カテゴリー: F1メキシコGP

  • F1メキシコGP フリー走行3回目 展開:角田裕毅9番手 ノリスが首位奪還

    F1メキシコGP フリー走行3回目 展開:角田裕毅9番手 ノリスが首位奪還

    2025年F1メキシコGP フリー走行3回目ではマクラーレンのランド・ノリスがトップタイムを記録。2番手のルイス・ハミルトンに0.345秒差をつけ、コンストラクターズ王者としての意地を見せた。

    選手権首位のオスカー・ピアストリは5番手に留まり、チーム内の勢いはノリス側に傾いている。トップ6には4チームが入り、上位勢の僅差バトルが予選への期待を高めた。

    マクラーレン勢の明暗:ノリスが圧巻のラップで首位、ピアストリは後退
    ノリスは中盤セクターで2度の紫セクターを刻み、最終コーナーまで完璧なラップをまとめて1分16秒633を記録。これが最終的なFP3最速となった。一方、ピアストリは1分17秒232で5番手。チームメイトとの差は約0.6秒に広がり、「ソフトでのアタックを決め切れなかった」と無線で悔しさを滲ませた。週末序盤の勢いを取り戻せず、予選に向けて修正が急務だ。

    フェラーリ&メルセデスが上位に割り込み タイトル争いに緊張感
    ハミルトン(フェラーリ)が2番手、ラッセル(メルセデス)が3番手で続き、両陣営がマクラーレンとレッドブルの間に割って入る。シャルル・ルクレールも4番手と健闘し、赤いマシンはショートランでの速さを取り戻した。アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)は7番手につけ、安定したペースを維持。「週末ベストの金曜日だった」との言葉どおり、チーム全体の仕上がりは上向いている。

    レッドブルは苦戦 フェルスタッペン6番手、角田裕毅9番手
    フェルスタッペンはFP2最速から一転、FP3では1分17秒242で6番手。中盤セクターは依然として速いが、最終セクターでロスしてトップとの差は0.6秒。チームメイトの角田裕毅も9番手に留まり、両者は異なるリアウイング仕様を比較テスト。高速ストレートでの安定性と低速域でのグリップをどう両立させるかが課題となった。ローラン・メキース代表のもと、2台の空力アプローチが予選セットアップの鍵を握る。

    ハジャーが再び上位、レーシングブルズが中団をリード
    アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)は1分17秒396で8番手を獲得。序盤はトラフィックに阻まれたが、2回目のアタックでセクター1・2を紫に染める力走を披露。チームメイトのリアム・ローソンは11番手と僅差で続き、2台揃って中団上位を確保。前日のロングランでも安定感があり、土曜午後のQ2進出は現実的な目標圏内にある。

    アルボンとサインツJr.がミス多発、ウィリアムズは不安定な挙動
    カルロス・サインツJr.とアレクサンダー・アルボンはいずれもターン4でロックアップを喫し、芝生エリアへコースオフ。アルボンは「パワーが出ない」と無線で訴え、設定変更で回復したものの、2度のアタックを中断。チームはセットアップ変更により、マシン挙動が「非常にナーバス」になったと説明。高速コーナーでのグリップ不足が明確となった。

    アストンマーティンはアロンソにトラブル発生
    フェルナンド・アロンソはフロント右の不具合でピットに留まり、ソフトタイヤでのアタックを実施できず。チームは「修復を試みたが再出走は難しい」と発表。ランス・ストロールは13番手につけたが、マシンバランスの改善には至らず。週末を通じてグリップ不足に苦しむ状況が続いている。

    次への焦点:上位勢6台が0.6秒以内、予選は大混戦必至
    マクラーレンが主導権を握った一方で、メルセデスとフェラーリも十分な手応えを得ており、上位6台がわずか0.6秒差に収まる接戦。気温の高いメキシコシティでは、タイヤの二周目アタックも可能と判明しており、Q1からの戦略が鍵を握る。レッドブルが巻き返せるか、それともマクラーレンがタイトル争いの流れを再び引き寄せるか──予選は波乱の幕開けとなりそうだ。

