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  • トヨタF1チームの元幹部、ジョン・ハウエットを非難

    トヨタF1チームの元幹部、ジョン・ハウエットを非難

    トヨタのF1撤退を受け、トヨタF1チームの元幹部はジョン・ハウエットを非難している。

    2004年末にチームを解雇された元研究部門トップのノルベルト・クレイヤーは、「日本人は間違った人間を信用してしまった」と語る。

    「彼らはなぜレースについて何も理解していない官僚に仕事を与えてしまったか」とトヨタF1チームに異動する前はトヨタ/レクサスのマーケティングを担当していたチーム代表のジョン・ハウエットを名指しで非難。

    また、元トヨタでチームマネージャーを務めたリチャード・クレーガンもトヨタのF1撤退において“特定の人物”を批判した。

    「F1レベルのモーターレーシングでのやり方は証明されている。それを無視するなら、危険を覚悟しなければならない」

    「チームが決断したことが単純に正しくないということを認識するのが遅かった。しかし、ビジネスが知っている人間からすれば明らかなことだった」

  • ジョン・ハウエット Q&A 「TF109の開発を継続する」

    ジョン・ハウエット Q&A 「TF109の開発を継続する」

    トヨタF1のジョン・ハウエットがシーズン前半と今後そして来シーズンについて語った。

    チームの視点から見て、今シーズンここまでをどのように評価していますか?
    シーズン半ばを過ぎ、ここまで何度か上位の結果を残してきた。我々には競争力の高いクルマもある。だから当然、我々はもっと良い結果を求めており、もっと頻繁に表彰台を獲得できると期待していた。ただし、自分たちのクルマの基本的な速さに関しては比較的嬉しく感じている。シーズンの開幕であれほど成功したことは大いに満足できたし、また、序盤の4戦において、我々がトップ3の一角を担っていたことも明らかだ。それ以降、他チームとの相対的なパフォーマンスはこちらが上だったり下だったりしたが、とにかく必要なのはクルマのパフォーマンスをもっと上積みし、そして今手にしているパッケージから最大限のものを引き出すことだ。

    シーズンここまでで、あなたにとってのハイライトと言える場面はありましたか?
    チームの全員にとって、バーレーンGPでのトヨタのフロントロー独占は誇れる瞬間だったし、2台のトヨタのクルマが集団の先頭を走り、周回を重ねる中で最速ラップを記録できたことはとても特別なことだった。もちろん、チェッカーフラッグまであのまま続いてほしいと我々は願っていたが、そうはならなかった。我々は結果が求められる世界にいるのだから、私にとってのここまでのハイライトはオーストラリアとマレーシアでの表彰台フィニッシュだ。というのも、あの結果が、“我々は2009年の優勝争いの一角である”という確信を裏付けてくれたからだ。2009年にはまだたくさんのチャンスが残されており、今年の最大のハイライトはこれから訪れると私は固く信じている。

    開発のペースには満足していますか?
    開発に関して、我々はここまでずっと集中力を保ちながら野心的に進めてきた。TF109に対しどれほど多くの開発が行われてきたのか、たぶん外部の人間にははっきりと分からないかもしれないが、我々は特に空力開発に集中しつつ、考えられるあらゆる分野を改善するために本当に一生懸命開発を進めている。シーズン開幕時の我々の開発スケジュールは非常に野心的なものだったが、我々はその予定に従ってここまで開発を押し進めてきた。今シーズンは何度か大きな進歩を成し遂げることができ、それが間違いなくパフォーマンスの向上をもたらしてくれた。

    トヨタの目標は今も今シーズン中に優勝することですか?
    我々の組織はレースに勝つために存在している。だから常にそれが目標であり、今年は今まで以上にその目標達成に近づいていると信じている。我々がグランプリ初優勝を実現する一番確実な方法は、パフォーマンスを向上させるべく、妥協のない開発プログラムを追求していくことだ。開発にはチーム全体の努力が求められるが、現在はTF109の非常に大きな潜在能力を現実に発揮できるよう、チームの全員が一丸となり、全力で仕事を続けている。残されたシーズンがどのように進んでいくのかはこれから目にすることになるが、我々は今年優勝すべく自らの仕事に情熱を注ぎ、献身的な姿勢でがんばっている。

