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  • マクラーレンF1 ブラウンとステラが語るノリス初戴冠「すべてが完璧に進んだ」

    マクラーレンF1 ブラウンとステラが語るノリス初戴冠「すべてが完璧に進んだ」

    アブダビGP決勝で3位に入ったランド・ノリスは、マックス・フェルスタッペンに2ポイント差をつけて2025年F1ワールドチャンピオンを獲得した。チームにとっては2008年以来となるドライバーズタイトルであり、マクラーレンは今季、コンストラクターズ選手権2年連続制覇も達成している。

    マクラーレンはタイトル決定戦となったアブダビで、フェルスタッペンとオスカー・ピアストリが1ストップ、ノリスが2ストップと異なる戦略を採用。

    序盤からシャルル・ルクレールにプレッシャーを受け、さらにレース中盤では角田裕毅とのオフトラックの攻防が調査対象になるなど、緊張感のある展開だった。それでもノリスは3位を守り抜き、タイトルを手中に収めた。

    ザク・ブラウン「すべてがうまくいった。信じられないレースだった」
    マクラーレンのCEOザク・ブラウンは、アブダビでの決定戦について「すべてが完璧に進んだ」と語り、ノリスの初タイトル獲得を称えた。

    「ただただ驚くばかりだ。信じられないレースだったし、最後まで席の端に座って見ていたよ」

    「シャルルがDRS圏内にいて、角田との場面も際どかった。オスカーは素晴らしい走りをしていたし、マックスはまるでマシンのようだ。そんなマックスやレッドブルのような素晴らしいチームと戦って勝つというのは大きな達成だ。ランドとオスカーという最高のラインナップと共にレースができて本当に誇らしい」

    続けてブラウンは、各場面に潜むリスクの多さを強調した。

    「ピットストップ、それからルクレールをカバーしなければならなかったこと。うまくいかない要素が山ほどあるなかで、すべてがうまくいった。長いシーズンだったよ」

    ランド・ノリス マクラーレン

    ドライバーズタイトルの重みはコンストラクターズと同等
    マクラーレンは今季、数戦を残してコンストラクターズ選手権を確定させていたが、ドライバーズタイトルはフェルスタッペンとレッドブルの猛追により最終戦までもつれ込んだ。

    「何がより重要なのかとよく聞かれるが、ドライバーズチャンピオンを勝ち取りたいというストレスや願望は、コンストラクターズと全く同じくらい大きかったよ」

    「本当に報われた気持ちだし、チーム全員、そして2人のドライバーのことを誇りに思う。来年またレースするのが楽しみだ」

    アンドレア・ステラ「どの戦略が正しいのか判断が難しかった」
    チーム代表アンドレア・ステラは、ノリスとピアストリを異なるタイヤでスタートさせ、フェルスタッペンの動きに対応する複雑な戦略を採用した理由を語った。

    「ピットウォールで話していたのは、とにかくルクレールをカバーしなければいけないということだった。そこから我々は守勢的で反応的な戦略に切り替えた」

    ピアストリに関しては別の狙いがあった。

    「オスカーについてはハードでできるだけ引っ張り、セーフティカーのチャンスをうかがった。最後にミディアムでフェルスタッペンを追えるかもしれないと考えたが、フェルスタッペンは今回も速すぎた。彼には勝利に値した走りだった」

  • F1ラスベガスGP:ノリスとピアストリが失格 スキッドブロック規定違反

    F1ラスベガスGP:ノリスとピアストリが失格 スキッドブロック規定違反

    マクラーレンのランド・ノリスとオスカー・ピアストリが、2025年F1ラスベガスGP決勝後の車検で技術規定に違反していたことが確認され、正式に失格処分となった。

    両マシンの後部スキッドブロックの摩耗が、規定である最小9mmを下回っていたためで、スチュワードは重大な違反として最終リザルトから除外した。

    これにより、レースを制したマックス・フェルスタッペンはドライバーズ選手権で大きく前進し、オスカー・ピアストリと同点の366ポイントに到達。首位ランド・ノリスとの差は24ポイントまで縮まり、残り2戦とスプリント1回の計58ポイントでタイトル争いはさらに緊迫する展開となった。

