カテゴリー: F1ベルギーGP

  • アストンマーティンF1 待望のBスペック投入「アップデートのない期間は終わった」

    アストンマーティンF1 待望のBスペック投入「アップデートのない期間は終わった」

    アストンマーティンF1は、F1ベルギーGPを最後にAMR26の従来仕様へ別れを告げる。次戦ハンガリーGPでは、エイドリアン・ニューウェイが開発を主導した大規模アップデートを投入し、苦境からの巻き返しを狙う。

    マイク・クラック(トラックサイド・オペレーション責任者)は、6か月に及んだ厳しい戦いを振り返りながら、新仕様マシンへの期待を隠さなかった。

    また、困難な時期を支えたチーム、ホンダ、そして報道陣への感謝も口にし、ブダペストでの再出発に向けた決意を語っている。

    「アップデートなしの時代は終わった」
    ベルギーGP終了後、アストンマーティンはハンガリーGPで投入するBスペックシャシーの準備を進めている。空力性能と軽量化を中心とした大規模な改良が施され、今季初めて本格的な競争力向上を狙うパッケージとなる。

    スペイン紙『MARCA』の取材に対し、クラックは待ち望んだアップデートへの期待を次のように語った。

    「マシンにいくつかのアップデートを投入できることを本当にうれしく思っている。もちろん、どれだけ効果があるのかは誰もが知りたいし、私たち自身もそうだ」

    「だが、私たちにとって何より重要なのは、再び戦えるようになることだ。この数戦は中団グループについていくことさえ非常に難しかった。どんな結果になろうと、再び戦えることが一番大切だ」

    さらに、ハンガリーGP用の新仕様が順調に製造されていることも明かした。

    「ファクトリーでは週末もフル稼働していたはずだ。社内カメラで様子を見たが、とても活気があった。必要なものはすべて揃うと確信している」

    空力と軽量化を軸に大規模改良
    今回のアップデートは単なる細部の改良ではなく、FIAへの再ホモロゲーションが必要となるほど大規模な変更となる。

    「かなり大規模なアップグレードだ。主な狙いは空力性能と軽量化であり、それを実現するために多くの変更を加えた。私たちが目指していたことはすべて達成できた」

    さらに、ハンガリーGPだけではなく、その後も進化が続くことを示唆した。

    「今回だけではない。ブダペストでシャシー、そしてザントフォールトではパワーユニットというように、いくつかのステップを予定している」

    「長い間アップデートがなかった時期は終わった。未来は明るいと感じているし、ブダペストで何が得られるのか、誰もが楽しみにしている」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    「ホンダとともに乗り越えた6か月」
    シーズン開幕から続いた低迷は、チームにとって精神的にも厳しい時間だったという。それでもクラックは、チーム全体の結束が以前より強くなったと振り返る。

    「1月からこの6か月間は、本当に厳しかった。だが、チーム全員が示したプロフェッショナリズム、集中力、そして困難に立ち向かう力は本当に素晴らしかった」

    「シルバーストンだけでなく、サクラのホンダも含め、すべての関係者がそうだった。そしてドライバーたちも忘れてはならない。彼らにとっても非常に苦しい時間だった」

    さらに、ホンダとの協力関係が苦境によってより強固になったことも明かした。

    「毎週末、自分たちのマシンが最後尾にいる状況を見るのは本当に厳しかった。誰かを責めるのは簡単だが、私たちはホンダと一緒に座り、『全員が同じ立場にいる。一緒に前へ進もう』と確認し合った」

    「眠る時間もなく、厳しい日々が続いたことが、かえって私たちをより強く結び付けた。苦しかったのは事実だが、こうした経験を経てチームは成長するものだ」

    報道陣にも異例の感謝
    クラックは、この苦境を報じ続けたメディアにも異例ともいえる感謝を示した。

    「同じ質問を何度も繰り返されることはなかったし、私たちが状況を率直に説明してきたことを理解してくれた。厳しい状況の中で、ジャーナリストの皆さんも助けてくれたと思っている」