    ヤルノとティモのパフォーマンスをどのように評価していますか?
    彼らは、我々が期待していた通り、高い水準のパフォーマンスを発揮しているし、2人とも本物の競争力を持つ今年のクルマから結果を引き出す役目をしっかりと果たしてくれている。ティモは雨天のレースで特に力強かったし、彼は間違いなくF1で最速のドライバーの1人だ。彼はドライバーとして今も成長を続けており、これから年月を重ねるうちに、更に良くなっていくと私は確信している。ヤルノが1周アタックで非常に速いことは誰もが知っている通りだし、レースでは他のドライバーと戦う質の高い走りを見せ続けている。彼のやる気は今も100パーセントだし、クルマを改良するため、非常にポジティブなやり方でチームを鼓舞している。

    シーズン全般に関しては如何でしょう?
    F1はどのくらい健全なのでしょう?「ここまではエキサイティングなシーズンだったし、ファンの人々は、今までとは違うチームが先頭を争う光景を楽しんでいると思う。しかし、恐らくは“政治”がF1に暗い影を投げかけてしまったと言えるだろう。新コンコルド協定に各チームが署名した今、我々は将来を見据えて、F1というスポーツをより良いものにし、株主のために、そして特にファンのみんなのために、更なる価値をもたらしていくことが重要だ。F1は比類のないほど強力なスポーツブランドであり続けており、今も非常に大規模なファン層を有している。我々はF1を大いに誇りに思うべきだが、絶対に自己満足に陥ってはいけない。

    チームは現在もTF109の開発を続けているのですか? それとも既に2010年の開発に切り替えたのでしょうか?
    我々にはまだ今シーズン中に実現すべき目標があるため、2010年用のクルマの開発に全てを切り替えることはまだ考えていない。以前から計画されている通り、2010年のクルマの開発作業もかなりの規模で進んでいるが、我々は現在もTF109から更なるパフォーマンスを引き出すべく、懸命に仕事を続けている。今年はクルマの基本的な戦闘力が非常に高いため、開発を遅れずに進めて自分たちのパッケージが持つ潜在能力の全てを引き出すことが課題となっている。我々には、自分たち自身と我々のパートナーとファンに対し、全力で開発プログラムをプッシュし続ける義務があるが、更に重要なのは、先頭を走るクルマが我々の手の届かない場所にいるわけではないと分かっているということだ。従って我々は、少しでもパフォーマンスを上積みするためにこれからも戦い続けなければならない。

    来年以降についてですが、トヨタは更なる進化を遂げられるでしょうか? あなたはどう予想していますか?
    更なる改善を目指して恒常的に努力することは、トヨタのチャレンジ精神及びDNAの一部であり、そしてこれは現在進行形のプロセスでもある。従って、言うまでもなく我々は更なる進化ができると予想している。特定の目標について話すのはまだ早すぎるのは明らかだが、我々のチームは勝つために存在しているのだから、当然、それが目標になる。ただし、2009年中に達成したいことはまだたくさんあり、とにかく今はその実現に向けて我々は集中している。

  • ジョン・ハウエット Q&A (2009年シーズンプレビュー)

    ジョン・ハウエット Q&A (2009年シーズンプレビュー)

    ジョン・ハウエット TMG社長の2009年プレビュー

    来るシーズンにおけるチームの目標は何ですか?
    目標は明確だ。我々は初勝利を望んでいる。初勝利へ向けて戦う為に、出来る限り最高の位置にいられるように、常に表彰台を狙い、多くのポイントを獲得する必要がある。

    チームは勝利の準備が出来ていますか?
    我々は勝利を切望しており、準備も出来ている。その点については疑いの余地はない。新しいレギュレーションにより新たな挑戦が必要となるが、同時にチャンスも与えてくれる。我々は、素晴らしい才能を持ったメンバー、そして成功に向けたモチベーションといった、勝利に必要なものを全て兼ね備えており、それが現実となる日は近づいている。