    ■ 明確な技術違反と再測定での“さらなる不足”
    スチュワード文書によれば、レース後に実施された詳細検査の段階で、マクラーレンMCL39の後部スキッドブロックが規定値を下回っていることが技術部門によって確認された。

    その後、マクラーレンの代表3名が立ち会う再測定が実施されたが、数値は初期測定よりもさらに低いものであり、規定違反が決定的となったと明記されている。

    規定は2025年F1技術規則第3.5.9条に基づくもので、スキッドブロックの厚みは新品で10mm±0.2mm、摩耗後でも最低9mmを維持する必要がある。スチュワードはチーム側の主張を受けたものの、測定結果が覆らない以上、失格以外の裁定はあり得ないと判断した。

    ■ マクラーレンの主張は却下 “意図的ではない”とFIA
    マクラーレンは「予想外の強いポーポイズ現象」「初日の悪天候による走行制限」「短縮されたプラクティスによるセットアップ不足」を理由に挙げ、状況には“情状酌量の余地がある”と訴えた。

    しかしスチュワードはこれを退け、最終的に失格処分を決断。一方でFIAは違反が「意図的に規則を回避するためのものではない」と強調し、チームに不正の意図がなかったことも公式文書に記した。

    なお、今季はすでにルイス・ハミルトン(フェラーリ)やニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)がスキッドブロック関連で失格となっており、2025年シーズンでは3例目の発生となる。

    マクラーレン ランド・ノリス オスカー・ピアストリ F1 ラスベガスグランプリ

    ■ 失格前のノリスのレース:燃料系トラブルで終盤に大幅後退
    ポールポジションからスタートしたランド・ノリスは、ターン1で強引にフェルスタッペンをブロックしたものの、ブレーキングをミスしてワイドに膨らみ3番手へ後退。その後追い上げて2番手に戻ったが、終盤には燃料に関する懸念から“リフト・アンド・コースト”を繰り返し、ペースを落としていた。

    「何が問題だったのか正直わからない。チームから“いくつかトラブルがあるからペースを落とせ”と言われただけで、詳しくはこれから確認する」とノリスはレース後に語っていたが、失格によりこの順位も無効となった。

    ■ ピアストリも失格 序盤の接触と追い上げが水泡に
    一方のオスカー・ピアストリは、スタート直後のターン1でリアム・ローソンとの軽い接触により7番手まで後退。そこから着実に追い上げ、キミ・アントネッリに科された5秒加算ペナルティの影響もあり4位でフィニッシュしたかに見えた。

    「1周目はとにかく大荒れだったし、その後のミスも自分を助けなかった。でもチームの戦略がレースを立て直してくれた」と述べ、悔しさを滲ませていた。しかしこの順位も正式結果では抹消され、両者そろってレースから除外されることとなった。

    ■ タイトル争いは三つ巴のまま最終盤へ
    今回の失格により、ドライバーズ選手権は一気に緊迫度が増した。首位ランド・ノリスはポイントを失うことなく390点のままだが、マックス・フェルスタッペンとオスカー・ピアストリがともに366点で並び、残り2戦とスプリント1回の計58ポイントで三つ巴の争いに突入した。

    ラスベガスでの大波乱は、シーズン終盤のドラマをさらに加速させることになりそうだ。

  • ノリスとピアストリがF1ラスベガスGP失格危機 マクラーレンにプランク摩耗

    ノリスとピアストリがF1ラスベガスGP失格危機 マクラーレンにプランク摩耗

    マクラーレンのランド・ノリスとオスカー・ピアストリのマシンが、2025年F1ラスベガスGP後の車検で「プランク(スキッドブロック)の摩耗が規定値を下回った疑い」により、FIAスチュワードに召喚されたことが分かった。

