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  • MotoGP | ホンダ 最終戦 バレンシアGP 予選レポート

    MotoGP | ホンダ 最終戦 バレンシアGP 予選レポート

    2日連続で不安定な天候となったバレンシアは、午後になって雨も上がり、MotoGPクラスの予選はドライコンディションで行われた。しかし、路面のところどころにウエットパッチが残る難しい状況で、マルク・マルケス(Repsol Honda Team)は転倒を喫し5番手、今大会がラストレースとなるダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は9番グリッドを獲得した。

    初日のフリー走行でトップタイムをマークしたマルケスは、2日目のフリー走行でもロングランを行い決勝に向けて準備を進めた。その結果、総合順位では2番手へとポジションを一つ落としたが、ダイレクトに予選Q2進出を果たした。

    ウエットコンディションの中で行われた午前中のFP3で、初日同様、決勝を想定したロングランでタイヤの変化を確認したマルケス。午後に行われたFP4では、ウエットからドライへと変化する難しいコンディションの中で連続周回を続けてトップタイムをマークと、決勝に向けて万全の状態を築いた。しかし、ドライコンディションへと路面が変化した予選Q2では、コースインして2周目の4コーナーで痛恨の転倒、ピットに戻り、2号車でアタックしたが、5番手にとどまった。

    この転倒でマルケスは左肩を痛めたために、予選では100%のアタックをしなかったが、決勝では地元ファンの声援を受けて今季10勝目に挑む。

    今大会がラストランとなるダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、初日5番手とまずまずのスタートを切った。そして2日目、3回目の走行では一つポジションを落としたが、総合6位で予選Q2進出を果たした。その後、不安定なコンディションとなったFP4では、路面コンディションを確認しながら19番手だったが、予選Q2ではトップから0.828秒差の9番手までポジションを上けた。決勝では、現役18年のライダー生活に終止符を打つ。今大会はペドロサのラストランを見届けようと、木曜日から大勢のファンがサーキットに駆けつけている。ライダー人生の締めくくりのレースでペドロサは、100%の走りをする意気込みだ。

    ウエットコンディションで苦戦した中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、ドライコンディションとなった予選Q1で4番手につけ、14番グリッドを獲得。ルーキー・オブ・ザ・イヤーに王手のフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は予選Q1で5番手につけ、15番グリッドを獲得した。中上、モルビデリともにQ2進出にあと一歩だった。決勝では中団グリッドから追い上げのレースに挑む。

    以下、トーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が17番手、ケガのために欠場のカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)の代役として出場のステファン・ブラドルは20番グリッドから決勝に挑む。

    マルク・マルケス(MotoGP 5番手)
    「今日の予選は少し運がありませんでした。最初のアタックを試みた周回で、最初の右コーナーで転倒してしまいました。すぐ肩に異常を感じました。幸い、自分のトラックに戻って少し動かしてみて、それほど悪くない状態だということが分かり、それから、よくなり始めました。医者が来てチェックをして、すべて元に戻ったので、マシンに戻る準備はできました。でもいつものようにプッシュはしませんでした。転倒しないように無理をしなかったからです。その走りで、ポールポジションとわずか0.1秒差というのは悪くありません。明日の決勝は、また違う一日となります。楽しみにしています」

    ダニ・ペドロサ(MotoGP 9番手)
    「ウエットからドライコンディションになったFP4では、マシンのセットアップに問題を抱え、予選までに調整ができず少し苦戦しました。ベストは尽くしましたが、これ以上のポジションは獲得できませんでした。もし雨が降れば、アスファルトの上の水の量がフィーリングに大きく影響するので、決勝は路面コンディションがカギを握ります。今朝はウエットでようやくいい感触を見つけることができましたが、時間が掛かりすぎでした。どのような天気になるか様子を見て、明日何ができるか考えたいと思います」

    中上貴晶(MotoGP 14番手)
    「ドライコンディションで走れたのはかなり短い時間でしたが、比較的素早く、対応することができました。しかし、コース上のところどころ、嫌なところにウエットパッチがあって難しい走りを要求されました。目の前でジャック(ミラー)が転んだこともあり、細心の注意を払って走りました。予選Q1は、マーベリック(ビニャーレス)、バレンティーノ(ロッシ)、(アンドレア)イアンノーネ、ホルヘ(ロレンソ)というワークス勢がいて厳しい戦いを覚悟しましたが、コンマ1秒差でQ2進出を逃しました。メンバーを考えれば、思ったより僅差で、それだけに、もう少しうまくまとめればという悔しさはあります。ウエットだったFP3は昨日よりは前進できましたが、まだ、いいレベルには達していません。どちらかと言えばドライの方がいい戦いができると思います。明日はシーズン最後のレースなので、27周、自分の力を出し切っていいレースにしたいです」

    フランコ・モルビデリ(MotoGP 15番手)
    「ウエットのFP3ではマシンの感触がよくなり、わずか0.1秒の差でQP2への進出を逃しました。パフォーマンスはよかったです。予選とFP4はかなり遅かったのですが理由はわかりません。調べる必要があります。リアグリップの感触があまりよくなかったので思ったようにプッシュできませんでした」

    トーマス・ルティ(MotoGP 17番手)
    「FP4ではドライのラインが見え始めたので、スリックタイヤで走れそうでした。ドライコンディションでのデータがなかったのでセットアップは妥協しなければなりませんでした。リアのトラクションがベストな状態ではなく、その問題がなければ予選はもっとうまくいったと思います。レース日はもっと雨が降る予報なので、落ち着いて、長いレースの心構えをして、完走することが重要になります。楽しみです」

    ステファン・ブラドル(MotoGP 20番手)
    「今日も厳しい日になりました。なぜなら路面コンディションと天候がとても不安定だったからです。ドライでの時間があまりありませんでした。FP4では水たまりがたくさんあったので、ドライのセッティングにマシンを合わせることができず、予選にいどまなければなりませんでした。予選では思っていたようなラップタイムは刻めませんでしたが、ウエットコンディションでは感触がかなりいいので、どのような天気になるか様子を見たいと思います。もしドライになったら、データを分析して、このサーキットにもう少し合うセッティングを見つけなければなりません」

  • MotoGP | スズキ 最終戦 バレンシアGP 予選レポート

    MotoGP | スズキ 最終戦 バレンシアGP 予選レポート

    スズキは、MotoGP バレンシアGP予選で、アレックス・リンスがMotoGPキャリアベストリザルトとなる2番手となり初のフロントロースタート。アンドレア・イアンノーネは7番手に入り3列目からのスタートとなる。

    バレンシアGP2日目の朝は雨が上がり、一時は青空が広がったものの、FP3がスタートして間も無くすると再び雨が落ち始めウエットコンディションに。しかしその後天候は徐々に回復し、午後の予選はドライセッションで行われた。

    FP3はトリッキーなコンディションの中、各ライダー達がトップ10入りを賭けてプッシュ。アンドレア・イアンノーネはセッション中盤に転倒を喫し、マシンを変えてコースインするも、タイムアップできずに13番手でセッションを終了し、トップ10入りを逃す。一方、アレックス・リンスはセッション終盤に8番手までポジションを上げるが、チェッカーフラッグが振られる直前に転倒。幸いライダーに怪我はなかった。

    Q1でトップ2入りして挽回を狙うイアンノーネはセッション序盤に好タイムをマーク。その後各ライダーがタイムアップを続けるも、イアンノーネのタイムは塗り変えられることなく、2番手に1秒以上の差をつけたままトップでセッションを終え、Q2行きを決める。

    イアンノーネは続くQ2でもQ1同様の力強いパフォーマンスを試みるも、トップから0.317秒差、7番手でセッションを終了。明日の決勝は3列目からのスタートとなるも、チームスズキエクスターでの最後となるレースに全身全霊で挑む。一方ストレートQ2行きを決めたリンスは、週末2度目となったFP4での転倒後、軽い脳震盪を訴える。しかし、今年最後の自国GPへの気合いを見せ、激しいタイムアタックを展開してセッションを2番手で終了。ポールポジションのビニャーレス(ヤマハ)からはわずか0.068秒差。自身のMotoGPキャリア予選ベストリザルトとなった。また、Q2進出を果たした6メーカーが全て0.3秒内に収まる激しい予選を終えた。

