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  • MotoGP | ホンダ 2019年 第7戦 カタルニアGP プレビュー

    MotoGP | ホンダ 2019年 第7戦 カタルニアGP プレビュー

    2019年のMotoGP 第7戦カタルニアGPが、6月14日(金)~16日(日)の3日間、スペイン・バルセロナ郊外のバルセロナ・カタルニア・サーキットで開催される。このサーキットでグランプリが開催されるのは今年で28回目。カタルニアGPとしては24回目を迎れる(1992~95年はヨーロッパGPとして開催)。

    バルセロナでは1950年代と60年代に、モンジュイックで公道を利用したスペインGPが開催されていた。

    61年には、125ccクラスでトム・フィリスがHondaのグランプリ初優勝を達成。バルセロナは、Hondaにとってグランプリにおける栄光の第一歩を踏み出した記念すべき場所となった。

    2001年には、この年の開幕戦日本GP(鈴鹿サーキット)で達成したHondaグランプリ通算500勝の祝賀会がバルセロナで行われた。その後、15年のインディアナポリスGPでは、マルク・マルケス(Repsol Honda Team)による勝利で通算700勝目を達成。今年の第5戦フランスGPでは、マルケスの勝利でHondaは最高峰クラス300勝目に到達した。前戦イタリアGPを終えてHondaの通算勝利は776勝。800勝に向けて着実に前進している。

    スペインでは、スペインGP(ヘレス)、カタルニアGP(バルセロナ)、アラゴンGP(アルカニス)、バレンシアGP(バレンシア)と、年4戦が行われている。バルセロナ出身のライダーが多いこともあり、カタルニアGPは、毎年大きな盛り上がりをみせている。

    バルセロナ・カタルニア・サーキットは、15年までは一周4.727kmだったが、17年にコース終盤のレイアウトが変更されて4.655kmに短縮。さらに、昨年、最終セクションの安全性を高める改修工事が終了し、4.627kmに変更となった。

    Repsol Honda TeamにとってカタルニアGPは、スポンサーのRepsol、そして最高峰クラスで6回目のチャンピオンを狙うマルケスと、今季Repsol Honda Teamから出場しているホルヘ・ロレンソにとっては、スペインGPの開催されたヘレスに続き、今季2回目のホームGPとなる。

    6戦を終えて3勝を含む5回の表彰台で総合首位に立つマルケスは、ホームGPで今季4勝目に挑む。前戦イタリアGPでは、今季3回目のポールポジションから優勝争いを繰り広げるが、わずかの差で優勝を逃した。14年の優勝以来、5年連続で優勝を逃したムジェロだが、優勝にあと一歩に迫った走りは、2019年型RC213Vが確実に仕上がっていることを感じさせた。

    マルケスは、125cc時代の10年にカタルニアGP初制覇を達成した。Moto2クラス時代は、11年に2位、12年に3位と表彰台に立った。そして、MotoGPクラスでは13年に3位、14年に優勝。15年は優勝争いに加わりながら転倒リタイア。16年、17年、18年と3年連続で2位になっている。今年は、5年ぶりの優勝を果たし、最高のかたちで地元ファンの期待に応える意気込みだ。

    6戦を終えて総合7位のカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、カタールGPで大会初の表彰台を獲得といいシーズンのスタートを切ったが、第2戦アルゼンチンGPでジャンプスタートのペナルティーを科せられたことで13位、第3戦アメリカズGPで転倒リタイアと、いい流れに乗れず、ヨーロッパラウンドに入ってからも、なかなか表彰台争いに加われない厳しいレースが続いている。昨年の大会では、表彰台にあと一歩の4位。今年は今季2回目の表彰台獲得と今季初優勝に挑む。

    前戦イタリアGPでベストリザルトの5位でフィニッシュの中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が、カタルニアGPでさらに上位を目指す。バルセロナは、グランプリに参戦してからヨーロッパラウンドの活動の拠点にしており、中上にとっては第二のホームGPとなる。前戦イタリアGPでは、好スタートから前半はトップグループに加わる快走をみせた。中高速コーナーが連続するレイアウトはイタリアGPの開催されたムジェロに似ており、今大会も快走が期待される。

    地中海に浮かぶマヨルカ島で生まれ育ったホルヘ・ロレンソは、バルセロナを活動の拠点にしていた期間が長く、もっとも応援団が多いサーキットとなる。昨年は、地元ファンの期待に応えて優勝、最高峰クラスでは大会5勝目を挙げた。カタルニアは、シーズンを通して得意とするサーキットの一つ。今年はマシンの乗り換えにやや苦戦しており、ここまで表彰台には立っていないが、今大会は今季ベストリザルトと初表彰台、初優勝の期待も膨らむ。

    マルク・マルケス(MotoGP 総合1位)
    「ムジェロを終えて、いい状態でホームGPを迎えることができます。マシンの仕上がりもよく、僕もいいポジションにいます。ムジェロを終えてから、カタルニアGPに向けてのインターバルで、少し休むことができました。体力は完全に戻りました。ホームグランプリは、いつもそうですが、とても興奮します。ファンの前で走れることは本当にうれしい気持ちでいっぱいです。カタルニアでも力強い結果を残したいと思います」

    カル・クラッチロー(MotoGP 総合7位)
    「ムジェロは満足のいかない結果に終わったので、今週のカタルニアGPがとても楽しみです。チームと一緒にいい仕事をして、いい走りをして、ライディングを楽しみたいです。いい週末になることを願っています。チームはいつも最高の仕事をしています。日曜日は高いポイントを獲得できることを願っています。昨年はここでいい結果を残しました。今年もすばらしい結果を残せることを願っています」

