カテゴリー: 桜井孝太郎

  • 桜井孝太郎、イギリスF3開幕戦はクラッシュリタイア

    桜井孝太郎、イギリスF3開幕戦はクラッシュリタイア

    桜井孝太郎は、イタリアのモンツァ・サーキットで開催されたイギリスF3選手権開幕戦にハイテック・モータースポーツから参戦したが、2周目にクラッシュリタイアを喫した。

    レース開催1週間前に、新装されたスネッタートン・サーキットで実施された最後の公式テストで、極端に高くなった縁石に撥ね上げられモノコック全損のクラッシュに見舞われた桜井孝太郎は、チームの懸命な努力によってなんとか組み上がったマシンとともに金曜日の早朝にモンツァ・サーキットに入った。

    土曜日の1時間のフリー走行が実質的なシェイクダウンという状況の中、順調に周回を重ねた桜井孝太郎だったが45分を過ぎたことろでミッショントラブルにより最終コーナーでコースオフ。予選に向けて多少の不安を残す展開となった。

    その不安が的中し、予選ではセッション早々にタイヤ交換のためにピットインしたところエンジンが再始動せず、万事休す。最後尾からのスタートが決定した。

    土曜日の第1レースは多くの混乱に見舞われた。ポールポジションのマシンが出走準備に間に合わず、ピットスタート。桜井孝太郎は素晴らしいスタートダッシュを見せて、21番手グリッドから一時は8番手まで浮上する走りを見せ、1周目を12番手でクリアし、ルーキークラスのトップを快走。

    しかし2周目にセーフティーカーが入り、レース再開直後の混乱の中、前車をオーバーテイクしようと右横にマシンを振ったその場所に、桜井孝太郎のさらにアウトを狙ったマシンが並びかけ、後方からもう1台のマシンが続き、行き場を失った桜井孝太郎は前車のリヤタイヤをヒット。高く宙に舞いながら裏返り、そのまま地面に激突。ロールバーを地面に擦らせながら滑走してタイヤバリアに突っ込んだ形でようやく停止した。

    回収された桜井孝太郎選手のマシンのデータロガーからは、時速240キロで接触して空中に舞ったことが確認されました。

    すぐに救急車でメディカルセンターに運ばれた桜井孝太郎だったが、幸い大きな外傷はなく、検査の結果、奇跡的にも身体に異常は無しと診断された。

    しかし残念ながらマシンの損傷は激しく、ロールバーは半分が削れ落ち、エンジンの吸気ポッドも半分が擦り切れてなくなっている状態。裏返って押しつぶされたモノコックの損傷は著しく、ちょうどドライバーの肩の部分にそって真横にクラックが入り切断されている状態だった。

    レース後、競技長のもとに招聘され、事情聴取された結果、あくまでレーシングアクシデントであり、桜井孝太郎にペナルティは課せれられなかった。しかし、マシンの修復は不可能な状態で、チームは日曜日に開催される第2戦、第3戦に出走を取り消す決断をせざるを得なかった。

    桜井孝太郎
    「予選でのトラブルが結果的に大きかったですね。セルモーターが回らずコースに戻れなかった。その結果、決勝レースは攻めのレースを強いられましたが、最後尾から上手くスタートを決め、2周の間に8台をパスし、全体の12番手まで上がってNクラスのトップを奪ったところまでは完璧でした。しかしセーフティーカーが入り、チームとの無線交信がうまくいかず、完璧な再スタートが切れませんでした。トップを奪い返そうと接近戦の中、スリップストリームで続いたのですが、狭いモンツアで前後左右をふさがれ、行き場を失って接触してしまいました。空中に舞って裏返り、逆さまの状態で地面に落ちて頭の上から火花が散りながら滑走している時は、さすがにびっくりしました。ヘルメットが削れてると勘違いしてたんです(笑)。でも本当に身体に怪我がなくて良かったです。しかし同時にチャンピオン争いで大きく出遅れてしまった事実も、素直に受け止めなければいけません。接近戦でのアクシデントは起こり得ることだし、チームのミスでもありません。自分がヨーロッパのドライバーと戦ううえで、まだまだ未熟な部分があった事もわかりました。日曜日の第2、第3戦に出られなくて、ポイント争いで引き離されるのは悔しいですが、残りの27戦を全部勝ちにいけばいいと思うしかないです。いまは来週のレースのことを考えるだけです。せっかくマーク・ウェバー選手のように空を飛ぶ経験もし、彼の気持ちもわかったのですから、この経験を生かさないと(笑)。僕は負けたままで終わる気はありませんからね」