    パナソニック・トヨタ・レーシングにとって8年目となるF1シーズンには、どんな特徴がありますか?
    我々は今まで以上に強い状態で2009年に臨むことになると信じている。これまでの7年間に我々は膨大な量の学習をしてきた。それらの積み重ねによって、結束し一体感のあるチームになった。F1に参戦して最初の数年に比べれば、現時点での我々は明らかに多くの経験を積んできている。そして絶えず拡大していく知識のデータベースにより、コース上でのパフォーマンスが何によって左右されるのか、より良く理解できるようになっている。我々は全ての分野で進化していくために着実な努力をしているチームであり、我々は勝利を心から切望している。

    大きなレギュレーション変更はトヨタにとって有利でしょうか?
    大きなレギュレーション変更はリスクとチャンスを併せ持っているが、それは全てのチームに同じ条件だと思う。弁解するつもりはない。適切に仕事をすれば、我々のポテンシャルを成功に結びつけるチャンスだ。しかしながら、それはどのシーズンにおいて同じだとも言える。総体的に見ればレギュレーションの変更は、いつ誰が成功する、しないということについて、平等に影響をもたらすと考えている。

    ドライバーラインナップには満足していますか?
    ヤルノとティモの組み合わせには非常に満足している。それは経験豊富なドライバーと若手ドライバーという理想的なバランスで成り立っているからだ。昨年見せた、彼らの協力体制には非常に満足しており、彼らがドライビングという点で我々のパフォーマンス向上に大きな役割を果たしたことには疑いはない。我々が2人の非常に速いドライバーを擁しているということは昨年の戦いぶりで明らかだろう。彼らは予選で好位置を得、レースをハードに戦い、ライバルからの追撃を抑え、追い越しのシーンも見せてくれるなど、そのパフォーマンスには満足している。加えて、彼らは共に働くのが楽しい人間であり、それ故にスタッフは皆幸せだ。

    経済的には、チームの未来は安泰と言えますか?
    このチームには非常に頼もしい将来がある。鍵となるのはF1が、トヨタが期待している価値や見返りを持ち続けるかということだ。もしF1がモータースポーツの頂点であり続け、真の技術的な挑戦の場であり続けるなら、チームの将来は長く、明るいだろう。もしこのスポーツに、そうした要素がなくなる、もしくはコンポーネントの標準化があまりに多くなるようであれば、F1は他のレースシリーズと変わらないものになってしまうだろう。そうなれば、F1は単なるスポンサー媒体となり、関心はは急速に失われると思っている。しかし、FOTA(F1チームアソシエーション)はF1のDNAを維持したまま、重要なコスト削減を成し遂げ、それは現在の経済情勢において極めて有益なものだ。

    世界的な経済問題は、チームとF1全体にどのような影響を与えますか?
    世界的な経済の情勢はすべての人に影響を与える。世界的な経済情勢が今のような時、大半のスポーツは影響を受けることになるだろう。しかしながら、F1は、その世界中に届くという、確固たるポジションにある。もし非常に狭い地域のみに合わせたスポーツであれば、このご時世で影響を大きく受けるだろうが、そうした影響は、地域によって内容も、程度も異なる。個人的な意見としてはトヨタとF1の双方ともに、比較的危険性にさらされる可能性は低いと思う。実際のところ、今後数年のうちに、F1の人気を強固に出来ない、もしくその人気を高めることが出来ないという理由はない。

    どのようにして、パフォーマンスを犠牲にせずコスト削減を実現するのでしょうか?
    F1に限らず、モータースポーツ全体にわたって、全てのチームがより少ないリソースでやりくりしていると思う。何がコストを押し上げているのかについて、詳細な知識を得ることは非常に重要だ。そして、何が価値やパフォーマンス向上をもたらしているのか、優先順位をつける必要がある。加えて、節約を是とする企業は無駄を減らし、常に改良を続ける文化を持たなくてはならない。幸運なことに、これらの全ての要素は、トヨタが、業績が好調なときでさえ特に重視するものである。だから我々は健全な体制でいられるという自信がある。トヨタ・ウェイの基本原則は厳しい時期を乗り越え、更に強く、競争力の高い組織になるための助けとなるであろう。