    中上貴晶(MotoGP 総合9位)
    「僕はモンメロにとても近いところに住んでいるので、カタルニアは第二の故郷のようなところです。ムジェロのレースウイークは最高でした。チームと一緒にがんばることができました。いい結果を残すことができました。今週末も初日から力強い走りをして、すべてのセッションでトップ10に入れるようにがんばります。週末の天気予報はよさそうなので、安定した週末になると思います。日曜日のレースでは、持てるポテンシャルを発揮して、6番手くらいでフィニッシュできたらうれしいです」

    ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 総合14位)
    「ムジェロはいろいろありましたが、バルセロナではいい仕事ができることを願っています。トップとのギャップを縮められるように全力で仕事に取り組みます。レースの後にはテストもあります。それも楽しみです。日本への旅はとても興味深いものでした。いろいろなことに取り組むことができました。今週末はもちろん、これからのレースで役に立つと思います」

  • MotoGP | ヤマハ 2019年 第7戦 カタルニアGP プレビュー

    MotoGP | ヤマハ 2019年 第7戦 カタルニアGP プレビュー

    Monster Energy Yamaha MotoGPがカタルニアへ
    Monster Energy Yamaha MotoGPは第7戦カタルニアGP出場のためスペインはバルセロナへ向けて出発。今大会は冠スポンサーとしてチームと同一のMonster Energyがつくこともあり、非常に重要な一戦となる。

    前回のムジェロで苦戦してランキング5位となっているバレンティーノ・ロッシは、ここでトップ争いに復帰してランキングも再上昇を狙いたいところ。

    ここカタルニア・サーキットでは、1997年から2009年まで様々なクラス(MotoGP、500cc、250cc、125cc)で連続13回の表彰台の大活躍。優勝は合計10回に及び、そのうちの7回(2001年、2002年、2004年、2005年、2006年、2009年、2016年)はMotoGPクラスで達成。2位は2003年、2007年、2008年、2014年、2015年の5回。2000年と2018年は3位を獲得している。

    マーベリック・ビニャーレスにとってはホームGPとなる今大会。2011年には125ccクラスで2位、2012年と2013年はMoto3でそれぞれ1位と3位、2014年はMoto2で2位を獲得するなど小排気量クラスでは4年連続で表彰台に上っている。MotoGPでは未だ実現していないが、今年こそ表彰台の上から母国ファンにあいさつするべくベストを尽くす。このところ厳しい戦いが続いているものの心身ともにフィーリングは上々。ランキングは第6戦終了時点で8位となっている。

    カタルニア・サーキットは1989年に建設工事がはじまり、その2年後に正式にオープン。1992年にMotoGPを初開催するや、すぐさま大観衆が集まる人気のサーキットとなった。全長4.6kmに14のコーナー(左6、右8)が設けられ、毎年スリリングなレースが展開される。グランプリ・サーキットのなかでも最も雰囲気がよいコースとして評価されている。

    モルビデリとクアルタラロ、バルセロナで上位を目指す
    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのフランコ・モルビデリとファビオ・クアルタラロは、プラクティスでのハイペースをそのまま決勝に生かすことを目標にカタルニアのテクニカルなコースに挑む。

    シーズン開幕以来、好調のふたりだが、前回のイタリア、ムジェロでは決勝で実力を出し切れずに期待の順位に届かなかった。

    クアルタラロは先週、右前腕コンパートメント症候群の手術を受けたばかり。リハビリによって順調に回復しており、出場可能の診断が予想されている。第6戦終了時点で合計31ポイント、ランキング12位につけてトップルーキーの座を守っているクアルタラロが、昨年はMoto2でグランプリ初優勝を成し遂げた場所で活躍を目指す。チームメイトのモルビデリは2017年にMoto2で5位を獲得。今シーズンは合計34ポイントを獲得してランキング11位につけている。

    第7戦イタリアGP決勝は6月16日、日曜日、現地時間14:00にスタートし、全24ラップで競われる。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ
    「前回のムジェロは非常に厳しい戦いを強いられました。今回はまた大好きなコースでレースを迎えますが、マシンの状態は完璧ではなくハードワークが必要です。問題を解決すべくベストを尽くし、ひとつでも上のポジションを目指します。決勝翌日の月曜日にはテストが予定されているので、あらゆる機会を最大限に生かせるようがんばります」

    マーベリック・ビニャーレス
    「ホームGPのスタートを待ちきれない気持ちです。ここは私にとってとても特別な場所。いつもエンジョイできる大好きなコースです。ファンの皆さんのサポートを間近に感じながら、すばらしい雰囲気のなかでレースができるのです。目標は表彰台。好成績で恩返ししたいと思っています。前回のムジェロは体力的に負担が大きく難しいレースになってしまいましたが、今回はマシンの長所を最大限に引き出してできるだけ多くのポイントを獲得し、ランキングを上げていきたいと思います。気持ちを集中し、ファンの皆さんに最高のレースをお見せします」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「カタルニア・ウイークのスタートをいつも楽しみにしています。コースレイアウトがヤマハのマシンに合っていますし、ファンの皆さんは私たちをとても温かく迎えてくれます。しかも今シーズンは、Monster Energyが大会の冠スポンサーとなっているので、なおさら重要です。ムジェロは残念な結果に終わりましたが、100%集中してベストリザルトを目指し、雪辱を果たしたいと思います」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    フランコ・モルビデリ
    「カタルニアは好きなコースで、MotoGPルーキーだった昨年はハイペースで走ることができポイント圏内でゴールしています。よい思い出が残るこの場所に、今年は少し複雑な気持ちで来ています。前回のイタリアでは、ウイークを通じてよい仕事ができ絶好調だったにもかかわらず悲しい結果に終わってしまったからです。今回こそは決勝でいい戦いをして、シリーズランキングのためにポイントを獲得したいと思っています」

    ファビオ・クアルタラロ
    「先週、バルセロナで右前腕の手術を受けました。経過は順調でフィーリングもとてもよくなっているので、あとは木曜日にサーキットで行われるメディカルチェックにパスできれば、またマシンに跨ることができます。カタルニアは好きなコースのひとつ。MotoGPマシンで走るのをとても楽しみにしています。高速で距離の長いコースがとても気に入っていますし、昨年はここでグランプリ初優勝をあげてよい思い出が残っています。早くレースに戻りたい気持ちでいっぱいです」