    ベルギーGPは、AMR26のオリジナル仕様で戦う最後のレースとなった。アストンマーティンはハンガリーGPでBスペックマシンを投入し、さらにオランダGPではホンダの新パワーユニットも投入予定だ。長く続いた苦境を経て、チームは「再び戦える集団」への第一歩を踏み出そうとしている。

  • フランコ・コラピント アルピーヌF1に改善要求「今のマシンは遅すぎる」

    フランコ・コラピント アルピーヌF1に改善要求「今のマシンは遅すぎる」

    フランコ・コラピントは、2026年F1ベルギーGPで10位入賞を果たし、アルピーヌに貴重な1ポイントをもたらした。しかし、結果に満足しつつも、現在のマシン性能には強い危機感を示し、大幅な改善が必要だと訴えた。

    スパ・フランコルシャンで最後の入賞圏を確保したコラピントは、レーシングブルズとのコンストラクターズランキング争いでアルピーヌが大きく後退することを防いだ。

    一方で、シーズン序盤には中団トップクラスの速さを誇ったチームは、ライバル勢のアップデートによって徐々に競争力を失っており、現在はレーシングブルズと61ポイントで並ぶ状況となっている。

    「マシンをもっと速くしなければならない」
    レース後、コラピントはポイント獲得を喜びながらも、現状のパフォーマンスでは戦い続けることは難しいとの認識を示した。

    「もちろんポイントを獲れたことはうれしい。僕たちは今、マシンに少し苦しんでいる。この状況でポイントを取って、アウディやレーシングブルズの1台より前でフィニッシュできたのは、正直言って僕たちが期待していた以上の結果だった」

    「だから満足はしているけど、マシンはもっと改善しなければならない。今の僕たちは遅すぎる」

    予選と決勝の両方でチームとして最大限の結果を引き出せたと評価する一方で、マシンそのものの競争力不足は隠せないと語った。

    「予選もレースも最大限の結果を出せたと思う。でもマシンはもっと速くならなければいけない。アウディやレーシングブルズと比べると、いくつかのコーナーでかなりラップタイムを失っている」

    フランコ・コラピント(アルピーヌF1チーム)

    ハンガロリンクに望み
    コラピントはガブリエル・ボルトレトとアービッド・リンドブラッドには及ばなかったものの、リアム・ローソンを抑えて10位を守り切り、レーシングブルズのダブル入賞を阻止した。

    好スタートでポジションを築いた後は、終始激しいバトルを展開。チームメイトのピエール・ガスリーを0.9秒差で抑え、ローソンにも1.4秒差をつけてチェッカーを受けた。

    アルピーヌは現時点で次回の大型アップデート投入時期を明らかにしていないが、コラピントは次戦ハンガリーGPについては前向きな見方を示している。

    低速コーナーが中心となるハンガロリンクは、現在のアルピーヌの特性により適している可能性があり、ベルギーGP以上の競争力を発揮できることに期待を寄せた。

  • アストンマーティン・ホンダF1 ベルギーGP総括「戦えるだけのペースはなかった」

    アストンマーティン・ホンダF1 ベルギーGP総括「戦えるだけのペースはなかった」

    アストンマーティンF1のチーフ・トラックサイド・オフィサーを務めるマイク・クラックは、2026年F1ベルギーGPを振り返り、チームには「戦えるだけのペースはなかった」と厳しい現実を認めた。一方で、次戦ハンガリーGPで投入される新パッケージに期待を寄せ、巻き返しへの意欲を示した。

    ベルギーGPではフェルナンド・アロンソが19位で完走し、ランス・ストロールはマシントラブルによりリタイア。

    アストンマーティンはノーポイントに終わったものの、チームは貴重なデータを持ち帰り、ブダペストでのアップデート投入へ準備を進めている。

    純粋な速さが不足していた週末
    クラックは、スパ・フランコルシャンでのレースを振り返り、マシンの競争力不足が結果に直結したと語った。

    「簡単な午後ではなかった。今日は戦えるだけのペースはなく、自分たちでコントロールできるオペレーションや戦略を最大限に生かすことに集中するしかなかった」

    また、ストロールのリタイアについては次のように説明した。

    「ランスは25周目にマシンの異常を報告した。その後、原因を調査するためにマシンをリタイアさせた」

    一方、アロンソは最後まで走り切り、限られた状況の中でデータ収集を続けた。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    視線はハンガリーGPの新パッケージへ
    ベルギーGPで苦戦を強いられたアストンマーティンだが、チームはすでに次戦ハンガリーGPで投入予定の新パッケージへ照準を合わせている。

