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  • F1ハンガリーGP | ハンガロリンク サーキット解説

    F1ハンガリーGP | ハンガロリンク サーキット解説

    2019年のF1世界選手権 第12戦 ハンガリーGPが、8月2日(金)~8月4日(日)にブダペストのハンガロリンクで行われる。

    1986年にカレンダーに登場したハンガリーGP。開催地であるハンガロリンクは、昨年、グランプリ30戦を開催した10番目のサーキットとなった。同地は、初GP前にわずか9カ月で完成し、F1の開催される常設コースとしては最も低速ながら、ドライバーからの評判は上々だ。

    サーキットは14のコーナーで構成され、600m以上のストレートは1本のみと、ドライバーを苦しめるコース。また、真夏のレースとなるため、気温は35℃を超え、マシンと人の双方に限界を強いる。

    真夏にシーズン中盤戦として行われるのが恒例となっているが、1992年のナイジェル・マンセルと2001年のミハエル・シューマッハは、チャンピオンシップを独走し、このハンガリーGPでタイトルを確定させている。

    マクラーレンは、ハンガリーGPで11勝と過去30戦のうち3分の1以上を勝利で飾っている。なかでも、1988年にタイトル争いの真っただ中でのレースは印象的で、アイルトン・セナとアラン・プロストが熾烈な争いを繰り広げた。ポールポジションを獲得したセナに対して、プロストは予選7位。スタートからリードを広げにかかるセナだったが、プロストが猛烈な追い上げで2番手まで浮上。最後は0.5秒差まで迫り、マクラーレンが1-2フィニッシュを果たした。

    【動画】 F1ハンガリーGP ハンガロリンク サーキット解説

    ハンガロリンク

    全長 4.381㎞
    2018ポールポジション ルイス・ハミルトン 1分35秒658(ウエット)
    2018ファステストラップ ダニエル・リカルド 1分20秒012
    ラップレコード 1分19秒071 (ミハエル・シューマッハ、2004年)
    エンジニアリング 高速走行時の安定性が重要となる。特にセクター2には高速コーナーがあり、かなりのロングコーナーも存在するため、タイムアップにはマシンの応答性と、コーナー進入から脱出までバランスよく走れることが必要。
    ドライビング ターン4の出口でどれだけ縁石に乗るかがカギ。全開で抜ける左コーナーだが、次に控える右コーナーに向けて左に寄っておきたい箇所。ターン4脱出時に縁石に乗りすぎると、その後激しくマシンを振って左寄せをせざるを得なくなる。また、昨年に再舗装が行われ路面はスムーズになったが、ターン5の中ほどにバンプが残っており、サスペンションが硬いとマシンが跳ね上がって大きなタイムロスにつながる。
    マシンセットアップ ダウンフォースを最大にする。908mのメインストレート以外は、コーナーばかりのいわゆる“ツイスティ”なサーキット。14のコーナーのうち、5つが180度コーナーで、エイペックス(コーナー頂点)で時速200㎞を超えるのは2カ所しかないため、ダウンフォースが重要。
    グリップレベル 中程度。昨年の再舗装でグリップが向上し、ウイークが進むにつれて路面が改善する度合いも比較的高い。年間通じてあまり多く使われているサーキットではないので、走行時間が増えて路面がキレイになり、ラバーが乗るとタイムが大きく向上する。
    タイヤ スーパーソフト(赤)、ソフト(黄)、ミディアム(白) ※この組み合わせは今季5回目
    ターン1までの距離 610m(カレンダー中最長はバルセロナの730m)
    最長ストレート 908m ※ターン1へ向かう直線
    トップスピード 時速305㎞(ターン1への進入時)
    スロットル全開率 55% ※カレンダー中最大はモンツァの75%
    ブレーキ負荷 低い。大きなブレーキングポイントはターン1のみで、一周のうち14パーセントしかブレーキを使わない。
    燃費 1周あたり1.5㎏を消費。燃費に優しい
    ERSの影響 中程度。運動エネルギー回生を行えるブレーキングポイントが少ないため
    ギアチェンジ 48回/1ラップ、3360回/レース