  • 桜井孝太郎、カーリンから再びGP3テストに参加

    桜井孝太郎、カーリンから再びGP3テストに参加

    桜井孝太郎が、3月29日〜31日にシルバーストン・サーキットで開催された第2回GP3公式テストにカーリン・モータースポーツから参加した。

    先日、イギリスF3選手権ルーキークラスへの参加を表明した桜井孝太郎は、東北・北関東大震災を滞在先の英国のTVニュースで知り、家族の安否を心配して急遽、一時帰国。レース継続の意志が固まると同時に再び渡英し、カーリン・モータースポーツのオフィスを訪れ、第2回GP3公式テストへの参加を願い出た。

    前回のポールリカールのテストで桜井孝太郎選手に好感触を得ていたチーム代表のトレバー・カーリン氏は、多くの候補者の中から最終的に桜井孝太郎を選び、今回シルバーストンで開催された第2回GP3公式テスト参加が実現した。

    用意されたマシンには、カーリン・モータースポーツからの気持ちの現れとして、『PRAY FOR JAPAN(日本のために祈ります)』と書かれた大きな日の丸が貼られた。

    3日間に渡るGP3公式テストには各国の若手精鋭30名のドライバーが参加。ウェットとドライが入り交じった難しいコンディションの中、連日のように何度となく赤旗が出される荒れたテストとなった。

    桜井孝太郎は、初日の午前中のセッションではチームメイトの2010年ドイツF3チャンピオン、トム・ドールマンやインディ・ライツで活躍中のコナー・デイリーよりも速いラップタイムをマーク。ニュー・タイヤでのアタックには苦しんだが、ユーズド・タイヤを履いてのアタックでは、つねにトップ10に入るパフォーマンスをアピールした。

    2日目は本格的なウェット路面でのテスト。桜井孝太郎は、F3とはまた異なった出力特性のターボ・エンジンにとまどいながらも攻め続けたが、11回のスピン、コースアウトを喫し、最下位に沈んだ。本人としては内容としては満足できたものの、タイムシートのうえでは納得のいかない一日となった。

    3日目最終日、午前中だけで10回近く赤旗が出て、まったくタイヤを温める時間がないセッションとなったが、桜井孝太郎はチームの信頼を取り戻すべく着実に周回を重ね、指示されたセットアップ・メニューを予定どおりこなし。午後のセッションでは天候が急速に回復。午後の走行開始早々再びチームメイトのコナーのタイムを上回りトップ10へ。その後は路面のミューが急激に高まった反面、それにドライビングを合わせることに苦戦を強いたが、大きなアクシデントもなく、自身にとって通算3度目、今年2回目のGP3テストを無事終え、チームからも再び高い評価を得た。

    桜井孝太郎
    「自分にとってもの凄くチャレンジングな3日間でした。周りのF3チャンピオンドライバー達と比べると、路面のミューが低い時は車の向きを上手くスピードで変えられていましたがミューが上がってくると自分の思ったタイミングで曲げたい角度で曲がらなかったので苦しみましたが、たった2回だけ乗ったF3の経験が生きている事を実感できた3日間でした。この3日間、常に今の日本の事を考えていましたし、日本で戦っている人の事を考えるとチャレンジするしかない、攻めるしか無いと思って走りました。その気持ちが皆さんのもとに届いたなら嬉しいです。今はGP3で経験した事を4日後にあるスネッタートンでのF3のテストで生かし、また新たなテクニックを身につけたいと思っています。僕にもなぜ日本にこれほどひどい事が起こったか解りませんが、この先きっと良い事が起きると、今、僕は信じています。皆さんも一緒に、チームジャパンで心をひとつにして頑張りましょう」

  • 桜井孝太郎、イギリスF3参戦が決定

    桜井孝太郎、イギリスF3参戦が決定

    桜井孝太郎が、イギリスF3選手権にハイテック・レーシングより参戦することが決定した。

    桜井孝太郎は、日本人最年少BMWスカラシップドライバーでヨーロッパを戦いの場として見据える16歳の若きサムライ。

    今年で60周年を迎えるイギリスF3選手権は、多くのF1世界チャンピオンを輩出した、若手ドライバーにとってのF1への登竜門。今年もイギリスはもちろん、オーストラリア、ブラジル、バーレーン、コロンビア、デンマーク、オランダ、中国、マレーシア、そして日本といった世界10ヶ国から19人(3月9日現在)の若手ドライバーが参戦することが発表されている。