    F1 アメリカGP フリー走行3回目 結果・ラップタイム

    1.ランド・ノリス(マクラーレン) – 1分16秒633
    2.ルイス・ハミルトン(フェラーリ) – 1分16秒978
    3.ジョージ・ラッセル(メルセデス) – 1分17秒145
    4.シャルル・ルクレール(フェラーリ) – 1分17秒199
    5.オスカー・ピアストリ(マクラーレン) – 1分17秒232
    6.マックス・フェルスタッペン(レッドブル) – 1分17秒242
    7.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス) – 1分17秒253
    8.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ) – 1分17秒396
    9.角田裕毅(レッドブル) – 1分17秒415
    10.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー) – 1分17秒526
    11.リアム・ローソン(レーシングブルズ) – 1分17秒552
    12.エステバン・オコン(ハース) – 1分17秒574
    13.ランス・ストロール(アストンマーティン) – 1分17秒598
    14.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー) – 1分17秒664
    15.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ) – 1分17秒801
    16.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ) – 1分17秒994
    17.オリバー・ベアマン(ハース) – 1分18秒046
    18.ピエール・ガスリー(アルピーヌ) – 1分18秒412
    19.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン) – 1分18秒581
    20.フランコ・コラピント(アルピーヌ) – 1分18秒611

  • F1メキシコGP FP2 ハイライト動画:フェルスタッペン最速 角田裕毅7番手

    F1メキシコGP FP2 ハイライト動画:フェルスタッペン最速 角田裕毅7番手

    2025年F1 メキシコGP フリー走行2回目のハイライト動画。10月24日(金)に エルマノス・ロドリゲス・サーキットで2025年のF1世界選手権 第20戦 メキシコグランプリのフリープラクティスが行われ、マックス・フェルスタッペンが最速タイムを記録し、金曜日を首位で終えた。

    FP1を欠場したフェルスタッペンは、午後のセッションでトップタイムを叩き出した。

    フェルスタッペンは、FP1でルーキーのアービッド・リンドブラッドにシートを譲っていた9人のドライバーのひとりだったが、午後のセッションでステアリングを握り、1分17秒392を記録して最速となった。

    2番手にはシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3番手にはアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が続いた。マクラーレン勢ではランド・ノリスが4番手につけた一方で、ドライバーズ選手権首位のオスカー・ピアストリはフェルスタッペンのレッドブルに0.840秒遅れの12番手に終わった。

    角田裕毅(レッドブル)は、午前のFP1から引き続き走行し、堅実なプログラムをこなしながらマシンのバランスを確認。チームメイトのフェルスタッペンがトップに立つ中、データ収集とロングランでの安定性に重点を置いた一日となった。

    動画の公開は終了しました
  • シャルル・ルクレール F1メキシコGP初日「レッドブルとマクラーレンには劣る」

    シャルル・ルクレール F1メキシコGP初日「レッドブルとマクラーレンには劣る」

    フェラーリF1のシャルル・ルクレールは、F1メキシコGP初日のフリー走行を終え、チームが依然としてレッドブルとマクラーレンに対して「不利な立場にある」と認めた。FP2ではマックス・フェルスタッペンに0.153秒差の2番手につけたが、依然として優位性を感じていないという。

    ルクレールは前戦オースティンで6戦ぶりに表彰台に戻り、好調を維持してメキシコ入り。初日の走行後、「金曜日としてはポジティブな1日だった」としたうえで、次のように語った。

    「僕たちはまだレッドブルに対してはとくに燃料の軽い状態で、マクラーレンには燃料の多い状態で劣っている。ここで彼らが強いことは分かっていたので驚きはない」

    「それでもいいラップをまとめられたし、クルマの感触も良かった。明日に向けてさらにパフォーマンスを引き出せるよう取り組むだけだ」

    フェルスタッペンがロングランペースに「大きな懸念がある」とコメントしたのに対し、ルクレールはレッドブルよりロングランで優勢な可能性を示唆した。

    「高燃料時ではレッドブルより少し良かったけど、マクラーレンは別次元だった。かなり速かったね。低燃料で走っていたのかは分からないけど、非常に強力に見えた」

    「現時点では彼らとレースで戦うのは現実的ではないが、少しでも近づけるようにセットアップを変えていくつもりだ」

    一方、フェラーリの後方につけたルイス・ハミルトン(フェラーリ)は、FP1でアントニオ・フオコにマシンを譲った後、FP2で5番手を記録。走行後、メキシコ特有の高地環境に苦戦したと明かした。

