ザウバーがF1シンガポールGPで投入する新しいパッケージの目玉はショートノーズだと Blick が報じた。
今年、ザウバーはほとんどアップデート投入していないが、今週末のシンガポールでは2台のマシンに空力パッケージが持ち込まれる。
Blick は、最も明らかな変更点は、長い“カモノハシ”ノーズが消え、短いノーズに取り換えられると報道。
ザウバーのドライバーを務めるマーカス・エリクソンは「僕たちのゴールは、このイノベーションを最大限に生かすことだ」と述べた。

ザウバーがF1シンガポールGPで投入する新しいパッケージの目玉はショートノーズだと Blick が報じた。
今年、ザウバーはほとんどアップデート投入していないが、今週末のシンガポールでは2台のマシンに空力パッケージが持ち込まれる。
Blick は、最も明らかな変更点は、長い“カモノハシ”ノーズが消え、短いノーズに取り換えられると報道。
ザウバーのドライバーを務めるマーカス・エリクソンは「僕たちのゴールは、このイノベーションを最大限に生かすことだ」と述べた。

マクラーレン・ホンダが、F1オーストリアGPからショートノーズを導入。2015年のF1規約では、ショートノーズが主流になっている。
2015年は、前年の醜いノーズを撲滅すべく、ノーズ規約が変更された。ノーズ先端の断面積9,000平方mmという規定は、気流を妨害してマシンのフロントのダウンフォースを奪うことになる。
マクラーレン・ホンダは、ウィリアムズが開拓したワイドなウィングステーに突起のような先細ノーズを加えたショートノーズを採用してこの断面積をクリアする方式を採っている。
ショートノーズを搭載する最も明らかなアドバンテージは、ノーズ下の気流の改善にある。ノーズ下の気流の領域を広げ、スプリッタ、フロア、サイドポッドのアンダーカットなどを通過する気流を改善させ、圧力中心を後方に移動させ、ディフューザーにより多くのダウンフォースをもたらす。
また、ノーズを短くし、フロントウィングの中心部分の後縁の方に下げることで、ノーズ下と上部ウィング表面との差が広がる。ノーズの中央部分がメインプレートの邪魔にならないことで、ウィングによって移動した気流と、ノーズによって移動した気流を分けることにより、フロントウィング取りつけ支柱の間を通る気流が増加。アンダーフロア先端への気流の一貫性を高め、アンダーフロアが生成するダウンフォースを増加させる。
しかし、ショートノーズ設計の難問は、空力的な問題だけでなく、構造そのものによって制限される点である。
2015年の規定では、クラッシュテストは、クラッシュ構造の最初の150mmの平均減速が求められている。これにより、ノーズの細い前方のセクションは、クルマのクラッシュに役立つものでなければならない。
ノーズを短くすると、減速距離が短くなるため、クラッシュテストに合格するのが難しくなる。ノーズに材料を追加すれば対応できるが、重量が非常に重要な問題となり、チームはできるだけ軽量の材料を使いたいので、バランスを取るのが難しくなる。
そのため、マクラーレン、レッドブル、ロータス、フォース・インディアといったチームが、クラッシュテストに合格できず、また完全に新しいフロントウィングコンセプトには、それに対応するリアエンドが必要となるため、新スペックのボディワークの投入に遅れが生じた。