    12月に、コスト削減に関する合意が成されたことには満足していますか?
    F1のDNAを残したまま大きくコストを削減するという、前向きで、重大な決定であり、トヨタにとっても非常に重要なものだ。FOTAのメンバーはこれを達成するために懸命な努力をしてきた。協力し建設的な対話を重ね、真の進歩を成し遂げようという、共通意識による成果だ。その過程と結果には満足している。また、同様にFIA世界モータースポーツ評議会が、FOTAの提案を素早く、前向きに支持したことを嬉しく思っている。

    経済状況を考慮したとき、パナソニックとデンソーによる長期契約についてはどう思っていますか?
    パナソニックやデンソーのような企業から長期に渡るパートナーシップという形で多大なサポートをしていただけることは、非常に幸運だった。それは世界有数の大企業との素晴らしい協力体制だ。我々は先端技術に対して、非常によく似た価値観と情熱を共有している。パナソニックとデンソーは我々に最先端の技術をもたらし、サーキットでの成功について真の貢献を果たしてくれている。特にパナソニックに、メインスポンサー契約を、我々がF1での10年目を迎える年まで延長して頂けたことを嬉しく思っている。このような誠実なパートナーと長期に渡る協力体制を続けられることを名誉に思い、大変感謝している。また、新たなパートナーも迎えることとなっている。今年、キムジーがスポンサーとして加わることを歓迎すると共に非常に嬉しく思う。

    関連:トヨタ TF109

  • ジョン・ハウエット 「フェラーリの歴史的立場は承知の上」

    ジョン・ハウエット 「フェラーリの歴史的立場は承知の上」

    トヨタのジョン・ハウエットは、バーニー・エクレストンがフェラーリの優遇を暴露したことで、FOTAが分裂するようなことはないと語る。

    フェラーリの会長であり、FOTAの会長を務めるルカ・ディ・モンテゼーモロが、F1チームが受け取る報酬の額を増やすようにエクレストンに訴えたことに、バーニー・エクレストンは激怒し、フェラーリが年間8,000万ドルを余分に受け取る特別契約を結んでいることを明らかにした。

    しかし、FOTAの副会長を務めるジョン・ハウェットは、フェラーリの特別契約に特に驚かなかったという。

    「エクレストンは、FOTAを分裂させたかったようだが、FOTAのメンバーは透明でオープンな情報を共有している。フェラーリの歴史的立場は誰もが知っており、たいした意味はなかったよ」

    現在、F1収入の50%をエクレストンの会社が受け取り、残りはチーム間で分配されている。

    ジョン・ハウェットは、ルカ・ディ・モンテゼーモロと同じく、バーニー・エクレストンに渡る金の一部をチームやファンのためにF1に再投資するべきであると主張する。

    「残りの50%の付加価値は何だろう? それは我々に何をもたらすのだろう?そして、それはビジネスを強化することができるだろうか? F1をGP2タイプのシリーズからはっきり区別したいのであれば、コアのインフラやF1参戦者に再投資するべきだ」

  • ジョン・ハウエット (TMG社長):F1日本GP Q&A

    ジョン・ハウエット (TMG社長):F1日本GP Q&A

    ジョン・ハウエット (TMG社長)

    パナソニック・トヨタ・レーシングにとって、日本GPはホームレースですが、あなたにとってはホームレースですか?
    我々のチームには、3つのホームレースがある。我々はケルンを拠点としているので、ドイツGPはローカルイベントだと自然に考えられる。ニュルブルクリンクで開催されるときは、明らかにより地元に近いが、しかしながら、ホッケンハイムもホームレースである。ベルギーGPは、我々のファクトリーからちょうど1時間程度の場所で開催されるし、ブラッセルに拠点を置いているトヨタ・ヨーロッパのホームイベントでもある。そして、富士スピードウェイと日本GPだが、トヨタは日本で創業しているので、日本GPは非常に重要なイベントであり、明らかに我々のホームレースである。これらすべてのホームレースでは、地元から多くの応援を頂いており、特に、素晴らしい結果を得たい。