    アレックス・リンス
    「できればポールポジションを獲りたかったし、本当にあと少しだったから悔しいけど、今日の結果には満足しているよ。今日は2度転倒してしまい、2度目の転倒はかなり激しかったから、とにかく怪我なく決勝日を迎えることができたことを喜ばなくちゃね。今日は路面のコンディションが変わって難しかったけど、マシンをうまくマネージメントできたと思うんだ。明日は概ね雨の予報だけど、トップグループで走りきる自信はあるし、もちろん表彰台を目指すよ。有終の美を飾れるような最終戦にしたいね。」

    アンドレア・イアンノーネ
    「雨の量が中途半端だったから、路面はかなり難しいコンディションだったよ。おまけに転倒もしちゃったし、思い通りにはいかなかったね。Q1は良いフィーリングで走れてトップタイムを記録できたんだけど、Q2ではタイヤを変えたらフィーリングが変わってしまって、タイムを上げることができなかった。でも3列目スタートはそれほど悪くないと思っているよ。この週末は天候が安定しなかったせいでマシンのセッティングに手間取ってしまったけど、とにかく決勝ではトップグループで戦い抜けるように全力で頑張るのみさ。」

    ダビデ・ブリビオ チームマネージャー
    「非常に難しいコンディションの中、アレックスは予選を2番手で終え、MotoGPキャリアでのベストポジションを獲得しました。FP4で転倒を喫したにも関わらず、Q2では怯むことなくセッション序盤から全開でプッシュし、本当に素晴らしい仕事をしてくれたと思います。我々チームとしても、予選でのパフォーマンスを上げることを目標にしていたので、狙い通りの仕事ができました。アンドレアは天候にも翻弄され、FP3でトップ10入りを逃してしまいましたが、その後きっちりとQ1で挽回し、最終的に3列目グリッドに留まることができ、ふたりのライダーがそれぞれ力を最大限発揮してくれたと思っています。明日は雨予報ですが、チームとしてはともかく万全な準備をして決勝に臨むのみです。」

  • MotoGP | ヤマハ 最終戦 バレンシアGP 予選レポート

    MotoGP | ヤマハ 最終戦 バレンシアGP 予選レポート

    リカルド・トルモ・サーキットで行われているMotoGP バレンシアGPのウイーク2日目。Movistar Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスがポールポジションを獲得した。Q1からQ2に進出してポールポジションを獲得したのは史上ふたり目の快挙。チームメイトのバレンティーノ・ロッシはウエット、ドライともに好感触を得られないまま16番手に留まった。

    ビニャーレスはQ1序盤で2番手につけたあと、全体のペースが上がると3番手へ後退。すぐさま反応して1分32秒418へ更新し、後続に0.593秒もの差をつけて一気にトップに浮上した。1分間のピットストップを終えてコースに復帰したが、残り3分半は激しいトップ争いを展開し、この中で1分32秒の壁を破り1分31秒858を記録し2番手でQ2進出を決めた。

    Q2セッション開始までの10分間でセッティング変更を行ったビニャーレスは、やや後方からピットアウト。1ラップ目で4番手につけたがすぐに10番手まで後退してしまう。しかしこのあとQ1のタイムを更新して8番手に上がり、一旦ピットに戻って勝負への準備を整えた。そして2度目の走行では一気にトップに浮上し、その位置をしばらくキープしてからさらにタイムを1分31秒312へ更新。ここでチェッカーが振られたため誰ひとりチャレンジできず、0.068秒のリードを保って2017年のアラゴンGP以来となるポールポジションを獲得した。

    一方のロッシは午前中に行われたフリープラクティス第3セッションで転倒。気力を振り絞って午後からの予選セッションに出場するも、最初の走行ではなかなかペースが上がらなかった。素早いピット作業のあと2回目の走行に臨むと、1分32秒452を記録して4番手まで浮上。しかしこれ以上は更新できず、Q1を6番手で終えることとなった。この結果、決勝は16番グリッドからのスタートとなった。

    ザルコが4列目スタート。シャーリンは後方から挽回を目指す
    Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコがウイーク2日目も健闘。フリープラクティス第3セッションで5番手を獲得し、ヤマハ勢では唯一、直接Q2への進出を果たした。フリープラクティス第4セッションでも2番手を獲得する好調ぶりを見せ、Q2では一時トップに立ったが、第10コーナーで転倒して11番手に後退。明日の決勝はグリッド4列目からスタートすることとなった。

    ハフィス・シャーリンは、ウエットで行われたフリープラクティス第3セッションで前日までのタイムを2秒近くも更新する大健闘。さらに第4セッションでは終盤で8番手に浮上した。しかし、ほぼドライとなったQ1では11番手に留まったため総合21番手。グリッド7列目から挽回を狙う。

    Movistar Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス (予選トップ/1分31秒312)
    「ポールポジションは最高の成果。2列目までにつけることを目標にしていたので、ポールポジションを獲得できたことはとてもすばらしく、同時に驚いています。このような状態で最終戦に臨めるのはとてもうれしいこと。実際、それ以外に言いようがなく、今はとにかくハッピーな気分です。しかしながら、成功はひとつひとつ積み重ねていかなければなりません。今日が好調だったので明日を楽しみにしていますが、明日はまた別の一日なのです。雨が降るかもしれないし、降らないかもしれない。何が起こるかわからないので、すべての状況に対応できるよう準備しなければなりません。マシンについては、もしも雨ならば、やはりまだ調整が必要だと考えています。そのなかでもポールポジションからのスタートはとても有利になるでしょう。ベストを尽くしますが、プレッシャーはありません。シーズン最終戦にすべてをかけますが、最終ランキングに固執し過ぎることなくエンジョイしたいと思っています。その結果、トップに立つことができるかどうか、とても楽しみです」

    バレンティーノ・ロッシ (予選16番手/1分32秒452)
    「とても難しく、とてもタフな一日でした。昨日のウエットではフィーリングがよかったので、今日の午前中もそのまま好調を維持してトップ10に入れると考えていました。しかし序盤でプッシュして転倒してしまったのです。でもそれがなかったとしても、このフリープラクティスからQ2に進むだけの速さはなかったように思います。午後はコンディションが変化し、路面が乾いてきたのでセッティングを変更することになったわけですが、このときもフィーリングがつかめず十分にプッシュできませんでした。Q1でようやくタイムを更新しましたが、Q2進出には届かなかったため、後方から決勝をスタートすることになってしまったのです。非常に厳しい状況ですが、これからまた作業を続けて改善を目指します。明日は天候悪化が予想されるので、その点にも注意を払わなければなりません」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「チームにとっては明暗が分かれてしまいました。ビニャーレス選手は直接Q2に進むことはできませんでしたが、強い決意を持ってQ1に臨み、最終的にはなんとポールポジションを獲得したのです。ロッシ選手は、昨日までの好調ぶりとは逆にウエット、ドライともにフィーリングがよくありませんでした。フリープラクティス第3セッションの雨は予想していなかったのですが、それによって明日のためにデータを収集できたという意味では、逆に幸運だったかもしれません。天気は読みにくいものですが、予報によれば、あまりよくはなさそうです。晴れてくれればビニャーレス選手が強さを発揮するはずですが、雨ならば、まだ多くの課題が残っています。現時点でロッシ選手の状況はまったくその逆です。グリッド6列目からのスタートは非常に難しいものですが、彼は以前にもこのような苦境を何度も克服してきたのです」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ (予選11番手/1分32秒179)
    「フリープラクティス第3セッションのためにチームがよい仕事をしてくれました。おかげで5番手を獲得してQ2に進出することができました。路面の水の量もそれほど多くはなかったので、十分に自信を持って走ることができたのです。そして午後になるとドライに変わり、ますます走りをエンジョイできました。序盤は少し何かが足りない感じがありましたが、セッティングを調整したらフィーリングがよくなり、同時にタイヤも新品に換えて格段に走りやすくなっていました。ところがペースを上げていこうとしたところで転倒してしまったのです。右コーナーだったので、フロントタイヤが十分に暖まっていなかったのかもしれません。フロントローを目指していただけに非常に残念ですが、明日はグリッド11番手から挽回を目指します。ダニーロ・ペトルッチ選手、アレックス・リンス選手と戦うために、最初から最後まで全力を尽くします」