フェルナンド・アロンソは、ペナルティを科せられるF1オーストリアGPをテスト週末と捉えつつも、導入されたアップグレードに励まされているようだ。
フェルナンド・アロンソは、エンジンとギアボックスを交換しているため、合計で25グリッドの降格処分を受ける。チームメイトのジェンソン・バトンのマシンは旧型のままだが、フェルナンド・アロンソのマシンにはショートノーズを含め、アップグレード版の空力パッケージを搭載している。
予選を15番手でチームメイトよりコンマ1秒速いだけだったフェルナンド・アロンソだが、ショートノーズ版のMP4-30について「感触はいい。今週末はコーナーの競争力が上がっているように感じる」とコメント。
「グリップが増している感覚だ。方向性はいい。新しいパーツは大体予想通りのものを届けてくれている」
「Q1での僕のラップは特に良くなかったし、新車と旧車の差がコンマ1秒しかなかったのは、ジェンソンの方が良いラップをしたからだろう」
「ただ、ここはかなりハイパワーのサーキットなので、この新しい空力パッケージを生かし切れないのが残念だ。でも、僕たちは正しい方向に進んでいるし、そういう意味では今のところとてもポジティブだ。その一方で信頼性に関しては問題が多い。全てのセッションでストップしている」
フェルナンド・アロンソは、ジェンソン・バトンと共に最後列からスタートした後、序盤にグリッドペナルティの未消化分としてドライブスルーペナルティを実行しなければならない。
フェルナンド・アロンソは、この状況にフラストレーションを感じると言いつつも、マクラーレン・ホンダが今回のグランプリから集めた貴重なデータを来週に実施される2日間のインシーズンテストで生かしていくと述べた。
「レースが始まったらさらに追加のペナルティがあるけど、まあ仕方ないことだ。2台がそれぞれ異なる構造を施しているので、僕たちにとっては学習の週末だと思っている。明日のレースではいろいろと答えを出さなければならないことも多いし、答えを得られることを願っている」
「もちろん、ルールやペナルティを考えれば、1周目でレースを終えたい衝動にかられる。次のレースに向けてエンジンを温存できるしね。少なくとも最後尾なわけだし、3周目にはマノー・マルシャ勢から30秒も遅れをとる。ちょっとキツイよね」
「でも、それは僕たちのDNAではないし、今年のマシンではあまりたくさん走っていないので、できれば明日は2台揃ってレースを完走して、来週のテストで分析できるくらいの大量のデータを集めたい」

マクラーレン・ホンダは、F1オーストリアGP初日のフリー走行で“ショートノーズ”を含めたアップデートパッケージを投入した。
今季は、複数のチームが、空力的な効果を狙ってショートノーズを採用。しかし、ショートノーズは、FIAのクラッシュテストに合格するのが困難であり、マクラーレン・ホンダも複数回にわたってテストに不合格となっていた。
F1オーストリアGPでは、ショートノーズ版のパッケージが一台分しか用意できず、フェルナンド・アロンソのマシンに装着された。
マクラーレン・ホンダ MP4-30のショートノーズは、ウィリアムズなどが採用するノーズと同じように先端に突起がついている。また、このノーズに合わせてリアウイングを含めてマシン全体のパッケージに変更が施されている。


↑ショートノーズ ↓従来ノーズ

レッドブルは、待望の“ショートノーズ”を投入することによって、軌道に戻ることを期待している。
エンジンサプライヤーのルノーを名指しで非難したレッドブルのオーナーのディートリッヒ・マテシッツは、早くも2015年タイトルの可能性に悲観的で、レッドブルがここから望めるのはせいぜい“2位”だとオーストリアのメディアに語った。
F1中国でも苦戦を強いられたレッドブルは、V6パワーユニットが少しずつ改善を続ける一方で、RB11にそれ以上の問題があることが明らかになってきた。
ヘルムート・マルコは、ルノーが本拠地パリのテストベンチで確認した40馬力のパワーを実戦投入するのに手間取っていると述べている。
「それ(40馬力)はなぜか消え去ってしまう。誰にもその理由はわからない」とヘルムート・マルコは Auto Motor und Sport に語った。
しかし、2015年の苦戦の原因が自分たちもあることをレッドブルは知っている。2015年F1マシン『RB11』のボディワークの大幅アップグレードは、パッケージ的に“正解”とされるウィリアムズ型のショートノーズがなかなかクラッシュテストをパスできず、ずっと先延ばしにされている。
ヘルムート・マルコは「我々の大きな空力パッケージはバルセロナで投入する」と述べた。
そのパッケージには、“完全に新しいフロントウイングコンセプト”とそれに対応するリアエンドが含まれているという。
「我々はこれまでショートノーズをホモロゲートできなかったので、これまではテストで得た中間的なソリューションを使用していた」