  • 【MotoGP】 スズキ:第7戦 カタルニアGP 決勝レポート

    【MotoGP】 スズキ:第7戦 カタルニアGP 決勝レポート

    MotoGP カタルニアGP 決勝日のカタルニアサーキットは朝から気温が上昇し、午前のウォームアップセッションでは路面温度が31℃まで達した。

    アンドレア・イアンノーネは週末の好調を維持し、トップタイムから0.385秒遅れでセッションを終了。またアレックス・リンスとシルバン・ギントーリは、それぞれ決勝に向け、マシンセットアップの最終調整を行った。

    決勝はスタート直後から多くのドラマがあり、24周のレースは波乱の展開になった。レース序盤には数人のライダーが転倒。カタルニアGPにチームスズキエクスターからワイルドカード参戦したシルバン・ギントーリもその犠牲者のひとりとなり、怪我こそ免れたものの、長いレースを早々に脱落。

    またアレックス・リンスはスタート直後にポジションアップし、その後の展開を期待されるも、マシントラブルにより自らピットインし、そのままリタイヤとなった。

    アンドレア・イアンノーネは好スタートを決め、アグレッシブなライディングで序盤に激しいトップ争いを見せるも、タイヤの消耗に伴い、ペースを保つことができず、徐々にポジションダウン。しかし苦戦を乗り切り、トップ10でフィニッシュして、貴重なポイントを獲得した。

    アンドレア・イアンノーネ
    「決勝では全てを出し切って頑張ったから、結果に繋げられなかったことが悔しいよ。マシンは確実に良くなっているのを実感しているけど、まだ問題が全て解決されているわけじゃない。特に加速時のスライドコントロールが課題だね。でもタイヤの状態が良いレース序盤では、全力でトップに食らいついていけたし、良いパフォーマンスを見せることができたと思っているよ。早く問題解決をして、今後のレースでもっと活躍できるようにしていくよ。」

    アレックス・リンス
    「今日は気温が上がったせいで、決勝は序盤からかなり苦しかったよ。5周目を過ぎたころからバイクの問題を感じて、周回を重ねるごとに状態がさらに悪化したので、自らピットインすることにしたんだ。電気系の問題だと思ったからね。今週は色々なことがうまく回らなかったね。金曜、土曜の走行で、レースペース自体は悪くなかったのに、一発タイムをうまく出すことができなかった。とにかく今週のことは忘れて、次のアッセンに向けて仕切り直すよ。アッセンではまたトップグループでレースできるようにしたいね。」

    シルバン・ギントーリ
    「決勝は楽しみつつ、完走することが最低限の目標だったから、とても残念な気持ちだよ。楽しめた時間はほんとにわずかな時間だった。7コーナーで突然フロントが切れ込んでしまい、どうすることもできなかったんだ。今日は転倒者が多かったから、最後まで走っていたらポイントを獲得できたかもしれないと思うと、ますます悔しさが増すよ。幸いにも怪我はないので、また明日のテストでしっかり走り込むよ。」

    河内 健 (テクニカルマネージャー)
    「今年一番残念なレースとなってしまいました。アンドレアについては今週スピードはあったのですが、決勝のコンディションではそのスピードを発揮することができませんでした。アレックスはマシントラブルがあり、大変申し訳なく思っています。トラブルの詳細に関しては現在調査中です。今回はシルバンがワイルドカード参戦で、3台目のGSX-RRを走らせたのですが、早々に転倒してリタイヤとなってしまい、チーム全体としても結果を残すことができませんでした。明日は一日テストがありますので、そこで色々と試し、少しでもバイクを進化させて次のアッセンで再スタートしたいと思います。」

    ダビデ・ブリビオ (チームマネージャー)
    「今日は我々チームにとって、とても厳しい一日でしたね。アンドレアは好スタートを決め、序盤にかなり攻めの走りを見せてくれたのですが、そのせいでタイヤに負担を掛けてしまったのかも知れません。ここのようにグリップの低いサーキットでは起こり得ることだと思います。一方アレックスはマシントラブルが起こり、母国レースを自らリタイヤすることになってしまい、本当に残念で仕方ありません。そしてまたシルバンも、このレースをとても楽しみにしていたのに、早々に転倒・リタイヤという結果となってしまい、悔やまれます。この週末はツキから見放されてしまう形となりましたが、それもレース。次戦に向けて気持ちを入れ替え、またしっかり結果を残していけるように準備して臨みます。」

    関連:【MotoGP】 第7戦 カタルニアGP 結果:ホルヘ・ロレンソが2連勝

  • 【MotoGP】 ヤマハ:第7戦 カタルニアGP 決勝レポート

    【MotoGP】 ヤマハ:第7戦 カタルニアGP 決勝レポート

    MotoGP 第7戦 カタルニアGPで、Movistar Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシとマーベリック・ビニャーレスはそれぞれ3位と6位を獲得。2018 MotoGP World Championshipのランキング2位と3位をキープしている。

    Movistar Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシが前回に続いて3位表彰台を獲得。チームメイトのマーベリック・ビニャーレスはスタートで遅れて中段に飲み込まれたが、レース後半でポジションを挽回して6位でチェッカーを受けた。

    バレンティーノ・ロッシはグリッド7番手から好スタートを切り、5番手で第1コーナーへ。すぐさまアンドレア・イアンノーネをパスして4番手に上がり、トップ3台のグループを追って行く。レース序盤はペースでかなわなかったが、離されずについて行ってプレッシャーをかけ続けた。

    アンドレア・ドヴィツィオーゾが9ラップ目に転倒したためロッシは自動的に3番手に浮上。この時点で2番手との差は3.5秒、後続との差は2.5秒と離れていたため、3番手キープに集中し、残りの15ラップを単独走行のまま終えた。最終的にはトップから6.098秒差で3位。前回に続いて表彰台に上った。