    ハフィス・シャーリン (予選21番手/1分32秒749)
    「フリープラクティス第4セッションは非常に順調。第3セッションもいいリズムで走ることができました。予選はコンディションが変わって難しくなったのですが、いつものようにハードワークを続けて対応。しかしコーナーがスムースにいかず、出口でのコントロールが難しくなって、コーナースピードを落としてしまうことになりました。明日は、もし晴れればウォームアップでもう一歩、前進を目指します。雨ならば、すでによい感触がつかめてきていると思うので、この方向性を維持していきます。2018シーズン最終戦で納得のいく走りができるよう、午前中のセッションでしっかり準備します」

  • MotoGP | 最終戦 バレンシアGP:ビニャーレスが今季2度目のPP奪取

    MotoGP | 最終戦 バレンシアGP:ビニャーレスが今季2度目のPP奪取

    MotoGP 最終戦 バレンシアGPの公式予選が11月17日(土)にサーキット・リカルド・トルモで行われ、マーベリック・ビニャーレス(モビスター・ヤマハ)がポールポジションを獲得した。

    気温18度、路面温度20度。路面の一部が濡れたドライコンディションの中、マーベリック・ビニャーレスは1分31秒312をマーク。第3戦アメリカズGP以来今季2度目、最高峰クラスで6度目、キャリア通算17度目となるポールポジションを奪取した。

    2番手には0.068秒差でアレックス・リンス(スズキ)が入り、最高峰クラスで初めてフロントローを獲得。3番手には0.080秒差でアンドレア・ドヴィツィオーゾが入り、今季7度目の1列目を獲得した。

    2列目には0.102秒差の4番手でダニロ・ペトルッチ(アルマ・プラマック)。マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)は、2ラップ目の4コーナーで今季22度目の転倒を喫した際に左肩を脱臼したが、再びコースに戻って0.130秒差の5番手。ポル・エスパルガロは、昨年10月の第16戦オーストラリアGP以来、KTMでの最高位タイとなる6番手に進出。

    以下、アンドレア・イアンノーネ(スズキ)、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)、ダニ・ペドロサ(レプソル・ホンダ)、ジャック・ミラー(アルマ・プラマック)、ヨハン・ザルコ(ヤマハ・テック3))、ミケーレ・ピロ(ドゥカティ)がトップ12入り。

    ホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)は、公式予選1で3番手でなり13番グリッド、中上貴晶(LCR・ホンダ)は公式予選1で4番手となり14番グリッド。バレンティーノ・ロッシは、公式予選1で6番手。明日の決勝レースを6列目から迎える。

    2018年 MotoGP 最終戦 バレンシアGP 予選結果

    順位 No. Rider Team Time
    1 25 マーベリック・ビニャーレス モビスター・ヤマハ MotoGP 1分31秒312
    2 42 アレックス・リンス チーム・スズキ・エクスター 1分31秒380
    3 4 アンドレア・ドヴィツィオーゾ ドゥカティ・チーム 1分31秒392
    4 9 ダニロ・ペトルッチ アルマ・プラマック・レーシング 1分31秒414
    5 93 マルク・マルケス レプソル・ホンダ・チーム 1分31秒442
    6 44 ポル・エスパルガロ レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシング 1分31秒577
    7 29 アンドレア・イアンノーネ チーム・スズキ・エクスター 1分31秒629
    8 41 アレイシ・エスパルガロ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ 1分31秒630
    9 26 ダニ・ペドロサ レプソル・ホンダ・チーム 1分32秒140
    10 43 ジャック・ミラー アルマ・プラマック・レーシング 1分32秒145
    11 5 ヨハン・ザルコ モンスター・ヤマハ・テック3 1分32秒179
    12 51 ミケーレ・ピロ ドゥカティ・チーム 1分32秒310
    13 99 ホルヘ・ロレンソ ドゥカティ・チーム 1分31秒900
    14 30 中上貴晶 LCR・ホンダ・イデミツ 1分31秒928
    15 21 フランコ・モルビデリ エストレージャ・ガルシア・0,0・マーク・VDS 1分32秒385
    16 46 バレンティーノ・ロッシ モビスター・ヤマハ MotoGP 1分32秒452
    17 12 トーマス・ルティ エストレージャ・ガルシア・0,0・マーク・VDS 1分32秒545
    18 17 カレル・アブラハム アンヘル・ニエト・チーム 1分32秒547
    19 19 アルバロ・バウティスタ アンヘル・ニエト・チーム 1分32秒568
    20 6 ステファン・ブランドル LCR・ホンダ・カストロール 1分32秒708
    21 55 ハフィス・シャーリン モンスター・ヤマハ・テック3 1分32秒749
    22 38 ブラッドリー・スミス レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシング 1分33秒011
    23 81 ジョルディ・トーレス レアーレ・アビンティア・レーシング 1分34秒427
    24 45 スコット・レディング アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ 1分35秒171
  • MotoGP | ホンダ 最終戦 バレンシアGP 初日レポート

    MotoGP | ホンダ 最終戦 バレンシアGP 初日レポート

    MotoGP 最終戦バレンシアGPのフリー走行は、断続的に強い雨が降る厳しいコンディションとなった。その中で3年連続5回目のタイトルを獲得、ホームグランプリに凱旋を果たしたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)がトップタイムで初日を終えた。

    FP1は、強い雨が降った影響でコース上の一部が冠水し、セッション開始直後に赤旗中断となった。

    その後、セッションは再開され、マルケスが積極的な走りを見せてトップタイムをマーク。FP2は、セッションを通じて雨量の多い難しいコンディションとなったが、フロントにミディアム、リアにソフトコンパウンドのタイヤを選択したマルケスは、ロングランを行い、決勝のシミュレーションを行った。

    バレンシアGPでは、最高峰クラスで14年に優勝しているが、それ以降は、チャンピオン決定戦の舞台になるなど、優勝がない。しかし、チャンピオンを決め、凱旋レースとなった今年は、シーズン10勝目と2回目の大会制覇に向けて、伸び伸びとした走りを見せている。

    ラストランとなるダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、FP1では18ラップをこなし5番手。FP2ではウエットコンディションのフィーリングを確認する程度の走行とし、5ラップを走行してこの日の走行を切り上げた。過去、バレンシアGPでは通算7勝(うち最高峰クラス4勝)を上げている。過去19年のバレンシアGPの歴史でもっとも優勝しているライダーだけに、地元ファンも、ラストランでの優勝、表彰台に期待を寄せている。

    ケガで欠場のカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)の代役として2戦連続で出場のステファン・ブラドルが16番手。FP1で転倒を喫したが、快調にラップを重ね、2戦連続ポイント獲得に向けてまずまずのスタートを切った。

    ルーキー・オブ・ザ・イヤーに王手のフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が18番手。中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が20番手。トーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が23番手と苦戦のスタートとなった。MotoGPルーキーの3選手は、ウエットコンディションでの経験が少ないため、この日はフィーリングを確認しながらの一日となったが、2日目のフリー走行、予選でのタイム短縮とポジションアップが期待される。

    マルク・マルケス(MotoGP 1番手)
    「正直、今日は難しい一日でした。ウエットコンディションで、かなりの雨量があっただけでなく、とても寒かったからです。路面に水がたくさんあるときは、ギャンブルのような走りになり、唯一できることは転倒しないようにすることでした。こうした状況では物事がさらに複雑になりますが、幸いこのサーキットは水はけがとてもよく、とてもグリップがいいので、最後まで走ることができました。マシンの感触はとてもよくて、限界を感じることができました。速く走ることもできました。これはとても重要なことです。明日の天気は少し回復しそうですが、日曜日にまた悪くなりそうなので、表彰台争いをするにはどのようなコンディションになってもいいように準備を整えておく必要があります」

    ダニ・ペドロサ(MotoGP 5番手)
    「今週末は、かなり雨が降りそうです。水が増えると路面コンディションが変わり、走るのが少し難しくなります。今日の午後がそうでした。そのため数周しか走りませんでした。また、FP1のように路面の水が少ないときはかなり速く走ることができます。いずれにしても、どのようなコンディションになるか様子を見なければなりません。これはタイヤの選択やレースのリズムにも影響してきます」