    パナソニック・トヨタ・レーシングは、どれだけ日本らしいチームですか?
    トヨタには、国の文化というよりむしろ会社の文化が存在している。トヨタは、すべての大陸に製造工場を有しており、ほぼすべての国でクルマを販売している。チームとして、パナソニック・トヨタ・レーシングはグローバルであると言えるだろう。我々は、日本、ドイツ、またはヨーロッパ的と分別することは出来ない。おそらく、我々の精神的な根底は、日本にあると言うことができるだろう。我々にはかなり多くの、日本のチームメンバーがいるが、我々は、親会社とは独立して運営している。基本的に、我々は前年に予算と戦略について同意を取っており、親会社は我々がそれらの目標を達成すると信じてくれている。

    パナソニック・トヨタ・レーシングは、コンストラクターズ選手権で最終的に4位を獲得するでしょうか?
    我々にはポテンシャルと、目標を達成する意志があることが分かっているから、今シーズンを4位で終えられる自信がある。しかしながら、このチームは4位で終えるために存在しているわけではなく、勝つために存在している。したがって、我々はシーズンの残りで他の目標を持っている。我々は、他のチームと比べてパフォーマンスを向上させることを目指しており、それは表彰台を獲得するために戦っていることを意味している。このことを実現するために積極的にクルマを開発している。同時に、2009年のクルマに関しても大きな進歩を遂げ続けなければならない。これは楽な仕事ではないが、F1に関して簡単なものは何もない。我々には、チャレンジの準備ができている。

  • トヨタ 「スーパーアグリのF1撤退は残念」

    トヨタ 「スーパーアグリのF1撤退は残念」

    トヨタ・モータースポーツ有限会社(TMG)社長としてトヨタのモータースポーツ活動に携わるジョン・ハウエットが、今季のトヨタのパフォーマンスやトヨタF1チームのドライバー、そしてF1全体に関してを語った。

    今シーズンここまでのパナソニック・トヨタ・レーシングについてどう評価していますか?
    「シーズンの滑り出しとしては非常に期待が持てる状況と言える。5戦を通じて我々のクルマには相対的な速さがあり、またレースでも何度かいい結果を手にしてきた。ヤルノはTF108の基本特性をとてもポジティブに評価しているし、一方のティモは高いレベルのパフォーマンス及びこれから発揮されるであろう潜在能力の一端を何度も見せてくれた。シーズンが進むにつれ、彼が更にクルマに馴染んでくるのは間違いない。ただしトルコGPでは期待していたような結果を手にできなかったので、クルマから更なるパフォーマンスを引き出すべく戦っていかなければならない」

    シーズン全体については如何ですか?
    「全体的に見てF1は非常に良い状態にあると思う。スキャンダルの件は除いてね。人々はF1をネガティブに語る傾向があるようだが、我々は世界で最も強力かつ最大の人気を誇るスポーツの一つを手にしているわけで、しかも今はこれまでの長い間と比べても非常に競争が激しい状況になっていると思う。各チーム間のギャップに目を向けてみれば、今年はかなりの僅差だとわかる。F1として、これは喜ばしい状況でもある。もちろんスーパーアグリの撤退は残念だったが、全般的に見てF1は商業面では非常に力強い状況にある。世界最大の企業の幾つかがF1に関わっているし、世界への波及効果という点では他のどんなスポーツイベントよりも大きなものがある。4年に1度開催されるサッカーのワールドカップとオリンピックを除いてね。F1は完璧ではないかもしれないし、確かに改善の余地はある。だがポジティブに捉えるべき理由は数多くある。そういった面にもっと焦点を当てるべきなんだと思うね」