    一方のマーベリック・ビニャーレスはグリッド4番手からスタートしたあと10番手まで後退。4ラップ目にブラッドリー・スミスをとらえ、9ラップ目にドビツィオーゾが転倒したあとイアンノーネをパスして7番手まで挽回した。次にヨハン・ザルコとバトルとなり先行を許すも、そのテールにぴったりとついて行った。

    2台は互いに競り合いながら何度もベストラップを更新し、14ラップ目には揃ってダニロ・ペトルッチをパスする。ビニャーレスはここで再びザルコに勝負をしかけたがかなわず。7ラップ後にもう一度試みて、ついに6番手の座をゲットした。終盤もリズムよくダニ・ペドロサとの差を詰めていったが、わずかに届かず6位でチェッカー。トップとの差は10.798秒だった。

    3位を獲得したバレンティーノ・ロッシはシリーズポイントを合計88ポイントに伸ばしてランキング2位をキープした。マーベリック・ビニャーレスが11ポイント差のランキング3位で追っている。コンストラクターズ・ランキングではヤマハがトップから26ポイント差の3位に後退、チーム・ランキングではMovistar Yamaha MotoGPが、2位に10ポイント差をつけてトップを守っている。

    Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコがカタルニア・サーキットで果敢な走り。スタートで遅れて12番手まで後退したあと、懸命に挽回を図り、少しずつポジションを上げていった。全力を振り絞り、ヤマハYZR-M1のポテンシャルを存分に引き出して7位でチェッカーを受けた。

    ザルコのチームメイトのハフィス・シャーリンはグリッド14番手からスタート後、果敢な攻めを見せて9番手まで浮上する。しかし残り周回数もわずかとなったところでハイサイドを喫し、リタイアを余儀なくされた。シャーリンは早くも次回、オランダGPに照準を合わせており、失ったポイントを取り返す意気込み。

    月曜日はここカタルニアでテストを行い、6月29日~7月1日にアッセンTTサーキットで開催される第8戦に臨む。

    Movistar Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ (3位)
    「昨日のプラクティス・セッションを終えた時点では、ライバルたちのほうが少し優っていると感じていました。私は第2グループのほうに近かったのです。でも今朝のウォームアップ・セッションでは、チームの努力のおかげでセッティングが良くなっていました。コーナリングが楽になってペースも上がったので、上位から大きく離されることはなかったのですが、残念ながら十分に近づくこともできませんでした。そのあとドビツィオーゾがミスをして、私は表彰台に上ることができたということです。昨年のこのレースでは非常に苦戦しましたが、今年は最終ラップまでペースをキープし、良い状態で走り切ることができたので満足しています。またチャンピオンシップにおいても、貴重なポイントを獲得してランキング2位できました。今後もこの調子をキープしていけるよう頑張ります」

    マーベリック・ビニャーレス (6位)
    「レース序盤、とくにスタートで手間取ってしまいました。ヤマハ勢のなかでは私だけが問題を抱えていたように見えたのですが、その原因はまったくわかりません。とにかくスタートをしっかり決める必要があると思います。そうすればその後の展開が変わってくるからです。単独走行ならばホルヘ(ロレンソ)やマルク(マルケス)と同じリズムで走ることができるのです。これからもチームとともにハードワークを続け、集中し、強くなっていきたいと思っています。今は難しい状況ですが、それでも懸命にプッシュを続けます。マシンが良い状態にあれば必ずトップに立つことができます。だから焦りはありません」

    マッシモ・メレガリ (チームディレクター)
    「昨年のことを思い返せば、今日のバレンティーノの表彰台獲得は非常にうれしい結果です。彼はウォームアップ・セッションのなかで答を見つけ出し、結果的に正しいタイヤを選択してくれました。とくにフロントタイヤのスペックについては完璧にフィットするものがひとつもなかったので、やはりいくらか賭けではあったのです。そうした状況のなかで絶好のスタートを切って3番手に上がり、最後まで4位との差をコントロールして2度目の表彰台につなげました。マーベリックのほうは残念ながらそれを上回ることはできませんでした。今週もいつものように、チームとともにハードワークに取り組んできましたが、スタートで出遅れて中段に飲み込まれ、とくにレース前半はリズムがつかめずペースも上がりませんでした。明日はこのコースでテストがあるので、今日のデータと比較しながら新しいオプションを試すつもりです」

    Monster Yamaha Tech 3
    ヨハン・ザルコ (7位)
    「厳しい戦いになりました。ペースは良かったのですが、決勝のなかではアンラッキーが重なりました。スタートの飛び出し自体は問題なかったのですが、そのあと2台に挟まれてスロットルを戻さざるを得ませんでした。それで大きく順位を下げてしまったのです。その後はなかなかオーバーテイクの場所が見つからず、ようやく準備が整ったところでイエロー・フラッグが出てスローダウンを強いられました。このようにペースを抑えなければならないところが何度もあったのです。そのなかでもペドロサとクラッチローを追い続け、あともう少しというところまで近づいたのですが、疲れもあってマシンをしっかりコントロールすることが難しくなってきてしまいました。そしてとうとうビニャーレスにつかまり、7位でゴールすることになりました。結果は決して最悪というわけではありません。ランキングでは良い位置を守っていますし、2位争いも不可能ではありません。今はロッシがそこにいますが、それをキープするのは簡単ではないでしょう。ここでは何より聡明さが重要です。私もそうでなければならないと思っています。チームとともに良い方向性を維持していることは間違いないので、常にこれを守り、すべてがそろえばまた表彰台に立てるのだということを信じて、これからも作業に取り組んでいきます」