    2台ともリア側のスキッドブロック厚が規定値を満たしていないとされ、事実であれば“失格”が適用されるのが通常のケースとなる。ノリスは決勝2位、ピアストリは4位でフィニッシュしており、上位陣に影響が及ぶ可能性が出てきた。

    問題の対象となった2025年F1技術規則「3.5.9 e)」が示す基準を。同条項では、プランクの厚さは新品時で10mm ± 0.2mmでなければならず、摩耗後でも最低9mmを下回ることは許されないとしている。

    召喚の背景:表彰台に影響する重大案件
    今回の疑いが事実と認定されれば、今年すでに5件目・6件目の失格処分となる。しかし、今回のように表彰台に関わる案件は極めて異例。ノリスはラスベガスでマックス・フェルスタッペンに次ぐ2位、ピアストリは4位でポイントを大きく積み上げた。

    記事では過去の例にも触れ、2024年ベルギーGPでジョージ・ラッセルが車重不足により優勝を剥奪されたケースや、前年の2023年アメリカGPでルイス・ハミルトンのスキッドブロック摩耗による失格など、重大な順位変動を招いた実例を紹介している。

    また、今季序盤の上海でルクレール、ガスリーが“重量1kg不足”、 Bahrain ではニコ・ヒュルケンベルグが“リアスキッドブロック摩耗”で失格となったケースも挙げ、近年のF1は車検基準が一層厳格化されていることが示唆されている。

    スチュワード判断待ち、結果次第でランキングにも影響必至
    ノリスは現在、ドライバーズタイトル争いの中心にいる状況で、仮に失格となればランキングの行方に大きな波紋が広がる。ピアストリも同様に大量ポイントの剥奪となり、タイトル争いとチーム間の力学に影響を与えかねない。

    FIAスチュワードの最終判断はまだ示されていないが、決定次第でラスベガスGPの最終結果が大きく書き換わる可能性がある重大局面を迎えている。

  • オスカー・ピアストリ F1タイトル争いの中でも「ノリスとの関係は変わらない」

    オスカー・ピアストリ F1タイトル争いの中でも「ノリスとの関係は変わらない」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、ブラジルGP後に出演したポッドキャストで、チームメイトのランド・ノリスとの関係性について語った。両者は2025年シーズンを通じて熾烈なタイトル争いを繰り広げているが、ピアストリは「関係に亀裂はない」と強調した。

    シーズン残り3戦、ノリスが390ポイントで首位、ピアストリが366ポイントで2番手。タイトル初戴冠がかかる緊張感の中でも、二人のワーキングリレーションは保たれているという。

    ピアストリ「むしろ関係は良くなっている」
    ピアストリは『Beyond The Grid』で次のように語った。

    「関係はまったく同じだと思うし、正直なところこれまでよりも良くなっていると思う。3年目のチームメイトだから、互いのことをより深く知るようになっている。そういう意味では、これまでよりも良い状態にあると言える」

    「僕らは“オン・トラックで起きたことはオン・トラックに留める”タイプの人間だ。短い感情の揺れはあるかもしれないけど、時間が経てば鎮まるし、そこで引きずることはない」

    「チームに最善を尽くすという姿勢は変わらないし、チームに求めるものも大体同じだ。もちろん好むセットアップや強み・弱みは互いに微妙に違うけれど、全体像としては何も変わっていない」

    中盤戦でも「関係は変わらない」と強調
    今季中盤のオランダGP前にも、ピアストリはノリスとの関係性について次のように語っていた。

    「今年は競争環境が違うのは確かだけど、僕らの関係はほとんど同じだ。チームのための働き方も、クルマに求めるものも変わらない。僕たちはこのチームと長く成功したいという思いがあるし、それは互いに共通している」