    ハンガリーグランプリ

    周回数 70ラップ
    スタート時間 現地時間14時(日本時間21時)
    グリッド ポールポジションはコース左側で、グリップの高いレーシングライン上。ラインを外すとほこりや土があり、ターン1までの距離も長いのでアドバンテージは大きい。
    DRS ゾーンは2つ。ターン1へ向かうピット前のストレートと、その後のターン2へ向かうストレート。
    ピットストップ 昨年トップ10でフィニッシュしたドライバーは全員2ストップ作戦を採用。予選14番手のキミ・ライコネンはスタートでソフト、その後2スティントをスーパーソフトで走り、6位フィニッシュ。他のドライバーはその反対でスタートをスーパーソフト、2スティントをソフトで走った。今季はタイヤの持久力が伸びているため、30周前後でタイヤ交換を行い、1ストップにトライするチームがあるかもしれない。
    ピットレーン 360m。1回のストップでのタイムロスは約19秒。
    セーフティカー 出動率は10%。低速サーキットであり、アクシデントが起きても大きなデブリが飛ぶことは少ない
    注目ポイント 一周の流れを左右するターン4。6速を使って時速225㎞で抜けていくブラインドコーナーで、進入は上り坂となっている。フロントのセッティングが決まり、ドライバーの意志が強ければスロットルを踏み込んでいけるポイント。
    見どころ 真夏の開催となるため、ドライバー、マシン双方に高い気温が負荷をかける。ロングストレートが1本しかなく、全開で走行できる時間が短いため、高温多湿のマレーシアよりも冷却が難しい。
  • ジェンソン・バトン、ハンガロリンクの路面に困惑 “アマチュアのような気分”

    ジェンソン・バトン、ハンガロリンクの路面に困惑 “アマチュアのような気分”

    ジェンソン・バトンは、再舗装されたハンガロリンクの“普通ではない”グリップに何度か“アマチュアのような気分”にさせられたと語った。

    今年に入って路面に再舗装が施されたハンガロリンクは、以前ほどバンピーではなくなっている。初日に合計3時間行われたフリー走行では、何人かのドライバーがグリップに苦労しており、ジェンソン・バトンもこの変化に驚いたと認めた。

    サーキットの感触についてジェンソン・バトンは「良かったよ。このサーキットはドライブするのが楽しい」とコメント。

    「かなりグリップがあったけれど、グリップとノーグリップの違いがかなり大きい。なので、スライドすればタイヤが突然崖を迎えて、それまであったグリップがすべて失われる。負荷をかけすぎると突然機能しなくなるので、マシンを立て直そうとまるでアマチュアみたいな気分になる。とても奇妙な感覚だ」

    「その気配がしないのは奇妙だし、世界最高のドライバーがそうなるのを感じないのは普通ではない。アスファルトとタイヤがお互いに影響した結果だし、タイヤが路面でうまく機能するようにしなければならない」

  • F1ハンガリーGP:ハンガロリンクが2016年までF1開催契約を延長

    F1ハンガリーGP:ハンガロリンクが2016年までF1開催契約を延長

    ハンガロリンクは、2026年までF1ハンガリーGPを開催する新契約を結んだ。

    1986年以来、毎年常にカレンダー入りしているハンガロリンクは、3年前に2021年まで開催契約を延長している。

    その後も路面の再舗装の作業が続けられており、来年以降も政府先導で施設の再開発が計画されている。

    バーニー・エクレストンは「新たな契約を結んだ。彼らは良いサポーターであり、良い仕事をする。国にとって良いことであり、我々にとっても良いことだ。毎年ハンガリーに行けることに満足しているし、今後も続くことになって大満足だ」

    この5年間、ブダペストのサーキットは利益を出しており、ハンガリーの国家開発大臣を務めるシェスターク・ミクローシュは、長期的にF1を開催するために施設の改善を続けることは理にかなっていると述べた。

    「契約の詳細に関する秘密を明かすことはできないが、我々はさらに5年間、非常に有利な条件でF1レースを開催できることになった」とシェスターク・ミクローシュは大臣はコメントした。

    「グランプリに来た皆さんが満足した様子を見せ、素晴らしい時間を過ごしたと言ってくれている。だが、さらなる改善は必要だ」

    「終わったばかりの再舗装はそのための第一歩だ。2017年の予算にはサーキットの開発を目的とした多額のリソースが提示されている。レースは毎年この国にとってトップクラスの重要なスポーツイベントであり、ハンガリー政府はハンガロリンクのようなトラックのクオリティ維持にコミットしている」