    「思っていたよりも意外と接近しているのには驚いた。マシンの感触はあまり良くなかったけどね。標高が高いからみんなハイダウンフォースで走っているのに、まるでモンツァよりもグリップが低いような感じだ。滑りやすくて、なかなかバランスを取るのが難しかった」

    「今夜はもっとバランスを整理して、スムーズな動きを取り戻さなければならない。今日のままでは決勝を戦いたくない。ロングランのバランスは壊滅的ではなかったけど、タイヤからもっと引き出す必要がある。クルマにはまだ速さがあるはずだ」

    ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ) F1 メキシコグランプリ

    フェラーリ勢の初日分析:ルクレールの速さは実力か、それとも軽燃料か
    フェラーリはルクレールが2番手、ハミルトンが5番手と上位に並んだが、両者ともに「優勢ではない」と認識している点が特徴的だ。特にルクレールはロングランでマクラーレンの強さを明確に指摘しており、単発の速さ以上に決勝ペースでの課題を意識している。

    FP2のデータからも、マクラーレン勢の燃料搭載量を考慮してもペース差は明確で、フェラーリは特に高地での空力効率とトラクションの最適化が課題となっている。ハミルトンのコメントからは、ハイダウンフォース仕様でもグリップ不足に悩まされていることが伺え、リアの安定性とフロントの応答性の両立がカギとなりそうだ。

    ルクレールはショートランでは依然として上位を脅かす速さを見せており、予選での上位争いは可能だが、決勝ではマクラーレンとレッドブルとの差をどう詰めるかが焦点となる。

  • キミ・アントネッリ F1メキシコGP初日「ここ最近で一番いい金曜日だった」

    キミ・アントネッリ F1メキシコGP初日「ここ最近で一番いい金曜日だった」

    メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリは、F1メキシコGP初日のフリー走行で両セッションとも上位に入り、「ここ最近で一番いい金曜日だった」と手応えを語った。1回目と2回目のセッションでそれぞれ2番手と3番手を記録し、マックス・フェルスタッペンからわずか0.1秒差に迫る好走を見せた。

    ここ数戦で安定した成績を取り戻しているアントネッリは、今季中盤の不調を経て3戦連続入賞を果たすなど復調傾向。

    前戦オースティンではカルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)との接触でポイント獲得を逃したが、今週末はその反省を糧に堅実な初日を過ごした。サインツJr.はこの接触により、メキシコGPで5グリッド降格ペナルティを受ける

    「ロングランも含めて充実した1日だった」
    「すごくいい金曜日だった。ここ最近では一番いい金曜日かもしれない」とアントネッリは語った。「FP1はとても良かったけど、FP2は少し悪かった。いくつかセットアップを試して、良くなった部分もあれば悪くなった部分もあった。2つのセッションから多くのデータが得られたので、明日に向けて楽しみだ」

    FP2では一時的にエンジントラブルが発生したものの、すぐに修復され大きな影響はなかったという。「ペースは良さそうだけど、もちろん明日はまた別の日だ。路面は進化していくし、僕たちもドライビングとマシンの両方でその変化に合わせていくことが大事。ベストを尽くすよ」とアントネッリは締めくくった。

    ラッセルは覆面姿で観客席から観戦
    メルセデスはFP1でリザーブドライバーのフレデリック・ベスティにジョージ・ラッセルのマシンを託し、ラッセルは観客席からセッションを見守った。彼は覆面マスクをかぶって観客に混じり、SNS上で話題となった。