    「フェルナンドは最後まで走り切り、重要なデータを持ち帰ってくれた。今はブダペストへ焦点を移し、AMR26に新しいパッケージを投入する準備を進めている」

    さらにクラックは、厳しい週末を戦い抜いたチーム全員に感謝の言葉を述べるとともに、現地で声援を送ったファンや報道陣にも謝意を示した。

    「厳しい週末だったが、最後まで戦い続けてくれたチーム全員に感謝したい。そして現地で応援してくれたファン、そしてこの週末を伝えてくれたメディアの皆さんにも感謝している」

    11戦ぶりとなるアップデートが予定されるハンガリーGPは、アストンマーティンにとって今季の流れを変える重要な一戦となる。クラックはベルギーで得たデータを糧に、新パッケージの効果を最大限に引き出すことを目指している。

  • マックス・フェルスタッペン F1ベルギーGP3位「予想以上に競争力があった」

    マックス・フェルスタッペン F1ベルギーGP3位「予想以上に競争力があった」

    レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンは、2026年F1ベルギーGPを3位で終えた。序盤は首位を走るキミ・アントネッリに食らいついたものの、バーチャル・セーフティカー(VSC)のタイミングと第2スティントでのペース不足により、優勝争いには加われなかった。

    それでも、週末前にはレッドブルの競争力を疑問視していたフェルスタッペンは、スパ・フランコルシャンでの表彰台を「とても良い結果」と評価。

    フェルスタッペンは「持てるものをすべて出し切った」と語り、現状のパッケージから最大限の結果を引き出したと振り返った。

    予想以上の競争力で表彰台
    フェルスタッペンは決勝後、レッドブルのマシンが事前の予想よりも競争力を示したと認めた。

    「おそらく予想していたよりは良かった。週末を通してかなり順調で、マシンも最初からまずまずのウインドウに入っていた。それが大きく助けになった」

    レース序盤はアントネッリの背後を走り、トップ争いに加わる可能性も見せた。しかし、VSCが導入されたタイミングで不利を被り、その後はシャルル・ルクレールにも先行を許した。

    「今日はVSCで少し運がなかった。もしかしたらシャルルと戦うこともできたかもしれない。でも、第2スティントは期待していたより少し悪かった」

    「そのスティントでは長い間、バランスが自分の望んでいた状態ではなかった。前半であまりにも多くのタイムを失ってしまった。それでも、ここで表彰台に上がれたのは良い結果だ」

    1周目は電力配分の差に驚き
    スタート直後には、アントネッリと激しい攻防を繰り広げた。ターン1からオー・ルージュにかけて一度は前に出たものの、電力を大きく使ったことでケメルストレートでは守ることができなかった。

    「ターン1からターン2までに、明らかにデプロイメントを使いすぎた。オー・ルージュを通過してバッテリーの状態を見たとき、『レ・コンブまで厳しい走りになるな』と思った」

    「キミが抜いてくることは予想していたけど、ミラーを見たら赤いロケットまで飛んできた。ここで動いたら飛行機事故のようなクラッシュになると思って、ただ自分のラインを守った。差は本当に信じられないほど大きかった」

    2026年F1では、チームやドライバーごとに電力配分の差が大きく、同じ周回でも加速性能が大幅に変化する場面が見られている。フェルスタッペンは、この複雑さについて「F1 2026へようこそ。時にはジャングルのようなものだ」と皮肉を交えて表現した。

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)