    今シーズンのトヨタの結果は昨年より良いですが、これには特に何かこれといった理由があるのでしょうか?
    「今シーズンの我々の戦績は2007年よりも向上しているが、その理由はクルマが基本的に昨年より良いからだ。これに関して疑問の余地はない。TF107の場合、理想的なパフォーマンスを発揮できる幅が狭かったし、数多くのサーキットで最適なパフォーマンス目指してクルマをセットアップするのも難しかった。その適切な幅の中で上手くセットアップできた時はかなり調子が良かったし、実際の所、シーズン終了時の結果そのものよりも状況は良かったんだ。今年のクルマは状況に応じてパフォーマンスを発揮できる幅が広く、そのお陰でドライバーとエンジニアも最高のものを引き出せるようになっている。ドライバーの二人はバーレーンテストの際にすぐにこのことに気づいた。昨年よりもクルマが安定してドライブしやすくなっていると感じていたしね」

    トヨタはトップチームとのギャップを縮めることができるのでしょうか?
    「F1ではほぼすべてのチームがかなり似通ったリソース(設備や資金力、人材など)を持っていると思うし、我々は懸命に仕事を進めている。ギャップを縮めるのは容易なことではないし、それを否定することはできない。今年の我々の目標は第2集団の中で上位に到達し、できればトップ3に食らいつきたい、というものだ。実際、中団グループはフェラーリ、マクラーレン、BMWに近づきつつあると思う。と言ってもそれすら簡単なことではないが。だがこれは、F1における容赦ない挑戦がもたらしてくれる喜びでもあるからね」

    チームのメンバーに対し、ポジティブな結果はどんな影響を及ぼしていますか?
    「F1で働くことは特権的なことでもあると思うが、結果がチームの面々をハッピーにし、そしてみんながハッピーなときは全体的に雰囲気が一層ポジティブになると言って良いだろう。今年のチームの仕事に対する姿勢は昨年と同じくらいしっかりしているし、これは全く変わっていない。いつも通り、チーム全体が全力で仕事をしているからね。そういった努力が結果に表れれば一層報われた気持ちにもなれるが、ただし、我々は勝利を手にするために存在していることを忘れてはならない。今シーズン進歩しているのは確かに喜ばしいことだが、本当に喜べるようになるまではまだまだ道程が残されている」

    5戦を終えた時点で、ティモの印象はいかがですか?
    「彼の仕事ぶりにはとても感銘を受けている。彼は非常に良い形で進歩していると思うし、本人も益々大きな自信を手にしつつある。予選では一発の速さがある所を見せてくれたが、ただしトルコGPでは残念ながらクルマに問題が生じたため、素晴らしいラップになったはずの周回を途中で終えなければならなかった。今後数戦のうちに彼の本当の潜在能力を見られることを我々は楽しみにしている。彼に速さがあることに疑いの余地はないし、いずれ結果もついてくるだろう」

    今シーズンここまでのヤルノついては如何ですか?
    「クルマに乗ったときの彼は自信に満ちているし、今年の彼は本当に輝いている。彼自身ハッピーな様子だし、予選でいい結果を手にし、そしてレースでもその予選結果を生かして非常に力強いペースで走れている。競争力があるクルマを与えてあげれば、上位で争えることを彼は実証してみせたんだ。なかには彼のそういった走りに驚いた人もいたようだが、我々にとっては別に意外でも何でもない。彼のパフォーマンスについてはとても嬉しく思っているよ」

    サードドライバーの小林可夢偉については如何ですか?
    「可夢偉はGP2アジアシリーズで良い走りを見せて、何度か力強いバトルを見せてくれた。本格的なGP2シリーズではそれなりにいいスタートを切れたし、既に1度優勝もしている。このレベルのドライバーとして1年目のシーズンでこれができたことは素晴らしい。彼がどんな走りを見せてくれるのか、今後も我々は注目していくが、彼は今年の最優秀新人の有力候補だと思う。彼は常時進化しているし、明らかに未来の有力ドライバーの一人だね」