    「F1ドライバーになると、F1を“観る”機会ってほとんどないんだ」とラッセルは語った。「だから今回、ちょっと普通のことをしてみようと思ってスタンドに行った。あまり気づかれなかったよ」

    FP2では再びマシンに戻り、フェルスタッペンから0.4秒差の6番手で初日を終えたが、予選では接戦になると警戒している。「Q1とQ2のトラフィックは間違いなく問題になるだろう。みんなギリギリのところで走っているし、特にこの短いサーキットではポジション取りが重要だ」と語った。

    「後方のマシンはQ1で新品タイヤを2〜3セット使うこともある。Q3まで2セットを温存したいなら、無駄にタイヤを使うわけにもいかない。いつも通り簡単ではないよ」とラッセルは付け加えた。

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ メキシコグランプリ

    メルセデスの好調、再浮上の兆し
    メキシコ初日を終えたメルセデス勢は、両セッションとも上位に位置し、チームとしての復調を印象づけた。アントネッリの安定したペースと、ラッセルの確実なデータ収集により、土曜の予選に向けて手応えを得た形だ。特にアントネッリは序盤の浮き沈みを経て、シーズン終盤に向けて確実に経験値を積み上げている。

  • ランド・ノリス F1メキシコGP初日「バランスがめちゃくちゃだった」

    ランド・ノリス F1メキシコGP初日「バランスがめちゃくちゃだった」

    マクラーレンのランド・ノリスは、F1メキシコGP初日のフリー走行を終えて「マシンのバランスが少しめちゃくちゃだった」と語り、トップのマックス・フェルスタッペンに0.25秒以上離されたことを認めた。

    ノリスはフリー走行2回目(FP2)で4番手。フェルスタッペン(レッドブル)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、キミ・アントネッリ(メルセデス)に次ぐ順位で初日を終えた。

    FP1ではルーキードライバーのパト・オワードにシートを譲っており、自身の走行はFP2からスタート。しかしセッション中盤に発生したパワーサージの問題もあり、レッドブル勢のペースに迫ることはできなかった。

    「マシンのバランスがちょっと全体的にめちゃくちゃなんだ」とノリスはFP2後に語った。「ここ数戦と同じで、今は1周の速さに苦労している。僕たちは懸命に取り組んでいるし、できる限りのことを試している。今夜何が見つかるか見てみようと思う」。

    ノリスはFP2でフェルスタッペンには及ばなかったものの、チームメイトのオスカー・ピアストリを大きく上回り、彼は12番手に終わった。ピアストリとの差は0.840秒と明確だった。

    ドライバーズ選手権では、ノリスはピアストリに14ポイント差で追う立場だが、初日は優位な滑り出しを見せた。

    「全体的には悪くなかったと思う。かなり早くスピードをつかめたし、最初のラップは良くて、2回目のラップではさらに一歩前進できた」とノリスは続けた。

    「すぐに限界を見つけた感じだったけど、その限界が僕たちを少し止めている感じだ。悪い日というわけではないけどね。普段は金曜日がとても良くて、土曜日にみんなが追いついてくるんだけど、今回はすでに少し後れを取っている。だから今夜はやるべきことがたくさんある」。

    ランド・ノリス(マクラーレン) F1 メキシコグランプリ

    マクラーレンの課題:単発ペースの再構築が急務
    マクラーレンはここ数戦、単発ペースの不安定さが続いている。特にローダウンフォース仕様でのバランス維持が難しく、FP2でもノリスはフロントエンドの不安定さを訴えた。
    FP1を欠いたことでセットアップ調整の時間も限られたが、それでもレースペース自体は悪くない兆しを見せており、決勝では再び上位争いが期待できる。

    メキシコ特有の高地環境で空力効率が落ちる中、マクラーレンがどこまでリアの安定性を取り戻し、フェルスタッペンに迫るかが土曜の焦点となる。

  • F1メキシコGP ピレリ初日総括:フェルスタッペン首位も路面進化に注目

    F1メキシコGP ピレリ初日総括:フェルスタッペン首位も路面進化に注目

    マックス・フェルスタッペンは週末に向けた決意を明確に示し、メキシコシティGP初日のプラクティスを終えた時点で、アウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスで最速タイムを記録した。