    イギリスF3選手権は、シリーズ全10イベント30レースで戦われれ、モンツアでの開幕戦を含め、ニュルブルクリンク、ポール・リカール、スパ・フランコルシャンといったF1グランプリ・サーキットでも開催され、将来のトップスター育成を意識した、ワールドワイドなF3選手権となっている。

    桜井孝太郎選手は、ダラーラ社製シャシーにニール・ブラウン社がチューニングした無限ホンダ・エンジンを搭載したマシンでルーキークラスを戦う。

    桜井孝太郎
    「先週、ポールリカールのGP3テストに名門カーリン・モータースポーツから参加して、GP3では以前に比べて自分のテクニックが上達していると実感できたのですが、再度、一緒に走っているF3卒業生たちの実力に驚かされました。だからF3というカテゴリーとマシンに興味が生まれ、今の自分にとって必要な経験ではないかと考えて、マネージャーに相談し、突然ではありますが世界でも有名なイギリスF3参戦を決めました。GP3テストでお世話になったステイタスGP、カーリン・モータースポーツのそれぞれのオーナーに相談したところ、2007年度イギリスF3チャンピオンを獲得した実績のあるハイテック・レーシングを紹介され、瞬く間に今日(3月9日)、イギリス、シルバーストンでのF3初ドライブが実現しました。初めてF3に乗った印象は、予想どおり今の僕に必要なことを教えてくれるマシンだと思いました。GP3に比べて、タイヤもシャシーも思ったよりすべてが細く感じました。だからすべての動作をメリハリよく、かつ素早く行なわなければなりません。GP3に比べてダウンフォースが低く、タイヤも細いため、高速コーナーでのマシンコントロールが繊細で、なかなか挑戦しがいのあるマシンだと思いました。このマシンで走り込んでテクニックを磨けば、絶対にGP3でも速くなれると言う自信がつきました。今日はまだシェイクダウンの段階でしたが、初めてのF3を、初めてのシルバーストン・サーキットで走れたことに興奮しました。それ以上に、今後のテストのスケジュールを見て、こんなに走れるの?と思ってもっと興奮してしまいました。でも、住むところと、学校どうしようかなっていうのが、ちょっと今の悩みです(笑)」

  • 桜井孝太郎、カーリンでのGP3テストを無事終了

    桜井孝太郎、カーリンでのGP3テストを無事終了

    桜井孝太郎が、フランスのポール・リカール・サーキットで開催された今季第1回目のGP3公式合同テストに、名門カーリン・モータースポーツから参加した。

    前日、総合14番手、ウェットセッションでは7番手のタイムをマークした桜井孝太郎は、セッション終了後に3人のエンジニアと共に各ドライバーとのデータ比較をし、自らの長所や短所を理解。

    立ち上がりでのアクセルオンのタイミングは非常に良いが、ブレーキングでの自信からか、やや突っ込み過ぎの傾向があると指摘され、細かな部分の修復を考えながら翌日の走行へのイメージを高めた。

    前日同様、午前9時から12時、午後2時から5時までのトータル6時間のテストを前に、カーリン・モータースポーツのピットでは今回のテストの目的が説明された。GP3は開幕戦までに限られた日数しか公式テストが実施されないため、レースで勝つために、より多くのセッティングデータ収集が必要。予選用、決勝用にそれぞれ考え方を変えて、データを収集することになった。

    桜井孝太郎は決勝用のデータ収集を担当。元セバスチャン・ベッテルを担当したエンジニアの指示のもと、4〜7周を1スティントとして、何度もセットアップを変更し、ニュータイヤを次々と投入しながらハンドリングの変化やタイヤ温度の変化、磨耗等をチェック。フロントやリヤのウィングのフラップをきめ細かく調整しながらドライバーのフィーリング変化を確認する作業に終始した。トータル102周、みっちりとテストをこなした桜井孝太郎に、チーム代表のトレバー・カーリン氏が肩を叩きながら、グッドジョブと笑顔を見せた。

