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  • アストンマーティン WECとIMSAに参戦するヴァルキリーを発表

    アストンマーティン WECとIMSAに参戦するヴァルキリーを発表

    アストンマーティンは、ハイパーカー「ヴァルキリー」を発表し、耐久レースの新たな章に乗り出そうとしている。

    このロードカーをベースにしたレーシングカーは、アストンマーティンを「耐久モータースポーツの頂点」へと引き戻すだろう。 第93回ル・マン24時間レースで優勝を争うことになる。 レースは今年6月14日と15日に開催される。アストンマーティンが最後にル・マン24時間レースに出場したのは1959年のことである。

    公道走行可能なハイパーカーをベースとする唯一の参戦マシンであるヴァルキリーは、FIAの「ハイパーカー」規定に準拠して初めて製造されたレーシングカーである。ヴァルキリーは、FIA世界耐久選手権(WEC)と米国を拠点とするIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の両方に出場する。

    このハイパーカーは、2025年のWEC開幕戦にアストンマーティンTHOR (The Heart of Racing) チームが2台のヴァルキリーをエントリーさせる際に世界デビューを果たす。2月28日には、カタール1812kmイベントに出場する。

    アストンマーティン・ラゴンダのCEO、エイドリアン・ハルマークは「これはアストンマーティンにとって誇らしい瞬間である。ル・マン24時間レースで総合優勝を争うために復帰することは、まさに我々の価値観の核心をなすものである」と語った。

    「これは、我々のモーターレースの歴史における重要なマイルストーンとなる。WECとIMSAの両方でスポーツカーレースの頂点に挑む唯一の公道用ハイパーカーとして、ヴァルキリーは、我々の不変のスポーツ精神を体現するものである。それは、1世紀以上にわたってブランドを定義してきたものである」

    アストンマーティンの耐久レース部門責任者であるアダム・カーターは「アストンマーティン・ヴァルキリーは単なるハイパーカーではなく、自動車工学史上における革命であり、パフォーマンス、デザイン、革新性の頂点を極めた車です。F1の技術とロードカーのノウハウを融合させたヴァルキリーは、レースのために作られた車だ。世界耐久レースの最高レベルへの参戦は、その技術的達成をさらに確固たるものにするだろう」

    「ハイパーカーのルールに準拠しているため、このレースカーはロードカーと多くのDNAを共有しており、心臓部には同じ6.5L V12パワーユニットが搭載されている」

    アストンマーティン・ヴァルキリーアストンマーティン FIA 世界耐久選手権(WEC)
    アストンマーティン・ヴァルキリーを動かすのは、ドライサンプ潤滑方式の希薄燃焼式500kW V12エンジンとレース用に最適化された排気システムである。駆動力はエクストラック製7速シーケンシャル・トランスミッションを介して後輪に伝達される。APレーシングがカーボン製マルチプレート・クラッチを提供している。

    その他のギアには、機械式リミテッド・スリップ・ディファレンシャル、セミオートマチックのパドルシフト、ピットレーンでの発進用モーターが含まれる。APレーシングのカーボンディスクとパッドに作用するアルコン製6ピストンフロントキャリパー、カーボンモノコック生存セル、クイックリリース式カーボンファイバー製ステアリングホイールも装備されている。

    ダブルウィッシュボーン式サスペンションは、フロントとリアの両方にプッシュロッド作動式トーションバースプリングを両端に備えている。18インチの鍛造アルミリムにはミシュランパイロットスポーツタイヤが装着されている。車内には6点式安全ハーネス付きのカーボンファイバー製レーシングシートが備えられている。

    レースカーの総重量は、ドライバーと燃料を含めて1030kgである。これは最低限の許容重量である。

    アストンマーティン・ヴァルキリー IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権
    ル・マン24時間レースのドライバーには、マルコ・ソレンセン、トム・ギャンブル、アレックス・リベラス、ハリー・ティンクネルが名を連ねる。ロス・ガンとロマン・デ・アンジェリスはIMSA GTPクラスでレースを行い、ル・マン24時間レースでは他のドライバーたちと合流する。

  • 【動画】 アストンマーティン ヴァルキリー お披露目走行

    【動画】 アストンマーティン ヴァルキリー お披露目走行

    レッドブル・レーシングのエイドリアン・ニューウェイが設計に関わったアストンマーティンのハイパーカー『ヴァルキリー』が、シルバーストンでその走行を初披露した。

    レッドブルとアストンマーティンの技術提携によって誕生したヴァルキリーは、6.5リッターの自然吸気V12エンジンを搭載した2人乗りのミッドエンジン・ハイパーカー。ハイブリッドと組み合わせて1160馬力を発生させる。

    ヴァルキリーには、今年レッドブル・レーシングがRB15のシェイクダウンで採用したカラーリングが施され、アストンマーティンのパフォーマンスドライバーを務めるクリス・グッドウィンによってデモ走行が行われた。