    レッドブル・レーシングのフェルスタッペンは、1分17秒392というベストタイムを叩き出し、初回セッションで最速だったフェラーリのシャルル・ルクレールが0秒153差の2番手。メルセデスのキミ・アントネッリが0秒174差の3番手で続いた。

    ドライバーズタイトルを争う2人のライバル、マクラーレンのランド・ノリスとオスカー・ピアストリは、それぞれ4番手と12番手で初日を終えた。

    この日のサーキットでの動き
    記録的な9名のルーキードライバーがFP1に参加した。フレデリック・ベスティ(メルセデス)、パトリシオ・オワード(マクラーレン)、岩佐歩夢(レーシングブルズ)、アントニオ・フオコ(フェラーリ)、ルーク・ブラウニング(ウィリアムズ)、ポール・アロン(アルピーヌ)、平川亮(ハース)、ジャック・クロフォード(アストンマーティン)、そしてアービッド・リンドブラッド(レッドブル・レーシング)であり、このうちリンドブラッドが6番手と最も速かった。唯一ザウバーのみが通常のレースドライバー2名で最初の1時間を走行した。

    彼らと経験豊富なドライバーたちは、標高による独特な課題に直面した。低ダウンフォース、汚れた路面による低グリップ、そして昨年のFP1より6度高い路面温度などである。

    ハジャー、オコン、ヒュルケンベルグはミディアムタイヤで走行を開始し、他のドライバーはハードタイヤを選択した。最初のセッションでは、トラックがまだ“グリーン”(ラバーが乗っていない)状態であったため、各チームはより柔らかいコンパウンドの使用を避け、主にC2タイヤが使われた。一方、1日の終わりには、ミディアムのC4タイヤが全ドライバーの総周回数の37%を占め、ロングランペースの評価に使用された。

    全ドライバーがベストタイムを記録するために使用したソフトタイヤは総周回数の34%を占め、残りはC2が担った。例年どおり、このイベントでは今後2日間でトラックがラバーで覆われていくにつれてラップタイムが大きく改善されると見られており、昨年フェラーリのカルロス・サインツが記録した1分15秒946のポールタイムには、まだ差がある。

    メキシコグランプリ 2025年のF1世界選手権

    シモーネ・ベッラ(ピレリ チーフエンジニア)のコメント
    「このサーキットのグリップレベルはシーズン全体の中でも最も低い部類に入る。今日のセッションでは、週末に向けて事前に収集したデータがほぼ確認された。年間を通してほとんど使用されないサーキットであるため、路面は非常に埃っぽく、今後2日間で大きなトラックエボリューション(路面の改善)が見込まれる。サポートレースの開催と、雨の予報がないこともそれを後押しするだろう。

    ハードコンパウンドはFP1で多く使用され、トラックコンディションの影響を最も受けたものの、依然として効果的であることが確認された。2種類の柔らかいコンパウンドは、日中の早い時間からその優位性を示しており、気温が35℃まで下がったFP2ではさらに性能を発揮した。

    それでも、第2セッションでも多くのドライバーが無線でグリップ不足を訴えており、その主な原因はアスファルトの状態にある。これはラップタイムにも表れており、第2セッションでは約1秒の改善が見られたとはいえ、依然として昨年のサインツのポールタイムには遠く及ばない。

    今年のタイヤのメカニカルな耐久性の向上は、メキシコシティでこれまで頻繁に見られたグレイニング(ささくれ状の摩耗)が発生しなかったことからも確認できる。タイヤのデグラデーション(劣化)はすでに管理しやすく、決勝日までにさらに改善される見込みだ。

    グランプリに関して言えば、現時点では1ストップ戦略が最も現実的だ。ミディアムタイヤが主軸となり、残る2種のいずれかと組み合わせることになる。ハードかソフトのどちらを選ぶかは、イエローバンドのミディアムで最初のスティントをどれだけ引き延ばせるか、そして路面温度やトラックエボリューションの進行状況によって決まるだろう。」

