコンディションが大きく異なるので、違う環境で走れたのは良かった。データを分析し、そこから何を引き出せるのか、次に向けてどう改善できるのかを確認していく」

    ノリスも初日を前向きに総括した。

    「今日またマシンに乗れて良かった。多くのテスト項目を消化でき、分析すべき大量のデータと、マシンへの理解が深まった」

    「バーレーンは日差しが強く、暑さも風もあって、バルセロナとはまったく違う。その中でマシンの挙動がどれだけ変わるのかを見るのは興味深かった。ポジティブな一日で、多くを学べたし、明日また走るのが楽しみだ」

    マクラーレン バーレングランプリ

    デザインディレクターのロブ・マーシャルも、今回の方針を強調した。

    「MCL40での学習と開発フェーズを継続する中で、生産的な初日だった」

    「今週は学習を最優先に据え、意図的に熟慮されたプログラムを組んでいる。我々のパッケージ開発を加速させる作業を最適化するためだ」

    さらに空力作業の重要性にも言及している。

    「オスカーとランドの走行からも分かる通り、バルセロナとはまったく異なる条件下で数多くの空力テストを実施した。この初日は純粋な走行距離よりもデータ収集を優先した」

    「全員が同じ方向を向いて取り組んでいる。ドライバーが費やした時間は、プレシーズンテスト後半に向けた確かな土台になる」

    2日目はノリスが終日走行を担当し、最終日の金曜はピアストリがMCL40を走らせる予定だ。