    ステファン・ブラドル(MotoGP 16番手)
    「今日は両方のセッションでかなりの雨が降り、トリッキーなコンディションでした。みんなレインタイヤの数を少し気にしていましたが、それは僕も同じです。そのためいつもよりあまり周回しませんでした。いいペースを見つけることができたのでよかったです。この状況に満足しています。午後は雨量が多く、続けて走る意味がないと感じたのでタイヤを少しセーブしましたが、フィーリングはとてもよかったです。しかし、リアから転倒してしまいました。今日はとても難しいコンディションでした。水が路面にあるときもあれば、5分後にはそれが大きく改善されているからです。明日どうなるか様子を見たいと思います。明日は少し天気が回復すると聞きました。FP3はおもしろくなると思います」

    フランコ・モルビデリ(MotoGP 18番手)
    「雨のため難しい日になりましたが、今シーズンはあまり雨の中走ることがなかったので、ウエットコンディションでのマシンの状態を理解するいい機会になりました。いい経験になりましたし、前進することができました。でも残念ながらFP2でもっと速いタイムを出す最高の瞬間を逃してしまいました。でも全体的にはいい日でした」

    中上貴晶(MotoGP 20番手)
    「2セッションともにコンディションがあまりよくなく、難しい一日でした。雨量が多いときはコースに川ができて、ストレートでもスピニングしている状態でした。雨の走行は得意ではないので、できるだけコースにとどまってウエット攻略につとめました。前戦マレーシアGPに比べれば、ウエットコンディションでは少し前進できたと思います。課題は、ブレーキングからの倒し込みで、その部分で大きくタイムロスしています。明日もウエットコンディションになれば、今日の課題克服に全力を傾けたいです」

    トーマス・ルティ(MotoGP 23番手)
    「路面にたくさんの水があってかなりエキサイティングな日になりました。FP1で赤旗が出たときはかなり危険な状態でした。FP1では限界を見つけることが一番の課題でした。もっと速く走ることができたと思うのですが、僕の準備ができていなくて、その限界は見つけることができませんでした。FP2では最初かなりの水がありましたが、その後雨量は少なくなりました。明日の予選に向けてレインタイヤを少し残すことが重要でした」

  • MotoGP | ヤマハ 最終戦 バレンシアGP 初日レポート

    MotoGP | ヤマハ 最終戦 バレンシアGP 初日レポート

    Movistar Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシは、ウエットコンディションのなかでフリープラクティスをスタート。午前中は好調な走りを見せたが、午後は思うようにペースが上がらず、それぞれ総合7番手と12番手でウイーク初日を終了した。

    ビニャーレスは順調に第1セッションをスタートしたが、ハイドロプレーニングの影響でペースダウン。そのあとさらにコンディションが悪化したためセッションは一時中断となり、雨が少なくなってから再開された。

    コースの状況を確かめながら徐々にペースを取り戻してゆくと暫定3番手へと浮上。最終ラップでは1分40秒772を記録し、トップから1.005秒差の7番手でセッションを終了した。

    午後からの第2セッションでも同様の展開となった。懸命にペースを上げようとするなかでセッションは中断。再開後には雨の影響でペースが上がらず、第1セッションのタイムを更新できないまま時間を費やすこととなってしまった。第2セッションのベストラップは1分42秒746。トップとの差は1.428秒に広がったが順位では7番手をキープし、総合でも7番手となった。

    一方のロッシは、フリープラクティス第1セッションの再スタート後、早々にウエットコンディションに適応。序盤でペースを上げ、その後はセッティング作業を行いながら、さらにリズムよく走行を続けた。ベストラップは1分41秒015で、トップから1.248秒差の12番手で終了した。

    第2セッションは雨がさらに激しくなったため、滑りやすい路面に注意しながら慎重にスタート。再開後の走行ではウエットでのスキルを見せつけ、ほとんどの時間帯で3番手をキープし、また一時はトップにも浮上した。最終的には1分42秒081のベストタイムでトップから0.763秒差の3番手を獲得。しかし総合順位では第1セッションの記録が採用されて12位にとどまった。

    Monster Yamaha Tech3のウイーク初日は雨
    最終戦のフリープラクティスは雨のなかでスタートした。ヨハン・ザルコはMonster Yamaha Tech3とともに挑む最後の戦いを順調にスタートしたが、午後になって雨が激しくなると、第2セッションではペースを上げることができず、ベストラップは1分41秒146で総合13番手となった。

    一方のハフィス・シャーリンにとっては、ウエットのコンディションで自信をつかむ絶好のチャンス。第2セッションでコンディションが悪化したにもかかわらず、第1セッションのタイムを更新するなど、経験を最大限に生かすことができた。明日のフリープラクティス第3セッションで、さらに一歩前進を目指す。

    Movistar Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス (フリー走行総合7番手/1分40秒772)
    「フィーリングは悪くなく、自分で思っていたよりも順調でしたが、午後はコース上の雨が多くなったため、午前中よりもタイムが伸びませんでした。課題はまだ残っていますが、今のところは満足しています。明日はもう一歩、前進を目指します。天気が気になるところですが、もしも今日と同様のコンディションなら、5番手に入れればよいと思っています。来週火曜日のバレンシアテストから新しいゼッケンナンバー、12をつけて走ることを発表しました。12を選んだ理由は、子供の頃に5~6年間、使っていて非常に成功したものだからです。25も長い間、使用してきましたが、12のほうがより自分らしいと感じているのです」

    バレンティーノ・ロッシ (フリー走行総合12番手/1分41秒015)
    「今日はフルウエットとなり、とても忙しい日になりました。日曜日も悪天候が予想されているので、今日のコンディションを利用して、タイヤのチョイスやマシンのバランスなどいろいろテストできたのはよかったと思います。午前中のほうが雨が少なかったのでタイムはよかったのですが、マシンのほうは完璧とは言えず、残念ながらフィーリングがあまりよくありませんでした。午後のセッションの前にモディファイを試み、これが功を奏して手応えをつかむことができました。でもラップタイムでは午前中を上回ることができずトップ10入りを逃してしまいましたが、フィーリングもペースも向上しているので不安はありません」

    マッシモ・メレガリ (チームディレクター)
    「バレンシアはいつも少し苦戦しますが、今日はウエットで、さらに課題が増えてしまいました。初日の結果は7番手と12番手となりましたが、これが実力を反映したものだとは考えていません。とくにロッシ選手は雨のなかで非常によいフィーリングをつかんでいたからです。前回のマレーシアでも似たような条件でしたが、このようなコンディションのもとでよい走りができているのですから、私たちはチームとして正しい方向へ進んでいると思っています。ベースセッティングにそれほど多くの変更を行わずに、ここまで仕上がってきたことは評価できるもの。このところは雨のなかで難しい戦いが続いていただけに、この状況を克服することがとても重要なのです。天気予報によれば日曜日も雨になるようですが、明日もまた降ってくれるなら私たちにとっては決して悪いことではありません。フリープラクティス第3セッションでふたりともQ2進出を決めることが目標です」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ (フリー走行総合13番手/1分41秒146)
    「第1セッションはとても順調で、作業も順調に進みマシンのフィーリングも上々でした。でも最終ラップで前のライダーをパスしなければならなくなってしまったため、ラップタイムを更新できずトップ10を逃しました。午後は雨がさらに強くなり、コース上の水の量も増加。最初の走行で転倒してしまったのですが、そのあとはペトルッチを除いて全員がスローペースで走っていることに気づきました。つまりリスクをおかさず、明日のためにタイヤをセーブしたほうがよかったのです。明日の午前中に雨が少なくなっていれば、すぐさまラップタイムを更新してトップ10に届くと思います」

    ハフィス・シャーリン (フリー走行総合24番手/1分43秒727)
    「第2セッションでフィーリングがよくなりました。YZR-M1でフルウエットを走るのは、セパンの15分間の予選に続いてわずか2回目ですから、第1セッションではなかなかフィーリングがつかめなかったのです。午後になると非常に順調で、セッティングも私自身も向上していました。コンディションのほうは午前中より少し難しくなりましたが、もしも同じような状態が続いていたとしたら、もっとタイムを更新することができたでしょう。いずれにしても、今はとても満足しています。MotoGPルーキーにとってこのようなウエットコンディションは簡単ではありませんが、チームとともにハードワークを続けてできるだけ多くを学びたいと思います。そして経験を重ね、データを分析して、コーナーのひとつひとつを改善していきます。明日が楽しみです」