  • アイザック・ハジャー F1メキシコGP初日「新品のソフトを明日に残している」

    アイザック・ハジャー F1メキシコGP初日「新品のソフトを明日に残している」

    レーシングブルズのアイザック・ハジャーは、2025年F1メキシコGP初日のフリー走行で14番手につけた。

    メキシコ・シティの高地コンディションの中、ローダウンフォース仕様で走行しながら、データ収集とセットアップ確認に注力した。

    「今日は厳しい金曜日だった。タイヤ選択の判断自体は正しかったと思う」とハジャーはコメント。

    「新品のソフトを明日に残しているのが鍵になるはずだ。ミッドフィールドは非常に僅差で、ショートランではまだ少し足りない。今夜チームとしっかり分析して明日に備える。」

    チームはFP1で岩佐歩夢が走行し、2台分のデータを比較検証。ハジャーはロングランでの安定性を確保しながら、明日の予選に向けて「上位に迫るための余地はある」と語った。

    アイザック・ハジャー(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム) メキシコグランプリ

  • リアム・ローソン F1メキシコGP初日「マシンは悪くないがグリップが低い」

    リアム・ローソン F1メキシコGP初日「マシンは悪くないがグリップが低い」

    レーシングブルズのリアム・ローソンは、2025年F1メキシコGP初日のフリー走行2回目(FP2)で11番手につけた。

    高地特有の滑りやすい路面に苦戦しながらも、マシンの感触自体は悪くなかったとローソンは振り返っている。

    「標高が高く、滑りやすくてグリップの低いサーキットなので本当に難しかった」とローソンはコメント。

    「でもマシンの状態は悪くない。FP1を走っていないドライバーが多かったから、FP3でしっかり仕上げる必要がある。路面はさらに良くなるはずだし、予選までに最適なパッケージを見つけたい。」

    FP1で岩佐歩夢が担当したマシンを引き継いだローソンは、限られた時間の中で順調にプログラムをこなし、トップ10圏内に迫るペースを披露した。週末に向けて「ポテンシャルはある」とし、予選でのQ3進出を視野に入れている。

    リアム・ローソン(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム) F1 メキシコグランプリ

  • レッドブルF1代表メキース 「リンドブラッドは角田裕毅より燃料が軽めだった」

    レッドブルF1代表メキース 「リンドブラッドは角田裕毅より燃料が軽めだった」

    アービッド・リンドブラッドは、F1メキシコGP初日のフリー走行1回目(FP1)でマックス・フェルスタッペンの代役としてレッドブル・レーシングで走行し、6番手タイムを記録して強烈な印象を残した。

    角田裕毅(レッドブル)を上回る結果となったが、ローラン・メキース代表は「リンドブラッドは角田裕毅より燃料が軽めだった」と説明し、2人の走行条件には違いがあったことを明かしている。

    アービッド・リンドブラッドは、2026年のF1シートをかけた“実質的なオーディション”に挑んだ。レッドブルは今季規定に基づき、両マシンでルーキードライバーを起用。F2を戦う18歳のリンドブラッドは、来季レーシングブルズでの昇格候補として注目を集めている。

    一方で、今回チームメイトとなった角田裕毅も、そのレーシングブルズのシートを争う直接のライバル。パドック内ではアイザック・ハジャーが2026年にトップチームへ昇格するとみられており、残る2席を角田裕毅、リンドブラッド、そしてリアム・ローソンの3名で争う構図となっている

    「条件は異なっていたが、アービッドは素晴らしい仕事をした」メキース代表が評価
    リンドブラッドはFP1で1分18秒台のタイムを記録し、トップのシャルル・ルクレール(フェラーリ)から0.6秒差の6番手をマーク。角田裕毅を0.1秒上回り、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)も抑える走りを見せた。

    セッション後、レッドブルF1のローラン・メキース代表はSky Sportsに対し、2人の走行プログラムが異なっていたと説明した。

    「少し異なる走行プランを採用した。アービッドには複雑な要素を減らすため、やや軽めの燃料を積んで走らせた。非常に良い仕事をしてくれたよ。このような状況で走るのは本当に難しいが、彼の速さは確かに示された」