    ハードタイヤでバランス悪化
    レッドブルはベルギーGPでリアウイングの仕様を変更し、フェルスタッペンはマシンバランスが改善したと説明した。

    「うまく機能した。まずコース上にマシンをとどめておくことができたし、少し競争力も上がって、バランスも少し良くなった」

    一方で、決勝後半に使用したハードタイヤでは苦戦が拡大した。

    「単純にハードではより苦しんだ。それだけだ」とフェルスタッペンは説明。第2スティント前半に失ったタイムが響き、ルクレールを追い上げることはできなかった。

    次戦ハンガリーGPでは、スパほどバッテリーの使用量に左右されない一方、コーナリング性能がより重要になる。

    「バッテリー不足に悩まされにくくなるのはもちろん良いことだけど、それが良いのか悪いのかは分からない。結局、コーナーが多く、マシンには優れたコーナリング性能が必要になる。自分たちがどれほど競争力を持てるかは、今の時点では分からない」

    フェルスタッペンは、ハンガリーでの見通しについても「まずはトラブルのない週末になってほしい。それが競争力を発揮するうえで大きな助けになる」と慎重な姿勢を示した。

    優勝争いには届かなかったものの、レッドブルはスパで予想以上の競争力を発揮した。フェルスタッペンにとって3位は、VSCの不運とハードタイヤでの苦戦を考えれば、現状で獲得可能な最大限に近い結果だった。

  • アイザック・ハジャー F1ベルギーGP「PUペナルティがなければ表彰台を狙えた」

    アイザック・ハジャー F1ベルギーGP「PUペナルティがなければ表彰台を狙えた」

    アイザック・ハジャーは、2026年F1ベルギーGPで21番グリッドから6位まで追い上げる見事なレースを披露した一方で、パワーユニット交換によるグリッド降格がなければ表彰台争いができたとの悔しさを口にした。

    30グリッド降格ペナルティにより最後尾近くからのスタートとなったハジャーだったが、レッドブル・レーシングの戦略とマシンの速さを生かして着実に順位を回復。今季屈指の追い上げを見せ、6位でチェッカーフラッグを受けた。

    「今日できる最高の結果だった」
    レース後、ハジャーはチームの完璧なレース運びを称賛した。

    「マシンのペースは本当に良かった。僕たちはクリーンエアで走ることを狙っていたし、正直に言って今日は達成できる最高の結果だった」

    「だから特に語ることはないよ。本当に完璧なレース運びだったし、とても満足している」

    アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)

    「ペナルティがなければ表彰台を争えた」
    一方で、週末全体を振り返ると、パワーユニット交換によるグリッド降格への悔しさを隠さなかった。

    「一方でフラストレーションもある。エンジン交換のペナルティがなければ、予選ではもっと上位に行けていたと思う」

    「そうなっていれば、おそらく表彰台争いができていたはずだ。その点については悔しい」

    ベルギーGPではペナルティを跳ね返して6位まで追い上げたハジャー。ハンガリーGPでは、本来のグリッドからスタートできれば表彰台争いに加わるだけの競争力があるとの手応えを得た週末となった。

  • キミ・アントネッリ F1ベルギーGP優勝「勢いはずっとあった」

    キミ・アントネッリ F1ベルギーGP優勝「勢いはずっとあった」

    メルセデスのキミ・アントネッリは、2026年F1ベルギーGPで今季6勝目を挙げ、ドライバーズ選手権でのリードをさらに広げた。

    バーチャル・セーフティカー(VSC)によって一時は首位を失いながらも逆転勝利を飾ったアントネッリは、「モメンタム(momentum)はずっとあった。ただ結果を出せていなかっただけ」と振り返り、苦しい数戦を経て再び勝利をつかんだ喜びを語った。

    VSCの不運を乗り越えて勝利
    アントネッリは決勝を振り返り、「トップに戻ることができて本当にうれしい。ここ数戦は難しいレースが続いていた。VSCで首位を失ったけど、そこから順位を取り戻すことができた。シャルルはとても速く、最後まで抑え切らなければならなかったので、本当に厳しい勝利だった」と語った。