    「どのように見栄えになるかスケッチし始めた瞬間から5年が経ち、アストンマーティン・ヴァルキリーが今日走っているのを目にするのは非常にエモーショナルだ」とエイドリアン・ニューウェイはコメント。

    「ノイズとともに駆け抜けていくビジュアルアングルの変化を見ていると今やるべきことをやっていると実感する。ダイナミックに動くことだ。今日ここで走行させるためにチームは本当に頑張ったし、彼らにとっても特別な瞬間だ」

    レッドブル・レーシングのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは「初披露できたのは、レッドブル・アドバンスド・テクノロジーとアストンマーティンとのデザイインと設計のコラボレーションの結果だ」とコメント。

    「最初のビジョンは最先端技術を駆使したハイパフォーマンスなハイパーカーを構築することだった。我々はそれを達成した。このお披露目走行はこのクルマにとって驚くべき物語の始まりに過ぎない」

    アウトンマーティン・ヴァルキリーは、2020年のハイパーカーレギュレーションの元でFIA 世界耐久選手権(WEC)に参戦する予定となっている。

    アストンマーティン・ヴァルキリーレッドブル・レーシング&アストンマーティン

  • アストンマーティン、ヴァルキリーでル・マン24時間レースに参戦

    アストンマーティン、ヴァルキリーでル・マン24時間レースに参戦

    アストンマーティンは、2021年のル・マン24時間レースにレッドブルのエイドリアン・ニューウェイがデザインしたハイパーカー『ヴァルキリー』に投入することを発表した。

    6月14日(金)午前中、ACO(フランス西部自動車クラブ)はマニュファクチャラーなど諸関係者と共に協議を重ね、2020年秋に始まる2020-2021年シーズンからWECに導入される新世代の耐久レース用車両で争われる最終確定した新技術レギュレーションを発表した。

    アストンマーティンは、6.5リッター 自然吸気V12エンジンを搭載するヴァルキリーで2021年のル・マン24時間レースに参戦することを発表。2台で参戦することになると見られている。

    アストンマーティンのCEOを務めるアンディ・パーマーは「我々はいつか勝利を狙える正しいタミングでアストンマーティンをル・マンに連れて帰るつもりだと言ってきた。今こそ、その時だ」とコメント。

    「デビッド・ブラウンは1959年に勝てるクルマとドライバーノチームとともにここにやって来た。我々は2021年に同じことをするつもりだ」

    「アストンマーティン・ヴァルキリーは、ACOの新しい“ハイパーカー”ルールの枠組みに完全に収まっており、そのような挑戦への準備は整っている」

    「モータースポーツのトップレベルで競争するためのこれまでの経験と知識のすべてをもたらし、我々は成功のために必要な材料でこの最も野心的なプロジェクトに乗り出す」

    「ミュルザンヌ・ストレートでアストンマーチンのV12が闇を切り裂いて雄叫びを挙げ以上に刺激的ばものはあるだろうか?」

    アストンマーティンの副社長を務めるデビッド・キングは「FIA世界耐久選手権とル・マン24時間は世界で最も過激なハイパーカーであるアストンマーティン。ヴァルキリーとって究極の挑戦だ」とコメント。

    「公道での境界線を広げることを目的として設計および製造されており、コースで実力を測れる開発の次の段階に進むことは自然な結論だ」

    「世界選手権、そして、最も権威があり有名なすべてのレースに出場すること以上に良い方法は考えられない」

  • エイドリアン・ニューウェイが語るアストンマーティン・ヴァルキリー

    エイドリアン・ニューウェイが語るアストンマーティン・ヴァルキリー

    世界最速域のハイパーカー『アストンマーティン・ヴァルキリー』誕生の背景をエイドリアン・ニューウェイが語った。

    エイドリアン・ニューウェイは多忙だ。レッドブル・レーシングのチーフテクニカルオフィサーとして、彼は同チームのマシン競争力を最大限に高めるべく身を粉にして働いている。

    その一方で、ニューウェイは2014年からそのエンジニアリングスキルを別のプロジェクトにも注いでおり、世界中のモータースポーツファン垂涎のロードカーを作り上げることにも成功している。

    ロードカーをデザインするというアイディアが生まれたきっかけは?
    ヴァルキリーは、ある週末の夜にホビーとして始まり、2014年8月のF1シーズンサマーブレイクを楽しんでいる間に、本格的なアイディアになった。その時にまず「さて、どんな方向性にするべきかな?」と考えたのだが、それまでの経験から、高性能スポーツカーのデザインが正しい方向に思えた。あとは、その車で何を成し遂げたいのかを考えていった。当然の目標は、サーキットへ持ち込んで極めて速いラップタイムを刻める車だった。他のどのロードカーよりも断然速い車をね。だが同時に、快適な車にしたいとも考えていた。ひとつの芸術品のような車を作りたいと思った。そのためには、現代のスーパーバイクのように、恐れ知らずの人以外の全員が、乗り込む前にちょっと危険を感じるようなものにする必要があった。気を引き締めなければ乗りこなせないマシンだ。乗る人の心拍数を高めるようなマシンにしたかった。