    さらにメキースは、「順位表は多少誤解を招くかもしれないが、彼(リンドブラッド)のポテンシャルは間違いなく見えた」と強調。

    角田裕毅がより多くの燃料を搭載してロングラン中心のプログラムを担当していたことを明かしつつも、リンドブラッドの適応力とスピードを高く評価した。

    角田裕毅 アービッド・リンドブラッド レッドブル

    角田裕毅の去就に新たな影響も
    今回の結果は、来季レーシングブルズのシート争いにも影響を与える可能性がある。

    現在、レッドブル陣営ではアイザック・ハジャーのトップチーム昇格が既定路線とされており、残る2席を角田裕毅、アービッド・リンドブラッド、リアム・ローソンが争う状況となっている。

    解説者のカルン・チャンドックは、「レーシングブルズにとって最も理想的なのは、リアム・ローソンと角田裕毅のコンビだ」と主張し、経験と安定性を重視する姿勢を見せた。

    一方で、ラルフ・シューマッハは「角田裕毅にとってはすでに“ゲームオーバー”かもしれない」と厳しい見方を示し、「チームはまだ決定していないように装っているが、実際には彼を奮起させるための戦略だ」と語っている。

    アルピーヌF1チームも2026年に向けて空席を1つ残しており、フランコ・コラピントとポール・アロンの間で争われているとされる。
    もし角田裕毅がレッドブル系列でのシートを失えば、2024年末にチームを離れたセルジオ・ペレスと同様に、トップチームから一転してシートを失う可能性も否定できない。

    分析:リンドブラッドが見せた「軽燃料以上の価値」
    ローラン・メキース代表の言葉どおり、リンドブラッドは軽燃料だったとはいえ、その中で見せた走りは極めて印象的だった。

    初めてのメキシコで、しかもフェルスタッペン仕様の最新RB21を操りながら、安定したペースでプログラムを完遂。メカニカルな安定性を保ちながら限られた周回でスピードを引き出す能力を示した。

    角田裕毅が重い燃料で異なる走行目的を担っていたとはいえ、数値上でリンドブラッドが上回ったことは、若手育成を重視する現レッドブル体制の中で大きな意味を持つ。

    18歳という年齢に似合わぬ成熟したフィードバック力と冷静さを備えたリンドブラッドは、レーシングブルズ昇格に向けて確実に一歩前進した。

  • 角田裕毅 F1メキシコGP初日に充実感「マシンの強みを伸ばせる」

    角田裕毅 F1メキシコGP初日に充実感「マシンの強みを伸ばせる」

    レッドブル・レーシングの角田裕毅は、2025年F1メキシコGP初日のフリー走行を終えて「全体としてとてもいい一日だった」と手応えを語った。

    FP1では8番手、続くFP2では7番手につけ、2セッションを通して安定した走りを披露した角田裕毅は「この金曜日にはかなり満足しています」とコメント。

    「FP1とFP2を通してこれほど一貫した感触があったのは久しぶりなので、全体的にとてもいい一日でした」

    「もちろん、ロングランとショートランの両方で改善できる部分はありますが、土曜日に向けていい位置につけていると思いますし、これまでの金曜日よりも良い状態にいると感じています」

    「明日はさらにパフォーマンスを引き出すために最適化すべき点をいくつか見直しますが、全体としてバランスは悪くありませんでした。ただ、いくつかの面では苦戦しましたが、このサーキットでは想定の範囲内です。その間のバランスをうまく取ることができれば、予選と日曜日に向けてマシンの強みを確実に伸ばせると思います」

    チームはマックス・フェルスタッペンのマシンに改良型フロアを投入し、角田裕毅のマシンにも新仕様のフロントウイングを導入。角田は高地特有のコンディションに対応しながらも、確かな進化を感じ取っており、週末に向けてさらなる上位進出を狙う。

    角田裕毅 メキシコGP F1