    ハフィス・シャーリン
    「レース中はフィーリングがとても良かったのですが、ミスをおかしてコーナーではらんでしまいました。何とか正しいラインに戻そうと格闘しましたが、すぐさまハイサイドをおこして転倒し、リタイアすることとなってしまいました。チームに対して申し訳ない気持ちでいっぱいです。9位を獲得できるところだったのに、そのチャンスを失ってしまい、チームのみんな、スポンサーの皆様、私を支えてくれるすべての人に、どんなに謝っても謝りきれません。このミスからよく学び、もっと強くなって戻って来ます。今日のミスを必ず取り返します」

    エルベ・ポンシャラル (チームマネジャー)
    「今回は厳しい戦いになりました。プラクティスと予選を通じて、そのことは初めからわかっていました。ヨハンはいつものようにスタートし、すぐさま身体を伏せてプッシュを開始し、安定したペースを守り、少しずつ順位を上げて7番手でチェッカーを受けました。楽な戦いではありませんでしたが、ランキング4位をキープできたことは良かったと思っています。3位との差もわずかです。タイトル争いは依然としてオープンなので、ムジェロの前にも話したように、すべてのレースでポイントを獲ることが重要なのです。決して好調ではなかったなかで、最後にこうして貴重なポイントを獲得できたことは評価したいと思っています。明日もここに残ってテストを行い、また何かをつかみたいと思います。ハフィシュのほうは、ウイークを通じて非常に好調だっただけに残念です。残り5ラップまで好位置につけており、誰にも脅かされない状況でもありました。そのなかでの転倒は確かに大きなミスです。でもそれとは別に、彼はウイークを通じてしっかり仕事をし、決勝でも終始、速さを維持していました。このことは大きな自信となることでしょう。ここバルセロナに住み、大勢の友達を持ち、彼にとっては第2のホームGPとも言える場所で、心の底から完走を願っていたに違いありません。それだけに苦い思い出になってしまったかもしれませんが、くよくよする必要はありません。ルーキー・ランキングではモルビデリにわずか2ポイント差ですし、レースはまだたくさん残っています。明日のテストでまた学び、次のアッセンではもう少しスイートな経験ができるよう期待しています」

    関連:【MotoGP】 第7戦 カタルニアGP 結果:ホルヘ・ロレンソが2連勝

  • 【MotoGP】 ホンダ:第7戦 カタルニアGP 決勝レポート

    【MotoGP】 ホンダ:第7戦 カタルニアGP 決勝レポート

    2018年シーズン MotoGP 第7戦カタルニアGPの決勝で、予選2番手から好スタートを切ったマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が2位でフィニッシュし、総合首位をキープした。ホールショットを奪い、オープニングラップを制したマルク・マルケスでしたが、2周目に入ったストレートでホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)にかわされ2番手に後退、それから23周にわたり追撃したが、優勝にはあと一歩届かなかった。

    今大会のマルク・マルケスは、前戦イタリアGPに続き、路面とタイヤのマッチングに苦しんだ。そのため攻めの走りができず、中盤以降は3位以下とのリードを広げたこともあり、2位をキープする作戦に変更した。これでマルケスは7戦を終えて3勝を含む5回の表彰台を獲得し、ポイントランキングでも首位をキープ。今大会3位で総合2位のバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)との差を27ポイントとしている。

    予選で転倒を喫したものの、10番グリッドから追い上げのレースを見せたカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が4位でフィニッシュした。クラッチローは、中盤まではダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)とダニーロ・ペトルッチ(ドゥカティ)とし烈な戦いを演じ、後半ではペドロサ、そしてマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)らと4位争いのグループを形成したが、両選手の追撃を振りきった。

    ダニ・ペドロサは、終盤ビニャーレスの厳しい追撃を受けたが、ポジションを守りきり5位でフィニッシュした。前戦イタリアGPでは思うように走れず転倒、リタイアを喫したが、今大会は表彰台を視野に入れる走りで、復調をアピールした。

    フリー走行で3回の転倒を喫したフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、決勝でも12番手を走行していた20周目の2コーナーで再び転倒したが、再スタートを切って14位でフィニッシュ。今季6度目のポイントを獲得した。

    今季ベストグリッドの12番グリッドからスタートした中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、序盤にペースが上がらず17番手までポジションを落とす。その後はフロントタイヤのフィーリングに苦しみポジションを上げられず、16番手を走行していた14周目の5コーナーで転倒、リタイアとなった。予選24番手から決勝に挑んだトーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は4周目の3コーナーで転倒しリタイアに終わった。

    マルク・マルケス(MotoGP 2位)
    「今日のレースでは冷静な戦いを求められました。序盤はもちろん、一生懸命プッシュしました。それはホルヘについていくことで、追ってくるライダーたちとのギャップを広げられると思ったからです。十分なアドバンテージができてからは、自分のペースを保ちました。ロレンソに追いつくのは不可能だったので、レース終盤は少しスローダウンしました。今日は転倒者が多かったので、ロレンソに追いつくことよりも成し遂げなければならないことがありました。時々、自分の選択したタイヤが、思っていたようなフィーリングではないことがあります。しかし、2位という結果はチャンピオンシップにおいてとてもいい結果だと思います。なぜならここに来たときは23ポイントのリードだったのが、次戦のアッセンへは27ポイント差で向かうことができるからです。今はこの状況を理解し、それを最大限活かす努力が必要になります。ムジェロではミスをしてしまい、いろいろ考えさせられました。優勝できないときは、なにか足りないと感じることがあります。でも表彰台はいい結果です。もしかすると、これからも難しいレースがあるかもしれませんが、ここまではまずまずの状態で7戦を終えられたと思います」

    カル・クラッチロー(MotoGP 4位)
    「今日はいい日でした。チーム全体がいい仕事をしました。この結果はうれしいです。昨日の予選はうまく行かなかったので、チームに申し訳なく思っています。でも、今日のこの結果でお返しができたと思います。表彰台獲得が目標でした。4位でフィニッシュしましたが、この結果に満足しています。チャンピオンシップにおいてもいい結果でした。今週末のチームのすべての努力に感謝しています。いいショーができました。次のアッセンが楽しみです」