    どのように空想を現実へ変えたのでしょうか?
    休暇を終えて英国へ戻ると、シートポジションや大まかなメカニカルレイアウトなど、最初期のドローイングに取り組んだ。エアロダイナミクスを最適化するためにシャシーをなるべくスリムにしたかったので、最初に決めたのはドライバーの脚を上げるシートポジションだった。ちょうど我々がデザインしているレースカーのようにね。エンジンについてもかなり考えを巡らせた。技術的な視点から考えると、2つの可能性があった。ひとつはターボチャージャー付きV6で、もうひとつは自然吸気のV12だ。技術だけで判断すれば、両者に大きな違いはないが、V12の方が、振動の問題に振り回されずに、しっかりマウントできるという自信があった。また、V12は回転がスムーズで、V6では実現が難しいギアボックスのちょっとした調整も可能だった。ギアボックスの軽量化が実現できた。また、これは好みの問題だが、エンジンノイズもV12の方が好きだ。

    プロジェクトの規模が大きくなったのはいつだったのでしょう?
    レッドブル・アドバンスド・テクノロジーズと組んで、メカニカルデザインエンジニア1名、シミュレーションエンジニア1名、CFD担当エンジニア1名、サーフェイスデザイナー2名で構成された小規模なチームを編成した時だ。このチームが組めたことでパフォーマンスのシミュレーションを始められるようになり、シミュレーション上の初期目標を達成できることが分かった。それを9カ月間繰り返したあとの夏に『今の我々に何ができるだろうか? ここからどう進めるべきだろうか?』という疑問が生まれた。大きな2つの選択肢があった。Red Bull Racing単独で進めるか、それとも他社ブランドや自動車メーカーと組んで進めるかだ。クリスチャン・ホーナー(レッドブル・レーシグ チームプリンシパル)と私は、OEMがベターだと感じていた。なぜなら、自動車業界のOEMには、ディーラーシップや製品保証、法務などの知見が十分揃っているからだ。アストンマーティンを選んだ理由は極めてシンプルだった。英国のブランドで、我々のファクトリーからも30マイル(約48km)ほどしか離れていないからだ。また、過去にインフィニティとパートナーシップを結んでいた関係から、アンディ・パーマー博士をはじめとするアストンマーティン陣営とも面識があった。ごく自然なシナジーがあったというわけだ。想像できるかもしれないが、もちろん、お互いのカルチャーが噛み合わないことも何回かあった。F1チームの我々は、極めて迅速に仕事を進めていく。大きなリスクを取り、製造コストはあまり考慮しない。これは自動車業界とはほぼ真逆だ。

    快適なハイパーカーをデザインしたいとおっしゃいましたが、アストンマーティン ヴァルキリーは週末のちょっとした買い物にも適しているのでしょうか?
    渋滞に捕まった時に必要な低速域での取り扱いやすさと快適性を求めるなら、高回転のハイチューンエンジンは不要になる。
    そこで、我々は低速域のために電気モーターを搭載した。もちろん、これはパワーの向上や、その他の様々な機能のパフォーマンスも高めている。電気モーターがあれば、スターター用モーターやオルタネーターが不要になる。電気モーターを逆転させれば良いので、リバースギアも不要だ。このような小さなパーツを取り外していくことで、電気モーターによる重量増を相殺した。

    サーキット仕様のヴァルキリー AMR Proと通常のロードバージョンの違いは?
    シャシー、エンジン、サスペンションなどのメカニカルなベースは同じだが、ヴァルキリー AMR Proでは公道の走行許可や快適性の追求に必要なあらゆるものを取り去った。乗り心地を考慮する必要がなくなったので、サスペンションを硬くできた。つまり、より大きな入力を許容しつつ、ダウンフォースを高めることができた。基本的には、快適なロードカーにするために制限している部分を全て取り外していった。公道車に必要な部分を取り外したバージョンがヴァルキリー AMR Proだ。

    ヴァルキリー AMR Proで得られるドライビングエクスペリエンスはどのようなものになるのでしょう?
    サーキットでは、2シーター車の未踏の領域に踏み込む唯一のマシンになる。LMP1マシンを除いてね。しかし、ロードバージョンでも快適性と優れたルックスとサウンドを得られるはずだ。所有する誇りと愉楽を感じられる車、私たちはこれを目指している。

    ヴァルキリー AMR Proを購入するのはどのような層になるのでしょう? やはりF1ドライバーでしょうか?
    数名の現役ドライバーと元ドライバーが購入する予定だが、名前を明かすつもりはない。軽率な発言になってしまう。

    アストンマーティン ヴァルキリーの仕上がりには満足していますか?
    期待通りという意味では、イエスだ。歴史に残る名車として評価されることを望んでいる。