    オスカー・ピアストリとランド・ノリス(マクラーレン)

    ここまでの戦績とタイトル争いの構図
    ノリスはここまで 6回のポールポジションと17回の表彰台 を獲得しており、ピアストリは 5回のポール、14回の表彰台 と僅差で追っている。

    残り83ポイントが争われる中、アブダビ決戦までタイトル争いは続く見通しだ。

    “マクラーレン内部の空気”はどうなっているのか
    今回の発言から読み取れるのは、両者ともに「内部対立の否定」を強く打ち出している点だ。

    ■ ピアストリは「関係は良くなっている」と強調
    ■ ノリスも週末ごとのコメントで「モメていない」と再三言及
    ■ マクラーレンは2人の協力関係を維持しタイトルを狙う構図

    タイトル争いが接戦になると、どのチームでも「内部対立」や「優遇・不満」などの憶測が出る。しかし、ピアストリは「ミスを指摘される必要はない、自分で分かっている」と語るなど、精神的負荷との向き合い方も冷静だ。

    ただし、近5戦の戦績ではノリス側に勢いがあり、ピアストリはややリズムを落としている。
    競争が激化すれば“短期的な感情の揺れ”は避けられないが、両者がそれを引きずらない性格であることは、チーム全体の戦闘力維持にプラスとなる。

    今後に向けて
    マクラーレンはダブルタイトルを狙える位置にあり、両ドライバーの協力関係は極めて重要だ。今後のラスベガス、カタール、アブダビの3連戦で、二人が本当の意味で「関係を保ったまま」戦い抜けるかが、タイトルの行方を大きく左右する。

  • マクラーレンF1内に「ノリス優遇」陰謀論再燃 ピアストリ不振で火種広がる

    マクラーレンF1内に「ノリス優遇」陰謀論再燃 ピアストリ不振で火種広がる

    2025年F1メキシコシティGPを終えて、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリのポイント差がわずか1点となる中、マクラーレンがノリスを優遇しているという“陰謀論”がSNS上で再び拡散している。きっかけとなったのは、オランダのF1解説者オラフ・モルが語ったチーム代表アンドレア・ステラの発言への反応だった。

    モルはオランダ『Ziggo Sport』で「ステラは『ピアストリはまだ経験が浅いから』と説明したが、あれはあまり感じの良い言い方ではなかった」と指摘。

    「ネット上では『マクラーレンがピアストリを不利にしている』『ザク・ブラウンはノリスが勝った時しか笑わない』などの陰謀論があふれている。もちろん事実ではないと思うが、そうした話題が増えているのは確かだ」と述べた。

    これに対して、ピアストリの元パフォーマンスコーチであるキム・キードルは豪SENラジオで「陰謀論なんて信じない」と一蹴した。「F1では浮き沈みがある。2人とも強力なドライバーだし、ノリスが巻き返しているのも想定内。オスカーにとって得意ではないサーキットが続いただけだ」と語り、「マクラーレンは内部的には非常にうまく対応している。外から見て疑わしく見えても、実際には公正にやっている」とチームを擁護した。

    さらにキードルは「オスカーは冷静な性格ゆえに外部からのプレッシャーが大きく見えるかもしれないが、精神的にはうまく対処している。F1で一番難しいのはクルマの外でのマネジメントだ」とも語っている。

    一方で、元F1ドライバーのラルフ・シューマッハも独『Sky Deutschland』で「チームが一方のドライバーを優遇する理由なんてない。片方に悪いクルマを与えるなんてあり得ない」と断言。「『クルマが違う』などと口にすれば、それが言い訳と受け取られ、(マネージャーの)マーク・ウェバーが常に電話している姿と重なって悪い印象を与える。これは致命的だ」と警鐘を鳴らした。

    また、ピアストリの移籍の噂については「今年初めに契約延長している。来季もマクラーレンに残るだろう。ただし、その後にアストンマーティンへの移籍は面白いかもしれない」と見解を示した。