    ダニ・ペドロサ(MotoGP 5位)
    「レースウイークのことを考えれば、十分にいい結果を出せたと思います。11番手からスタートして5位でフィニッシュ。いいかたちでリカバリーできました。もちろん、満足はしていません。今日はいいフィーリングがなかったので、かなり苦戦しました。バトルした相手は、コーナーリングスピードでの立ち上がりで勝っていました。ブレーキングは僕の方が上手かったですが、ラップタイムでは少し負けていました。カルは最後に僕をパスしました。ビニャーレスにも追いつかれましたが、彼は抑えることができました。明日はテストがあります。今日の問題を解決して、今後のレースに活かせることを願っています」

    フランコ・モルビデリ(MotoGP 14位)
    「トリッキーな週末でした。何度も転倒しましたが、決勝ではかなりいい感触がありました。ペースもよくて、終盤アタックする準備もできていました。でも左コーナーでタイヤが厳しくなり、ペースを落とさなくてはならなくなったことでタイヤが冷え、2コーナーで氷の上を走っているように転倒してしまいました。でも、マシンはガレージまで戻すことができました。その後レースに戻ってフィニッシュし、2ポイント獲得できたので満足しています。ただ、今日の問題は解決しなければなりません」

    中上貴晶(MotoGP リタイア)
    「今日は予定通り、フロントにミディアム、リアにソフトを選んで決勝に挑みました。フリー、予選に比べてフィーリングはよくなく、切れ込む傾向があり何度も転びそうになりました。転倒したときは、前を走るスミスを抜こうとインに入ったときにフロントから転んでしまいました。スミスと彼のチームに申し訳ない気持ちです。今回はスタートがうまくいかずにポジションを大きく落とし、加えて想定していたタイムで走れず、厳しいレースになりました。残念です」

    トーマス・ルティ(MotoGP リタイア)
    「今日はウォームアップでいい感触があり、いいかたちで一日がスタートしました。でも転倒して、僕のレースは早々に終わってしまいました。残念ながら3コーナーでフロントを失い、転びました。これでゲームオーバーでした。もっと周回を重ねられたら自信をつけることができると感じていたので残念です。全力で仕事をしてくれたチームに申し訳ない気持ちです」

    関連:【MotoGP】 第7戦 カタルニアGP 結果:ホルヘ・ロレンソが2連勝

  • 【MotoGP】 ドゥカティ:第7戦 カタルニアGP 決勝レポート

    【MotoGP】 ドゥカティ:第7戦 カタルニアGP 決勝レポート

    2018年のMotoGP 第7戦のカタルーニャGPが6月17日にバルセロナ(スペイン)のカタルーニャ・サーキットで開催された。ドゥカティMotoGPチームのホルヘ・ロレンソは、2週間前のムジェロの優勝に続いて、このレースも手中に収め、2連勝を飾った。チームメイトのアンドレア・ドヴィツィオーゾは、3位走行中にクラッシュしてリタイアとなった。

    ホルヘ・ロレンソは、ポールポジションからのスタート。2周目にマルク・マルケス(ホンダ)をオーバーテイクして首位に立つと、一貫してそのポジションをキープした。チェッカーフラッグ時点で、2位のマルケスとは4秒以上の大差をつけていた。

    チームメイトのアンドレア・ドヴィツィオーゾにとっては不運なレースとなった。予選3番手、フロントローからスタートしたドヴィツィオーゾは、レースでも3番手を走行し、ロレンソとともに好リザルトが期待されたものの、ターン5のブレーキング中にクラッシュしてリタイアを余儀なくされた。

    第7戦終了時点のランキングでは、ロレンソがポイントを66に伸ばして7位に浮上。ドヴィツィオーゾも同じ66ポイントで8位につけている。コンストラクターズ部門では、132ポイントのドゥカティは2位にランクされている。

    第8戦のオランダGPは、6月29日~7月1日に伝統のTTサーキット・アッセンで開催される。

    ホルヘ・ロレンソ(Ducati MotoGPチーム #99) 1位
    「今日の勝利は本当に素晴らしい!ターン1で首位に飛び込まなくても、ライバルをオーバーテイクしてポジションを上げられることを証明できた。良いスタートを切ることができず、マルケスに先行されたため複雑なレースになったが、まだ先は長いと自分に言い聞かせて、何とか落ち着こうとした。ブレーキングはマルケスより若干良かったので、オーバーテイクはそれほど難しくはなかった。その後はしぶとく食い下がられた。現時点で、パッケージにはかなり戦闘力がある。ドゥカティ史上もっとも完成されたマシンになったのではないかと思う。今週末は、僕もドヴィもずっと戦闘力を発揮することができた。デスモセディッチは、ほぼすべてのサーキットで実力を発揮できているうえ、タイヤへの負担も少ない。これは大きなアドバンテージだ。今後もしっかりと勝ち切りたい。今日は勝利の美酒に酔いしれてから、すぐに次のレースに集中したい」

    アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Ducati MotoGPチーム #04) リタイア
    「ホルヘやマルクに遅れを取りたくなかったので、ハードにプッシュしていたらクラッシュしてしまった。僕のミスだ。レース中は午前中のウォームアップほどグリップが出ず、同じようにライディングできなかった。思ったよりもコーナーに速く進入してしまい、ブレーキング中にクラッシュしてしまった。カタルーニャでも速く、大量のポイントを獲得できると期待していたので残念だ。だが、僕らのマシンは、どのサーキットでも通用すると思うので、前を見据えて戦いたい。複数のポイントでまだ改善の余地があるが、僕たちは常に優勝するために戦っている。いずれはタイトルのことを考えることになるだろうが、今は目の前のレースに勝つことに集中したい」