    桜井孝太郎
    「ポールリカールは最新のテスト・サーキットとして設計されているため、コースアウトしても広いエスケープがあって、攻めすぎてもクラッシュはまずしません。いろいろなデータを収集するには最適のサーキットです。今回のGP3の合同テストは、僕自身のドライビングの練習のつもりで来ていたのですが、チームにとってはすでに開幕戦に向けてのデータ収集のための時間なのだと、改めて感じさせられる内容でした。GP3のレースはF1のサポートレースとして行なわれるため、レースウィークは本当に時間との戦いです。練習走行でセッティングの判断をひとつ間違えると、予選、決勝のすべてに影響するシビアな世界でもあります。それだけに、事前テストがより重要な意味を持つのだと、史上最年少F1世界チャンピオンのセバスチャン・ベッテルを育てた担当エンジニアに説明され、僕も自分の役割を理解し、納得しました。セッション開始直後から、何度も無線でピットに呼ばれ、次々とセットアップを変更しては、コースイン。その都度、タイヤ温度の変化や区間タイムの変化をチェックし、僕にコメントを求めてくれるのですが、そのテンポの早さとセットアップの種類の多さに最初は戸惑いました。真剣に考えてきちんと発言しないと、クビになりそうな雰囲気だったからです(笑)。マシンから降ろしてももらえず、機械のように走り込みました。先輩のデイリー選手と同じセッティングで0秒2しか違いませんでしたから、タイムは問題ないと言われましたし、逆に自信もつきました。プロの職場に足を踏み入れた気分です。緊張の連続の2日間でしたが、新たなステップを踏み出せたと思います。いまは次のシルバーストン・サーキットでのテストが待ち遠しくて仕方ありません!!」

    トレバー・カーリン
    「シーズン開幕までの限られた時間を有効に使うために、今日は3台とも異なったプログラムでセッティングを進めました。予選用のセットアップはドイツF3チャンピオンのトムが担当し、孝太郎とデイリーには決勝用のセットアップを試してもらいました。特に孝太郎のマシンには数多くのセッティング変更を施し、それに対してきちんと理解し、評価し、正しく自分のフィーリングをコメントできるかどうかをチェックしました。彼と仕事をするのはまだ初めてなので、ドライバーとしての能力をもう少し確認したかったのです。いたずらにタイムアタックさせる意味はいまの段階ではありません。マシンが完璧なら、彼はタイムを出せるドライバーだということは、昨日の滑りやすい路面で充分わかっています。今日は我々にとって、孝太郎をテストするのがひとつの目的でもありました。もちろん、彼は予想以上に素晴らしい仕事をこなしてくれましたし、充分に我々を満足させてくれました。今日のテストの結果を一言でいえば、合格です(笑)」

  • 桜井孝太郎、GP3テスト初日は14番手タイム

    桜井孝太郎、GP3テスト初日は14番手タイム

    桜井孝太郎が、フランスのポール・リカール・サーキットで開催された今季第1回目のGP3公式合同テストに、名門カーリン・モータースポーツから参加。14番手タイムをマークした。

    前日の夕方にポールリカール入りした桜井孝太郎は、サーキットに到着した直後にそのままGP3シリーズ・ブリーフィングに参加し、慌ただしくGP3ドライバーとしての初仕事をこなした。

    カーリン・モータースポーツのスタッフとの自己紹介もそこそこにシート合わせを開始。桜井の細かなリクエストに対して、チームは繊細な作業で対応してくれました。その後、雨のそぼ降る中を、担当エンジニアとコースを歩きながら昨年の走行データをチェックし、翌日の走行に備えた。

    午前9時から開始された公式テストには全10チーム、30台のマシンが参加。天候は晴れていたが、前日の雨がコースを濡らし、路面はウェットコンディションからのスタートとなった。

    名門カーリン・モータースポーツのドライバーとしての最初のセッションは、予想以上にスムーズにスタート。担当エンジニアとのきめ細かな無線でのやり取りの中でセットアップも順調に進み、ウェットから次第に乾いていく難しいコンディションの中、誰よりも早いタイミングでレインタイヤからスリックタイヤに交換。果敢なアタックを繰り返し、48周をこなして30台中14番手のタイムをマークした。

    午後はドライから逆にウェットコンディションとなり、全車タイムアップはならなかったが、桜井孝太郎は午後も積極的に走り込んで36周をこなし、無事テスト初日を終了。完全なウェットコンディションの中では7番手タイムをマークし、担当エンジニアからもチームスタッフからも、称賛されながら、無事テスト初日を終えた。