    決勝ではVSCのタイミングに恵まれず、一度は首位を明け渡す展開となったが、「少し悔しかったけど、こういうことは予測できない。鈴鹿ではセーフティカーのタイミングで運が味方してくれたし、今日は逆だった。それでも、その時々で最大限の結果を持ち帰るしかない」と冷静に受け止めた。

    また、スタート直後にはマックス・フェルスタッペンとの激しい攻防を繰り広げた。

    「正直、何が起きているのか分からなかった。マックスがオー・ルージュの手前で抜いていったと思ったら僕が抜き返し、そのあとシャルルまで並びかけてきた。ミラーを見るたびに何台ものマシンが見えて、本当にクレイジーなスタートだった。でも接触せずに切り抜けられて良かった」と振り返った。

    アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    「モメンタムは失っていなかった」
    チームメイトのジョージ・ラッセルがリタイアしたことで、アントネッリは選手権首位のリードをさらに拡大した。

    しかし本人は、「モメンタムはずっとあった。ただ結果を出せていなかっただけ」と改めて強調した。

    「今日は選手権という意味では少し運もあった。でも状況は本当に簡単に変わる。だからこそ、すべてのチャンスを確実にものにしていかなければならない」

    「僕は毎週末、マシンに乗ったら最高のパフォーマンスを発揮することだけに集中している。新しいレギュレーションでは予測できないことが本当に多いから、1戦ずつ積み重ねていくだけだ」と語り、ランキングのリードにも気を緩めることはなかった。

    次戦ハンガリーGPについては、「バッテリーの影響が少ないサーキットなので、トップ4チームはかなり接近すると思う。モナコのように純粋な速さが重要になるコースで、とても僅差の戦いになるはずだ」と予想した。

    さらに昨年のベルギーGPを振り返り、「去年のここでは、おそらく精神的にどん底だった。今年の自分を当時想像できたかと聞かれたら、間違いなく『ノー』と答えていただろう」と明かし、この1年での大きな成長を感慨深く振り返った。

  • ピエール・ガスリー アルピーヌF1に危機感「リンドブラッドに歯が立たなかった」

    ピエール・ガスリー アルピーヌF1に危機感「リンドブラッドに歯が立たなかった」

    ピエール・ガスリーは、2026年F1ベルギーGPで11位に終わった後、アルピーヌF1の競争力不足に危機感を示し、ライバルとの差は「全く歯が立たない」と率直な思いを語った。

    レースではポイント争いを演じたものの、あと一歩届かず入賞を逃したガスリー。スタート時のパワートラブルやピットストップのロスも響いたが、それ以上にライバルとの純粋なペース差を課題として挙げた。

    「ポイント争いはできたが力不足だった」
    レースを振り返ったガスリーは、スタート直後から苦しい展開だったと明かした。

    「スタートでパワーが出なくて、最初に2つポジションを失ってしまった。その後は何とか取り返した」

    「でも、そのあとピットストップが良くなくて、また後方に下がってしまった。そこからはリアム(ローソン)の後ろで長い時間を過ごし、抜いたり抜き返されたりの繰り返しで、本当に難しいレースだった」

    「最終的にはポイントに届かず終わってしまって残念だ。特に前を走っていたボルトレトやリンドブラッドとのギャップを見ると、僕たちは全く歯が立たない。だから改善しなければならない」

    ピエール・ガスリー(アルピーヌF1チーム)

    「今のレベルでは十分ではない」
    ベルギーGPの週末全体について問われると、ガスリーはチームの現状を厳しく評価した。

    「十分じゃない。それだけだ」

    ハンガリーGPを前に、アルピーヌは中団争いでライバルとの差を縮めることが求められている。ガスリーの言葉からは、現状への強い危機感と巻き返しへの決意がにじんでいた。

  • ランド・ノリス マクラーレンF1に手応え「表彰台を争えるだけの速さはあった」

    ランド・ノリス マクラーレンF1に手応え「表彰台を争えるだけの速さはあった」

    ランド・ノリスは、2026年F1ベルギーGP決勝で13番グリッドから7位まで追い上げたものの、ピットストップのミスと戦略判断が表彰台争いを逃す要因になったと振り返った。