    ノリスとピアストリ、チーム内バランスの実態
    マクラーレンがノリスを「優遇」しているという主張は、過去にもたびたび浮上してきたが、現実的にはその根拠は乏しい。ステラ代表の「経験差」発言はピアストリの近況を説明したに過ぎず、戦略的な差別化の意図は見られない。

    今季ピアストリは一部の低グリップ環境で苦戦しており、メキシコのような路面特性がそれを顕著にした。一方ノリスはタイヤマネジメントとスタートで優位に立ち、レース展開の差が大きく結果を左右した。

    SNS上の陰謀論は、ノリスが笑顔で祝福される映像やステラのコメントの切り取りがきっかけで拡散しているが、内部関係者の証言を総合すると、マクラーレン内部では両者に同等のサポート体制が敷かれていると見られる。

    ラルフ・シューマッハが指摘したように、この種の噂はピアストリ側に心理的ダメージを与える可能性がある。ピアストリは依然として冷静さを保ち、タイトル争いを続けているが、メンタル面のマネジメントが今後のカギを握るだろう。

  • マクラーレンF1 ランド・ノリスの「内部的な措置」を解除

    マクラーレンF1 ランド・ノリスの「内部的な措置」を解除

    マクラーレンF1のオスカー・ピアストリは、F1アメリカGPスプリントで起きたチームメイト同士の接触を振り返り、ランド・ノリスに科されていた「内部的な措置」が解除されたことを明らかにした。

    アメリカGPのスプリントでは、スタート直後のターン1でニコ・ヒュルケンベルグがピアストリに接触。これによりピアストリはノリスに衝突し、2台ともオープニングラップでリタイアを余儀なくされた。スチュワードによる調査は行われなかったものの、一部ではピアストリのスイッチバックを試みた動きが原因だったと指摘する声もあった。

    この一件は、シンガポールGPでノリスがピアストリを抜く際に接触した件に続く、マクラーレン内部での“チーム内バトル”の再燃となった。マクラーレンはその際、ノリスに対して「今後数戦にわたって影響を及ぼす軽度のスポーティングな処分」を与えていた。

    しかし今回のアメリカGPでの接触を受け、その処分が帳消しになったことをピアストリが認めた。

    「僕たちは毎週末、どんな状況であっても必ず検証を行っている」とピアストリは『Motorsport Week』などに語った。

    「スプリントでは僕にも責任の一部があると思う。だから今週末は、僕たち2人ともクリーンスレート(白紙)から再スタートする。お互いにただレースをして、どちらが上に来るかを見るだけだ」

    「クリーンスレートとは、ノリスへの措置が解除されたという意味か?」と問われると、ピアストリは「その通り。ランドに対する処分は取り消された」と明言した。

    マクラーレン F1

    プレッシャーは感じていないと強調
    ピアストリはまた、マクラーレンが掲げる「レーシング・プリンシプル(レース上の原則)」がタイトル争いにおいてプレッシャーになっているのではとの見方を否定した。

    「特にそうは思わない」と14ポイント差のランキング首位に立つピアストリは答えた。「僕たちにとってのルールは非常に明確だ。チームメイト同士でぶつからないということだよ」

    「でもそれはどんな状況でも同じことで、チームメイトとして当然求められるレースの仕方だと思う。それが余計なプレッシャーになることはない」

  • ランド・ノリス F1アメリカGP決勝「ルクレールとの戦いはタフだった」

    ランド・ノリス F1アメリカGP決勝「ルクレールとの戦いはタフだった」

    ランド・ノリス(マクラーレン)は、2025年F1アメリカGP決勝で2位を獲得し、「これ以上はできなかった」と振り返った。フェラーリのシャルル・ルクレールとの「タフなバトル」を制しての表彰台に満足感を示した。