    桜井孝太郎
    「変な表現ですが、今日はGP3マシンが前に乗った時より小さく感じました。すべてのタイヤが手足のように感じられるとか、そういうフィーリングです。やはりパワーは強烈で、ハーフウェットの路面では直線でもホィールスピンしてしまうほどですが、滑りやすい路面を走り込むチャンスができたことで、微妙なアクセルコントロールの練習ができたと思います。マシンの限界を試すために何度もスピンしましたが、無傷でした(笑)。初めて一緒に仕事をしたにもかかわらず、まるでそれを感じさせないほどチームは僕を自然に受け入れてくれました。そういう部分がきっと名門と呼ばれる理由なのではないかと思います。予定周回どおりにピットに入ろうとすると『いいタイムが出たからもう1周いけ!』と励まされたりするうちに、かなりの距離を走り込んだ気がします(笑)。走行終了後に、チーム代表のトレバー・カーリンさんが『ありがとう。いい仕事をしてくれた』と褒めてくれた時には、ちょっと嬉しくなりました。今年、ステイタスGPと過ごしたニュージーランドでの2ヶ月間のレース経験が、しっかり自分の力になっていることを実感しました。明日もチームの期待に添えるドライビングができるように頑張りたいと思います」

    トレバー・カーリン
    「孝太郎の今日のドライビングは、まさにグッドジョブ。わずか1年のレースキャリアとは思えないほど、私にはとても印象的でした。無線でエンジニアとのやり取りを聞いていましたが、マシンに対するコメントは想像以上に的確で、表現力も素晴らしい。常に考えながら走っているのが良くわかりました。彼の明るい性格もチームに溶け込む早さもドライバーの能力のひとつです。経験あるチームメイトと比較しても遜色ないタイムをマークしていますし、まだまだ粗削りですが、高いポテンシャルを秘めているドライバーです。明日も無理をさせず、一歩一歩、着実にステップを踏ませたいと考えています」

  • 桜井孝太郎、カーリンからGP3合同テストに参加決定

    桜井孝太郎、カーリンからGP3合同テストに参加決定

    桜井孝太郎が、3月3日〜4日にフランスのポール・リカール・サーキットで開催される今季第1回目のGP3公式合同テストに、名門カーリン・モータースポーツから参加することが決定した。

    桜井孝太郎は、日本人最年少BMWスカラシップドライバーでヨーロッパを戦いの場として見据える16歳の若きサムライ。

    昨年のシーズンオフに実施されたエストリル・テストで、チームランキング2位のステイタスGPから史上最年少、日本人初のGP3ドライブを実現した桜井孝太郎は、2011年度の参戦を前提に各チームと交渉を持ち、最終的に世界的にも有名なトップチームのひとつ、名門カーリン・モータースポーツから今回の合同テストに参加することになった。

    カーリン・モータースポーツは、2001年、佐藤琢磨とともにイギリスF3権でチャンピオンに輝いたことで日本でも有名なチーム。1999年の設立からすでに185勝を挙げ、イギリスF3のタイトルを6度獲得。キミ・ライコネン、ジェンソン・バトン、ニコ・ロズベルグ、ロバート・クビサ、セバスチャン・ベッテル、ハイミ・アルグエスエアリらが、卒業生として知られている。

    桜井孝太郎
    「世界的に有名なカーリン・モータースポーツからGP3の合同テストに参加できることが決まって、嬉しいとともに、いい意味でのプレッシャーを感じています。チームは僕をとても暖かく迎えてくれました。チーム代表のトレバー・カーリン氏と初めて会った時は少しドキドキしましたが、逆に彼にドライバーとして認めてもらえたことを嬉しく思います。GP3は世界で30人の限られたシートですから、F3やフォーミュラ・ルノーの経験者でカーリンの門を叩いたドライバーはすごく多いと聞きました。ポールリカールに来る前日に、イギリスF3のテストを視察に行ったのですが、カーリンが上位6位までを独占していました。本当に圧倒的なまでに強いチームだと実感しました。その中でGP3ドライバーとして自分を選んでもらえたことに対して、しっかりと合同テストでパフォーマンスを発揮しなければと思っています。ガレージでシート合わせをしながら、やはり外で見ているのと、ドライバーとしてカーリン・モータースポーツの一員になるのは全然違うと感じました。ひとつひとつの動きや、アドバイスがすべて的確で、無駄がないです。GP2のエンジニアが僕の担当をしてくれることになりますが、しっかりとコミュニケーションを取って、チームにいいデータを提供したいと思います。昨年のGP3テストで学んだこと、そして今シーズンのニュージーランド遠征で学んだことをフルに出し切って、この今年最初の合同テストを皮切りに、シーズン開幕戦へむけてしっかりと準備を整えていきたいと思っています」