    ノリスは、マクラーレンのレースペースは「表彰台を争うには十分すぎるほど良かった」と評価する一方、ベルギーGPで投入した新パーツはなく、本格的なアップグレードは次戦ハンガリーGPからになると明かした。

    「表彰台を争えるだけの速さはあった」
    パワーユニット交換による10グリッド降格で13番手スタートとなったノリスは、序盤から着実にポジションを回復。しかし、マクラーレンは終盤のセーフティカーを見越してピットストップを遅らせる戦略を選択したものの、そのセーフティカーは最後まで出動しなかった。

    さらにノリスのピットストップは7.8秒を要し、大きくタイムを失った。

    「正直、今日はもっといい結果になっていたはずだ」とノリスは語った。

    「ペースは表彰台争いをするには十分すぎるほど良かった。でもピットストップがひどかったし、バーチャルセーフティカーのタイミングにも恵まれなかった」

    「VSC中に止まるべきだった」
    ノリスは、戦略面でも改善の余地があったと考えている。

    「たぶんVSC中にピットインするべきだった」

    「ミディアムタイヤではかなり長いスティントになっただろうけど、それでも5周長く走るより、VSC中にピットインしたほうが失う時間は少なかったと思う」

    「今日は本当に難しいレースになった。でもレースペースはすごく良かった。それは数少ないポジティブな点だった」

    「まだメルセデスとは差がある」
    ベルギーGPでは好調なペースを見せたマクラーレンだったが、ノリスはそれを過大評価すべきではないと語る。

    「サーキットが変わるから、あまり期待し過ぎるべきじゃない」

    「メルセデスとはまだ大きな差がある。昨日の予選でも約0.5秒遅れていた」

    ベルギーでの好走は、コース特性による部分も大きいと分析している。

    また、ベルギーGPではマシンにアップグレードを投入していなかったことも明かした。

    「マシンには何も変更を加えていない」

    「次の週末が、ようやく本格的なアップグレードを投入する最初のレースになる。期待しているし、それがしっかり機能するか見てみよう」

    ランド・ノリス(マクラーレン)

    ステラ代表「表彰台を争えるマシンだった」
    マクラーレン代表のアンドレア・ステラも、結果以上にマシンの競争力は高かったと評価した。

    「ランドが3番グリッドからスタートしていれば、表彰台争いをしていただろう」

    「13番手からでも非常に力強いレースだった。しかし、バーチャルセーフティカーのタイミングと技術的な問題によるピットストップのロスが重なり、7位以上は難しかった」

    「それでも今日は表彰台を狙えるだけのマシンだった。それは非常に励みになる」

    ステラは、次戦ハンガリーGPでコーナリング性能を改善するアップグレードを投入する予定だと説明した。

    「ハンガリーでアップグレードを投入する予定だ」

    「その後のレースでもさらに開発を進める必要がある」

    「目標は明確だ。ハンガリーだけですべて解決するわけではないが、シーズン後半には勝利争いができる状態にしたい」

    ベルギーGPは7位という結果に終わったノリスだが、チーム全体としては今季最高クラスのレースペースを確認できた週末となった。ハンガリーGPで導入されるアップグレードが、その速さを安定して引き出し、勝利争いへとつなげられるか注目される。

  • フェルナンド・アロンソ F1ベルギーGP完走「11戦ぶりのアップデートに期待」

    フェルナンド・アロンソ F1ベルギーGP完走「11戦ぶりのアップデートに期待」

    フェルナンド・アロンソは、2026年F1ベルギーGPを19位で完走した後、次戦ハンガリーGPで投入されるアップデートに期待を寄せた。

    アストンマーティンは開幕から11戦にわたって大きな開発を行わず戦ってきたが、ブダペストでようやく新パッケージを投入する予定となっている。

    ベルギーGPでは苦戦が続いたアストンマーティンだったが、アロンソはレースを完走してマシンからデータを収集することに意味があったと説明。厳しい時期を終わらせるきっかけになることを願っていると語った。