  • MotoGP | ホンダ 最終戦 バレンシアGP プレビュー

    MotoGP | ホンダ 最終戦 バレンシアGP プレビュー

    2018年シーズンのMotoGP 最終戦となるバレンシアGPが、11月16日(金)~18日(日)の3日間、バレンシア・サーキットで開催される。バレンシアGPは1999年に第1回大会が開催され、2002年からは最終戦の舞台として定着。今年で20回目を迎える。シーズンで最も観客が集まる大会の一つで、今年も3日間で20万人を超える大観衆が集まることが予想される。

    バレンシア・サーキットは、一周が4.005kmのテクニカルコース。スペインGPが開催されるヘレス、マレーシアGPが開催されるセパン同様、ウインターテストの舞台としても定着している。そのため、ライダーの経験値が高く、チームの持つデータも豊富で、初日からレベルの高い走りが繰り広げられる。

    コースの特徴は、左回りで低中速コーナーが連続し、メインストレートを除いて、常にマシンがどちらかにバンクしている難易度の高いレイアウト。また、この時期のバレンシアは不安定な天候が多く、例年、チームの総合力が要求される。これまでも、ファンの脳裏に刻まれる名勝負が数多く繰り広げられてきた。

    史上初の全19戦で争われた2018年シーズン。第16戦日本GPでは、マルク・マルケス(Repsol Honda Team)が3年連続5回目のタイトルを獲得。前戦マレーシアGPでは、Hondaが3年連続24回目のコンストラクターズタイトルを獲得した。そして最終戦バレンシアGPは、2位のMovistar Yamaha MotoGPに39ポイント差をつけ、2年連続9回目のチームタイトルに王手をかけているRepsol Honda Teamによる2年連続三冠獲得への期待が膨らんでいる。

    2年連続5回目のタイトルを獲得し、ホームグランプリに凱旋することになるマルケスは、最終戦バレンシアGPでファンの期待にこたえるべく、シーズン8回目のポールポジションと10勝目に挑む。

    過去マルケスは、10年の大会で125ccクラスでチャンピオンを獲得。Moto2クラスでは、タイトルを獲得して迎えた12年の大会で、最後尾スタートから優勝するという伝説的なレースを披露して世界中を驚愕させました。MotoGPクラスにスイッチした13年は、タイトル争いが最終戦までもつれ込む中で3位表彰台に立ち、史上最年少でチャンピオンに。14年はシーズン最多優勝記録となる13勝目を挙げ、史上最年少で連覇を達成した。16年は日本GPでタイトルを決め、最終戦バレンシアGPに凱旋し2位。昨年はアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)とのタイトル争いが最終戦での決着となり、タイトル王手で迎えたレースで、3位表彰台に立って見事チャンピオンに輝き、地元ファンを喜ばせました。3年連続5回目のタイトル獲得は史上最年少記録であり、マルケスは今年もすばらしい記録を樹立している。

    バレンシアGPで数々のドラマを生んできたマルケス。すでにタイトルを獲得し、プレッシャーから解放されて挑む今年の大会は、14年以来の優勝に挑む。

    チームメートのダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、今大会が現役最後のレースとなる。今年は18戦を終えてここまで表彰台はないが、ラストランとなるバレンシアGPは、ファンの大声援の中で今季ベストリザルトを目指す。前戦マレーシアGPでは、今季4回目の5位でフィニッシュ。表彰台にはあと一歩届かなかったが、チームタイトルに大きく貢献した。

    これまでバレンシアGPでは、125ccクラスで1勝、250ccクラスで2勝、最高峰クラスでは、07年、09年、12年、そして昨年の大会では4度目の大会制覇を達成した。優勝は逃すも、13年は2位、14年は3位、15年も3位と表彰台に立ってきたペドロサ。シーズンを通じて最も得意とするサーキットの一つだけに、ラストランとなる今年は、優勝、表彰台を獲得して地元ファンの声援にこたえる意気込みだ。

    総合7位につけるカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、第17戦オーストラリアGPのフリー走行で右足首を骨折し、オーストラリアGPの決勝レース、第18戦マレーシアGPを欠場。今大会も欠場することになった。前戦マレーシアGPに代役出場したステファン・ブラドルが今大会も、カルの代役を務める。ブラドルは、前戦マレーシアGPを13位でフィニッシュ。今大会もポイント獲得とベストリザルトを目指す。

    総合14位につけるフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、後半戦に入って6戦連続でポイントを獲得と、調子を上げている。Moto2時代は同地で16年に3位、17年に2位と連続で表彰台を獲得。今大会はオーストラリアGPの8位をしのぐベストリザルトと、ルーキー・オブ・ザ・イヤー獲得を目指す。

    総合20位の中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、日本、オーストラリア、マレーシアと続く3連戦でポイントを獲得した。しかし、自身としては納得するにはほど遠いレースが続いている。最終戦バレンシアGPは、応援してくれるファンとチームの期待にこたえる意気込みで、予選、決勝ともにトップ10を目指す。

    Honda RC213V勢でシーズンを通して最も苦戦しているトーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、来季はMoto2クラスにスイッチすることが決まっている。今大会で、MotoGPクラスのチャレンジにとりあえずの終止符を打つルティ。MotoGPクラス最後のレースで、念願のポイント獲得に挑む。

    マルク・マルケス(MotoGP チャンピオン)
    「数日前に、地元で家族やファンクラブの人たちにタイトル獲得を祝ってもらうことができました。次はバレンシアGPですべてのファンとともにチャンピオン獲得を祝うのを楽しみにしています。今年は、タイトルの行方が最終戦決着となった昨年のようなプレッシャーはありません。でも、メンタルは全く同じ状態です。なぜならいいかたちでシーズンを終えることが目標だからです。Repsol Honda Teamはチームタイトルに王手をかけています。それを獲得するために、ベストを尽くします。そして三冠達成を目指します。これは僕たちやHondaにとって大事なことであり、達成できれば、完ぺきなシーズンの締めくくりになります。今の勢いを失いたくありません。いつものようにレースウイークに集中し、努力し、日曜日は優勝争いをしたいと思います」

    カル・クラッチロー(MotoGP 総合7位)
    「まず、フィリップアイランドでケガをしてから温かい言葉をかけてくれたすべての人たちに感謝しています。サーキットのメディカルスタッフ、LCR Honda CASTROL Team、HRC、そしてメルボルンの病院にいるときにお見舞いに来てくれたすべての人に感謝しています。特に妻のルーシーは飛行機で駆けつけてくれて、12日間も一緒にいてくれました。チームマネージャーのルーチョもマレーシアに行くまで、毎日僕と過ごしてくれました。メルボルンではすばらしい外科医に恵まれました。転倒した際、脛骨、腓骨、そして距骨などを骨折し、手術は3時間半に及びました。人工骨、2つのメタルプレート、そして8本のスクリューで固定されました。通常、このケガが治るには12か月かかります。バレンシアGPに戻ってこれると思っていましたが、今回はそうはいきませんでした。6週間、足首に全く体重を乗せられませんが、回復していますし、今は理学療法も受けています。今週はサイクリングを始めてみます。2019年2月のセパンへ向けて、準備をするのが楽しみです。LCR Honda TeamやHRCと、今年もすばらしいシーズンを過ごすことができました。2019-2020シーズンはもっとすばらしい思い出が作れることを楽しみにしています。バレンシアでは僕のチームはもちろん、MotoGPのグリッドに並ぶすべての選手の幸運を願っています。ファンの一人として、今週末、最高のモータースポーツチャンピオンシップを現地で観戦することを楽しみにしています」

    ダニ・ペドロサ(MotoGP 総合11位)
    「バレンシアが特別なレースになることは間違いありません。僕の最後のレースになるからです。そのため、いつもと気分は違います。また多くのファンや友人、そして家族が来て一緒に過ごすことになるので、忙しくなりそうです。しかし、マシンに乗ったら完全にライディングに集中します。バレンシアは最も好きなサーキットの一つであり、日曜日はできる限りいい結果を残したいと思います」

    フランコ・モルビデリ(MotoGP 総合14位)
    「バレンシアがとても楽しみです。なぜならルーキー・オブ・ザ・イヤーのタイトルを獲得するために、とても重要なレースになるからです。これは今シーズン、僕の一番大きい目標でした。今週末にそれを達成できれば、シーズンを通して、チームと一生懸命がんばってきた努力がすばらしいかたちで報われることになります。バレンシアはとても好きなサーキットです。僕やHondaと相性がいいと思うので、とても楽しみです」