    ポールポジションのマックス・フェルスタッペンに並ぶ2番グリッドからスタートしたノリスは、1コーナーでルクレールに抜かれ、序盤は追う立場に。ターン12でのオーバーテイクで一度は前に出たものの、ピットストップのタイミングで再び順位を入れ替える展開となった。

    ルクレールとの激闘を回想「最後にようやく抜けた」

    ノリスはレース後、「ようやくシャルルを抜けた」と笑顔を見せ、「時間がかかったけど、いいバトルだった。彼はタフだったし、僕たちはやれることはすべてやった」とコメントした。

    「オーバーカットのあと、もう少し楽に抜けると思っていたけど、そうはならなかった。シャルルはとてもいいレースをしていたし、戦うのが楽しかった。だから2位で満足しないとね。これ以上はできなかったと思う」

    ランド・ノリス(マクラーレン) F1 アメリカグランプリ

    タイヤマネジメントと戦略の妙

    ルクレールとの攻防中、エンジニアのウィル・ジョセフから「タイヤを冷やせ」と指示が飛んだ場面もあった。ノリスは当時をこう振り返る。

    「新品タイヤを履いた直後は、グリップがあって一番チャンスがあるけど、同時にタイヤ温度が高くなりやすい。最初のアタックのあとにタイヤが厳しくなって、シャルルは安定したペースを保っていたと思う」

    「だから何周か引いてクールダウンして、もう一度仕掛けた。うまくいったよ。いい戦略といいドライビングだったし、すごく楽しいレースだった」

    チャンピオンシップ争いに影響

    この2位で、ノリスはドライバーズランキングでチームメイトのオスカー・ピアストリとの差を14ポイントに縮めた。一方、優勝したフェルスタッペンは首位ピアストリとの差を40ポイントにまで詰めている。シーズン終盤に向け、三つ巴のタイトル争いはさらに激化しそうだ。

  • F1アメリカGP前に波紋 レッドブルがノリスのピットウォール目印を妨害?

    F1アメリカGP前に波紋 レッドブルがノリスのピットウォール目印を妨害?

    2025年F1アメリカGP決勝前、レッドブル・レーシングがマクラーレンのピットウォールに設置された視覚的基準マーカーに干渉しようとしたとして、審議対象となっていたことが明らかになった。

    これは、ランド・ノリスのグリッド位置を示すためにマクラーレンが貼っているテープを巡る一件であり、FIAはレッドブルに対し罰金処分を科している。

    マクラーレンはノリスのスタート位置を確認しやすくするため、彼のグリッドボックス付近のピットウォールにテープを貼って目印としている。このマーカーはノリスの好みに応じて微調整され、グリッドでできる限り前方に車を止めるための補助として機能している。

    アメリカGPでノリスは2番手に予選通過し、グリッド位置はコースイン側のピットウォール寄り。そこにはチームメンバーが退避するためのゲートが設けられており、フォーメーションラップ開始後に閉鎖手続きが行われる。

    しかし、その際にレッドブルのチームメンバーがゲート閉鎖中に再びそのエリアへ侵入し、マーシャルの制止にも反応しなかったと報告されている。

    複数の情報源によれば、その人物はノリスのグリッドスロットと平行するピットウォール上に手を伸ばしており、低解像度ながら映像証拠からも「マクラーレンのテープに接触しようとした可能性が高い」とされている。

    実際、レッドブルが最近のレースでも同様の行為を試みていたとの指摘もあり、マクラーレンはアメリカGPではテープを剥がしにくい方法に変更していたという。

    もっとも、マクラーレンが使用しているこの視覚的マーカーは正式なFIA規定には含まれていないため、その設置自体も、他チームによる干渉も「ルール上は違反ではない」。

    ただし、競技精神の観点からは疑問が残る行為であり、今回のケースでは安全管理上の規定違反として問題視された。最悪の場合、スタート遅延につながる危険もあったとされている。