    完走してマシンの理解を深めた
    レースを振り返ったアロンソは、結果よりも走行距離を重ねてマシンを理解することを優先したと明かした。

    「僕たちはできる限りのことをやった。レースを最後まで走り切って、マシンについて学ぶことができた。あとは来週どうなるか見てみよう」

    11戦ぶりのアップデートに期待
    次戦ハンガリーGPでは、アストンマーティンが待望のアップデートを投入する予定だ。アロンソは、新パッケージを十分に評価できる週末になることを期待している。

    「もちろん期待している。ここまで11戦にわたってアップデートなしで戦ってきた。そして次のレースでは、ようやく新しいパーツを装着して臨むことになる」

    「FP1、FP2、FP3を問題なく走り切って、新しいパーツについて学び、そのポテンシャルとパフォーマンスを最大限に引き出せることを願っている。どうなるか見てみよう」

    ベルギーGPでは苦戦を強いられたアストンマーティンだが、ハンガリーGPで投入される新パッケージは、チームにとって今季初の本格的なアップデートとなる。アロンソは、その効果を最大限に引き出すことが巻き返しへの第一歩になるとの期待を示した。

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

  • シャルル・ルクレール F1ベルギーGP2位「最後まで勝利を信じていた」

    シャルル・ルクレール F1ベルギーGP2位「最後まで勝利を信じていた」

    シャルル・ルクレールは、2026年F1第10戦ベルギーGPの決勝で2位に入り、フェラーリに2戦連続の表彰台をもたらした。

    バーチャル・セーフティカー(VSC)を生かして一時トップに立ったものの、残り10周でキミ・アントネッリに逆転を許し、イギリスGPに続く連勝には届かなかった。

    予選4番手からスタートしたルクレールは、オープニングラップでジョージ・ラッセルをかわして3番手へ浮上。その後、マックス・フェルスタッペンも攻略し、レース中盤には勝利を狙える位置まで順位を上げた。

    VSCを味方につけて一時トップへ
    フェラーリはレース中盤にVSCが導入されると、好機を逃さずルクレールをピットへ呼び込んだ。タイムロスを最小限に抑えたことで、ルクレールはアントネッリの前でコースへ復帰し、ベルギーGPの首位に立った。

    ルクレールは、VSCのタイミングに助けられたことを認めながらも、フェラーリのレースペースには十分な競争力があったと振り返った。

    「最後まで勝利を信じていた。もちろん、僕たちにとって適切なタイミングでVSCが出たことで少し運にも恵まれた。でも、ペースは比較的強かった」

    しかし、タイヤとマシンを効果的に管理したアントネッリが終盤に接近。ルクレールは残り10周で首位を明け渡し、その後は追随できず2位でチェッカーを受けた。

    シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)

    ハードタイヤでフロントに苦戦
    ルクレールによれば、勝負を分けた要因のひとつはハードタイヤ装着後のフロントアクスルの挙動だった。数周にわたってフロントのグリップを引き出せず、その間にアントネッリとの差を詰められた。

    「ハードタイヤでは5周か6周ほどフロントアクスルに苦しんだ。その後は少し戻ってきて、マシンの感触も良くなった」

    フェラーリはベルギーGPに大規模なアップデートを投入しなかったが、ルクレールはマシンの方向性には前進を感じている。一方で、シーズンを通してメルセデスに挑むためには、まだ改善すべき部分が残されていると強調した。

    「まだ取り組むべきことはある。でも、間違いなく一歩前進だ」

    ランキング争いでも差を縮める
    チームメイトのルイス・ハミルトンとの接触でラッセルがリタイアしたため、ルクレールはドライバーズランキングでも上位との差を縮めた。ベルギーGP終了時点でラッセルとの差は28ポイント、ランキング上位につけるハミルトンとの差は33ポイントとなった。

    シルバーストンでの優勝に続き、スパでも2位を獲得したルクレール。連勝こそ逃したものの、異なる特性を持つ2つのサーキットで勝利争いに加わったことは、フェラーリの競争力が着実に改善していることを示す結果となった。

    【関連】
    ・F1ベルギーGP 決勝 結果・タイムシート:アントネッリが優勝