    中上貴晶(MotoGP 総合20位)
    「今シーズンの最終ラウンドを迎えることが信じられません。今年はMotoGPクラスでの最初のシーズンでしたが、正直、もう少しいい結果を期待していました。でも多くを学ぶことができました。これは来年のチャンピオンシップに向けてとても重要なことです。Moto2時代の過去2年間は、ここでいいレースをすることができました。バレンシアのレイアウトは好きです。しかし、RC213Vでは全く違った感じになると思います。過去4戦の遠征シリーズは、全体的にあまり満足のいくものではありませんでしたが、バレンシアではいいレースができることを願っています」

    ステファン・ブラドル(MotoGP 総合24位)
    「バレンシアで再びLCRに戻ることができてうれしいです。セパンのときのようないいパフォーマンスをするチャンスが巡ってきたからです。今週末は、予報ではかなり変わりやすい天気になりそうなので、難しいレースになりそうです。でも、マレーシアでパフォーマンスを引き続き発揮できることを願っています。HRC、そしてLCRの一員として再びレースに出場できることを楽しみにしています。なにができるか様子を見たいですし、今週のチャレンジが楽しみです。このような機会を与えてくれたHRCとルーチョに感謝したいと思います。カルが早く回復すること、そして早く彼が自分のマシンに戻ってくることを願っています」

    トーマス・ルティ(MotoGP 総合28位)
    「残り1レースになりました。今週末も、いいレースにするために全力を尽くします。バレンシアはとてもテクニカルで好きなサーキットなので、とても楽しみです。来年はMoto2クラスに戻って新しいシーズンになります。とりあえず、MotoGPクラスで最後のレースになるので、今週末は力強いフィニッシュをしたいと思います」

  • MotoGP | ヤマハ 最終戦 バレンシアGP プレビュー

    MotoGP | ヤマハ 最終戦 バレンシアGP プレビュー

    アジア・オセアニアでの連戦を終え、今週末に行われるシーズン最終戦の第19戦バレンシアGPに向けMovistar Yamaha MotoGPはヨーロッパへ戻ってきた。

    バレンティーノ・ロッシは3連戦の後、シーズン最後のレースに向け束の間の休養をとった。今回もまたトップ争いを展開し、好成績でシーズンを終えたいところ。

    サーキットのなかでも難しいもののひとつと話すロッシだが、2003年と2004年は最高峰クラスで優勝、2002年、2009年、2014年は2位、2005年、2008年、2010年は3位と何度も表彰台を獲得している。

    一方のマーベリック・ビニャーレスにとってはホームGPであり、好成績で母国のファンを喜ばせようと意気込んでいる。ロッシ同様、しっかりと休息をとり、準備万端でウイークのスタートを待つ。目標はロッシとの間の2ポイント差を縮めてランキング3位に浮上することだ。ここリカルド・トルモ・サーキットでは2度、表彰台に上っており、2011年にはGP125で優勝、2013年にはMoto3で優勝してチャンピオンを獲得した。MotoGPでの最高の成績は2016年の5位となっている。

    全長4kmのリカルド・トルモは1999年に建設され、すぐにMotoGPカレンダーに加えられた。2002年からはシーズン最終戦の舞台として固定され、多くの観客が訪れる重要な場所となった。レイアウトは9つの左コーナーと5つの右コーナー、876mのロングストレートなどからなり、反時計回りが採用される。スタジアムのようなグランドスタンドは150,000もの観客を収容。ここからコースのすべてを見渡すことができ、独特の雰囲気を作り上げている。

    ザルコとシャーリン、2018シーズン最終戦へ
    マレーシアGPで表彰台を獲得したMonster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコが、2018シーズンのトップサテライトを目指して最終戦に挑む。第18戦終了時点で合計149ポイントを獲得しており、C・クラッチロー(148ポイント)、D・ペトルッチ(144ポイント)を抑えて栄冠に最も近い位置につけている。

    一方のハフィス・シャーリンは前回、ホームレースで10位と大健闘。2018のシーズン最終戦を前にライバルのF・モルビデリに10ポイント差をつけられているが、計算上では依然としてルーキー・オブ・ザ・イヤーに手が届くポジションにつけている。

    Monster Yamaha Tech3は今大会をもって、ヤマハとの20年間にわたるパートナーシップに終止符を打つことになる。フリープラクティス第1セッションは現地時間金曜日、9:55にスタートする。

    Movistar Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ
    「バレンシアに到着しました。ここは苦戦するサーキットの一つですが、ここ数戦で大きく進化してきたので、今年は面白い展開になるかもしれません。マレーシアではウイークを通じて好調で、決勝もいい戦いができました。最後は残念な結果になりましたが、評価できる部分がたくさんありました。バレンシアでもベストを尽くし、好成績でシーズンを締めくくりたいと思っています。この後はバレンシアとヘレスでテストを予定しています。忙しい日々になりそうです」

    マーベリック・ビニャーレス
    「ポジティブな気持ちでバレンシアに入りました。アジアとオセアニアでの3戦は体力的にもきついものでしたが、そのあと自宅に戻って少し休み、リラックスすることができました。ここ数か月のハードワークのおかげでマシンに競争力が戻ってきていますし、このサーキットは大好きで、僕のライディングにとてもあっています。昨年はあまりよいレースではありませんでしたが、100%の力を注いでプッシュし、最後にもう1勝してシーズンを終えたいと思っています。自信はあります。目標はランキング3位の獲得です。とても苦しんだシーズンですが、最終的に3位を獲得できれば一つの成功と言ってもいいでしょう」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「連戦によって時間が飛ぶように過ぎ、早くもシーズン最終戦を迎えることとなりました。バレンシアGPはいつも特別なもので、ヨーロッパのファンのもとに帰り、ここですばらしい戦いを披露してシーズンを締めくくるのです。ホームGPを迎えるビニャーレス選手はもちろん、私たちチームも多くのファンの皆さんに支えてもらっています。我々の両ライダーがランキング3位を争う状況となっているので、彼らが最高の形でシーズンを終えられ、ファンの皆さんの支えに応えるために全力を尽くします」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ
    「マレーシアで表彰台を獲得し、最高の気分でバレンシアへやって来ました。目標はトップサテライトですが… リンス選手とペトルッチ選手を抑えることができればランキング5位以内も可能なので、それが実現したら最高です。でもその前にまずは好天を期待します。そうすれば自信を持って走ることができるし、マシンもしっかり応えてくれるでしょう。3連戦ではチームと協力しながら大きな成果をあげてきました。この知識と経験を生かし、今回も好成績につなげられるようがんばり、最高の形でシーズンを終えたいと思います」

    ハフィス・シャーリン
    「バレンシアGPを楽しみにしています。今はとにかくレースに集中しています。ヤマハとともに戦う最後のレースでベストを尽くし、この最終戦でルーキー全員を抑え、好成績を獲得することが目標です。準備はできています。すべてが順調に進むことを期待します」

    エルベ・ポンシャラル (チーム・マネジャー)
    「もう最終戦ですが、とても信じられません。今年はとくに早く時間が過ぎてしまった気がしています。バレンシアGPはとても特別なレースで、誰もが大活躍と好成績をもってシーズンを終えたいと考えています。昨年はザルコ選手がレースのほとんどをリードし、マルケス選手やペドロサ選手とバトルを展開。最終的にすばらしい成績を獲得することができましたが、同時に、優勝を期待しながらチャンスを逃してしまったほろ苦い思いも残りました。それでも最終戦での2位獲得は、ルーキーイヤーの締めくくりとしては上出来だったと言えるでしょう。今年はこの最終戦がTech3とヤマハにとっての最後のレースになります。ヤマハとともに歩んだ20年間は大きな誇りであり、私たちはこのなかで成果をあげ、とても多くのものを得ることができました。変化は私たちの決断ではありますが、最終日には動揺し、感傷的になることは疑いようがありません。この場を借りてヤマハの多大なるサポートとフレンドシップに、献身と理解に感謝の意を伝えたいと思います。彼らがいなかったら今のTech3はありません。ヤマハとのパートナーシップのなかで互いに助け合いながら、このように安定した成功をおさめることができたと考えています。いつもなら早く次のサーキットへ行きたいと話すところですが、今回はTech3とYamahaがともに最後の4日間をエンジョイし、このすばらしいパートナーシップを最高の成績とともに締めくくりたいと思います」