    レッドブルのチーム代表ローラン・メキースはスチュワード裁定前の段階で次のように説明した。

    「グリッド手続きの中で、我々のクルーの1人がマーシャルの指示に従わなかったと判断されたようだ」

    「我々としてはチームと確認したが、全員が指示には従っていたと確信している。おそらく誤解があったのだと思う」

    「我々はFIAと映像を確認し、今後改善できる点はあると理解したが、意図的に無視したわけではない。非常に小さな問題だと思っているが、再発防止のために対応する」

    分析:スポーツマンシップとルールの“グレーゾーン”

    この件は単なる手続き違反以上に、「レース前の準備行為をどこまで競争要素とみなすか」という問題を浮き彫りにしている。

    マクラーレンのピットウォール上のテープは公式規定外の“補助ツール”であり、厳密には保護対象ではない。よって他チームが干渉しても即座に違反とはならない一方で、意図的に相手チームの準備物を妨害する行為は、F1のスポーツマンシップ精神に反する。

    また、フォーメーションラップ開始後にピットウォールに戻る行為は安全上の重大なリスクを伴うため、今回の罰金処分は単なる形式違反というよりも「安全確保を軽視した行為」として位置づけられたとみられる。

    ローラン・メキースが「誤解」と説明するように悪意がなかったとしても、FIAが厳格に対応したのは、将来的な再発防止とグリッド作業の透明性を守る狙いがあると考えられる。

    Source: The Race

  • フェルスタッペン ノリスのF1王座の可能性に「最後まで完璧は難しい」

    フェルスタッペン ノリスのF1王座の可能性に「最後まで完璧は難しい」

    マックス・フェルスタッペンは、ランド・ノリスがF1ドライバーズタイトルを獲得するには、今からシーズン終了まで「完璧」でなければならないと考えているが、それは「非常に難しい」ことだと考えている。

    オランダグランプリではランド・ノリスに約23秒差で敗れたものの、残り9戦となった時点で、マックス・フェルスタッペンは依然としてチャンピオンシップで70ポイントのリードを保っている。

    マクラーレンは、2013年の夏休み後に無敗を保ったレッドブル初のドライバーズチャンピオン、セバスチャン・ベッテルの再現を目指し、シーズンを完璧に終わらせることを目指している。

    もしランド・ノリスがそうすることができれば、前年のシーズン終盤のポイント差記録を破るチャンスがある。前年のノリスは、最終7ラウンドで39ポイントの差を縮めてフェルナンド・アロンソを抑えてその称号を手にした。

    マックス・フェルスタッペンは、その両方を達成するのがいかに難しいかを知っている。しかし、フェルスタッペンは、自分のリードがノリスにひっくり返される可能性があると感じている。

    「単純に計算することはできない」とドライバーズ選手権での大きなアドバンテージが安心材料かと聞かれたフェルスタッペンはメディアに答えた。「レースに勝ちたい」

    「まだ9レースとスプリントレースがいくつかあるので、こういったことは簡単にひっくり返ってしまう可能性がある」

    「でも、ランド・ノリスはシーズンを完璧に終える必要があることもわかっているそして、それはとても難しいことだと思う」

    マックス・フェルスタッペンとランド・ノリス

    レッドブルは依然として「大きなリード」
    レッドブル・RB20がもはやF1で最速のマシンではなくなったため、マックス・フェルスタッペンは危うい状況に陥っている。

    ザントフォールトでの結果を基準にすれば、マクラーレンは今年の残り期間、手ごわいライバルとなる可能性がある。

    今シーズンのマクラーレンの成功の基盤は、競合他社が独自の開発経路を最大限に活用するのに苦労することが多い一方で、MCL38をアップデートごとに実質的にアップグレードする能力だった。

    レッドブルは、今年の初めに大幅なパフォーマンスの優位性を獲得したにもかかわらず、ペースについていくことができていない。チームがマシンに追加や調整を加えるほど、理解するのが難しくなっている。