    トレバー・カーリン
    「我々カーリン・モータースポーツは、16歳の若き日本人、桜井孝太郎選手をポールリカールでのGP3テストに起用できることを大変嬉しく思っています。昨年のフォーミュラBMWでみせた彼のスピードは非常に印象的でした。とくにシンガポールやマカオといった公道レースを果敢に攻める16歳ドライバーの存在は、注目に値しました。今回のテストに参加する他のGP3ドライバーたちと比べれば、レース経験の差はとても大きなハンディではありますが、我々のエンジニアと一緒に仕事をすることで、彼の才能をどこまで伸ばすことができるか、私自身も新たな挑戦を楽しみにしています」

  • 桜井孝太郎、日本人として初めてGP3テストに参加

    桜井孝太郎、日本人として初めてGP3テストに参加

    桜井孝太郎が、10月13日〜15日にポルトガル、エストリル・サーキットで開催されたGP3合同テストに、2010年度ドライバー&チームランキング共にシリーズ2位の『ステイタスGP』から参加した。

    桜井孝太郎は、日本人最年少BMWスカラシップドライバーでヨーロッパを戦いの場として見据える16歳の若きサムライ。

    GP3は、GP2へのステップアップカテゴリーとして2010年から始まった新しいシリーズ。ダラーラ製シャシー、ルノー製280馬力2リッター・ターボエンジン、ピレリタイヤのワンメイクレースとして、すべてのレースがF1グランプリのサポートイベントとして開催されている。

    2010年度のチャンピオンのエステバン・グティエレスは、すでに発表されているとおり、小林可夢偉が所属するザウバーのサード&テストドライバーへとステップアップを果たしている。

    今回は全10チーム、30台のマシンが3日間に渡って合同テストを実施。GP3のレギュラーメンバーに交じって、多くのF3ドライバーやフォーミュラ・ルノーのチャンピオン、フォーミュラBMWユーロシリーズのチャンピオンも参加。その強豪に交じって、桜井孝太郎は日本人唯一、そして最年少でのGP3テスト参加を果たした。

    桜井孝太郎
    ランキング2位のステイタスGPから声をかけていただいて、GP3のテストに参加できたことは、本当に光栄だと思っています。7月の夏休みにイギリスに渡って、3週間ほどフォーミュラ・フォード、フォーミュラBMWユーロシリーズ、イギリスF3、FIA-F2、そしてGP3を視察したのですが、その中で一番興味があったカテゴリーがGP3でした。

    初めて乗ったGP3のマシンは、フォーミュラBMWに比べて2倍近いパワーがあるので驚きましたし、ワールド・シリーズ・バイ・ルノーのマシンよりも強大なダウンフォースが出ていると聞いてびっくりしました。 初日はマシンとコースに慣れることに専念し、首の筋肉を痛めないように慎重に走りました。チームも16歳という僕の年齢を配慮してか、エンジニアやドライビングコーチを始め、全員がつきっきりで応援してくれました。初日はチームメイトのクリステンセン選手と約3秒差。2日目は2秒差、そして最終日は1秒差まで縮められました。
    チームの設定した目標タイムより1秒5以上速く走れたので、高い評価をいただきました。 GP3のマシンは、フォーミュラBMWに比べると、かなり荒っぽい言い方ですが、カートに近い感覚です。速い速度域からダウンフォースをしっかり効かせて、急激な減速と素早い姿勢変化でクィックにまわる感覚は、まるでカートそのものでした。

    ターボ・エンジンは想像していたものと違って、あるポイントから唐突にドカンとパワーが出てくるので戸惑いましたが、慣れれば大丈夫です。
    心配していた首は全然平気でしたが、むしろ肩や腕、胸といった筋肉への負荷がすごくて、上のカテゴリーを目指すのならば、もっともっとハードにトレーニングしなければと思いました。

    来年に関しては、今回のテスト以外にも、ドイツF3やフォーミュラ・ルノー、フォーミュラ・アバルトのテストにお誘いを受けていますし、まだ白紙の状態です。これから、マネージャーとよく話し合って決めていきたいと思います。まずはその前に、目前に迫った初の母国レース、岡山国際サーキットでのフォーミュラBMWのレースで初勝利を目指して頑張りますので、応援よろしくお願いします。