  • 【MotoGP】 ホンダ:2016 モトGP 最終戦 バレンシアGP 決勝レポート

    【MotoGP】 ホンダ:2016 モトGP 最終戦 バレンシアGP 決勝レポート

    2016年のMotoGP シーズン最終戦となるバレンシアGPは、予選2番手から決勝に挑んだマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が2位でフィニッシュ。表彰台に立ってシーズンを締めくくった。

    マルク・マルケスは、スタート直後にクラッチに問題を抱えて7番手までポジションを落とした。しかし、その周回に5番手まで浮上。バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、マーベリック・ビニャーレス(スズキ)、アンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)とセカンドグループを形成した。

    その後、着実にポジションを上げて、20周目にはセカンドグループを抜け出す。しかしその時点で、トップを走るホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)に約5.4秒差。それから猛烈に追い上げ、30周のレースを終えたときには、その差を1.1秒まで縮めた。惜しくも逆転優勝はならなかったが、サーキットを埋め尽くした地元ファンを大いに喜ばせるレースとなった。

    この2位表彰台で、ホンダは2年ぶり22回目のコンストラクターズタイトルを獲得。50cc、125ccとMoto3クラス、250ccクラス、350ccクラスを含めて通算65回目のタイトル獲得を果たした。

    今年はマルケスが5勝を含む12度の表彰台に立ち、2年ぶり3回目のライダーズタイトルを獲得。RC213Vに乗るHonda勢は、9勝を含む、コンストラクターズランキングに有効な15度の表彰台を獲得し、タイトルを獲得した。

    予選15番手から決勝に挑んだジャック・ミラー(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が15位でフィニッシュ。今季は1回の優勝を含む7回のポイントを獲得し、総合18位となった。ティト・ラバト(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は17位でフィニッシュ。最終戦でポイントの獲得は果たせませんでしたが、今季は9大会でポイントを獲得し、総合21位でシーズンを終えた。

    ケガから3戦ぶりに復帰のダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、予選8番手から7番手を走行していた7周目に転倒リタイア。1勝を含む3度の表彰台に立ち、総合6位でシーズンを終えた。カル・クラッチロー(LCR Honda)は予選11番手から9番手を走行していた17周目に転倒リタイア。今季は2勝を含む4度の表彰台に立ち、総合7位でシーズンを終えた。

    マルク・マルケス(MotoGP 2位)
    「今日は表彰台に立つことが目標だったので、とてもハッピーです。表彰台に立ってシーズンを終えられてうれしいです。レースでは、序盤にクラッチに問題を抱え、7番手までポジションを落とし、その後、(バレンティーノ)ロッシと(アンドレア)イアンノーネの後ろで多くの時間をロスしてしまいました。昨日バレンティーノが言っていたように、バレンシアはパッシングポイントがありません。ブレーキングで追いついても、加速でわずかに遅れました。ブレーキングは限界ギリギリ、タイヤにも負担が大きかったので、彼らをパスするチャンスを待ちました。その間にだんだんフィーリングがよくなり、2番手に浮上してからもペースがよかったです。レースがもう少し長かったら、ロレンソを捕らえられたと思います。それにしても今日のロレンソはすばらしいレースをしました。彼におめでとうと言いたいです。今年は難しいシーズンでしたが、第15戦日本GPでタイトルを獲得して、今大会でコンストラクターズタイトルも獲得しました。とてもすばらしいことです。これから始まるテストでは、来年に向けて、マシンを進化させることに集中したいです」

    ジャック・ミラー(MotoGP 15位)
    「15位は望んでいたリザルトではありません。序盤、フルタンクのときにプッシュできず、思うように走れませんでした。そのため前を走る選手たちから遅れ、レース中盤になってペースを少し回復したときには、ときすでに遅しという感じでした。終盤は、ホイールスピンに苦しみ、1コーナーのシフトダウンにも苦しみました。しかし、ポイントを獲得できました。火曜日に、来年に向けてニューパーツのテストをするのが楽しみです」

    ティト・ラバト(MotoGP 17位)
    「今日は転倒せず、完走することが最優先事項でした。今年は本当にいろんなことを学べたし、とてもポジティブなシーズンでした。序盤はとてもペースがよかったのですが、タイヤが消耗してきてからはフィーリングがよくありませんでした。(ミカ)カリオ(KTM)、(ロリス)バズ(ドゥカティ)、終盤は(ユージン)ラバティ(ドゥカティ)といいバトルができました。ラバティとのバトルは、何度か接触する激しいものでしたが、ポジションをキープしました。このバトルで、マシンの改善ポイントについて理解できました。火曜日からスタートする来年に向けてのテストを楽しみにしています」

    ダニ・ペドロサ(MotoGP リタイア)
    「転倒してしまい、とても残念です。今日は予選8番手から序盤は気持ちよく走れました。しかし、2〜3ラップしたあと、2コーナーでリアがアウトに流れ、同時にフロントの接地感がなくなり、転んでしまいました。限界までペースを上げる前だったので、なにが悪かったのかは分かりません。チェッカーを受けられず、本当に残念でした。今年は難しい一年でした。来年はいい年にしたいと思うし、ベストを尽くします」

    カル・クラッチロー(MotoGP リタイア)
    「今大会は6位でフィニッシュできるペースがあったので、本当に残念です。今日は新しいフロントのハードタイヤを試したのですが、ほかのライダーたちと同じようなペースで走ることができませんでした。次第にリズムがよくなり快適でしたが、(アンドレア)ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)をパスしたときにブレーキングをミスして転んでしまいました。とても残念です。今年は2勝して4度の表彰台に立ちました。今シーズンを誇りに感じます」

  • 【MotoGP】 ヤマハ:2016 モトGP 最終戦 バレンシアGP 決勝レポート

    【MotoGP】 ヤマハ:2016 モトGP 最終戦 バレンシアGP 決勝レポート

    Movistar Yamaha MotoGPは、好天に恵まれたバレンシア・リカルド・トルモ・サーキットにおいて素晴らしい走りを披露し、2016シーズンを締めくくった。ホルヘ・ロレンソは絶好のスタートからトップに立ち、そのままアドバンテージを広げて優勝。

    チームメイトのバレンティーノ・ロッシも激しいバトルの末に4位でチェッカーを受け、ヤマハに通算7回目のFIM MotoGPのチーム・タイトルをもたらした。

    昨日の予選で完璧な走りを見せたロレンソは、そのペースに自信を持って決勝を迎えた。好ダッシュからホールショットを奪って真っ先に第1コーナーに進入し、そこからアドバンテージを0.6秒まで拡大。オープニングラップでは唯一1分36秒台に入れ、そのあとは1分31秒台でコンスタントに周回を重ねた。

    ロッシがアンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)、マルク・マルケス(ホンダ)と2位争いを展開する間に、ロレンソは順調にアドバンテージを広げて単独走行。ほとんどの時間帯で4秒以上のマージンを維持していたが、終盤になってペースを緩め、1.185秒差でチェッカーを受けた。これによってロレンソはライダー・ランキング3位を獲得し、ヤマハでのキャリアを終了した。

    一方のロッシもフロントローから好スタート。第1コーナーでサイドバイサイドの競り合いを見せたあと、3番手に付けるM・ビニャーレス(スズキ)の後方に落ち着いた。タイヤが暖まるのを待ってから4ラップ目にプッシュを開始。上位陣を逃がすまいと第14コーナーでパスしたが、その間にもマルケスがぴったりとついていた。

    ロッシは次に2番手を行くイアンノーネに照準を合わせ、素早くそのテールに迫る。そのあとは激しいバトルが24ラップ以上にわたって続き、何度も順位を入れ替えて最終戦に詰めかけたファンを楽しませた。

    残り12ラップ、マルケスがバトルに加わりさらに激化。第2コーナーで先行を許すと、ポジションを確保しながら虎視眈々とチャンスを窺っていた。残り5ラップあたりからマルケスがペースを上げて逃げ始め、3位獲得を目指してイアンノーネに迫って行ったが、バトルで貴重な時間を費やすことに。チャンスを待ち続けたロッシは残り2ラップで最後のアタックをしかけたが、抑え切れず4位でチェッカー。貴重なポイントを獲得して最終戦を締めくくった。

    シリーズポイントではロッシが合計249ポイントでランキング2位。ロレンソは合計233ポイントでランキング3位。ふたりの活躍によってモビスター・ヤマハ・モトGPは合計482ポイントとなり、2位に28ポイント差をつけてチーム・タイトルを獲得した。