    ルイジ・ダッリーニャ(ドゥカティ・コルセ・ゼネラルマネージャー)
    「週末を通じて、ふたりとも非常に速かったので、大変満足している。特にホルヘが素晴らしかった。MotoGPを愛する全てのファンがこういうホルヘの姿が見たかったはずだ。一方、アンドレアは、良い仕事をしていたにもかかわらず、クラッシュに終わったのが残念だ。だが、前戦および今回の戦いには満足している。アッセンやザクセンリンクは、あまり得意とするサーキットではないが、現在の状況であれば、自信を持って戦いに臨める」

    関連:【MotoGP】 第7戦 カタルニアGP 結果:ホルヘ・ロレンソが2連勝

  • 【MotoGP】 ヤマハ:第7戦 カタルニアGP 予選レポート

    【MotoGP】 ヤマハ:第7戦 カタルニアGP 予選レポート

    MotoGP 第7戦 カタルニアGPの予選が6月16日(土)に行われ、Movistar Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシは、Q2でそれぞれ4番手と7番手を獲得。決勝をグリッド2列目と3列目からスタートする。

    クリアスペースを確保して後方からスタートしたビニャーレスは、1度目のアタックで1分39秒835を記録して2番手となり、次のトライでさらにタイムを更新したが、ポジションを上げられないまま、セッションの残り7分、5番手を走行中にピットインを行った。

    1分強後にコースに戻ると、すぐさま1分39秒145へ短縮して3番手へ浮上。しかしセッション終盤になって全体のペースが上がったため、4番手に後退して終了となった。ポールポジションとの差は0.465秒。

    一方のバレンティーノ・ロッシは真っ先にコースに飛び出してタイムアタックを開始。集団から抜け出すのに少し時間がかかったが、2回目のチャレンジで1分39秒278を記録して暫定2番手に浮上した。この時点でトップとの差は0.392秒。タイヤ交換を終えて残り6分で逆転を狙うロッシは、すぐさまペースを上げてゆく。そして2回目のトライで1分39秒266へ短縮したが、ポジションを上げることはできず逆に7番手へ後退。残り1ラップでは第1セクションで自己ベストを更新したものの、激しいウォブルが出て最後のチャンスを逃すこととなった。これで順位は7番手のまま、トップとの差は0.586秒。

    Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコは、フリープラクティス第3セッションでハイペースをアピールしてトップから0.220秒差の5番手。午後からの予選でもハード・ファイトを展開して8番手を獲得した。現地時間14:00にスタートする決勝ではグリッド3列目に並ぶ。

    チームメイトのハフィス・シャーリンは、フリープラクティス第3セッションで前日朝のタイムから1秒更新する好調ぶり。第4セッションでもペースを維持して9番手を獲得した。Q1では2番手にわずかに届かなかったが、自己最高の14番手から第7戦をスタートする。

    Movistar Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス (予選4番手/1分39秒145)
    「予選ではもっと上を狙っていました。フリープラクティス第4セッションがとても順調で、決勝用セッティングを煮詰めながらトップにあと少しと迫っていたからです。結局グリッド2列目になってしまったので、明日は好スタートを決めてはじめから飛び出さなければなりません。予選中はフロントタイヤのスライドに苦戦してベストラップを記録することができませんでしたが、全体的には満足しているので、明日に賭けたいと思います。ベストタイヤをチョイスして全力でプッシュしていくことが重要です」

    バレンティーノ・ロッシ (予選7番手/1分39秒266)
    「2列目に入るだけのポテンシャルは持っているので、この結果にはがっかりしています。マーベリック、イアンノーネと並ぶことが目標だったのです。タイヤを新品に履き替え、いい走りができて、ラップタイムを少し短縮しましたが、第10コーナーでミスをしてしまいました。ブレーキングで深く突っ込み過ぎて、止まり切れなくなってしまったのです。その時点であと1ラップ残っていたのでもう一度トライし、また少し縮めましたが2列目には届きませんでした。私たちの目標は現実的なものだっただけに、それを達成できず残念です。明日はフロントタイヤで苦戦することが予想され、ハードな戦いになるでしょう。でもそれは誰にとっても同じ条件です」

    マッシモ・メレガリ (チームディレクター)
    「マーベリックは決勝用セッティングを使用して、すべてのセッションでいい走りを見せてくれました。そして予選では4番手を獲得し、2列目からスタートすることとなりました。バレンティーノのほうは少し手間取り、最後にミスもあって残念ながら2列目を逃してしまいました。3列目からのスタートとなれば序盤はかなり厳しい戦いになるでしょう。しかし明日はタイヤの耐久性も重要な要素となるため、思いがけない展開もあり得ると考えています。コース・コンディションが変化したとしても、ウォームアップ・セッションで最終調整を行い、タイヤを決定してしっかり準備していきます」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ (予選7番手/1分39秒331)
    「私にできることはすべてやったので、この結果に満足するべきでしょう。ライバルたちが非常に速く、現時点でこれ以上の順位を望むことはできそうもありません。これが今の私たちのポジションなのです。この事実を受け入れなければなりません。予選の1ラップで速さを引き出すことは難しかったのですが、決勝ペースではいい走りができるかもしれません。明日はマシンに良いフィーリングを持ち、ポテンシャルをしっかり発揮し、できるだけ上を目指していきたいと思っています」

    ハフィス・シャーリン (予選14番手/1分39秒879)
    「正直に言うと、自分自身に少しがっかりしています。昨日から今日のフリープラクティス・セッションまでがとても順調だったので、逆に少しナーバスになってしまったようなのです。今日は暑さもあり、第3コーナーでリア・グリップを失いラップタイムを短縮することができませんでした。でもペースは悪くないですし、中上選手にも少しずつ近づくことができているので、明日の決勝を楽しみにしています。まずは好スタートを決め、そのあとの展開を観察し、戦いのなかで私にどんな役割が担えるかを見ていきたいと思っています」