    それにもかかわらず、フェルスタッペンは守備的な作戦を開始するつもりはなく、セットアップを安全にすることで、特定の週末に失われる可能性のあるポイントを最小限に抑えることを選択している。

    「とにかくベストを尽くして、クルマの最高のセットアップを見つけようと努めるだけだ」とフェルスタッペンは説明した。

    「そこに到達するのは非常に困難だった。なぜなら、車でできることが少し制限されているからだ」

    「もちろん優勝したい。僕たちはまだ大きなリードを持っている。」

    「でも、週末に『ああ、車に触れることはできない。そうしたら、もっとポイントを失うかもしれないから』などと言って臨むわけにはいかない」

    「やるしかない。毎週末、可能な限り最高のパッケージを手に入れたい」

  • ノリス F1ハンガリーGP決勝「オスカーが過去にしてくれたことを考えた」

    ノリス F1ハンガリーGP決勝「オスカーが過去にしてくれたことを考えた」

    ランド・ノリスは、F1ハンガリーGPの後半でオスカー・ピアストリに追い抜かれてトップに立つ(そしてレースに勝利する)ことを許したとき、何を考えていたかについて率直に語り、それが「厳しかった」一方で、「正しいことをしなければならない」とわかっていたと認めた。

    レーススタートでピアストリが先行した後、マクラーレンのチームメイトが安定したリードを保つ中、ノリスはレース前半は2位に甘んじざるを得なかった。

    しかし、2回目のピットストップでノリスが最初にピットインすると、後方のルイス・ハミルトンの脅威をカバーしようとしたのか、状況は一変した。

    これは、ピアストリがピットインした後、ノリスが新しいレースリーダーになったこ。そのため、チームはノリスに「順位を返す」よう依頼したが、ギャップが大きすぎてピアストリが追いつくことができなかったため、ノリスはこれに応じる気がないようだった。

    無線での長い議論の後、ノリスは70周中68周目にマクラーレンのドライバーが追い抜くことができるほど減速し、ピアストリがワンツーフォーメーションで彼らをリードすることになった。

    ノリスは、この結果に対する第一印象として、チームが1位と2位を獲得したことを喜び、次のようにコメントした。

    「チームのためにうれしい。レースで最後に1-2を決めたのがいつだったかはわからないけど、おそらく10年以上前くらいだよね!」

    「ただすごく嬉しい。オスカーのことも嬉しい。彼が昨年のカタールのスプリントで優勝したことは知っているけど、彼も今回の勝利は単なるスプリントの勝利以上のものだと言うだろう」

    「彼にとって初めての正式な勝利、特別な瞬間だ。だから彼にとってもチーム全体にとっても嬉しい。僕たち全員にとって信じられない週末だったので、本当に嬉しい」

    ランド・ノリス 2024年F1 ハンガリーGPノリスはチームの指示に従い、ピアストリを先行させてレースの最終ラップでリードを返した。

    ピアストリを先に行かせるという判断がいかに難しかったかを問われると、ノリスは自分の感情について、そして最終的にチームメイトを先に行かせるべきだと悟った経緯を語った。

    「厳しい状況ではあるが、オスカーが過去に僕のために何をしてくれたかはわかっている」と24歳のノリスは認めた。「今回は少し違うと思うが、そうだね、同時に、彼に先を越せと言われ、そうした。勝利を目指して戦っているときはいつも厳しいが、勝利は僕にとっても彼にとっても大きな意味を持つ」

    「そうだね、僕は彼の立場になって考えて、そのように理解しようとしたんだ。ドライバーはみんな利己的だし、このゲームでは利己的でなければならない。でも、自分の利益だけを考えていれば、良いことしか考えられない。でももちろん、僕は彼の立場になって、自分が正しいことをしなければならないと気づいたんだ」