    Monster Yamaha Tech 3のポル・エスパルガロは、YZR-M1での最後のレースで6位を獲得し、トップ・サテライトの栄冠を手に入れた。グリッド2列目からスタートを切り、前方のファクトリー勢が激しく入れ替わる間に順調に走行。2ラップ目からはリズムをつかんでペースを上げてゆき、レースの四分の一ほどが終了した時点で7位まで浮上。そしてさらにパワーを注ぎ込んでコンスタントにペースをキープしながら、後方から追い上げてきたファクトリーマシンに乗るアレイシ・エスパルガロ(スズキ)を抑え込んだ。残り2ラップとなってエスパルガロはアンドレア・ドビツィオーゾ(ドゥカティ)をとらえて6位。激しいバトルを0.039秒差で競り勝ち、Tech 3での最終戦を印象的なレースで締めくくった。

    一方、エスパルガロのチームメイトのブラッドリー・スミスは、9位を獲得してTech 3との6年間のパートナーシップに終止符。グリッド4列目の先頭からスタートしたスミス。素早くペースをつかんで順調に走行し、オープニングラップを11番手で終了した。そしてタイトなコーナーが続くコースと格闘しながら、懸命にプッシュを続けて着実にアドバンテージを拡大。レース中盤には9番手に上がり、ここからは安定したペースをキープしてそのままチェッカーを受けた。2016シーズンは膝の怪我もあり厳しい戦いを強いられてきたが、それらを克服し、最終戦を好成績で終了。その強い意志と決意が、深刻な怪我からわずか7週間での復帰を可能にし、その後は完璧な状態でないなかでも着実にポイント獲得に結びつけてきた。そのことによってMonster Yamaha Tech 3は、チーム・ランキングにおいてトップ・サテライトの栄冠を5年連続で獲得することとなった。

    チームはポルとブラッドリーの長年にわたる努力と貢献、そして情熱とハードワークに感謝の意を表する。ふたりの未来を祝福し、成功を祈る。

    Movistar Yamaha MotoGP
    ホルヘ・ロレンソ(優勝)
    「最初の数ラップ、ポールポジション、ファステスト・ラップ、そして優勝。本当に素晴らしい最終戦になった。20歳のときに初めてモトGPに参戦し、最初のレースでポールポジションを獲得。あれから約10年が過ぎて、ポールポジションと勝利で最終戦を締めくくることができたんだ。これまで僕を支え続け、常に、競争力が高く勝てるマシンを用意してくれたヤマハに、最高の恩返しができたと思っている。たくさんの経験をなつかしく思い出しながら、今日はチームとみんなと最後の夜をエンジョイするよ。決勝では45分間ずっと集中し続けてマシンをしっかりコントロール。だからゴールラインを通過したときには、まだ感傷的な気持ちにもなれないし、あまりいろいろ考えたりもしなかった。それよりも緊張から自分を取り戻すことのほうが先だったんだ。それから2〜3分経ってようやく、これまでのキャリアのなかの良かったことや悪かったことがよみがえってきて、チームのみんなに対する気持ちが高まってきた。今晩はもちろん、最も盛大な、最もクレイジーなパーティーを開くよ! だって今日はおめでたい日なのだから。今までのすべての経験を、とくにヤマハとの最後の時間を楽しまなくてはいけないんだ」

    バレンティーノ・ロッシ(4位)
    「最初から最後までプッシュし続けた。前半は2位をキープしていて決して悪くはなかったんだけれど、差を広げるほどの速さがなかったために後半で苦しくなってしまった。マルケスがとても強かったので2位に上がり、僕はイアンノーネとバトル。残念ながら彼のほうが速く、抑え切ることができなかった。だから4位が今日の僕の力ということ。でもとてもいいレースだったと思っているよ。2016シーズンを振り返ってみれば、何度も表彰台に上り、何度もフロントローに並び、最後にランキング2位を獲得することができた。いつだって競争力はとても高いのだから、来年はもっと多く優勝できるように頑張らないと。残念だったのは、何度かミスをおかしてしまったことと、ムジェロでのアンラッキー。これらによってタイトル争いからは離されてしまったけれど、でもとてもいいシーズンだったよ」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「2016シーズンを素晴らしい結果で締めくくることができた。ホルヘの完全優勝とバレンティーノの見ごたえあるバトルは、間違いなく最高の成果であり、それによってMovistar Yamaha MotoGPがチーム・タイトルを獲得することになった。ホルヘはウイークを通じて好調を維持し、考え得るなかの最高の形でヤマハでのキャリアを終了。バレンティーノはウイーク序盤で苦労したものの、決勝に向けて解決策を見つけ、イアンノーネとのバトルは大勢の観客を喜ばせた。僅差で表彰台を逃したのは残念だったが、タイヤの消耗が激しかったのであきらめざるを得なかったのだ。しかし彼の4位のポイントによって、我々はチーム・タイトルを獲得。最終戦の目標を達成することができたので満足している。2016シーズンの終了とともにホルヘとのパートナーシップも終わりを迎える。それだけに、今日の優勝とチーム・タイトル獲得は記憶に残るものになるだろう。今日と明日はこのことを祝って盛大なパーティーだ。そして火曜日からは早くも2017シーズンがスタートする」

    Monster Yamaha Tech 3
    ポル・エスパルガロ(6位)
    「ブラック&グリーンのヤマハで走る最後のレース。Monster Yamaha Tech 3とともに過ごした時間を好成績で祝うことができて、うれしく思う。今日のことは僕の、そしてチームの士気を、これからの冬の間も高く維持してくれることになるだろう。良い形で、パートナーシップを終えることができた。シーズンが始まったときと同じように、最終戦でもトップ・サテライトを獲得。シーズンの間には苦しいこともたくさんあって、結局、ランキングではトップをキープすることができなかったが、常にベストを尽くしてきた。長年にわたって全力で支えてくれたMonster Yamaha Tech 3チームには感謝の気持ちでいっぱい。しかも彼らは、モトGPマシンの乗り方まで教えてくれたんだ。そうして良いときも辛いときもともに時間を過ごしてきた。1年目は素晴らしかったが、2年目は苦しかった。それでも2016年は、そうした状況をなんとか乗り切ろうと最大限の努力を尽くして頑張ってきたつもりだ。今日のレースについていえば、序盤の数ラップの重要なところで時間を費やしてしまったのが残念。でもそのあとは調子が上がり、ファクトリー勢とも同等のペースで走ることができた。アレイシ(エスパルガロ)がずっと後ろについてきたが、彼がついてくるのに精いっぱいなのか、それとも抜きたがっているのかわからなかった。結局、最後まで抑え切ることができたので、それによってドビツィオーゾに追いついてひとつ順位を上げた。ドビツィオーゾを抜いたあとは、彼がアレイシと僕との間に入ってバリアになってくれたおかげで6位を獲得できたんだ。最後にもう一度、チームのみんなの3年間のサポートに感謝。Tech 3とのたくさんの思い出を心にしまって、ここを去るよ」

    ブラッドリー・スミス(9位)
    「難しいレースだったけれど、すべてを賭けて戦った。最終戦で9位を獲得できたことは良かったと思う。ウイーク中、問題を抱えたまま厳しい状況が続いたが、もちろん、常にベストを尽くしてきた。そして決勝でついにベスト・セットアップを見つけることができたんだ。そうなれば、あとはひたすらプッシュしてエスパルガロ兄弟とカル(クラッチロー:ドゥカティ)についていくことだけを考えた。ポルのほうが、とくにレース後半はペースが良さそうで、残念ながら最後まで粘り続けることはできなかった。ちょっと望みすぎかもしれないけれど、僕らのこのチームでの最後のレースで彼と戦いたいと思っていたんだ。いずれにしても、レース中盤でカルが転倒し、そのあとは僕ひとりでリズムをキープしなければならなくなった。だって後続は10秒も離れていたし、ポルとアレイシはそのときには手の届かないところへ行っていたから。最終戦までにできるだけ回復し、本来のポジションに少しでも近づくことが僕の最大の目標だったので、それについては達成できたと思う。モトGPでの4年間、そしてその前のモト2での2年間、僕のために懸命に仕事をしてくれたTech 3チームの全員に心からの感謝を。2017シーズンは新しいライダーを迎え、彼らとともに成功をおさめることを願っている。そしていつかまた”bonjour”と言って帰って来るよ」

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