  • 【MotoGP】 ホンダ:第7戦 カタルニアGP 予選レポート

    【MotoGP】 ホンダ:第7戦 カタルニアGP 予選レポート

    MotoGP カタルニアGPの予選は、前日に続き最高気温が28℃を記録、強い日差しのため、路面温度は48℃まで上昇した。

    タイヤにとっては厳しいコンディションとなったが、総合首位でホームグランプリを迎えたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が2番手タイムをマークし、2戦ぶり今季3度目のフロントローを獲得した。

    前戦イタリアGPに続き、暑さの中でタイヤと路面のマッチングに選手たちは苦戦。前後ソフトを選択する選手が多い中で、マルク・マルケスはフロントにハードを選択して1回目のアタックを行い、2回目のアタックはフロントにミディアムを装着して首位に浮上した。これで今季2度目のポールポジション(PP)に王手をかけたが、ホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)にわずか0.066秒の先行を許し2番手だった。

    今大会、マルク・マルケスは金曜日のフリー走行で転倒、土曜日のフリー走行でも転倒を喫し、フリー走行の総合では12番手だった。そのため今季初めてQ1からの予選となったが、Q1でトップタイムをマークすると、Q2でもドゥカティ勢を相手にし烈なPP争いを繰り広げて観客席を沸かせた。PPこそ獲得できなかったが、地元ファンの大きな声援の中、決勝では今季4勝目に挑む。

    初日6番手のカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、午前中のFP3で5番手につけてダイレクトでQ2進出を果たした。そして迎えたQ2では、マルケス同様、フロントにミディアム、リアにソフトを選択してアタックしたが、痛恨の転倒を喫し10番手。4列目から追い上げのレースに挑むことになった。

    初日9番手のダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、2日目のフリー走行でも9番手をキープしてQ2進出を果たす。迎えたQ2では、マルケス、クラッチローと同じタイヤ選択でアタックするが、思うようにタイムを短縮できず11番手。決勝では追い上げのレースに挑む。

    フリー総合16番手からQ1で2番手に浮上し、初めてQ2進出を果たした中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、今季ベストグリッドから決勝に挑む。中上はQ1で2本の新品タイヤを使いQ2進出を果たした。そのためQ2では新品タイヤが1セットしか使えず、最下位の12番手だったが、初めてQ2進出を果たし、高いモチベーションで決勝に挑む。

    初日2度の転倒を喫し、土曜日のFP3でも転倒を喫したフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、苦戦の中で着実にタイムを短縮するが18番手グリッド。チームメートのトーマス・ルティは24番手となり、決勝では、共に追い上げのレースに挑む。

    マルク・マルケス(MotoGP 2番手)
    「素晴らしい予選セッションでした。ここでフロントローを獲得するのはとても重要なことです。なぜならホルヘ(ロレンソ)もドヴィ(アンドレア・ドヴィツィオーゾ)もここではとても速いからです。彼らとの差はまだ縮められると思います。それだけにフロントローを獲得できてうれしいです。今日は少し複雑な日でした。午前中のフリー走行でプッシュしているときに転倒してしまい、Q1からの予選になりました。いずれにしても、とても速く走れることが分かったので自信はあります。また、FP4では最後のダウンヒルコーナーで転倒しそうになりましたが、なんとか持ちこたえました。バンプに接触したことでフロントが流れ始めました。『Q1とQ2で2台のマシンが必要になる。お願いだから転倒しないで』とメカニックに言われていたので、膝と肘、そして体全体を使ってなんとかセーブしようとがんばりました。恐らく自分のキャリアの中で最高のセーブの一つだったと思います。ファンにとっても絶対におもしろかったと思います。明日はこれを繰り返さないようにがんばります」

    カル・クラッチロー(MotoGP 10番手)
    「今日は厳しい予選でした。そして残念な結果でした。しかし、LCR Honda CASTROLはいい仕事をしてくれました。自分のペースも悪くはなかったし、決勝に向けて自信はあります。ただ予選で転倒してしまったことがとても残念でした。でも、今日はポジティブな部分だけを考えるようにしたいです。明日はいい結果が出せると思っていますが、そのためには、いいスタートを切ってリードするライダーたちと一緒に逃げきれるように集中しなければなりません」

    ダニ・ペドロサ(MotoGP 11番手)
    「今日は残念ながら速いラップタイムを刻むことができませんでした。特にコーナリングしているときは、あまり自信がありませんでした。思ったようにプッシュできません。そのため後方グリッドからのスタートとなりました。本当に残念です。明日の決勝は、戦略を変えなければなりません。とにかく集中力を維持して、正しいタイヤ選択をして、いいスタートを切りたいです」

    中上貴晶(MotoGP 12番手)
    「今日はフリー走行が終わったときにQ2にいける自信がありました。しかし、マルク(マルケス)がQ1から走ることになり、これで枠がひとつなくなり、残りひとつを巡る厳しい戦いでした。Q1ではマルクに続いて2番手でした。手強いライバルが大勢いる中で、やっとQ2にいけました。とてもうれしいです。明日のグリッドは、すぐ近くにカル(クラッチロー)とダニ(ペドロサ)がいるので、自分にとってはすごくいいチャンスだと思います。明日はさらに暑くなりそうで、タイヤに厳しいレースになるのは間違いありません。しっかりタイヤのパフォーマンスをキープし、自分の持てる力を100%発揮してベストリザルトを残したいです」

    フランコ・モルビデリ(MotoGP 18番手)
    「今日は昨日よりかなりいい一日になりました。マシンの感触はよくなりましたが、グリップの問題は依然として解消していません。いくつかのアイディアがあるので、ウォームップに向けてこの問題を解決できるようにがんばります」

    トーマス・ルティ(MotoGP 24番手)
    「今日はもっと前進できると思っていたのですが、そうはなりませんでした。また予選では、路面温度が上がり苦戦しました。でも明日のレースに向けていい経験ができました。FP3ではレースのセットアップに集中しました。ハードタイヤオプションを試したのですが、ペースもよく、いい感触がありました」