  • ハンガロリンク、路面の再舗装に着手

    ハンガロリンク、路面の再舗装に着手

    F1ハンガリーGPの舞台であるハンガロリンクが、路面の再舗装に着手した。

    施行はスウィエテルスキー・マギャロールサグ社が担当し、すでに昨年12月に小規模な改修作業が行われているという。

    今回の改修のひとつとして、トラック全体が再舗装される。

    プロジェクトマネジャーのサボー・マルティンは「技術的には大きな挑戦であり、毎日作業できるわけではない」と述べた。

    ハンガロリンクの責任者であるゾルト・ギュライは「最初の国際的レースとなる4月24日(日)の世界ツーリングカー選手権までには予定通り完成できる」と述べた。

    今回、いくつかの改修が行われることでハンガロリンクでは世界最高峰二輪レースであるMotoGPの開催も可能となるだろうとみられている。

    今回の改修では、コースの境界部分やランオフエリアが拡大されることになるが、ゾルド・ギュライは「F1グランプリには何の影響もない」と主張している。

    2016年のF1ハンガリーGPは、7月24日(日)に決勝が行われる。

  • ハンガロリンク:F1サーキット解説

    ハンガロリンク:F1サーキット解説

    ホンダのテストドライバーであるアレキサンダー・ブルツが、ハンガリーGPが開催されるハンガロリンクのサーキットを解説。

    アレキサンダー・ブルツ
    ハンガリーGPは、すごく楽しい。ブダペストの町並みは美しいし、ハンガロリンクも実に攻めがいのあるコースだ。まともなストレートはないに等しいが、各コーナーは密接に関連し合ってる。だからどれかひとつでミスしたら、3つあとのコーナーでもタイムロスの影響を被るような、そんな感じなんだ。

    コースは路面にラバーが載るにつれ、グリップがどんどん付いてくる。初日のフリー走行と比較したら、レース中のラップタイムは5秒は速くなってる。そこへあの暑さが加わるんだから、ドライバーには本当に過酷だ。それから周回ごとにグリップが変わるために、マシンセットアップは本当に難しい。

    時速290kmでターン1に到達し、進入で2速に落とす。立ち上がりで加速するが、すぐにターン2が迫ってくる。この長い左コーナーはギアレシオによって、2速か3速で抜けていく。進入の路面がちょっとバンピーだから、ロックさせないよう気をつけないといけない。そして立ち上がりは、最大限のトラクションを発揮するように。次のターン3は全開でクリアして、できるだけスピードを乗せて短い直線を駆け抜けていく。

    左のターン4は、5速の高速コーナーだ。なのに進入はブラインドで、立ち上がりはすごく狭くなっている。すごくミスを犯しやすいポイントだ。でもリズミカルな走りができてれば、ここでスピードを乗せて、タイムを稼げる。普通高速コーナーでは、大幅なタイムアップは期待できないものだけど、ここではそれが可能だ。マシンとドライバーが、一体になっていればね。

    ターン5は、個人的には大好きなコーナーだ。ここではまるで、ゴーカートのような攻め方ができるから。ブレーキを踏み、クルマを放り投げる感じでコーナーに飛び込んでいく。四輪をドリフトさせながら、バンピーな路面に必死で逆らいながら、駆け抜けていくんだ。次はターン6と7のシケイン。右手の縁石には、ぶつかるように乗る。でも左側は、触れちゃダメだ。立ち上がりの時に、後輪が不安定になるから。

    短い直線のあとに、ターン8と9が控えてる。もしマシン前部が安定していれば、4速左コーナーのターン8でかなりタイムを稼ぐことができる。立ち上がりでは、左側のラインを外れないようにする。そうすればそのまま理想的な形で、ターン9に突っ込める。ここはすごく滑りやすい右コーナーだ。もし進入でスロットルを戻すのが早すぎると、突然のオーバーステア状態に陥る。逆に戻し方が優し過ぎると、ひどいアンダーになる。罠にはまりやすいコーナーだ。

    ターン10は全開の左コーナーで、すぐにターン11に突っ込んでいく。6速でこの高速右コーナーに達したら、5速にシフトダウン。フロントタイヤがしっかり路面を掴んでくれることを祈りながら、思い切って右にステアリングを切る。ここから丘を駆け降り、フルブレーキングで2速にシフトダウン。右のターン12に達する。立ち上がりの縁石に乗ると、タイムロスしてしまう。

    最終コーナーひとつ前のターン13は、進入がすごくバンピーだ。同時にブレーキングは、遅れ気味になることもある。3速で進入し、クリップから全開。マシンのリアは、スロットル操作でコントロールする。短い加速のあと、最終コーナーに突入する。ここもやはり進入がバンピー、そしてすごく滑る。ところがコーナーの真ん中でアスファルト舗装が突然変わって、グリップが増す。その瞬間に、スロットル全開だ。この時点では立ち上がりは完全にブラインドだけど、すぐに見えてくる。そしてスタート・フィニッシュラインを、通過して行くんだ。